kichijojiminmin01

冬色に染まる灰色の空が彼方まで広がり北寄りの風が気温を下げていたものの、立春も近い所為だろうか結露した通勤電車の硝子窓に何処か春の仕草を見た二月如月初日の月曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば、ちょうど外へ出た頃に微量の雨がわずかに落ちて来て、冷え込みが増した北風がコートの衿を立たせたくなるほどだったそんな午後8時過ぎだった。

想定外の残業にいつもより遅い時間となってしまい予定していた店は今度にするかとなって、そう言えばこちらの気になっていた二つのメニューを愉しむのにちょうどいいかと気がついてそれならばと立ち寄ることにした。

ハモニカ横丁で営業している昭和48年に開業したこれまでに4度訪れたこちら で、その一番人気メニューはみんみんだけに焼き餃子だが、常連さんがよく注文すると言う人気メニューにあさりチャーハンがあり、ずいぶん前からそのうちにと考えていた。

そしてラーメンは味噌・しお・醤油に、バターラーメン・コーンラーメン・チャーシューメンとワンタンメンもあるが、しばらく前からこれに中華そばと言うメニューが追加されていて醤油ラーメンとどう違うのか気になっていた。

その気になるメニューをこうした残業があった時に、餃子を我慢して次回はそれで行こうと模索していただけに悩むことなくハモニカ横丁に入りその店頭にやって来た。

いつものように空いているわけでもなく、かと言って混雑し過ぎることもなく絶妙の空席を空けて今夜もこちらが営業していた。

kichijojiminmin02

kichijojiminmin03

さっそく徐に入店して行き中ほどの空いていたカウンター席の一つに腰掛け、さりげなく頭上に据えられたメニューボードを見上げた。

そしてその提供メニューを確認してから、厨房の目の前におられた方にあさりチャーハンと中華そばと言ってお願いした。中華そばとあさりチャーハンと逆に言った方が自然だったか?と、たわいもない想いが何故かふと浮かんだ。

それだけでなく餃子をこちらで初めて注文しなかったからか、そのことに対して幾ばくかの罪悪感も何故か浮かんだりもした。

ともあれそんな風にして、オーダーを済ませた。餃子店で餃子を注文しなかったことが、こんなにも不自然な空気感を感じるとは思っても見なかった。程なく到着。

kichijojiminmin04

kichijojiminmin05

kichijojiminmin06

kichijojiminmin07

kichijojiminmin08

kichijojiminmin09

kichijojiminmin10

特に指定したわけでもなかったが、先に到着したのはあさりチャーハンだった。小茶碗にタンメンスープような塩味で半濁気味の中華スープが一緒に来て、チャーハンには肉厚のザーサイが添えられてやって来た。

そのチャーハンの頂きには、名前通りのアサリが多めに乗っていた。付いて来た白いレンゲで軽くチャーハンを割ると、中にもたっぷりのアサリが嬉しくなるほど入っていてそれは見るからに旨そうだった。

そちらから先に口にすれば、もうなるほど唸りたくなるほど素晴らしい味わいが実にたまらないもの。香ばしい風味豊かな持ち味の泣けるその美味しさに、しばし我を忘れて喰らっていた。あっさりしたチャーハンスープも、しみじみとしていて素敵と言えた。

そして程なく到着していた中華そばにも手をつければ、これまでのこちらの野菜が具材として多めに乗ったあっさりした風合いのラーメンとは明らかにその違いがはっきりと違っているものでこれまたとても良かった。

背脂ミンチが軽く浮いた支那そば風のこってり感のある醤油スープに刻み白ネギが散らされ、そこにやや太めの中太縮れ麺が泳ぐものでこういうのは好きだ。

厚みのある適度なサイズのバラロールチャーシューに、ホクホクした感じの味玉半裁とワカメにやや多めのメンマが入ってそんな具どれもがまた素敵だった。

そんなあさりチャーハンと中華そばを交互に食して行き、どちらもツボの美味さでそれだけに気がつけば完食となった。

いや、かなりとんでもなく絶大に果てしなく、猛烈に明確に名実に確実に何処までもなかなかハマる素晴らしい美味しさと言うしかなかった。

kichijojiminmin11

★ 吉祥寺みんみん

住所/東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-9 ハモニカ横丁 TEL0422-22-5015 定休日/木曜日 営業時間/11:00~21:00(20:50LO)
※アクセス
JR中央線吉祥寺駅北口下車。ハモニカ横丁内中央通り奥寄りの右側にあり。