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青空に長月らしい巻積雲が広がり優しい陽射しがそよ風と共に季節の花を誇示させていた、そんな秋めく九月も下旬となって来たシルバーウィーク半ばの祭日月曜日だった。

富山黒部市内に本社を置き都内大田区に営業所がある外食企業の株式会社ピーノコーポレーションが、2015年9月16日からこちらをオープンさせたとして後述するラーメンの存在もあって気になっていた。

北陸新幹線開業に沸く富山県富山市や黒部市に石川県金沢市、さらに都内大田区などにこれまで飲食店を構えている企業だそう。

そして2015年3月13日から八丁堀に先行オープンした、濃厚鶏白湯らーめん麺屋ひろ八もこちらが運営しているそうで、そこに続く都内ラーメン店となるようだ。

池袋駅周辺の東口五差路交差点傍に位置する雑居ビルの地下1階にオープンしたこちらのようで、以前はパスタ・デル・ソルなるパスタ専門店が7年ほど営業していた場所らしい。

先日は関アジ魚醤を利用するラーメン店のレポートで魚醤油いしるについて触れたが、北陸地方の魚醤にはもう一つの魚醤油いしりがありよく知られている。

そんな富山湾内浦地区で作られる干した真イカのワタを発酵させた魚醤油のいしりを、白濁気味の鶏ガラスープに合わせた能登烏賊干し醤油らーめんを提供しているとして大いに気になっていた。

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そんなわけでまた秋葉原に出て、京浜東北線快速電車に乗車。今春の北陸新幹線金沢開業&上野東京ライン開業のダイヤ改正から土休日は御徒町も停車する。

神田は常時停車駅になったものだ。御徒町停車は上野東京ライン運行に際して、地元貢献に用意した恩恵を目的にしたものだろう。

ふとそうしたことを思いつつも田端で山手線に乗り換え池袋で下車し、西武側の東口に出てロータリーから程ない東口五差路交差点を右折。

一つめの信号十字路手前の左側にある、こちらがテナントとして入る青柳池袋駅前ビルの入口へやって来た。その地下1階で営業しているこちらで、オープンまもないだけに開店祝いのフラワースタンドがありその入口を賑やかにしていた。

さっそく階段を下りて行くと大判の富山県最新観光ポスターが2種類貼られていて、入店していく来店客の気分を盛り上げるその雰囲気を高めていた。

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ドアを開けて入店して行くと直ぐ右手に券売機があり、予定通り能登烏賊干し醤油らーめんで行こうとボタンに手を伸ばすと、その特製仕様が用意されていたのでそちらを選んだ。

特製仕様にすると味玉に中サイズ海苔3枚と、鶏チャーシューがもう1枚付くものだそう。そしてブリの炊き込み飯なるサイドメニューが180円と手頃な金額であったので思わずそのボタンも連打。

そう言えば黒部水餃子も気になっていたのでボタンを探すと、これが非情の売切れを示す×ランプが点灯しており、お聞きするとオープンしてからこの数日でかなりの量が出てしまい売り切れてしまったそう。

残念がっていると冷蔵室辺りを見に行かれたらしく、三個なら提供出来るとのことで180円を支払い、是非ともそれでとお願いして対応頂けることになった。

ラーメンは能登烏賊干し醤油らーめん以外にも、2種類がラインナップしているこちらだ。富山湾でしか獲れない白海老からとった出汁に、烏賊干し醤油より淡麗な鶏ガラスープに合わせた富山白海老らーめん。

そのラーメンがこちらで一番お奨めしているイチ押しメニューらしく、券売機のボタンも一番左上に用意されていた。

さらには一番濃いめの白濁気味鶏スープをベースにして、都内でもよく耳にする富山ブラックをオリジナルアレンジした、こってり派にお奨めの濃厚にんにくブラックらーめんも提供している。

以前はパスタ店が営業していた場所だが、念のためお聞きするとそちらとは無関係だそう。

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北陸と言うと加賀百万石の伝統料理である加賀料理に象徴されるように、京都と江戸の文化が融合された独特な融和文化が形成されている地域性がある。

ラーメンも少なからずそうした文化の進化上に成り立つものだけに、こちらで提供されるラーメンはそうした観点から言っても非常に興味深いものがある。

大陸料理も伝来して来たと聞く北陸であり、地の利を活かした食材の宝庫とされるだけに、今春の北陸新幹線金沢開業をきっかけに今後もこちらのような企業の首都圏の店舗展開が加速して行くところだろうか。

フロアにはご挨拶と銘を打った案内文が貼られており、こちらのラーメン店は富山で和食料理店等を営むメンバーが、富山の食材を使った美味しいラーメンを広げるために誕生したことが綴られていた。

また「つくつく」と名付けられたその店名は、富山の方言で「とんがっている」という意味があるそう。その富山湾の豊富な海の幸を使った在り来たりでない個性的で尖んがったラーメンを創りたいという思いを込めて命名されたことも紹介されていた。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、独特な持ち味ながら何とも王道的な風合いが感じられる魚醤油いしりで、これはなかなかと言える素敵な味わいが実にたまらないもの。

さすが加賀料理に端を発する北陸地方の和食料理人の戦略メンバーが、地元の威信を賭けて手掛けたラーメンと言えた。

優しい小麦の持ち味がいい中細ストレート麺は、程よくスープを添わせて喉越しも実に適度で、心を解きほぐすようにしながらスープと共に胃へ収まって行った。

鶏チャーシューは炊いた後で焼き上げたものだそうで、しっとり来る食感が良かったし、穂先メンマや味玉も素敵だった。

黒部水餃子は、ミネラル豊富で知られる黒部の天然水を利用して炊いたものらしく、それに手を付けるかと皿を手前に手繰り寄せる。

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水餃子に付いて来た醤油さしに入ったタレは、ホタルイカを5日ほど漬け混んで風味を出した醤油に、ビネガーも入れた餃子専用自家製醤油ダレだそう。

そのタレを水餃子に掛けて口にすると、もっちりした分厚い皮で、粗挽きの肉餡もしっかり詰まっていてこれがまたとても美味しかった。

ぶりの炊き込み飯も加賀料理御膳を愉しんでいるようで、後半になってから残ったラーメンスープを注いでぞうすい風にすれば、まさしく至福のひと時以外なにものでもなかった。それだけに、気がつけば完食。

いやいやいや、これはすんごい素晴らしい怒涛のインパクトが適度にあって、豪華絢爛的な風合いが一つの秩序を持つように表現されていて、何処か加賀料理をラーメンにしたような持ち味が嬉しい味わいとなって絶大にかなり良かった。

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★ 麺屋つくつく 池袋東口店

公式フェイスブック~https://www.facebook.com/menya.tuku2/info?tab=overview

住所/東京都豊島区南池袋2-27-4 青柳池袋駅前ビル地下1階 TEL03-6907-1557 定休日/無休 営業時間/11:30~16:00中休18:00〜24:00(23:30LO)
※アクセス
JRほか池袋駅西武側東口下車。ロータリーから東池袋交差点へ進んで行き、程ない東口五差路交差点を右折して一つめの信号十字路手前左側にある青柳池袋駅前ビルの地下1階にあり。

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