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見上げれば隙間一つない灰色の雲からとめどもない雨が滴り、青紫色に染まるツユクサの小粒な花が降り頻る雨粒が触れる度に軽く揺れていた、梅雨も佳境の時季な七月文月十五日の休日金曜日だった。

2016年7月10日にオープンしたこちらのようで、開業から三日間はラーメンを500円で提供していたらしい。

吉法師と言う店名に福生一番系総本山を思い出してしまうところだが、そのレポートでも触れているように織田信長の幼名であり、その関連性はなさそうだがその店名ゆえに思わず気になるしかなかった。

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そんなわけで京成電車に自宅最寄り駅から乗って、押上の次駅の都営地下鉄浅草線本所吾妻橋駅で下車。

A2出口から外へ出ると、ちょうど前方に東京スカイツリーが驚くほど目の前に見えて、その先端部分に風が強い所為か雲が掛かっては取り払われてを繰り返していた。

背中に振り返りそこにある三ツ目通りを左手へ進んで行き、程ない左路地を入って20mほど歩いた左側にこちらが佇んでいた。

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店名がローマ字で大きく表されていて、何とも洒落た雰囲気を造作していた。さっそく入店して行くとこの雨もあってか、先客は一人だけのフロアが広がっていた。

厨房には二人の方がおられて、ネットで知って来たことを告げると、それは快く迎え入れてくれた。思わず世間話しに、花咲くところとなった。

ラーメンは鶏白湯の塩と醤油のみでどちらにするかと悩んで相談すると、醤油味はそれでなければ駄目と言う方に用意した提供メニューであることを教えてくれた。作り手側のスタンスとしては、塩をイチ押しにしているこちらだった。

そうお聞きすればそこは鶏白湯の塩で行こうとなるもので、100円の追加トッピングが一品サービスの案内に、それならと塩味の拉麺+チャーシューに無料トッピングを味玉で希望。

そしてサイドメニューも行くかとなって、さらにチャーシュー丼をお願いすることにした。

一応福生一番系の吉法師と、何かしら関係があるかお聞きすると、無関係であることが判った。店名を吉法師とするところは、蕎麦店など知る限り全部で6店舗あることを店主が教えてくれた。

そんな店主の小泉貴央氏は初めてのラーメン店勤務体験はその昔に嵐でない時代に花月で数ヶ月したアルバイトだったそうで、その後様々な有名ラーメン店のスタッフをされたそうだ。

一番長い間修業していたラーメン店は先日訪れた九十九ラーメンの津田沼店らしく、オープニング時から4年間おられたことがあったそうだ。

自宅が船橋だそうで同じ千葉県人と知ると尚さら応援したくなるところだが、市内の拉麺阿修羅でカネジン食品さんの麺の良さを知ってそちらの製麺所を利用しているのだそう。

この道20年にもなる大ベテランの店主だそうで、ちなみにもう一人おられる方もラーメン店の経験もある外食店経験10年のベテランであるようだった。程なく到着。

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厚みのあるものを手頃なサイズにカットされたレッドパプリカとイエローパプリカに、いわゆるベビーリーフのサラダ菜のグリーンカラーが映えている分だけ見栄えのいいビジュアル。

そこにカセットバーナーで軽く炙った大判の豚バラチャーシューが3枚と、削ぎ切りの白ネギとにしっかりタレが染み込んだ味玉が食欲をそそらせていた。

それではと行かせて貰えば何とも言えない素敵な持ち味が、大号泣出来るほど実にとんでもなくたまらないもの。

鶏白湯スープは鶏ガラをタマネギとニンニクと共に、手間を掛けながら長時間炊いたものだそうで淡麗系濃厚鶏白湯と言える風合いがそれにしても素晴らしかった。

瀞みはあるものの濃厚加減はそれほど強くない仕様で、近年は濃厚イコール瀞み豊かと言う形式が当て嵌まらなくなって来たと言えそう。

香味油の代わりにラードを浮かせたものだそうで、出汁から微量だけ出た鶏脂が風情をさりげなく押し上げて、湯気が軽く立ち昇りその本格性を高めていた。

カネジン食品謹製の番手20の多加水中細ストレートがこれまた実に素敵と言うしかなかった。ちなみに塩ダレは当初8日間仕込みのものだったそうだが、9日間仕込みにしてより納得の行く持ち味になって変更したそうだ。

熱すぎるスープが苦手で麺が太めの柔らかめが好きなだけに、意図的にじっくり撮影してからいつも口にしているが、その分だけスープの風味が判り易くなって麺も気持ち太くなるだけに一石二鳥とはこのことだと言うしかなかった。

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チャーシュー丼も醤油ダレが絡む削ぎ切りのネギに、やはり炙られた豚バラチャーシューが美味しい白ご飯の上に多めに乗せられてこれまた大絶賛出来るものだった。それだけに、気がつけば完食。

いや、打成一片・開雲見日・百花斉放・一意奮闘の果てに完成した、素晴らしき味わいの淡麗系濃厚鶏白湯塩らーめんと言えて、怒涛の如く猛烈に途轍もなくとっても良かった。

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★ 拉麺 吉法師 KIPPOSHI

※公式ツィッター~https://twitter.com/kipposhi21
住所/東京都墨田区吾妻橋3-1-17 吾妻橋ハイム101 TEL03-6658-8802 定休日/水曜日 営業時間/11:30~15:00中休17:00~22:00
※アクセス
都営地下鉄浅草線本所吾妻橋駅下車。A2出口から出て背中の三ツ目通りを左手に進んで行き、程ない左路地を入って20mほど歩いた左側にあり。
    
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