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見上げた空は灰色に近いクラウドブルーに染まるものの昨日の雨はわずかな小雨となって、午後にはまた晴れ模様となる予報が出ていたそんな一月睦月上旬九日の祝日月曜日。

今日も仕事が終わって外に出れば雨は夕方前には収まって、乾いた穏やかな夜風が街を漂うそんな午後七時過ぎだった。

年明け間もない頃に滝野川大勝軒へ訪れているだけに、そうなると昨夏以来ご無沙汰していたこちらにも久しぶりまた訪ねて見るかとなるもので、それならば仕事帰り立ち寄って見るかとなった。

実は作田家@小岩の常連さんとしてこのブログに登場した仕事仲間の方が、最近こちらの店名を出して来たこともあり、拍車が掛かったこともあったものだった。

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そんなこともあって今夜訪問することを告げると丁度その訪問を考えていたそうで、それならそこは一緒に行くか見たいな話しの流れとなるものでそんなわけで二人してその店頭にやって来た。

現在も荻窪駅線路沿いで営業している荻窪丸長は、長野蕎麦職人青木勝治氏を中心に昭和23年に本開業した中華そば店で、こちらのお茶の水大勝軒はその店無くして語れない歴史の中でこの靖国通りで営業している。

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荻窪丸長の創始スタッフ4名はその後それぞれが独立して行き、山上信成氏は荻窪丸信、青木保一氏は中野栄楽、青木甲七郎氏は荻窪栄龍軒、そして坂口正保氏は中野大勝軒を開業させた。

坂口正保氏は従甥となる山岸一雄氏をこの道に誘い、栄楽で氏を修業させた後に中野大勝軒を昭和26年に開業させた。その店名由来は「大きく軒並みに勝る」と言う願いを込めたものだそう。

昭和29年には2号店となる代々木上原大勝軒を開業させた。その際に創業店となる中野店を、山岸氏に任せて営業が続いたと言う。

そして山岸氏も独立を考えるようになり、昭和36年に東池袋大勝軒を丸長系大勝軒初の暖簾分け店として、奥さんと実妹の手助けの中で開業させるところとなった。

ちなみに荻窪丸長ではその創業店主の青木氏がまかないで作った、日本蕎麦に見られるもりそばの中華版が日常従業員に振る舞われていたそうだ。

ある日山岸氏がそれをいつものように食していたところを常連さんに見つかり、それをきっかけにして特製もりそばが山岸氏の手によって産声を上げた。

特製もりそばをその東池袋大勝軒で提供したところ、一躍人気看板メニューとなってマスコミにも取り上げられて、東池袋大勝軒の人気ぶりは都内を代表する人気ラーメン店として当時称賛されたものだ。

こちらの店主である田内川真介氏は、そんな東池袋大勝軒初のアルバイト従業員として雇用された方だそう。大学卒業後就職し一度は東池袋大勝軒から離れたものの、山岸氏の元に戻りたい一心からだろう再度弟子入りし修業を続け、晴れて2006年9月19日独立店のこちらを開業させた。

その後2号店となる渋谷大勝軒1961なるブランド店を2009年9月29日開業させて、さらに大勝軒next勝浦店が2013年2月24日開業、2013年10月1日に渋谷大勝軒1961を大勝軒next渋谷店に改称。

さらに生餃子専門店なるかやが勝浦に2013年12月開業、大勝軒next上野店が2014年12月15日開業。そして昨年は大勝軒next鴨川店が2016年10月15日開業、大勝軒next戸越店が2016年12月9日開業して来た。

前回訪問時に鴨川店と神保町店を開業させる予定とお聞きしていたが、神保町店は戸越店になったようだった。なお諸般の都合により大勝軒next渋谷店は、残念ながら2015年4月に閉店している。

2007年3月20日再開発などのため、山岸東池袋大勝軒は惜しまれながら閉店して行き、その後その営業は2008年1月5日に開業した飯野東池袋大勝軒へと委ねられて行った。

厨房から離れた山岸一雄氏は2015年4月1日心不全により都内病院で逝去。享年82満80歳で悲しくも、帰らぬ人となってしまった。通夜は数日後先日訪れたばかりの護国寺で営まれた。閑話休題。

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さっそく入店して行きガラス窓側のテーブル席に腰掛け、私はもりチャーシューに生玉子と、やっぱりサイドメニューも行くかとなって大勝軒のまかない飯もオーダーすることに。

ふと左手の硝子窓を見ると製麺機が鎮座しており、その奥の壁面に山岸マスターの笑顔が見えた。田内川店主が程なくして来られ、思わずご挨拶。

昨年11月に開催された第6回神田カレーグランプリ2016において、450店舗に及ぶ強豪参加店が少なくない中で見事準グランプリの栄冠に輝いたそうだ。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、その何処までも絶え間無い実に素敵な味わいは、仕事の疲れさえ取れるほどに嬉しい持ち味で、その大号泣出来る風情に手に持つ箸の速度が加速して行った。

チャーシューも申し分ない美味しさで、麺の絶妙極まる風合いにつけ汁の絶妙な酸味がまた泣けるもの。

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まかない飯は、やはりチャーハン見たいな味わいが実にたまらないもの。生玉子がご飯に絡むビジュアルと風合いに、思わず生チャーハンと命名したくなるそんな美味しさだった。スープ割りも実に素晴らしく、それだけに気がつけば完食。

こちらを開業する時に山岸氏から「おまえだけは味を変えるなよ」と言葉をかけられ、その覚えたものに対して何も足さず何も引かないことを心に誓ったそうだ。

後年になって山岸氏が守りたかった味とは単に自分の味というだけでなく、丸長の味を受け継ぐ栄楽で学んだ伝統の味、そして中野大勝軒で坂口氏と作り上げた大勝軒本来の味なのだと気づいたと言う。

いや、絶妙可憐・切磋琢磨・一意専心・堅忍不抜・気韻生動・英華発外・一心不乱・終始一貫・剛毅果断・意気衝天・気炎万丈・意志堅固・猛攻怒涛の素晴らしさ。

それゆえに、拍手喝采・恐悦至極・崇高冷厳・感慨多端・恍恍惚惚・光彩奪目・驚心動魄・感慨無量驚・感謝感激・感涙号泣・欣喜雀躍・手舞足踏一往深情・観感興起、その言葉が尽きることはなかった。

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★ お茶の水、大勝軒

※公式サイト~http://www.taisho-ken.tokyo/
住所/東京都千代田区神田小川町3-1-5須田ビル 1階 TEL03-3233-9911 定休日/月曜日 ※祝日の場合は翌日 営業時間/11:00~22:00
※アクセス
都営地下鉄新宿線小川町駅B7出口下車。靖国通りを神保町方面に300mほど歩いて行き、その左側にある建物の右端の階段で上がった2階にあり。
      

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