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昨夜の雨も忘却の彼方となりそうなほど強い陽射しが雲の少ない青空からふり注いで、色とりどりのビー玉が転がるように街が煌めいていた、春も佳境のような天候が続く四月卯月十九日の休日火曜日だった。

時にその昔に本八幡かっぱ におられた小池貴広氏と、偶然に訪ねたラーメン店で久しぶりお会いしたのは今から8年前のことだった。

それはみどり台駅周辺に位置する株式会社つなみファクトリーが運営する勢拉が改称する前のらぁ麺つけ麺つなみ の時であった。

当時その統括責任者として腕を奮っていた氏だったようだが、その後2010年9月7日に千葉中央の富士見町で独立店のらぁ麺つけ麺粋や をオープンさせた。

濃厚魚介豚骨つけ麺のウリをメインにして、土日限定メニューとして鶏白湯も手掛け結構流行っていた筈だが原価率の低さ辺りが起因だったのか、残念ながら2012年6月29日を以て努力の甲斐なく悲しくも閉店してしまった。

少し前まで県内人気店福たけ に在籍していた小池店主だったが、しばらく前に何処かの呑み会の席でお会いしていて、粋やを復活させる予定であることをお聞きしていたものだ。

どうやらその計画が予定通り着々と進んでいたようで、残念ながら2016年1月閉店した麺工房しろきや の跡地でつい先日の2016年4月5日オープンしたようだ。

最近ラーメン以外のパンケーキにもハマっている私 だが、すぐ近くにはその人気チェーン星乃珈琲店 の千葉都町店が営業していた。

この上ない立地の素晴らしさにもう落ち着いた頃だろうと、また千葉市内所用の折りの本日こちらへ立ち寄ることにした。

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そんなわけで千葉駅に戻り、ロータリー10番乗場から出る千葉フラワーバスの中野操車場方面行きの路線バスに乗車して行った。

まもなく出発のアナウンスが流れてドアが閉まり発車。数停留所を過ぎてバスは国道126号の東金街道をひた走り、その通り沿いの都町球場入口停留所で降車する。

進行方向に200mほど歩いた頃だろうか、街道の右側に風情も良くこちらが営業していた。見ると店名の粋の漢字の右上が、白色レグホンをイメージさせるようなニワトリになっていた。

こちらが鶏だしをメインにしていることが、入店する前から一目で判るようになっていて、これはなんとも優れたロゴデザインと言えそうだった。

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入店して行くと、ランチタイムのいい時間もあってか、盛況な店内が広がっていた。厨房の一番手前に小池店主がおられて目が合うと、どうも!と挨拶して直ぐに気づいてくれた。

おそらくこれまでも、そんな挨拶があったことだろう。見ると歌舞伎特有の隈取りが入る顔の額に店名が入る黒いTシャツが制服らしく店主だけでなく二人のスタッフも来ておられた。

ずっと見ているとレスラーの覆面に見えてしまい、さりげなく横目で見ると店名のマークがキン肉マンを連想させていた。

中ほどの空いたカウンター席に腰掛けさせて貰い、メニューリストから醤油らぁめんに特製トッピングを希望して、やはり外せないちゃーしゅー丼もお願いすることにした。

店名ロゴでも鶏を主張させているように、こちらのイチ押しなのだろうフォトで鶏白湯らぁめんが紹介されていて、それは野菜を一切使用せず錦爽どりだけをじっくりと炊き上げた濃厚スープであることが案内されていた。

鶏白湯つけめんと濃口醤油らぁめんも当初は提供する予定だったようだが、その提供を止めることにしたらしくメニューに黒いテープが貼られてあった。

サイドメニューはちゃーしゅー丼だけでなく、玉子かけご飯や鶏出汁炊き込みご飯に焼き餃子もラインナップしていた。

なお塩らぁめんの塩だれは、伊豆大島の深層海塩とフランス産岩塩を使い出汁そのものを愉しめるすっきりとした味わいらしい。

製麺室が店舗の一番奥に設けられているこちらで、その室内を覗くと千葉製粉の中華やまぶきなる大袋が置いてあった。コシを強くさせたい時は、やまぶきなのだろう。

千葉県産有芽小麦の全粒粉配合による多加水仕様の手揉みの一仕事を入れた中太平打ち麺と食感豊かな低加水仕様の細ストレート麺の2種を使い分けて提供される自家製麺だそう。

ちなみに福たけにおられた店主だったが、そちらとは関係ないらぁめんつけめん 粋やだそう。後続客が続いて盛況さが増して行くフロア。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、その絶え間ない旨味のさざ波は、何処か宇宙の波動と同期しているようだった。そうした不思議な感覚と言える一つの個性が王道と化していて、しみじみと来て切ないほど素晴らしい味わいが実にたまらないもの。

千葉県産錦爽どりに稀少な鶏節を加えた鶏清湯スープだそうで、魚介風味かと思えば鶏節だけにまた違った風情と言うものだった。

某店で一度聞いたことのある食材だが、鰹節の製造技術で鶏肉の旨味を閉じ込め節物に仕上げている加工食品だ。魚介は全く使っていない鶏清湯醤油だそうで、それでいて完成されたバランスに思わずおそるべしと言うしかなかった。

またチャーシューは二度炊きしているそうで、その旨味を倍加させて低温調理の欠点をさりげなく露呈させていてこれまたおそるべしと思うしかなかった。

醤油のカエシは富津市内で醸造する竹岡のご当地らーめん本家も利用する宮醤油の濃口本醸造と、香取市ちば醤油の再仕込み醤油をブレンドして仕上げたものだそうで、まさしく香りも豊かな味わいが良かった。

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ちゃーしゅー丼の肉とその味つけがもう叫んで泣きたくなるほど素敵で、絶大なるその肉の持ち味に山で声が返って来るように旨味がこだまする美味しさと言えた。それだけに、気がつけば完食。

ちなみに余談だが、こだまと言えば宮崎アニメもののけ姫でラストに登場する小人の妖精らしいコダマが実はトトロに進化したらしい。ここでジブリネタを持って来てどうすると言うしかないが、その進化の過程が知りたいものだった。

いや、それほどに中華そばもまたかなりとんでもなく絶大に怒濤の如く猛烈に成層圏の彼方まで素敵な味わいで・・・、

・・・それは時の流れを忘れさせてくれそうなほど、途徹もなく壮絶に果てなく泣ける素晴らしき鶏清湯醤油進化系らぁめんと言える美味し一杯だった。

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★ らぁめんつけめん 粋や - Inaseya -

住所/千葉県千葉市中央区都町3-21-4  TEL非公開 定休日/月曜日 ※祝日の際は営業して翌日休業 営業時間/11:00~15:00中休17:00~23:00
※アクセス
千葉駅ロータリー10番乗場千葉フラワーバスの中野操車場方面や、千葉中央バス大宮団地方面の路線バスを利用し、都町球場入口停留所で降車して進行方向に200mほど進んだ右側にあり。
 

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