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ここしばらく燦々とふり注ぐ陽射しが出ない日々のこの頃だが、それは今日も午前中は変わらずに灰色の空が広がり、暗く濃い雨雲から小雨がぱらつく九月長月初日の火曜日だった。

先日訪問したラーメン店と同じく、こちらもまたミシュランガイド東京2015の中で、ビブグルマン部門として紹介された栄えある22軒の内の1軒だ。

しかも伊藤はそれぞれの運営が違うこともあってか、父親の王子店と次男の銀座店の2軒が選ばれている。そんなこともあって本日は、こちらを訪ねて見るかとなり出掛けることにした。

王子伊藤店主の次男の方が、後述する角館本家の味を目指して2009年5月14日に1号店の赤羽店をオープンさせ、2号店の浅草店を2011年10月14日にさらにオープンさせている。

そしてこちらはその3号店となるラーメン店で、2014年1月20日に銀座六丁目昭和通り寄りの場所にオープンした。

そのルーツはその味を目指す1989年頃に創業して秋田角館で店名看板を掲げずに営業する、地元で「手打ち伊藤」などと呼ばれ親しまれているラーメン店で、しばらく前に二年ほど休業していたが2014年12月1日よりまた再開しているらしい。

その角館本家実弟の方が父親の王子伊藤店主で、その昔は王子区の一部だった北区豊島に2004年3月21日に王子店として開業した、近年流行の煮干ラーメンの礎を作ったと言っても過言ではない中華そば屋伊藤だ。

ちなみに王子伊藤店主長男の方が麺処遊を2006年9月11日に鶯谷で開業させて、その1号店を中学時代の友人に任してさらに2号店の蕨店を2009年11月1日にオープンさせたが、2013年初頭に創業店舗の方は閉店してしまった。

煮干しオリジナル路線を狙う麺処遊@蕨に対して、こちらは煮干し濃厚出汁だけで無いバランスを考えたスープを近年角館伊藤が目指しておりそれを追従しているようだ。

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そんなわけで都営地下鉄新宿線で淡路町まで行き、そこから丸ノ内線に乗り換えて銀座へ。またA3出口より外に出て、前方のまもない銀座五丁目交差点を左折。

右手にぽっかり空いた松坂屋跡地の工事現場を見ながら歩いて行き、そのみゆき通り沿いのサンマルクカフェ奧の右路地を入り30mほど進むと右側の雑居ビル地下階段すぐ下にこちらが営業していた。

降りようとすると階段の右手には、昭和56年に朝日新聞社旧社屋と共に解体されて行った、日劇のフォトが大きく引き伸ばされて貼られてあった。

階段下が直ぐこちらで、やや右寄りにあった入口扉がなんとも重厚感のある木製の扉で、そこには扉が固くなっているので強く引いて下さいと記述されていた。

少し開きにくい程度かなと扉の取手に手を掛けると、先般の手術で体力が落ちているのもあってか、なるほどと言うくらいこれが開けにくく、思わず「あの頃は♪」の後に続いて「ハァッ!」と一声つきながら開けた。

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入店すると以前は銀座の小洒落たバーだったような、そんな落ち着いたフロアが目の前に広がっていた。正午までまだ時間があったが、既に先客が四人の店内だった。券売機が前方奥にあり、そこまで進んでその前に立つ。

提供メニューは具が白ネギのみの中華そばと比内地鶏そばで、これに豚チャーシュー4枚が乗る肉そばがそれぞれボタンに用意されていた。

これにつけそばもあり麺に海苔と柚子胡椒が添えられ、つけ汁は刻みネギが多めに浮いたバランス重視のものらしい。

さらには銀座店では店舗限定で、まぜそばを提供していることが手書きの案内で示されていて、中華そばのチケットを購入してスタッフに希望すれば対応してくれるそうだ。

赤羽店で明記されていた麺量とおそらく同じだろうから、小140gに中210gに大280gだろう。

まぜそばもいいなと思いながらも、予定通りに肉そば小とチャーシュー丼のボタンを連打。白ネギならと追加トッピングでネギ増しをさらに選んだ。

すぐ隣りにお店の方が来られて、取出口から出て来たチケットを手渡す。カウンターに先客二人が離れて腰掛けていて、そのあいだに割り入って座るのも何だったので、板ガラス前の空いていたテーブル席に腰を降ろした。

後続客が続くと先客が帰って行き、何とも落ち着いた雰囲気のフロアのこちら。そんな何処か銀座らしい風情も手伝って、ビブグルマン店の栄誉となった銀座店だろうか。

厨房におられたお店の方にそこら辺をさりげなく言うと、やはり味わいが決め手になったのでしょうとのこと。

ちなみにネットで以前見た銀座店オープン時に飾られた祝花は、屋の一文字が無かったが中華そば屋伊藤店主の父親からのものだそう。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、変わらない独特な持ち味の煮干しスープにパツンパツンと切れる細ストレートの自家製麺で、その素敵な持ち味がやはり実にたまらないもの。

豚チャーシューもこちらならではのもので、しっかり一枚一枚味わって美味しく愉しませて貰った。

スープ量が通常の中華そばに対して少な目のこちらだが、慣れて来るとそれが適度な量と判って来る。具体的に綴れば、それだけスープの持ち味に充分な満足感が詰まっていて、スープに麺が浸されない分だけその硬質性が維持されるというもの。

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煮干し粉が掛けられたチャーシュー丼も、ムチムチしたスライスチャーシューの風情がまた素敵で実に良かった。最後に残ったスープをご飯に掛けて食してこれまた愉しめた。それだけに、気がつけば完食。

いや、かなりとんでもなく絶大に果てしなく、遥か銀河の彼方まで、間違いなく途轍もなくどえらく半端なく尋常でなく計り知れないほど素晴らしかった。

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★ 自家製麺 伊藤 銀座店

住所/東京都中央区銀座6-12-2 東京銀座ビルディング地下1階段 TEL03-6274-6445 定休日/無休 営業時間/11:00~23:00 ※土日祝~20:00 ※中休みなし

※アクセス

東京メトロ銀座駅下車。A3出口より外に出て前方の銀座五丁目交差点を左折。そのみゆき通りを進んで行き、サンマルクカフェ奧の路地を右折。30mほど歩いた右側の雑居ビル地下階段すぐ下にあり。

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