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秋めく大空にイワシ雲が青空に浮かび上がり、気持ち温度が下がっていたので黒地の薄手フリースパーカーを軽く羽織って出掛けた、そんな九月長月最終日の水曜日だった。

ここ最近こだわり高い極濃煮干し系を提供するお店を二軒訪れているが、こちらもそんなお店で以前から気になっていただけに本日こそとなって訪ねることにした。

立川で営業する楽観の新業態店でありつつ新しいブランドとなるこちらで、おだしを前面に出した創作料理とオーガニックワインのお店らしく、洗練された料理とお酒・空間の融合とグルメサイトで案内されていた。

そんな2015年3月17日にオープンしたこちらだが、終日麺メニューが用意されており濃厚な煮干しラーメンもランチメニューで前菜とドリンクが付いて千円以下で愉しめるようだ。

2011年6月6日に西麻布で美麺屋楽観として創業したラーメン店で、当時24歳の伊東良平氏が手掛けるその店頭の暖簾には六芒星が掲げられ、その創業店はやたら狭いフロアのお店だった。

その後2012年6月30日に立川のカプセルホテル1階に移転し、昨年の2014年6月10日には武蔵小山にその2号店もオープンさせている。

ネットに寄れば店主は、NGO団体であるピースボートで2年間洋食部門のシェフを務め、世界40ケ国を訪れて大変グローバルで異色な経験を持つ方らしい。

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そんなわけで総武線電車で御茶ノ水まで出て、そこから東京メトロ地下鉄千代田線電車に乗り換え、確か初めて下車する乃木坂へやって来た。その駅の出口3からすぐ近くに位置するこちらだ。外に出たら右手の階段を上がり、右側へU字に周り込む。

その道路を直進して行き、突き当たりの左手寄りにある白タイル地の建物がそうで、その右寄りの店名ボードがある階段を下りて行った場所にこちらが営業していた。表現的に誤解されないよう、フォトに矢印を入れて見た。

昼営業ではラーメン主体な提供メニューのこちらだが、その昼間でもラーメンと記されたノボリや大きな案内は一つも無く、入口にある小さなメニューを見て初めてそのラーメンメニューが記述されており、なんとも潔い営業体制と言うしかなかった。

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ともあれ階段を下りて行き入口のドアを開けて入れば、なんともシックで落ち着いたフロアのこちらで、創業店舗と較べるのも何だがその広さはゆうに十倍以上はありそうだった。

カウンター奥寄りの椅子に促されて腰掛けると、そこには先述した伊東良平店主その人がおられた。てっきり立川店におられるかと思っていただけに驚いたが、普段からこちらにおられるそうだ。

他の麺メニューが気になりながらも、そこは予定通りアルス煮干しらぁめんをお願いして、この際だからとなって焼豚丼も一緒に注文することにした。

おだしの麺料理ランチセットの一品となっていて、前菜一品とドリンクがセットになって880円と言うお手頃な金額の煮干しらぁめんだった。

ランチ麺料理メニューはその他にも、九条ねぎと生姜のにゅうめん、国産あおさ海苔と山葵のにゅうめん、生姜香るおだしの白醤油らぁめんがラインナップしている。にゅうめんとは、そうめんをおだしで煮たものだそうで、そうめんは小豆島から取り寄せているそうだ。

提供される前菜は日替わりのようで本日はオカラが大皿に用意されて、ドリンクは氷も用意されアイスティーやアイスコーヒーにウォーターもそこに準備されていた。

さらにホットコーヒーも選べるようになっていて、セルフ方式のスタイルでその前菜やドリンクは幾らでも利用出来るようだった。

アルスとはラテン語で芸術を意味するものだそう。南青山と言う地域性を考慮した結果、ラーメンを提供しながらも、おだしにこだわった料理を提供することにされたそうだ。

先述しているように夜の部でも麺料理は愉しめるそうで、九条ねぎのおだし炊きなるこちらイチオシの鍋料理や、豊富な具材によるおでんもラインナップしているそう。

鍋料理のおだし炊きはその他にも、「白醤油と生姜」や「黒醤油と国産牛すじ」に「白味噌とチーズ」などがあるようだ。

またそんな夜営業では、二ヶ月前から始めた夜限定麺メニューの白味噌とチーズのおだしらぁめんが好評だそう。なお近い将来冬に向けた限定メニューを提供する予定らしく、現在それを模索している段階らしい。

小皿にオカラをよそい口にしたがこれが美味しく、ドリンクもアイスティーを頂き愉しませて貰った。そうしている内に、程なくオーダーしたものが到着した。

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煮干しが濃いとスープが深緑色に染まる傾向を持つが、その色合いはまるで誰も足を踏み入れない奥深い静寂な森で密かに佇む池の水面を見るよう。そしてそこから放たれる香ばしい煮干しの香りは、酔いしれることが出来るほどで実に奥行き感のあるものだった。

それではと行かせて貰えば、もう褒めちぎりたい美味さとはこのことで、実にかなりとても素晴らしい味わいに只々魅了されるばかり。その煮干しらぁめんは、一杯辺り150gもの九州産背黒鰯の煮干しを使用している極濃煮干しラーメンらしい。

スープ製法は冷水に一晩寝かせてから炊き出して行く二段仕込みだそうで、そこに鰹と昆布のダシに白醤油をカエシに利用し、本来必須とされる塩は動物ガラ共々に不使用のこちらだそう。

その味わいは強い煮干しらしい風味ながらしつこい苦みもなく、これまで味わって来た煮干しラーメンとは異なったもので、そんな完全オリジナルの新しい持ち味ながら王道的な面持ちにこれまた驚くばかり。

毎日でも訪問したくなるほどその虜になりそうなほどの風情に、そんななりやまぬ感動に手に持つ箸の速度もまた次第に増して行った。店名のアルスが芸術と言う意味を持つようだが、まさしく芸術的と言えるセンスの良さと美味しさだった。

中細の麺は煮干しラーメンで定評ある凪が手掛ける製麺所で製造されたものだそうで、コシは若干柔らかいもののその分煮干しスープを纏わせて実に良い風合いと言えた。

スープの水面に浮かぶチャーシューはこちらもまた分厚いもので、まさに感動作と言えて涙が滝のように流れそうなほどの美味しさだった。

焼豚丼もマヨビームが施されていてこれまた素敵で、卓上調味料として置いてあった大阪竹内商店製朝倉山椒粉や、粗挽き胡椒に七味唐辛子がありそれらをそれに振り掛けながら愉しんだ。

それだけに、気がつけば完食。どれもが保存料・着色料不使用で、無化調に徹底している提供メニューだそうで、香味油は煮干しと昆布を馴染ませたオリーヴオイルらしい。

店名冠は店主の日本の素晴らしさを発信したいところから、「おだし専門店」としていてその提供メニュー内容もそうしたラインナップとなっている。おだしと言うと個人的に、京風的な懐石で供される料理が浮かぶものだ。

こちらの想いとそのメニューを見ていて思わず「ネクスト(新しい)懐石(料理)ですね」とお話しをしたが、食事を終えて店を後にしても接客の気持ちの良さや美味しい麺料理にその気持ちが変わることはなかった。

いや、ネクストトレンドな営業体制で愉しめた激ニボ系ラーメンは、英華発外のビジュアルに観感興起するばかりだけでなく、怒涛の煮干し感がありながらも温柔敦厚の優しい味わいで、外柔内剛の風情に一意専心の中で感動するばかりだった。

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★ おだし専門店 アルス 南青山

※公式サイト~http://rakkaninc.com/

住所/東京都港区南青山1-15-19 B1階 TEL03-6434-5057 定休日/日曜日 営業時間/11:30~14:30LO中休18:00~22:30LO
※アクセス
東京メトロ千代田線乃木坂駅下車。出口3より出て右手の階段を上がったら右手へU字に周り込んでその道路を直進して行き、突き当たり左手寄りにある白タイル地建物の右寄りの階段を下りて行った場所に入口あり。

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