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曇りがちの雲行きながら青空が顔を覗かせて、北風が気温より寒さを感じさせていた11月中旬の木曜日。
今日も仕事が終わって外に出れば、夜風が若干冷え込んでいた午後七時過ぎだった。

二年前に八幡山でオープンしたこちらが今夏荻窪に移転を果たしたことで、その存在を知るところとなりその頃からずっと気になっていた。

吉祥寺がまた勤務先となって、それだけに今夜こそと仕事帰りに立ち寄ることにした。

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そんなわけでまた荻窪で途中下車して、今回は吉祥寺寄りの西口改札から出て、右手へ進み階段を降りず荻窪タウンセブン脇のスカイウォークを回り込んで行った。

そしてその先にある歩道橋を渡りそこで前方右側階段を下りて行き、そこにある路地の教会通り商店街を入って行き、しばらく進むと左に折れる通りで曲がって30mほど歩いた頃だろうか左側に風情よくこちらが佇んでいた。

1946年創業の出口製麺 さんの銘が入る緑色の渋い色合いの暖簾が、商店街の街灯に照らされながら店頭に垂れていて、それが夜風の所為で軽く揺らいでいたこちらの店先だった。

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さっそく入店して行くと右手に製麺所の麺箱が何段か詰まれていて、その先のカウンター席に先客が一人だけのもの静かなフロアが広がっていた。

券売機が無いことを確認してから奥へ進んで行き、店主の前辺りになるカウンター席にご挨拶しながら腰掛けた。すると直ぐ傍には函館山から眺める夜の市街が映るポスターが壁面に貼られてあったのが見えた。

シンプルなメニューが目の前にあったのでそれを見ながら函館塩ラーメンに追加トッピングするかと味付たまごもお願いして、いかの炊き込みご飯らしいいかめしなるサイドメニューを見つけそれもさらに注文することにした。

2013年3月28日に京王線八幡山駅前で開業して、2015年8月28日に荻窪移転を果たした函館ラーメンを提供するこちらだそう。

函館ラーメンのオールドスタイルを、地元出身の店主が実家界隈のその昔の函館ラーメンをよく知る複数のご高齢の方々から作り方を教えて貰いその味わいを忠実に再現させたらしい。

函館でラーメンと言えば、塩ラーメンになるとのことだった。出口製麺さんの麺は、食べログの函館のラーメンで1位に輝く、そんな星龍軒さんでも利用されているそうだ。

函館ラーメンと言うとこの都内だとデパートの物産展でよく出店しているだけに、あじさいやマメさんが知られているがそちらは岡田製麺の麺を利用しているらしい。

店名の五稜郭は市内の郊外にその昔建造された城郭で、現在はタワーが立っていたりするが、今もなお星型の敷地が当時の面影を残している。

店主の実家がその五稜郭の直ぐ近くだそうで、幼い頃からよく知る有名な観光史跡だけに店名に据えたそうだ。

何気なく背中側の壁面を見ると、TOKIOの松岡昌宏さんが描いた、大きなサインが目立っていた。

お聞きするとTOKIOメンバーが出演する日本テレビ系列のバラエティ番組「ザ!鉄腕DASH!!」のラーメン企画「世界一うまいラーメンを作れるか」で、八幡山で営業していた時期にこちらが登場したことがあったそうだ。

その撮影の際にTOKIOメンバーの一人である松岡昌宏さんが、こちらの函館ラーメンに感動されたからだろうか、滅多にしないサインを店舗の壁面にして頂いたそう。

契約切れでその店舗を去る時に、サイン部分の壁を切り取ったものだそうで、なるほどよく見ると壁面そのものでファンが見たら何ともたまらないものだろう。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、これがもうとんでもなく絶大に素晴らしい、これぞ函館ラーメンと言うしかないもの。

それはまるで旧家の縁側に吊されたビイドロ細工の風鈴が、おりからの盛夏にそよぐ風に揺れて、暗い部屋の隅々に共鳴して聴こえるその音のように、いついつまでもさざめく素敵な味わいが実に良かった。

そして青空仰ぐ真夏の高原にそそり立つ純白の入道雲のように爽やかな面持ちで、絶え間無く続くそれは瑞々しい風合いで実に泣ける素晴らしさと言えた。

鶏ガラベースらしき動物ダシに北海道産の真昆布や干し貝柱を利かせたなんとも風情豊かなスープに、北海道小麦を100%使用した中細気味の出口製麺さんのストレート麺がそのスープをよく吸い上げて、もはやそれは美の極致を主張しているのと同じだった。

店主がこよなく愛していた今はなき函館の街で営業していた、ワンさんのラーメンがこの出口製麺さんの麺だそうで、函館十字街に多くの人々が行き交っていたその頃にタイムスリップしたような感覚にさえ襲われるこちらの店内だった。

いかめしと言うと駅弁でよく知られているが、函館市民が普段家庭で愉しむものはイカに飯を詰め込むことなく作る炊き込みご飯だそうで、イカの持ち味が絶妙な風合いでこれまた泣けるほど素晴らしかった。

チャーシューや味付玉子も美味しく、メンマと刻み葱に函館ラーメンらしいスープを吸い込んだ大きなお麩も素敵で、それだけに気がつけば完食。目をつぶれば思わず函館の港に停泊する、大きな集魚灯がいくつもぶら下がるイカ釣り漁船が、小波に揺れながら出港を待つその姿が目に浮かんだ。

いや、怒涛の如く猛烈に素晴らしい感動出来る味わいで、明確に的確に確実に明瞭に瞭然にとんでもなく全く何処までもひたすら間違いなく良かった。

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★ 函館塩ラーメン五稜郭

※ツィッター公式アカウント~https://twitter.com/ramen_goryokaku

住所/東京都杉並区天沼3-28-7  TEL03-6364-0649 定休日/水曜日 営業時間/11:30~15:00中休18:00~21:00 ※土日祝11:30~19:30
※アクセス
JR中央線荻窪駅西口改札下車。改札を出たら右手へ進み荻窪タウンセブンの脇を回り込んで、その先にある歩道橋を渡り右側の階段を下りる。その前の教会通り商店街を入って行き、左に折れて30mほど歩いた左側にあり。

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