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冷たい秋雨が賑やかな舞踏会場のように音を立てて街角に滴り、暗い空は全てを遮るように陽射しを隠していた、そんな朝方の蒼灰色な表層はアイビーグレイに染まる十一月霜月二十三日祭日の木曜日。

午後にはそんな雨も上がったらしく今日も仕事が終わって外に出れば、アスファルトは既に乾いて夜風が何処かしんみりとそよいでいた午後七時過ぎだった。

二年前に代々木店を訪れたことがある武蔵野アブラ學会さんで、それきりご無沙汰していたが、そんな油そば店が勤務先の吉祥寺にその系列店をオープンさせるとしてそこは気になっていた。

開業日が今月中旬から下旬に掛けてとなる情報が錯綜していたが、前日に本日より強行オープンさせると店頭にその旨の案内が掲示されて、それならばと仕事帰り立ち寄ることにした。

開業日から26日までは、なんと無料券を進呈してくれるらしい。国際基督教大学卒の木村考宏氏が代表を務める、株式会社ギガディンなる企業が運営するこちらのようだった。

2010年9月15日に創業した早稲田総本店に端を発する武蔵野アブラ學会さんで、その後2011年1月26日に神田店(2014年12月12日閉店)、2012年1月10日に池袋店、2013年7月15日に代々木店を開業させて来た。

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そんなわけで、通勤電車に乗車する前に、その店頭へやって来た。すると店内は満員御礼で、店先に六人ほどの外列が待ち受けていた。その後ろに就いてしばし待つことに。

ふと見上げると袖看板が据えられていて、そこには「絶品油そばリピート率85%」の表記がなされていた。思わずその算出方法を、知りたくなってしまった。是非とも公表して欲しいところ。

入店前にアルバイトスタッフらしき方から、ラミネートされたメニューリストを手渡されて、それではと特製特濃油そばW盛の肉増しでお願いすることに。

すると数字の3と記入された手書きのカードを手渡されて、精算時にそれをレジ担当の方に提出し金銭のやり取りをするようだった。

麺メニューは温故知新系武蔵野油そばと、背脂官能ロック麺特濃油そばの2種類のみで、麺量は並盛180g・大盛240g・W盛360g(+190円)となっていた。

特製の具材内容は、肉・海苔・メンマ・味玉等らしく、トッピング追加は肉増し以外にも、温玉・野菜増し・マヨがけ・ネギ増し・生たまごがラインナップされていた。

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ほどなく店内に招かれて、左寄りの空いた場所に案内された。外から中の様子が見えていたので入店してから驚くことはなかったが、こちらも御茶ノ水某店同様に1階は立ち食いスタイルでとなっていた。

開業時の提供メニューは暫定的なものだそうで、今後の展開は検討した末で訴求間口を広げて行くようだった。またこの際だからと更にお聞きすれば、やはりFC店ならぬ直営店だった。

ちなみに来週末以降にお披露目される予定の2階フロアは、テーブル席のみならず畳でくつろいで油そばを愉しめるスペースも用意されると言う。

先述した号外には武蔵野発祥の油そばで、満を持して武蔵野に進出することが謳われていた。武蔵野油そば発祥店として知られる1954年創業の珍々亭@武蔵境だが、近年は1952年創業の油そば三幸@国立が、その元祖店として浮上して来ている。

チン正男氏はてっきり店舗運営代表のオーナー店主なのだろうと思っていたが、どうやら店舗オリジナルキャラクターで実在する人物ではないことを今回教えて頂いた。そう言えばチンとは、珍々亭を言い表わしているのだろうか。

以前は自称「武蔵野地方保守本流系統油そば専門店」としていたが、今回配布した新聞社号外風にした武蔵野店開業チラシには自称「異彩の油そば屋」と記述されていた。

そう言えばフロアには、比例代表は立憲油麺党とお書き下さいと記述された選挙ポスターがさりげなく貼られていた。今後の運営企業代表が行われる、何かの布石なのだろうか。

目の前には思わず理科の実験をしたくなる、プラスチック製の取っ手付き目盛表記大ビーカーが、冷水ボトルとしてカウンタトップに置いてあった。

なお以前に触れているように油そばに入る秘伝のタレは、2011年モンドセレクションで金賞をを受賞している。程なく到着。

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それではと行かせて貰えば、やはり涙腺崩壊・猛烈猛然・激烈壮絶・怒涛學会と言いたくなる風情風合いが実にたまらないもの。三河屋製麺の極太麺がこれまた大号泣ものだった。

もちろんのことチャーシューも絶大なる持ち味で、ひたすら歓喜に見舞われながら愉しんで、後から来たあっさりした風味のオニオンスープに思わず心がほっこりした。

それだけに、気がつけば完食。精算時間に入口で渡された、そのカードを出して支払いを済ませると、開店記念特典と記載された油そば無料券を手にすることが出来た。

いや、敬服佳味・驚嘆風趣・感激称美・非凡優美、軽妙洒脱・英姿颯爽・百花繚乱・光彩陸離、美味共鳴・芳醇風情・格調高雅・絶巧寛雅、群抜美味・怒涛風味・天下逸品・極上品質の感動風情。

そして、一網打尽・悩殺昇天・滋味招来・絶賛感銘、風味絶佳・百様玲瓏・感動品質・感服妙味、優美高妙・大慶至極・冠前絶後・永遠偉大、先祖伝来・祖先崇拝・誠心誠意・群雄割拠の無尽歓喜。

となれば、高論卓越・和而不同・深謀遠慮・理路整然、絶妙可憐・極上清楚・崇高冷厳・感慨多端、仁者無敵・至純至高・心満意足・余韻嫋嫋、旭日昇天・無我夢中・拍手喝采・恐悦至極の猛烈怒涛と言うしかなかった。

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★ 武蔵野アブラ學会 吉祥寺店

※公式ツィッター~https://twitter.com/masaotin
住所/東京都武蔵野市吉祥寺本町1-13-2 白石ビル1F・2F TEL0422-27-1596 定休日/年中無休 ※但し年末年始休業 営業時間/11:00~23:00
※アクセス
JR中央線吉祥寺駅下車。北口側に出てロータリー右手の吉祥寺大通りを歩いて行き、ヨドバシカメラ吉祥寺前交差点を左折し本町新道を10mほど歩いた左側にあり。


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