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夜半の視界を遮るほどのモヤもいつの間にか消えていて午後早い時間に曇り空も晴れ上がり、春爛漫と言えそうな日射しが煌めく三月弥生上旬八日の休日火曜日だった。

今年最初に食したラーメンはいつもながらの元旦のもので、2015年12月30日秋葉原エリアにオープンした志奈そば田なか2号店 のラーメンであったが、その店主はそこで触れているように三軒屋でグループ総料理長を歴任されて来た方だった。

そんな三軒屋の新たなる系列店が茂原駅から程ない場所に、2016年3月1日オープンしたとして気になるところとなっていた。もう一軒気になる店がありレンタカーを借りることも考えたが、今回はこちらだけにしておくかとなって電車で出掛けることにした。

ちゃぶ屋や俺の空に梅もと等の都内有名店で修業を重ねて来られた大口竜二氏が、鶏に豚や牛をじっくり炊き込んで完成させたスープをウリに2006年6月16日いすみ市旧岬町に岬本店を創業させた県内人気ラーメン店の三軒屋さんで現在そちらは諸般の事情により閉店させているようだ。

株式会社CF3プロジェクトなる企業が運営するラーメン店で、その後開業させたのが2008年2月1日にオープンした豚骨専門店三軒屋で、トレーラーハウスによる店舗建物を茂原市東部台2-35-1に造り上げて営業していた。

そちらでは2010年10月より豚バラ肉をたっぷり乗せたもばらーめんの提供を始めており、周辺ご当地ラーメンの元祖店としてその人気を不動のものにしている。

なお2013年3月4日に同じ町の東部台2-1-4の場所に移転を果たして、もばらーめんに味噌豚骨や塩豚骨など多彩な豚骨らーめんを提供していると言う。

さらに近年都内で雨後の筍の如く見られる二郎系ラーメン店を、長生郡長生村七井土の地にラーメン爆裂三軒屋として2011年3月8日オープンさせたが、2012年8月3日に三軒屋製麺、2015年4月19日に中華そば頬白とリニューアルさせて今日に至っている。

なおこちらのラーメン店の名前が上がったのは志奈そば田なかさんが最初でなく、兄弟店とされる亀戸らぁ麺零やさんの関連店を訪れた時にも触れている。

その本家店は2011年12月21日オープンしたが現在そちらは閉店しているものの、2012年7月17日にオープンした訪れている船橋店 は現在も営業しているようだ。

2012年12月19日オープンの千葉店にも訪ねている が、そちらは2014年11月から豚骨ラーメンぜろや にリニューアルしており、2013年12月9日にオープンした実籾店も千葉店に追従してリニューアルしているようだった。

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そんなわけで本八幡から総武線緩行線電車を利用して千葉に出て、そこから外房線の茂原行きに揺られ田園風景の車窓に馴染みながらも、その電車の終点となる茂原に久しぶりやって来た。

南口側に出てロータリー奥の道路を右手にへ進んで行き、程ない右路地を入り30m程歩いた頃だろうか左側建物の一番奥の角地にオープンしてそう経たないこちらが風情もよく営業していた。南総アンヴェルプラザの裏手側となる場所で、回り込むように歩いて来た。

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さっそく入店して行くと平日のやや早いランチタイムの時間帯もあってか混雑するほどではないもののそこそこの来店客で席が埋まる店内だった。

入口左手に券売機が設けられており、そこで予定通り特製中華そばを選んで、ご飯もののサイドメニューも行くかとなった。

そこで貝と鶏と豚のお茶漬け風ご飯と、高級卵となめ茸のかけごはんを横目に、チャーシューめしを選ぶことにした。

実は最近私的になめ茸にハマっていて、100円ショップ等で手軽な金額のものを買って来ては、チャーハンや冷や奴などに乗せて良きご飯のお供として愉しんでいる。

いわゆるエノキ茸の醤油漬けで、京都嵐山の料亭「錦」が昭和30年代前半に開発したもので、以来広く国内に普及している。

鷸餃子と店名が冠された餃子もあり、ニンニク不使用の肉餡を三浦家製麺の打ち立てモチモチ生地にたっぷり入れた、手作り焼き餃子だそうで三個と五個のボタンが用意されていた。

中華そばと共にこちらの二本柱となっているのが味噌らーめんで、錦爽鶏のスープに麹味噌・八丁味噌・信州味噌にチーズや海老など15種類におよぶ食材練り込んだ味噌ダレだそう。

モヤシやキャベツにズッキーニとレンコンも、味噌との相性に気を使いながら利用しているそうだ。

さらには、もばらーめんの提供をこちらでもしており、醤油味と味噌味がラインナップされて肉増しが初段盛りから神盛りまでボタンがあった。

また、肉と野菜のまぜそばなるボタンも用意されていたが、まだ押せないようになっていた。ふと券売機の上を見ると、オーダー時に学生証提示と近隣駐車券提示で、大盛・替玉・ご飯・100円以下の追加トッピングの何れかが無料になることが案内されていた。

チケットを手渡すと特製中華そばのチャーシューは鶏と豚であることが案内されて、鶏と豚各一枚に更に好きなチャーシューで二枚選べるとのことだった。それならばと鶏と豚を、それぞれ一枚ずつ追加して貰うことにした。

そして入口より少し奥のカウンター席に身を落ち着ける。お店の方に話しかけると、厨房の中におられた方が店主の大口竜二氏で思わずご挨拶して世間話しに花が咲いた。

ふと見ると、カウンター席に置かれた御品書と記されたメニューの冒頭には、鷸蚌(いつぼう)の争いと言う文字が添えられていた。

「鷸蚌の争い漁夫の利となる」と言った故事だが、こちらではその語源を意味するものでなく、ハマグリ出汁を如何に愉しめるスープに仕上げているかを説くために表記されたものらしかった。

鶏の香りと貝の旨みがほとばしる中華そば、貝との相性が◎の松茸ペーストで更に旨味が増す、と言うことらしい。卓上には昆布出汁醤油と赤紫蘇酢と山椒ラー油が、長細いボトル容器に入れられていた。

餃子用に置かれたものだそうだが、山椒ラー油は様々な麺類に入れても合うそうだ。そう言えば山椒は卓上に無くなるほどと言うしかなかった。程なく到着。

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松茸のペーストは後半になってから、スープに溶かしてお楽しみ下さいとのことだった。それではと行かせて貰えば粛々とした優しい持ち味に、天衣無縫で絶妙可憐な瑞々しいスープで実にたまらないもの。思わず石破天驚を感じる美味さ。

千葉県産地鶏錦爽鶏の丸鶏と北海道産の羅臼昆布と椎茸でとった出汁に、はまぐりをベースにして浅利とホンビノス貝も若干利用してじっくりと炊いて深みを与えた出し汁を合わせて、醤油のカエシを加えた無化調清湯スープだそうで慟哭級の涙があふれるほど素晴らしかった。

そこに泳ぐ麺は現在は中華そば頬白となっている、そんな敷地にある建物で作り上げた全粒粉で製麺した自家製麺だそうでムチンと来る風合いが実に素敵と言うしかなかった。

鶏チャーシューは錦爽鶏のムネ肉を岩塩と胡椒で味付けし、ブラックオリーブに巻いて低温で蒸し上げたものだそうで、こんな凝った鶏チャーシューはそう無いだろう。

豚チャーシューもローズマリーの香りを封じ込めた肩ロース肉を真空低温調理したこだわりあるもので、どちらも脂身の少ない部位を利用してヘルシーでジューシーに仕上げているそうで、そのしっとり感にこれまた茂原まで来て良かったと思うしかなかった。

そして松茸ペーストを途中でスープに溶かし込むようにして口にすれば、百花繚乱の境地が心の芯まで解き解してくれた。丼に色を添えていた、レッドオニオンとミツバに、穂先めんまも良い風合いとなっていた。

チャーシューめしにも手をつければ、豚チャーシューと鶏チャーシューを細切れにして叩いて味を染みやすくしてから甘辛特製ダレを掛けて刻んだ青ネギを添えたものでこれまた号泣ものの美味しさ。

蔦さんがミシュランで星一つなら、こちらは星二つとっても何ら不思議でない程の素晴らしさと言って差し支えないほどだった。それだけに、気がつけば完食。

かなり前から何度となく考えていた三軒屋直営店の訪問で、その店主にもお会いできてその優れた一杯を堪能することがやっと出来た。

いや、一筋の光の束が何本も広大な海原に注ぐのを目の当たりにするような感動に襲われた味わいで、それはもう明鏡止水・山紫水明な風合いがありつつも、純真無垢な風情が実にたまらないもので只々ひたすらに猛烈至極にその良さに酔いしれるしかなかった。


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★ Mobara noodle 中華そば 鷸 (しぎ)

※企業公式サイト~http://www.ra-mensangenya.com/

住所/千葉県茂原市千代田町1-7-3  TEL0475-22-8885 定休日/未定 ※無休予定 営業時間/11:30~翌1:00(24:30LO) ※中休み無し
※アクセス
JR茂原駅南口下車。ロータリー奥の道路右手に進んで行き、程ない右路地を入り30m程歩いた左側建物の一番奥の角地にあり。南総アンヴェルプラザの裏手側で、回り込むように歩いて徒歩約2分。
 

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