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暗い灰色の雲からとめどもなく雨が滴り落ちるものの午後から晴れる予報となっていた、節気は夏至を迎えた六月水無月も下旬だが、ともあれ正午前後はアジサイの花が映える雨そぼ降る二十一日火曜日だった。

つい先日も訪れた大井町だが、先月の2016年5月23日から九十九ラーメン出身店主がこちらをオープンさせたとして気になっていた。

とは言いながらも評判の良い新店もあって、かなり混雑しているようだったので、少し落ち着いてからにするかと考えていた。


最近になってスープのシフトを若干だけ変えたらしく、それを知らせていた公式ブログで紹介していたサイドメニューのビジュアルもあって、そろそろいいだろうと出掛けることにした。

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そんなわけで梅雨時らしい雨が街の緑を深めるなか、秋葉原に出てそこから京浜東北線快速電車に乗って昼間の大井町にやって来た。

中央口の左手階段を下りて右手へ進んで、駅前大通りから光学通りに入って行く。ニコン大井製作所に続く道路らしく、ニコンのロゴマークのついた街灯のポールを横目に先を急いだ。

一本橋商店街の通りに出たら左折して、二つ目の左路地をさらに曲がって30mほど歩いた右側にこちらが在り、蒼色のビニールシートが折りからの雨に濡れて何とも風情よく佇んでいた。4階建て低層ビルの1階左端の階段隣りで営業しているこちらだった。 


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さっそく入店して行くとこの雨もあってか先客が居ない店内で、券売機のないカウンター6席の狭いフロアが広がっていた。店主が厨房に一人おられてネットで気になって来たことを告げると、人柄の良さそうな店主が明るい挨拶で快く迎え入れてくれた。

店主の前の椅子にさりげなく腰掛け予定通り、醤油そば~牡蠣のアヒージョ添え~とこだわり玉子の玉子かけごはん~トリュフの薫りをのせて チーズVersionをお願いすることにした。

ふと見るとカエシに利用しているのだろう、伊勢醤油吟香仕込みの小さなポスターが壁に貼られていた。醤油そば以外にも、二つの主力メニューがあるこちらだ。

塩そば~甘海老の和風アメリケーヌ 海の恵み~は、藻塩・海塩・岩塩をブレンドした塩ダレを用いて、貝出汁をベースにホタテと甘海老の旨味を凝縮させたものだそう。

焼きチーズとトマトの塩そば~ジェノベーゼを漂わせて~は、香ばしく焼いたチーズが添えられ、フレッシュトマトの甘みと酸味を加えたバージョンの塩そばだそう。一番最初に提供を終えるのがこのメニューだそう。

冒頭で触れたように人気店九十九ラーメン出身の高橋店主が厨房に立つこちらである。恵比寿に本店があり津田沼と飯田橋に系列店が営業しているラーメン店で、粉チーズがたっぷり振りかけられる元祖◯究チーズラーメンが人気メニューとして知られている。

現在35歳の店主だそうで、18歳の時に九十九ラーメンに入社して、その二年後には本店の副店長となった高橋氏らしい。一時期津田沼店 にもおられたようで、その後入社10年目の28歳の時から、本店の店長職を歴任されていたそうだ。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば濃い味の牡蠣のアヒージョがたっぷり乗るらーめんながら、かなりしっかりしたスープの味わいが絶大なる風情を造作させておりその味わいに只々号泣するしかなかった。

アヒージョとはスペイン語でニンニク風味と言う意味だが、油脂にそのニンニクを映す調理だけにラーメン自体がニンニク臭いことはなかった。

アヒージョと共にスープを口にすると、これまた牡蠣の味わいが絶妙な五味感で主張するもので、牡蠣好きにはたまらない風合いで、目をつむると牡蠣が優しく微笑んでいるようだった。

大山丸鶏と野菜に節類を炊いたスープとホンビノス貝スープのWスープだそうで、気がつかない内に二日続けて無化調鶏貝だし醤油清湯を口にしていた私だった。

黄緑色に近いオイルが多めに浮いて何かと思ったが、それは丸鶏を炊いたスープから染み出た鶏脂と、牡蠣のアヒージョから流れ出たオリーブオイルが合わさったものらしかった。

銘柄もの再仕込み醤油を軸にブレンドしたカエシも素敵で、都内浮間の創業50年になる修業先と同じ製麺所のサンコウ食品謹製の中細ストレート麺がまた素晴らしかった。

和の調理技術に多国籍の調理技術も利用した中華そばで、あっさりの中に豊かなコクがある無化調でありながらその味わいにスポット的な隙間がなく、さすが九十九ラーメンで長年修業されて店長職の経験も持つ高橋店主と言えてその引き出しの多さとその深さに驚くしかなかった。

こだわり玉子の玉子かけごはん~トリュフの薫りをのせて チーズVersionもまた絶大なる未知なる美味しさで、それだけに気がつけば完食だった。

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大手間の熾烈な争いにより各系列チェーン店が毎日のようにオープンしている昨今において、無化調らーめんは大きな岐路に立たされていると言われている。

ラーメン店が居酒屋化している反面、こちらのようにアルコールメニューを提供しないこだわり店もまた増えておりビールのみを提供する店も少なくない。その2極化は今後も、加速して行くことだろう。

店主のように大手有力店で17年間修業していれば、化学調味料の何が有効か理解している筈で、そこをあえて無化調店にシフトするのは、酔われたお客さん相手にしている中で生じた信念なのだろうと思う。

それがあらわれた文章が目立たない天井近くの場所に貼られた「お客様へ」の案内文であり、それは決して卓上調味料利用者や一般的なラーメンを口にする人々をどうこう言うものではなく、あくまでもこれからのラーメン店が進むべき一つの有効な方向性を説いていることに他ならない。

いや、安寧秩序・意気揚々・猛烈至極・一挙一動・威風堂々が素晴らしい中華そばと言えて、思わず一心不乱・無我夢中・真一文字・一意専心の中で愉しませて貰った。

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★ 中華そば 大井町 和渦 (わか)

※公式サイト~http://ameblo.jp/ooi1-41-1/
※公式ツィッター~https://twitter.com/ooimachiwaka1
住所/東京都品川区大井1-41-1  薩田ビル1階 TEL 非公開 定休日/水曜日 営業時間/11:00~21:00
※アクセス
JR大井町駅中央口下車。左手の階段を下りて右手に進んで行き、駅前大通りから光学通りに入り、一本橋商店街通りに出たら左折して二つ目の左路地を曲がって少し歩いた右側にあり。
   
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