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爽やかな青い表層はディープディドリームブルーに彩られて、昨日の冷え込みも和らいで目映ゆい陽射しが街の春を加速させていた、サクラに限らず桃色の花々が日毎に増す三月弥生下旬二十八日の休日火曜日だった。

残念ながら閉店してしまった行った季織亭@経堂が、三年の歳月を経て代々木八幡周辺で復活を遂げたと知り、四年前の夏に訪ねているだけにそこはやはりとなって出掛けることにした。

従来通りの店主、川名秀則氏が厨房に立つこちらで、ネット利用による資金調達を募るクラウドファンディング方式により2017年3月19日に開業させたそうだ。

単品メニューのラインナップは、小麦そば つけ・季節の小麦そば つけ・塩・醤油・変わり小麦そばと言うもの。そしてコース料理も提供しているらしく、前菜三種・小麦そば つけ・黒米卵ごはん・変わり小麦そば・温かい小麦そば・デザートと言った内容が税別3800円で愉しめるそうだ。

その標準コースをステーキ付コースにすると税別4800円となって、前菜が二種追加されそれと共にステーキも愉しめるらしい。

1991年7月世田谷宮坂で高級仕出弁当店季織亭を開業させたことに端を発するこちらだそう。その後の変遷は、1993年6月に築地仲買業の山三秋山に惣菜卸を展開、1995年6月世田谷経堂に移転、1999年4月玉川高島屋に直営店開業。

そして2000年11月より、弁当店経堂季織亭の夜営業でらーめん提供を開始し、しばらくしてから昼営業でも提供するようになった。さらに2006年6月経堂店舗2階で酒席処季織亭2を開業したものの、2014年2月店舗老朽化のため閉店して行った。

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そんなわけで自宅を出る前に予約の電話をしてから出発。新宿に出て小田急線各駅停車に数駅乗り、こちらの最寄り駅である代々木八幡で下車。南口側線路左手の道路を進んで行く。

突き当たりを右手に進み直ぐ折れて行き、70mほど先の左路地を入り60mほど歩いた頃だろうか、右側にこちらの看板を門扉の少し先に掲げる民家を見つけてここかとなった。さっそくその民家の敷地に入って行き、その奥にある玄関ドアの前へ。

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そこに何の案内もないだけに、若干ドアを開けるのにためらいを感じながらもガバッと開けば、奥から店主の笑い声と先客の会話が聞こえて来た。

予約をして来たことを告げると、奥様共々に明るい挨拶で出迎えてくれた。奥のテーブル席に案内を受けて、かくてあらかじめ電話をした際にお願いした標準のコース料理が始まることに。

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飲み物は豊富なアルコールメニューと共に天然果汁ストレートジュースと黒烏龍茶も用意されていた。飲み物はどうするか聞かれて、黒烏龍茶をお願いすることに。

2年前に購入した自宅を改装して、居職展開による営業で開業したこちらだ。商業地域でない住宅街にこうした店舗を行う場合、説明会を開く等して周辺住民の方の同意が必要となるらしい。

幸い反対する方がおられず、むしろ多くの方々が好意的な賛同をして頂けたそうで、それにより無事開業出来ることになったのだそう。

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まずは前菜が来て、そのひじきの煮つけとハマグリ酢味噌和えの二点盛りに舌鼓を打った。そして程なくして、小麦そばつけが到着。

それではと行かせて貰えば、もうなんたる素晴らしい風情なことか。提供されるメニューは、全て無化調によるこだわり高いものばかりだそう。

手打ち麺のこちらで使用する小麦粉は、秋田県大潟村せりた農場の白神小麦春息吹無農薬全粒粉石臼と、山梨県八ヶ岳南麓ファーム自然栽培農林61号石臼をブレンドしたものだそう。

カン水の代わりに天然重曹を使用し、熟成させたものを一般的な手法でこねて包丁切りし提供したものだそう。小麦そばつけのつけ汁には、島根松山蔵元カネモリ醤油の木桶仕込み生醤油を使用しているらしい。

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その後にやって来たのが、シメアジのお造り・小松菜の胡麻味噌和え・桜鯛の桜葉巻の三点盛り。もう高級料亭並みの美味しさで、さすが高級仕出し弁当を提供していたこちらだった。なお利用する野菜は、全て国産有機栽培ものだそう。

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そして黒米卵ごはんが、また格別の逸品。モチモチした黒米に切目を入れた半熟玉子が置かれ、その玉子から黄身が流れてビジュアルからして目を奪われた。一緒に種類も豊富な自家製ぬか漬けが来て、思わずご飯が欲しくなってしまった。

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この後で二つ目となるそばが来た。変わり小麦そばで、それはおおいた冠地どり塩スープの温かいそばで、塩ダレは沖縄県糸満市沖縄の天日塩海っ子をベースにしたものらしい。

斜切りされた九条ねぎと刻み白ねぎだけが添えられ、シンプルなだけにごまかしの効かないもので、その風合いに只々魅了されるばかりであった。

ふと見ると先客の方にステーキが到着して、これがもう何とも美味しそうなビジュアル。その先客と店主の会話をお聞きしたこともあって思わず相談すると、これからでもそちらのステーキ付きコース料理に変更可能とのこと。それならばとコース料理を、その時点で変更して貰うことに。

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その次に来たのが、前菜料理の追加分の一つ目だった。厚揚げと炊き野菜のおひたしで、やはり美味い!の一言に尽きた。そしてステーキがやって来た。

先客は古い付き合いがある方のようで、その方によると高級仕出し弁当を展開する前は関西でカリスマステーキハウスの店主だったそうだ。

それを照れ臭そうに返事を返していたが、その聞き捨てならない話しに思わずカリスマ店主が焼くステーキ食べたいとなった次第だった。

滋賀と神戸でステーキハウス樹(たちき)と言う店舗を営業していたらしく、今は経営権を手放していて全く関係ないそうだ。

そのステーキは実に柔らかく、実に味わい深いもので、しみじみとその美味さを舌に焼き付けた。

鹿児島県産メスの黒毛和牛だそうで、メスは油脂がしつこくないそうで確かにその通りで、あしらわれたブロッコリーなども実に良かった。次は冠地どりのムネ肉と有機野菜のサラダで、これまた良かった。

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それからラストのそばがやって来た。温かい小麦そばは豚骨醤油そばで、その使用する豚ゲンコツと豚背ガラは南アルプスぶぅふぅうぅ農園の放牧豚のものらしく、普段流通することはないものだそう。

それらで炊いた豚骨スープに、カネモリ醤油のこちらは再仕込仕様の木桶魂をベースにしたカエシらしく、あしらわれたピンクペッパーは見映えするだけでなく適度な辛味を与えてこれまた素晴らしかった。

デザートは小豆ぜんざい太平麺のせで、白玉の代わりに麺が横たわるもので、季織亭らしい〆の美味しいデザートで素敵だった。それだけに、気がつけば完食だった。精算を済ませて帰り際に、ピパーチを利用して作った自家製ラー油を販売していたので思わずお買い上げ。

いや、美妙巧緻・鮮美透涼・敢為邁往・聡明剛毅、冠前絶後・永遠偉大・優美高妙・大慶至極、感動品質・感服妙味・絶品美味・格別風味、激震佳肴・絶妙風韻・幽趣佳境・静寂閑雅の素晴らしさ。

そして、熟達品格・壮麗威風・美味怒涛・激旨秀麗、鮮麗妙味・精良博識・滋味招来・絶賛感銘、風味絶佳・百様玲瓏・一網打尽・悩殺昇天、空前絶後・激泣喝采・剛毅果断・意気衝天の味わい深さ。

さらには、当代無双・至大至高・最上無二・英明果敢、恍恍惚惚・光彩奪目・絶妙可憐・清絶高妙、一心不乱・終始一貫・感謝感激・感涙号泣、優婉閑雅・外柔内剛・軽車熟路・確固不抜、心満意足・余韻嫋嫋・拍手喝采・恐悦至極と言うしかなかった。

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★ 手打小麦蕎麦 季織亭 (きおりてい) 

※訪問時予約連絡が望ましいそうです。

※公式サイト~http://blog.goo.ne.jp/kioritei
※公式ツィッター~https://twitter.com/kioritei

住所/東京都渋谷区上原1-42-4 TEL03-6323-0038 定休日/木曜日・不定休 営業時間/11:30~14:00中休17:00~22:00
※アクセス
小田急線代々木八幡駅下車。南口側線路左手の道路を進んで行き突き当たりを右手に進み直ぐ折れてそこを進み70mほど先の左路地を入り60m先の右側にあり。


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