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穏やかな北寄りの風に天空を見上げれば、厚い灰色の空が塞いで街をフロスティグレイに染めていた、そんな節気は大寒を迎えた一月睦月後半二十日の休日金曜日だった。

東池袋大勝軒系のお茶の水。大勝軒が、 中野大勝軒 と同じ丸長のれん会の一員となって、そんな関係からその祖となるこれまで5度訪ねた荻窪丸長をブログで先日紹介するところとなった。

数日前にその周辺で営業している二郎系ラーメン店を訪れた際に、暗闇に埋もれたこちらの店舗を見掛けてまた訪ねて見るかとなった。

長野蕎麦職人だった青木勝治氏の元に4名の志を一つにした者が集まり1948年の昭和23年に開業した中華そば店で、あの東池袋大勝軒はそのルーツを辿ればこちらに行き着く名店の中の名店だ。

その創始スタッフ4名はその後それぞれが独立して行き、山上信成氏は荻窪丸信、青木保一氏は中野栄楽、青木甲七郎氏は荻窪栄龍軒、坂口正保氏は中野大勝軒 を開業させて行った。

一方で丸長ブランド自体も、その暖簾分けがなされているが、閉店してしまった店舗も少なくない。

1954年12月開業の丸長目白店1961年11月開業の丸長豪徳寺店1968年8月開業の丸長勝田台店 1970年4月開業の丸長阿佐ヶ谷店、坂戸丸長の流れを汲む 1982年開業の丸長宮原店 、目白店の流れを汲む1985年開業の丸長桜台店は既に訪れている。

またその他にも長野県内に数店舗と、1954年11月開業の丸長新井薬師店、1955年6月開業の丸長代沢店、1971年1月開業の丸長上福岡店、代沢店の流れ汲む1972年開業の上福岡南台店、1971年12月開業の丸長坂戸店、1973年6月開業の丸長沼袋店が上げられる。

さらに阿佐ヶ谷店の流れを汲む、上池袋店修業店主が1978年開業させた、丸長つくば店なる店舗も在るようだ。現在も営業している店舗を上げて行ったものだが、その中の上福岡南台店と勝田台店は現在休業中らしき情報がネットにあった。

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そんなわけでいつも普段は通勤電車で通過している、そんなJR中央線途中駅の荻窪へまたしてもやって来た。南口側エスカレーターを上がってそのまま直進して行く。

そして線路沿いを300m近く進んだ頃だろうか、その通り沿いの右側で風情も良く営業していた。現在は三代目店主となる、青木明史氏が厨房に立つこちらだそう。

店頭には五人の方が外列を作って待っていて徐にその最後尾に就いて、寒空の下だけに手をポケットに入れる等して寒さに震えながら待つところとなった。

先客が出て来る度に先頭の方がややスモークが掛かった板ガラスを目を凝らしながら覗いて、席が何処に空いているか確認してから入店して行った。

そんな姿を目の前にして、なるほどと先頭になってからその真似をしてあそこが空いたと席を見つけてから入店して行った。

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そのカウンター席に腰掛けて程なく下げ膳が済んでから、順番にオーダーを受けて行くスタイルのこちらで、コップとオシボリが目の前に置かれたらそれが合図となるようだ。

メニューは厨房手前上部壁面に大きく張り出されているこちらだが、あらかじめカウンターテーブルの奥にあったメニューリストを持って来てそれを参考にしながらどれにするか決めた。

そのメニューリストを見つけた時に、一番奥寄りに額縁が付いたような昭和34年に始まった丸長のれん会のグループ会員証が置いてあることに気づいて、その右手の製麺室のドアが空いていてこちらの製麺機器が見えた。

創業当時荻窪丸長初代店主の青木勝治氏が長野蕎麦職人であったことから、ざるそば気分で考案した中華版もりそばを従業員にまかないとして振る舞ったと言う。

そんなことから東池袋大勝軒の山岸一雄氏が、特製もりそばを誕生させただけに、山岸氏がつけ麺の祖でありながら、丸長は元祖つけ中華と言えるこちらだ。

そんなことが思い浮かぶとやはりつけそばで行くかとなるもので、それならばと竹の子チャーシューつけそば大盛を選んで、やはり点心も行くかと餃子6個も注文することにした。

しばし待っていると隣りに座る先客の美味しそうなチャーシューメンが来て、食事を終えた先客が精算する際にお持ち帰りつけそば分の代金も支払ってそれを受け取り店を後にしていた。

ふと見上げれラーメンやつけそばが餃子やシューマイ等と共にお持ち帰り出来る案内があり、思わず頭の上に電球が出て来てそれが光り出してそれだ!となった。

そこで帰りにお持ち帰りしたい旨をお店の方に希望して、ラーメン二人前分とシューマイ一人前をお願いし、ダメ元でチャーシューも二人前お願い出来ないかお聞きすると、今日ならチャーシューが潤沢にあるらしく御承諾頂くことに。

ところでその昔は知らないが、現在丸長各店はそれぞれが違う個人経営であり、荻窪店はその創業店ではあるものの本店ではないようだ。

むしろしばらく前に建物を建て替えた、創始者の叔父にあたる方が開業させた目白店が、以前から本家的存在になっていると聞いている。

そう言えばこれまでチャーシューつけそばか、竹の子つけそばだったが、どちらもトッピングする竹の子チャーシューつけそばはどんな盛り付けなのだろうか。程なく到着。

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なるほど、チャーシューつけそばに別皿竹の子で、来て見ればこの上ない順当な盛り付けだった。気の所為だろうかやや太めの麺が、以前よりプリプリした雰囲気を感じさせた。

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それではと行かせて貰えばそれはもう、猛攻怒涛・秀抜絶妙・卓抜秀逸・涙腺崩壊の感動に、只々心をしみじみとさせて実にたまらないもの。

やはり麺はプリプリのプリプリながら芯のある風情で、丸長伝統の豚骨鶏ガラのスープに香辛料と酸味が絡むつけ汁がこれまた素敵で、チャーシューやメンマの風合いがまた泣けた。

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新鮮味のあるニンニク感がいい肉餡に、厚みある餃子皮も良く、それだけに焼き餃子がこれまた涙なくして頬張れないものだった。

それだけに大盛りで450gほどの麺量ながら、瞬く間にその麺が消えて行き、スープ割りも美味しくそれだけに気がつけば完食。夕食で食したチャーシューメンに、シューマイもこれまた実に素敵だった。

その時代に流行ったフォークソングでその時代が象徴されるように、つけそばと言う一つのカテゴリで象徴される人気店を決めるのであれば、こちらを推す人々は決して少なくないことだろう。

いや、当代無双・至大至高・愛情燦々・人情滔滔・空前絶後・激泣喝采・大悟徹底・気宇壮大・完全無欠・猛烈号泣の素晴らしさ。

そして、荘厳美麗・美味佳肴・豊麗繊巧・秀麗皎潔・欣喜雀躍・手舞足踏・恍恍惚惚・光彩奪目・驚心動魄・感慨無量・拍手喝采・恐悦至極・有頂天外・歓天喜地と言うしかなかった。

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★ 丸長中華そば店@荻窪

住所/東京都杉並区荻窪4-31-12 TEL03-3391-7518 定休日/水曜・第三日曜 営業時間/11:00過ぎ~15:00
※アクセス
JR中央線荻窪駅下車。南口側エスカレーターを上がってそのまま直進して、線路沿いを300m近く進んだ右側にあり。


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