私は、仕事柄、いろんな会社の経営に関わったり、
いろんなイベントの審査員をやったりします。

私自身は「感性が大事」「感性が行動を加速させる」「感性は力」と説いてきて、
感性の重要性を一貫して言い続けてきました。

その上で、私が、よく思うこと。

「もう感動のエピソード作りはやめようよ」ということです。

そのイベントで過去の受賞したプレゼンターが、会場を感動させたり、会場を涙涙にしたりしていると、翌年以降はプレゼンターがみんな真似します。

あるイベントでは、プレゼンターが

「実は、この時、我々の仲間が亡くなったのです、、、、」
「この時、スタッフの家族が亡くなったのです、、、、」
「この時、いつもお店にきてくれていた大切なお客様が亡くなったのです、、、」

などなど、次々に人が死んでいくのです、、、、。

「今日は何人死ぬのかな」と呆れてしまいました。

こういうのが評価されている限り、「うまくいくには誰かが死なないといけない」と、なってしまいます。

再現性のある学びにはなりません。

私が、主催している掃除大賞では、このような作為的な感動話は、かえって興ざめになってしまいます。作為的な感動話は所詮、「嘘」なんです。感性ではなく、理性的に作り上げられた嘘です。

もっと日常の風景から滲み出る、湧き上がるような感性こそが本物だと感じます。