どんなテキトーにつくった動画でも、当事者が見る分には楽しいもの。
当事者だけが楽しめる映像を作るコツはごくごく簡単で、ずばり「余計な編集をしないこと」。
それが生々しくて一番面白い。
もちろん他人が見てもまったくわからんと思うけど。

映像も文章も編集の基本は俯瞰的に眺めることだと思っていますが、内部にいるとそれがなかなかむずかしい。
どうしたって前後の脈絡を知っているので、それを前提につくってしまう。

結局はそれが社会であり世界のありようなのだろうけれど。

ぼくにとって映像は理想の姿であり、文章は理想論です。
どちらも真実を切り取っているようで、幻想を描いている。

でも、それでいいと思う。
そこから新しい何かがはじまることだってある。
映画や小説のように。

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岐阜までキャンプツーリング。
数年前まで、ぼくにとって岐阜は、70㎞オーバーのスピード違反で罰金7万円を払うはめになった苦い思い出しかない土地だった。
はたして「岐阜」という字を漢字で書けるかどうかすら自信がないぐらいの、関わり合いの薄い土地だった。

そんなビミョーな記憶しかなかった岐阜だが、最近はカブツーリングの舞台となることが増えた。
京都から適度な距離で楽しめるダイナミックな山々は、一泊のキャンプツーリングには最適な場所であることがわかったのだ。

そのことを教えてくれたのが、今回集まった岐阜の仲間たちだ。
走ると気持ちのいい道、絶景、うまいもんが食える店。
岐阜を走りこんでいる地元人ならではのツーリングプランに間違いはない。
岐阜人はみんなおおらかなのかな。
彼らと一緒にいるとなんとなく楽な気分になるのもいい。

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カブ乗りはとても普遍的な感覚を持っていると思う。
しかしその感覚は一般の人々と一本分道がずれている。とてもくっきりと。
とりわけ、カブの旧車乗りになると二本分、道がずれているかもしれない。

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普遍的だがずれた道を歩む人々。
そんなちょっと変わった人達との別れと出会いを繰り返しながら、これからもカブライフは続いていく。