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もやのような霞みがちの雲が微かに青空を塞いでいたものの、正午に近づくにつれそれも徐々に薄れて行き、目映ゆい夏の青空が都会の喧騒を助長させていた七月文月十二日の休日火曜日だった。

少し前のことだがネット徘徊している内に鳥居式らーめん塾 を卒業した方が、つい先日の2016年7月9日より東小岩の柴又街道沿いにラーメン店をオープンさせたことを知った。

首都圏において多大なる人気を誇る製麺所の一つと言える大成食品株式会社 は、大正六年の創業で自ら人気ラーメン店を運営をするだけでなく、ラーメン作りのノウハウ全てを教える鳥居式らーめん塾も経営している。

その第21期生として入塾して昨秋卒業した方らしく、同社のブログに寄れば21時の宿題王と異名を持つ方だったそう。それも塾内では大変参考になる報告と問題提起をされたからのようだ。

しかも氏が卒業時に作った卒業らーめんは、審査員の方々から高い評価を得たと言う。そんなことまで知れば、そこは気になるしかなかった。

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そんなわけで洗濯を済ませてから蝉が高らかに鳴くなか自宅を出発。本八幡から毎日のように通勤で利用する、黄色い総武緩行線電車に乗車して数駅先の小岩で下車。

南口側に出るとロータリー右寄りの商店街通りには、折りしも七夕飾りが吹流し等と共に吊されていて、南寄りの風で揺れる度に夏の青空から注ぐ陽射しにそれが煌めいていた。

南口側のロータリー右手の3番バス乗り場より、ちょうど来た小73系統の江戸川清掃工場行きに乗車。

バスは商店街の七夕飾りの吹流しを軽く揺らしながらもそこを抜けて行き、こちらが営業している通りに向かってひた走って行った。

途中バスの運転手が大きくハンドルを切って右折すると、そこは柴又街道で、駅から8停留所目となる小岩第二中前の南小岩二丁目バス停で降車。

進行方向に100mほど歩いた頃だろうか、その柴又街道のバス通り沿いの左側に風情もよくこちらが佇んでいた。

白く大きな提灯と暖簾が和風の面持ちを造作していて、そこに記された店名が亜熱帯だけに何とも言い難い異彩を放つ店頭となっていた。

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さっそく入店して行くとランチタイムのいい時間もあってか、周辺の方々方たちで埋まる盛況なフロアが広がっていた。

直ぐ左手に券売機が設けられており、あらかじめ決めていた全部のせ煮干しそば黒を選んだ。ふと見上げるとらーめん塾の卒業証書がさりげなく飾られていた。めざせっ繁盛店!と言うことらしい。

麺類のメニューは現在煮干しそば黒のみとなっているが、今後増えて行くのだろうそれらしき記載のないボタンが二列用意されていた。

またサイドメニューがあればと思って来たが、肉飯と表記されたボタンが用意されているもののまだ提供を始めていなかった。

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入口寄り奥のカウンター席が空いていたので、そこに腰掛けながらチケットを店主らしき厨房の方に手渡した。

麺の太さが太麺と細麺が選べるそうで、サイドメニューが無いものの替え玉が細麺で対応する券売機の案内に、後でそれを愉しむかと考えてそれならと太麺でお願いすることにした。

やはり店主その人で、店名はよそでは聞かない店名にしようとして決めたものらしく、差し詰めラーメン界をさらに熱くしたい想いが手伝ったところだろう。

店名の中華そば亜熱帯からすると、山下達郎の高気圧ガールや大瀧詠一のカナリア諸島に君は天然色あたりがBGMでかかり、椰子の木がフロアにあるような南国ムード誘う店内をイメージしていた。

今後小物や装飾品で、そんな雰囲気も造って行くところだろうか。なお肉飯などはもうしばらくしてから、提供する予定であることを教えてくれた。

バーを経営していた近忍店主だそうで、何とも芸能人のような素敵なお名前と言うしかなかった。ラーメン好きが高じて、その店主となることを決意し大成食品のらーめん塾に入塾したそうだ。

毎期少人数の生徒で講義が行われるらしく第21期塾生は六人だったそうで、その受講料は概ね自動車免許費用のそれと変わらないものだったそう。

塾では単にラーメン作りをするだけでなく、店の運営手法や財務管理など多岐に渡って、そのノウハウの全てを教授してくれたそうだ。

講師陣は10人強にも及ぶらしく味作りや麺作りなど、それぞれにその道に精通した方々が先生となって習って行くものだそう。後続客が続かず、食べ終えた先客が帰って行くフロア。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、優しい持ち味が穏やかにさざめく風情で、素敵な麺の風合いもあってそれは実にたまらないもの。

焼き干しだろうか清湯醤油スープから香ばしい煮干しが薫って来るもので、つけ麺にも使えそうな平打多加水中太麺は特注だそうでそれにしても良かった。

スープは国産丸鶏と鶏ガラを濁らないよう、じっくり炊いたものだそう。そこに煮干しスープを合わせたものらしかった。

豚チャーシューもかなりこだわっているようで、石上極豚なる銘柄豚を知ってそれを利用することにしたそうだ。茨城県鉾田町の石上畜産が手掛ける管理の良い豚らしい。

しかもモモ肉の一番柔らかい部位のランプ部によるものだそう。2004年に東京食肉市場内で催された銘柄豚のイベントで、見事445頭の頂点に立つ最優秀賞を獲得した実績ある豚らしい。

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中太麺が無くなる頃替え玉をお願いすると、容器に入れられてやって来た。博多麺のようにしなやかな低加水極細麺で、そちらもやはりなかなかと言えるものでこれまた素敵だった。それだけに、気がつけば完食。

いや、丁寧に丁寧の輪を掛けたような素晴らしい中華そばで、良いものを作りあげようと言う信念が何処から見てもそう取れるもので、それが実に判る味わいの全部のせ煮干しそば黒だった。

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★ 中華そば 亜熱帯

住所/東京都江戸川区東小岩1-4-5 田辺コーポ101 TEL非公開 定休日/月曜日 営業時間/11:30~15:00中休18:00~21:00
※アクセス
JR総武線小岩駅下車。南口ロータリー右手の3番バス乗り場より小73系統の江戸川スポーツランド行・江戸川清掃工場行・瑞江駅行何れかに乗車して8停留所目の小岩第二中前の南小岩二丁目バス停で降車。進行方向に100mほど歩いたバス通りの柴又街道沿い左側にあり。
  
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