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昨夜は夜遅く豪雨のなか秋雷が夜の静寂を切り裂いて、これから本格的な冷え込みの時季が始まることを想わせた、そんな十月神無月も後半の週末土曜日だった。

朝方まで降り続いた雨もまた小康状態となって、暗い灰色の空が如実に秋の深まりを抱かせ、時折りだけわずかな雨粒が何処からともなく来て頬に落ちた。

そう言えば今夏営業最終日に訪れたこちら だが、秋と言うことで10月に入っただけに、こちらが営業を再開しているだろうと、ソースチャーハンにチャーシューメンを目当てにして出掛けることにした。

それだけに来る秋と書いて来秋軒と表現したくなる、そんな旧竹町の御徒町来集軒だが、秋になれば再開するだけにあながちでもないそんな想いがよぎった。

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そんなわけで総武線で秋葉原へ行き、山手線電車に乗り換え、次駅の御徒町で下車。秋葉原寄りの改札口を抜けて昭和通りに出て、横断歩道を渡ってから右手へ。

南口から直ぐ昭和通りに出れば、二つ目の信号を左折となる。程なくJP台東三郵便局が見える通りなので迷うこともない。そんなすえひろレンガ通りを200mほど歩いて行くと、八百屋の手前に今日も風情豊かにこちらが佇んでいた。

入口ガラス戸の把手に手を添えて中華そばと記された白い暖簾をめくると、営業時間と定休日の案内の上にもう一つの貼り紙があり、そこには昨日の16日金曜日から営業が再開されたことが歌われていた。

なんとそうだったのか、だった。予定では月明け初日から再開されるようだったが、予定は未定で特に今年の猛暑と異常気象を考慮すればやむを得ないところだろう。

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そんな貼り紙を横目にして入店して行くと、変わらないフロアが今日も広がっていた。八割方の混み具合いで既にラーメンを啜っている方もおられた。

腕時計に目をやればちょうど開店時間で、やはり10分くらい早めに営業が始まっているようだった。


一番左奥テーブルの手前左側の椅子が空いていたので、そこにバッグを置いてから厨房前に行き、タイミングを見計らいながらも、予定通りチャーシューメンとソースチャーハンをオーダーした。

バッグを足元に置いて確保した椅子に腰を下ろして、注文した品物が到着するのを待つ。うっかり冷水を汲み忘れていたが、少しした後でお母さんが先客と一緒に冷水が入ったコップを目の前に置いてくれた。

ふと見るとたまに都内蕎麦店で見受けられる、ヒゲタ醤油 の業務用一斗缶が置いてあるのが見えた。

創業元和二年(1616年)千葉銚子の醤油メーカーで、醇醸と記されていたのでヒゲタならではの伝統が生きる濃口醤油らしく普段これでカエシを作っているところだろう。

週明けの月曜・火曜と営業し水曜・木曜がお休みで、また週末に金曜・土曜と営業して、日曜・祝日はまたお休みのパターンが続くこちらだ。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、やはりこの絶え間無い美味しさが、もう実に果てなくたまらないもの。

怒涛の絶大なる持ち味が人を惹き付ける醤油スープで、煮干しがさりげなく効いてそれが味わい深さの丈を長くしていた。

ノスタルジックであるもののそれだけでない味わいが、蛇口から出る水道水のように連綿と舌にその旨味を刻み付けて行く。

それは幼い日の想い出のように忘れることが出来ない、積み重ねて来て生じた不断の記憶とさえ言えそう。醤油を別の旨味と融合させた時に感じる感動を、これほどまで露呈させるラーメンはそうザラにないと言えた。

中太平打ちの麺がまた泣けるほどの風情で、もっちりしながらも喉越し良く、それで柔らか過ぎると言うこともなくコシが素敵な風合いと言えた。

そしてチャーシューはこちらも豚ロースと豚バラらしき2種類の肉が横たわり、分厚いボリュームのある肉を一口でも噛み締めれば、閉じ込められた旨味が一気に噴出して嬉しさがここでもまた込み上げて来た。

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ここでこうした場合に通常のチャーハンに手を出せば、その気持ちが時によっては萎えてしまうことさえあるが、こちらのソースチャーハンはそうなるどころか数倍の感動を新たに記憶の奥底から開花させる素晴らしさ。 

気がつけば完食。下げ膳をまず自ら済ませて、食器を置いたところにあった台拭きでテーブルをひと拭きし、精算もタイミングを見計らってそれを済ませ、ご挨拶して店を後にした。

いや、言いたいことは、すべからく言い切った。

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★ 来集軒@御徒町

住所/東京都台東区台東2-31-9  TEL03-3831-3593 定休日/水曜・木曜・日曜・祝日 営業時間/11:30~15:30
※アクセス
JR御徒町駅南口下車。昭和通りに出て横断歩道を渡ってから右手へ進み、JP台東三郵便局があるすえひろレンガ通りへ入り200mほど歩いた右側にあり。
 

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