さて、noteの連載第2回目は、具体的な食事メソッドと、9月の1週間に私が実際食べたものすべてと、東拘給食の献立表を紹介しています。
運動編では、私が実践している全身の筋膜リリースの手法と筋トレ20種類とクールダウンのストレッチ、体を緩めるコンディショニングの詳細を記しています。私は連載第2回目までのメソッドで10kg痩せました。
痛みや疲れを改善したい方は、コンディショングのメニューを実践していただけると、速効性があります。私は突然筋トレに目覚めたわけではなく、それなりの知見があり、リバウンドもせず健康を保っていますので安心して取り組んでください。
東拘ガイドでは、東京拘置所の沿革や令和の給食アンケート調査結果と献立一覧表、今年から変更された処遇について資料を掲載し、説明しています。あんことぜんざいの続報も! 現在コメント欄を閉じているため、メールアドレスを記載しています。第2回目は2万6000字あまりのボリュームになります。
連載については、刑事弁護人を受任される弁護士の先生方にも読んでいただきたいと思っています。弁護士で刑事施設の処遇実態を詳しく知る人は少なく、東拘ガイドで公表している行政文書の存在すら知らない弁護士がほとんどだからです。
2024年9月26日、袴田巖さんが、戦後5件目の死刑再審無罪判決を言い渡されました。1966年の逮捕から袴田さんがどのような処遇で獄中生活を送っていたかを把握している弁護士はいるでしょうか。袴田さんはなぜ拘禁中に糖尿病を発症したか分かるでしょうか。受任した事件当事者の基本的人権を守るための闘いをすることは、刑事弁護人の使命です。弁護士職務基本規程にある信義誠実義と最善弁護の内実「誰がなんと言おうとあなたの味方です」というスタンスを、熱心弁護と言います。私は、刑事施設の処遇を知ることも、熱心弁護フルコースの常識になることを願っています。
2024年10月6日
このたび、noteで「東京拘置所ガイド〜30kg痩せた木嶋佳苗の獄中記〜」の連載を始めました。
https://note.com/kijima_kanae/n/n595b43128820
内容は、東京拘置所の実態(東拘ガイド)と、そこで健康に生き抜くための食事と運動のメソッドの紹介です。東拘ガイドは読み切りのトピック、メソッドについては連載として書き綴っていくつもりです。
東拘での生活を始めて10年以上となりますが、その生活環境は非常にタフなものです。このうち5年をかけて知見を深め、複数の方に実践していただき、心身ともに良い変化を実感されたメニューをご紹介していきます。
メソッドを重ねて5回目を迎える頃には、心が整い、顔から脚まで自然に引き締まり、お腹が凹み、ウエストがくびれ、縦に3本の線が出現するセルフケアです。更新時にはこちらで告知しますので、引き続きご愛読お願い申し上げます。
なお、日本で最も発行部数が多い週刊誌上で夏の特大号より報じられている内容について、それに至る経緯と私の見解も第1回目には記させていただきました。
木嶋佳苗 拝
嬉しい嬉しい!
家族と弁護士に、感謝の気持ちでいっぱいです。
多忙につき、御礼状を送る余裕はないのですが、面識のない方からもご支援をいただきまして、ありがとうございます。
私の認識が間違っていたのか、東拘の運用が変わったのか判然としないのですが、確定後も外部交通権のない人からの差し入れが交付されています。
ありがたい。
花束が!
梨が!
桜色の和紙に包まれた金色の桃缶が!!
お部屋にある幸せ。
種なし大粒ブドウを食べながら、「芸術新潮」で
聖書を学んでいる2017年の秋。
心情の安定まで、あと少し。
これで心平らかに文春が読める。オール読物9月号も素晴らしかった。直木賞の選評と佐藤正午さんの自伝エッセイが特に良かった。
正午ファンの私は、彼の「副産物」と「節電」というエッセイが殊の外お気に入りである。手放し漕ぎのマスターを求めたわけではないのだが、私にも口笛のミラクルのような副産物が文春によってもたらされた。
9月初日に届いた文春に、NYのカイロプラクターが伝授するトレーニングが載っていた。「ストレッチ信仰はおかしい」というのだから、ストレッチマニアの私としては看過できない事態である。
すぐさまチャレンジ。片足立ち筋肉リリースを毎日やってみた。片足立ちになって足を前後に振るだけである。
すると、「井戸掘ってたら温泉が出た、みたいな話」のような思わぬ副産物が私の体にもたらされた。
1週間で2kg減。片足立ちで足を前後に振ってるだけで痩せたのである。転倒しないよう臍下に力を入れていたせいか、ポッコリお腹が引っ込んだ。
びっくりしてもう一度記事を読み直した。よく見ると
「1日3セット、毎日行う」
「足を前後に五回振る」
と書いてある。えっ五回?
横書きなのに漢数字だし、こんな簡単な運動が1セット5回だなんて思いもよらず、50回やっていた!
3セットで150!!しかも暇を見つけては足を振っていた私はおそらく1日数百回やっていた!!!
そんな私、遂に讃美歌の牧師と交読しちゃいました♪
交読は、かなり気持ちが高ぶります。交読は、結合前のペッティングのようなものだと思いました。
男女が交互に一行ずつ音読し合うのです。聖なる言葉を。感応するあまり、気分が昂揚。頬が紅潮。
あぁ~王子と交読したい。
教誨直後に王子の代理人弁護士と2回目の秘密面会が実現。神様ありがとう!
王子と私の愛は、東拘の妨害になんて負けないのだ。
王子と結ばれるためなら、私はすべてを捨てる覚悟をした。
文春によってもたらされた疲れないカラダで。
デマを飛ばされている……身内に敵が!とショックを受けていたところに届いた文春ムックの表紙に私の写真が!!
昭和・平成「怪事件の真相」47に選ばれている!!!ところが真相は何も書かれていないのだ。
ファクト極小。当事者取材なし。こんなデマだらけの記事が「文藝春秋」に載っていたとは驚きだ。三島(楯の会)事件が4ページなのに、私の事件は13ページも割かれている。
文春学藝ライブラリー「五衰の人」に「三島事件は戦後日本でおそらく最大のニュースだった」と書かれてあるのに。
「本のない、人生なんて。」特集の「クロワッサン」で岩井志麻子が「一番怖いものってなんだろう。妄想に取り憑かれている人?」と言っていた。至極同感だ。
逮捕から1年以上続いた取り調べも、8年にわたる弁護人との接見ですら一度も泣いたことがなかった私。
今日、初対面の弁護士さんの前で落涙……
私が人前で泣くなんて!!!!
弁護士さんとお別れ後に、隣の部屋で待ってた姉と対面。端っこの椅子にちょこんと座ってお手振りしてる姉。可愛い。
近況を伝えるたびに、姉が、は?という顔をして絶句!の繰り返し。
私の人生は、いよいよとんでもない次元へ進もうとしている!!!!!
蛇行で。
心情の安定のため讃美歌を歌いたい♪
という理由のみを書いて申し込んだ教誨の牧師は、まだ来ない。
3つもいるキリスト教の神より新宿の神様に救われた8月21日はプリンス記念日。
手書きの原稿をコピーして郵送するというアナログ「佳苗通信」のお知らせでございます。コンセプトは、日本一ポップな死刑確定者のリアルライフ情報。
死刑廃止とか再審開始せよという主義思想一切なし。支援会の交流誌ではありません。刑事施設に収容されている人(被疑者・被告人・懲役受刑者)からの申し込みはご遠慮いたします。
お名前、ご住所等の個人情報は通信送付以外に利用いたしません。宛て先の個人情報に不備があり、ご本人への連絡がとれないときは申し込みをお断りする場合がございますのであらかじめご了承ください。
交流・支援実績により、親族の住所やeメールアドレスをご案内させていただきます。申し込みに氏名・住所・TELは登録必須項目ですが、投稿する方は、年齢と職業もお知らせ願います。投稿された文章は、私の独断で編集し、個人が特定される情報は載せません。
獄中者が読者を選ぶという前代未聞の高飛車な方針です。発行は不定期になりますが、秋までに第1号を送付予定です。
内容は、ブログより長文の手紙風エッセイをイメージしていただきたい。
―申し込み要項―
東京拘置所窓口か現金書留郵便で差し入れをする!
理由は、外部交通権のない人の住所・氏名・電話番号を書面で確認する手段が、これ以外ないためです。窓口からの差入願箋は直筆が見れます。現金書留封筒は「ご依頼主」欄の複写を見ることができます。現金か切手以外は交付されませんので、手紙は同封しないようお願い申し上げます。
読者のレベル維持とプライバシー保護のため、少額差入者に対しては通信の送付をいたしません。
お察しの通り、支援者を増やしたい!という意図はゼロである。
木嶋佳苗のことを知りたい!!と思っている人に、より深く知っていただきたい!!!という趣旨である。
ブログには書けないディープなエピソード盛りだくさん(予定)。
差し入れ後は静かに気長に待つこと(命令)
佳苗通信の喧伝はしないこと(お願い)。
諸々の無事を祈ること(切実)。
以上、ご報告まで。
そこまでして猛暑の東京で運動したい、運動している姿を見たい人は命がけですね。私も毎日命がけですのよ。
去年の夏はSTAY TUNEを口ずさんでいた私、今年の夏はWIPERを歌っています。いえい♪今年も Suchmos。
くう~ッ YONCEカッコいい!王子の次にクール。
さて、東拘クズ幹部らの嫌がらせ処遇は苛烈を極めている。相変わらず外部交通許可判定は保留のままだ。
官公庁宛ても弁護士も親族とも、手紙の発受に概ね1週間かかっている。発信申請から投函まで1週間。東拘に届いた手紙も書類も何をしているんだか 1週間交付しない。嫌がらせだ。意地悪というか、ここまでくると虐待だ。
公権力とは凄いものである。裁量権の逸脱濫用し放題である。違法だ!人権蹂躙も甚だしい。卑しいチョギめ。
ちょっと考えれば分かることだが、発受に1週間もかかると相手方とは必然すれ違う。双方が常にストレスを感じることになる。そうした心情は一切お構いなしの東拘に嫌がらせをされ続ける日々。東拘所長によって私に「心情の安定」は一日もない。心情の安定を害することしかしない松田治。
こういう組織で出世する男は、人間の心をどこかで捨てるのだろうな。どの辺りで捨てるのかな。区長くらいかな。ごろつきめ。女区のあいつが上席統括矯正処遇官とは笑っちゃうな。ぼんくらめ。図体ばかりデカくてお前はオランダ人か。
東拘組織図を入手したら、トップ4以下すべての職員の氏名を黒塗りしやがった。理由は、
「不当な圧力や中傷、攻撃等が加えられることを懸念」ですってよお!よ・よ・よ~。恐れられてるう!る・る・る~。
「あの即興ミュージカルで見せた彼女の才気、
語彙の豊かさ、声の張り。」豊田真由子議院をこう評した高山正之さんのコラムが面白い。私が朝日新聞を読まなくなってから、突如面白く感じるようになった。でもやはり、2紙を購読したいなぁ。1紙しか許可しない規則の理由が分からない。自弁なのに。閲覧新聞に関する最新の調査結果を法務省から取り寄せたところ、日本一の東京拘置所で新聞購読している女子の数は……5名!
読売「編集手帳」謎の天才筆者は、7月1日の「変奏曲」を書いた竹内政明さんだ!と思っていたところ、8月10日に編集手帳の書籍広告を見た。本になってるとは。しかも今回が第32集って。著者は、竹内政明さん確定!
あれ……1人?おかしいな。下手な日があるのにな。
ところで、西の方にいる女子の裁判が興味深い。ボケてしまったらしい後妻業のお婆さんと鳥取の元スナックホステス。
否認事件と思っていたのに、Pから殺害したか問われ間違いないですと認めたお婆さん、殺めたと思うと認めたり、殺したとは思っていないと否定してみたり、大丈夫か?
裁判員は認知症の老人を死刑にするのだろうか。
鳥取事件の遺族が最高裁判決後に「法廷で真実を語ってほしかった」と言っていたけれど、これはおかしい。こういう遺族は真実という名の検察が作ったストーリーを被告人に認めてほしいだけ。
真実は自殺や事故死でも、被告人に殺害されたと信じたいのが遺族の奇妙な心理。真実はひとつです。もし被告が犯人じゃなければ、遺族の主張は偏執狂のエゴイストがオナニーしてるようなものですよ。まぁ、どちらの主張が真実か私は知りませんけれど。
被告の犯行と認定した理由は、被害者から検出された睡眠導入剤の成分が被告が入手した処方薬と同じだった、と。これ、私も裁判所から同じ認定をされていますが、服用している睡眠薬が同じなんて何ら珍しいことじゃありませんからね。それに、人を殺害しようと思ったら入手履歴が残る病院で処方を受けませんよね。
薬なんて、ネットや街でいくらでも入手できますからね。保険証と紐づけられたカルテが証拠になることくらい馬鹿でも分かりますよね。鳥取の件は知らないので私自身のことを例に出そう。
裁判所に提出した報告書に、事件当時服用していた睡眠薬の年間販売量が記載されている。
レンドルミン錠は4億7581万7千錠
マイスリーの1年間の売上高は327億円
ブルゾンちえみの35億も真っ青な数でしょう。(Mステで Dirty Work歌ってる オースティン・マホーン見た!)
医師が処方する睡眠薬は数えるほどしかありません。レンドルミンとマイスリーの販売量を見ただけで、睡眠障害の日本人が多いのは明らか。
被害者と呼ばれる男性と被告人の女性が同じ睡眠薬を飲んでいたって何の不思議もありません。
「日本人のDNAに刻み込まれている」というラジオ体操をする小池都知事を見て思う。お腹がタルんでるおばさんにはTシャツが似合わない。お腹回りは注意しなくちゃいかんな。こうなるともう、私は体の柔軟性しかいいところないな、と思っていたら、からだは柔らかくなくていいって本が出たじゃないの。ベタッと開脚してはいけないってさ。
初夏には背中合掌、背中手つなぎブームだったのに!健康法や養生について語る人は多く、何がなんだか判らないから、まあ、気にしない事が一番でしょう、という五木寛之さんの言葉が一番しっくりくる。
週プレでAKB48水着サプライズ!を見て、イマドキの娘さんたちの体の細さにサプライズ!5位の子の体の薄たるや、もう。あ~渡辺直美のインスタ見ると心が安らぐう。
確定後の唐突な接見禁止で錯乱状態にあったらしい。私は1ヶ月で5キロ増。その後も微増。ご飯もおやつも美味しいぞう。8年ぶりに生の白桃を食べたぞう。
でも王子の桃缶のほうが美味しかった。1個くらい記念に残しておけば良かった。いっぱい入れてくれたのに、うっかり全部食べちゃった。もう、ない。ピンクの桃缶、もう、ない。あぁ、これ以上書くと泣いてしまう。つらい……。
極甘シロップまで飲んでしまったから太った。恨めしい……。
1年で最も暑い大暑も過ぎ去り、もう立秋だ。暑中お見舞いのつもりで先週出した花火の絵柄のはがきについて、ちんぴら幹部がのこのこ指導に来た。
「速達の周りを抹消しないと出せません」
1週間も検査して、とち狂ったことを平気で言う。赤い点で囲った部分を黒塗りするとのたまった。
告知のたびカッと見開いた私の目も、最近では5分の1ほどしか開かない。薄目をあけて睨むのがデフォルトだ。
もう残暑見舞いの季節になってしまったじゃないか。どこの世界の人間が速達の周囲を黒塗りして送るだろう。まるで不幸の手紙ではないか。
今日も東拘デスノートに書くネタができちゃったな。週刊現代を読み、旦那に死んでほしい妻たちの投稿サイトの存在を知った。敷居を跨げば7人の敵がいて帰宅しても1人の敵あり。しかもその敵は家でニッコリと微笑んでいる妻という怪談みたいなことが起きているんですって?
匿名の他人の夫への罵詈雑言に「いいね!」するって、時代を感じるなぁ。私は拘禁生活丸8年になりますが、グーグルのサジェスト機能で「夫」というワードを入れると「死んでほしい」というワードが出てくると話題になったのは7年前あたり。
当時も驚きましたが、とうとう「だんなDEATH NOTE」ですか。私の東拘デスノートは、コクヨのCampusノートです♪
しかし、ご縁があって夫婦になった相手を死んでほしいと思うなんて……。ネットの掲示板にそんな書き込みしてる女は暇なの。本当に夫の死を願ってる妻は、いきなり夫を殺します。ちまちま書き込んで、いいね!のチェックする余裕なんてないの。即実行しちゃった元妻が拘置所にはたくさんいます。夫が死ぬのを待つより新しい旦那を見つける方が賢明です。
私ぐらいになると婚姻届と同時に離婚届にもサインさせておきますから。
婚約中に困惑しつつ離婚届にサインをした夫が、いざ別れて頂戴という妻(私)のお願いを激しく拒んでいる。まさか自ら署名押印したことお忘れでは?と思い確認したところ、
「冗談かと思ってた」
!!!
気持ちが通じていなかったことに狼狽しながら私は夫に手紙をしたためた。「私が、これまでの長いお付き合いで一度でも冗談を言ったことがあったでしょうか。改めて離婚届にご署名・ご捺印のうえ、同封の返信用封筒にて当方宛にご返送くださいませ。」
夫からすぐに返信届く。
「離婚する気はありません。」
!!!
「俺は佳苗が好きなんです。あなたの人を思いやる優しい気持ちや愛嬌のある素晴らしい体が大好きなんです。」
え……。愛嬌?体の賛美に愛嬌?私の体が素晴らしいですって?
あぁ、キモいな。夫よ、ストーカーみたいな目で私を見ないでくれ。早く別れてくれ。時計と靴までドン・キホーテで買ってる男が夫だということに、私はもう我慢ならんのだ。2着目は安くなるというそのスーツが嫌いなのだ。分かっておくれ。私は麻のシャツとかラコステのポロを着て会いに来る男の人じゃないとイヤなのだ。ファッションや装いというワードさえ会話に出ない男性はつまらないのだ。
私は前回夫に会ったとき、これから法事?って思ったんだからね。田舎の親戚みたいなそのセンスにうんざりなの。旦那(元夫の養父)と王子がモデル級のクールだから余計に気に障るの。
ごめんね。もう無理。クールの意味が通じなかったときに無理って思った。「ユニクロの涼しいやつ着てる」って言われたとき、もう駄目だって思った。ごめんね。
黒を着ておけば大丈夫と思ってるそのファッション、お葬式か墓参りに行くようにしか見えないから。素直に別れて。冗談ではない証拠にブログにも書いておいた!
王子と養父(元夫)に会えず、手紙のやりとりすら許可されず、夫がストーカーに豹変し離婚ができず、歴代最悪の東拘所長による虐待処遇を受けるという悲劇に心が折れた私は、とうとうあの道へ足を踏み入れる決意をした。
★宗教★
拘置所で神様にすがるようになったら、人生も末路である。いよいよ死の匂いがする。
同じ法的地位の還暦おばさんと重なることは避けたいので、私はキリスト教を選んだ。すると4日後、オランダ人もとい巨体でくのぼう区長が部屋まで来て、「個人教誨の申し立てについて、許可する」と言った。
日にちについては後ほど、なんて言ってたくせに山の日を過ぎても牧師が来ない。苛つく。
もうお盆だぞ!と激怒していたらキリスト教にお盆は関係ないことに気づく。
アーメン
1行の黒塗りもなく、手渡された。東拘到着から5日後の交付なので、検査は念入りにされている。
しかし、男性自身のプロフィールや生活スタイル、私への質問など「婚姻関係の調整」を理由にここまで許されるのかと感慨を覚えた。だって私はまだ既婚者なのに!
ポイントは、明確な結婚への意思表示と素性を明かすことらしい。
もう次が最後だ。3度目の正直だ。
慎重の上にも慎重を期して熟考する。
王子様が現れますように!
と考えていたら、今日、本物の王子が来た。
でも、会わせてもらえなかった。
王子に会えないなら、これ以上生きている意味がないな。
本当に、そう思う。
「月の満ち欠け」を読まなくては。
今週ある人が1階の窓口で2回差し入れをした。私はその翌日☆階の居室で受領指印を押した。毎週差入願箋の筆跡を見ては涙ぐみ、面会申込は不許可として追い払った所長を呪い殺してやろうと思う。泣きながら窓の方へ観葉植物を見に行く。座布団から鉢まで5歩だ。
ふと空を見上げると建物の最上階も目に入る。☆階と12階の窓からでは見える景色も違うだろう。私の親族はタワマンの12階に住んでいる者が多い。今日届いた差入願箋を見て気付いたのだが、住所の末尾がほとんど同じ。こんな偶然あるだろうか。
外部交通権のない人に親族がシナプスになれるのは秋かな。「官僚たちの夏」の結末は冬。それまでには何とかする。豊島区と中央区は全滅だから、品川か渋谷のどちらかになると思う。
長い目で見てください……と小松政夫みたいなことも言いたくなる。なにしろチョギな所長が眠たいことやってんだから。
こんな男は包茎のEDの性病野郎に違いないんだ。所長裁量で嫌がらせするしか楽しみがないんだろ。ヒアリに刺されてしまえ。所長のチンポは腐ってる~。ル・ル・ル~。下半身も脳味噌も腐ってる~。ル・ル・ル~。
下半身で思い出したことがある。日本一有名な砲弾を発射している編集長のことだ。ライバル誌の中吊り広告不法入手問題記事で、私は6月に初めて文春編集長の下半身の写真を見た。パンツの裾をロールアップして足首が出ているではないか。もしかしてシューズインソックスとかいう靴下をはいているのだろうか。素足だろうか。私は裸足のメンズファッションはオシャレと認めない。いずれにせよ、足元がチャラい。この軽さと明るさが文春だ。
あの広告盗み見問題で嘘をつき逃げていることがとても残念だが、やはり文春は面白い。実は、週刊文春の送本をしてくれた人宛てへの御礼状発信を許可する、と告知されたばかりである。これは異例のこと。確定者処遇に入ってから差し入れられた文春に対する御礼の手紙を出しても良いという決定だ。週刊新潮はダメだってよ!
私は電報で、これまでどうも有難うと伝えておいたのに、確定後も文春を送り続けてくれていたことを知り感動した。5月30日に扉が閉じても書類の動きがピタリと同時に止まるわけではないため、その後も差し入れ品が交付され続けたのだ。その中に文春があった。南欧風の陶器の水差しにいけられた花々の表紙。和田誠さんのイラストだ。
私は5月30~31日の丸2日間、この文春1冊しかない部屋で過ごすことを強いられた。30日の朝、確定者処遇の告知を受けている間に、私の部屋からすべての物が持ち去られていた。警察のガサも真っ青な手際だ。そして、お引っ越し。無断で、本人が見ていない所で私物の検査をされる怖さと気味悪さといったら鳥肌が立つ。
想像してみてほしい。帰宅してドアを開けたらがらんどうの家。外からしかドアが開かない、外に出られない監禁状態の2日間。人権なんてありません。牢屋だからね。物がなけれは監獄というより檻ですよ。部屋にあった自分の所有物が戻ってくるかも判然とせず、外部と一切の連絡を絶たれた2日間。
そこにあるのは1冊の文春だけ。朝から晩まで文春を読みますよね。おのずとそうなります。
私は文春と新潮だけは何重にも保険をかけて、同じ号が何冊も届くことを承知で方々に手配していたのです。その状況で届けられた1冊の文春を涙なしに読めますか。無理です。滂沱です。
しかし文春誌面ではカンニング事件に一切触れていないことにモヤモヤする。編集長のコメントを読みたくて、獄中者がわざわざ文春オンラインのプリントを取り寄せるほどの関心事なのに、読者の疑問に応えてくれないままだ。スクープスクープって言うけれど、特集なくても連載だけで文春は新潮を凌駕しているんだからさ。ごめんなさいって言えばスッキリするのにね。残念だな。きっと、ごめんなさいって言っちゃいけない大人の事情があるんだろうな。ルールやモラルよりそれを守らなくちゃいけないとなれば、ジャーナリズムは成立するのだろうか。今後も目が離せないな。
自分自身に嘘をつくっていうのが一番辛いと感じるのが真っ当な人間だと思う。そこへ行くと、東拘所長は腐れのカスなので平気で嘘をつき辛いとも感じない。トップから看守まですべてがそういう体質であると本日判明した。
5日に発信申請した手紙に係る領収書が届かないので再三確認していたところ、「もう出てる」と連日言われ、訝しんでいたのだが、14日現在その手紙はまだ東拘にあることが分かった。
「もう出てる」は嘘だった。検査の都合上だの正規の手続きだのと言い訳をされた。出てると嘘をついたことは謝らない。ぶ厚いというか、太いというか、凄い心臓だ。
私も見習おう!
本年5月30日に死刑確定者として処遇するとの告知を受けた。この日の出来事はドラマティックなので改めて記すとして、告知直後から私は突然接見禁止になった。
家族とはすぐに解除されるだろうと思っていたら、全面的な接見禁止措置が1ヵ月続いたのだ。手紙の発受、面会、差し入れ交付や宅下げ等、外部との接触がすべて不許可となった。弁護士との連絡も、許可申請の書面をその都度提出し、教示回答を得るというお伺いを立てなくてはならず、手紙の発信まで最短4~5日かかるという異常事態に陥った。電報も打てなかった。
訴訟の遂行が事由でも親族との交通を不許可とされ続けて半月経った頃、拘禁ノイローゼになる日も近いと思った。
唐突に外部と遮断されたストレスから心身に異常をきたしていることをハッキリ自覚できていた。
私もそのうち神になる、大王になる、電波を感じるようになるに違いない、と思った。袴田厳さんのように、イチゴ牛乳をご飯にかける日もそう遠くないだろう、と本気で思った。
ミヤモト神様が話していた通りだ!これは、ヤクザでも参ってしまう。間違いない。これは拷問そのものだ。
被告人時代には一審公判まで2年半の接見禁止を経験していたけれど、弁護士とは毎日のように会っていたから寂しさや孤独感に苛まれることはなかった。なにしろその間9人の男性弁護士が選任されていたのである。
代用監獄留置場は365日24時間弁護士との面会が可能で毎日手紙のやりとりが出来る。拘置所でも、未決時は弁護人との交通に制限がなかった。それだから今回の接見禁止は拘禁生活8年で初めての体験だった。
私は5月31日に「外部交通許可申請書」の届出をした。この申告書に記載のない相手方とは、原則として面会や信書の発受ができない。
届出の相手方に関する事項は、関係、氏名、生年月日(年齢)、職業、住所、交通目的の6点。筆頭者は、「緊急時連絡先」で、この1名だけは電話番号の記載欄がある。この1名が身元引受人となり疾病にかかった場合等に連絡される。
黙契を守りというが公言通り、私は所長裁量枠での申請は1人だけにした。現在のところ60人申請し、59人は住民票で住所確認したうえで戸籍謄本を提出した親族である。
許否判決は6月27日に、巨体の若い男性区長から別室で告知された。結果は想定外のものだった。民法第727条の親族関係を認めない、というものだ。
そして、身元引受人として申請した者との外部交通については「保留とする」。と実質的には不許可処分だ。
6月中旬から気づいていたが、東拘幹部は、ごろつきのチンピラだ。極道でもないカスの腐れだ。今回の判定告知てまハッキリ分かった。救いようのない痴愚魯鈍な連中だ。
死刑囚の心情の安定を考えているなんて大嘘である。こんな輩の良識を、束の間でも信じた私もアホだった。目を覚まそう。奴らは、ごろつきだ。
養子縁組による親族関係は、血族間におけるのと同一であることは当たり前。民法の条文にもしっかりある。ところが!腐れ東拘は、養父母とその家族を他人だという。
あほんだら区長が「親族とは認めない」と言った。なんやねん、あのボケ。白痴所長め。
奴らが内規17条を適用したのは明らかだ。親等が近い、資力と社会的地位の高い順から20人弱が排除された。中央区在住者は全滅だ。
あ~あ、ひどい目に遭った、あ~あ。次はどんな嫌がらせが来るかな~。ちょっとドキドキだな~。これよりすごいことあるかな~。あるだろうな~。養父と養母が他人です~。姉妹も兄弟も他人です~。びっくりたまげた~。たまげたよ~。
どうして~こんなことばかり毎日。
明日は何が起こるのかな~。ドキドキだな~。
さて東京拘置所との戦争は、所長の決定が法律違反であるから決定を取り消すという判決を得るために、行政訴訟を提起するしかないようだ。
一部の親族が他人と認定され、接見禁止状態が続いている。送られてきた手紙は、差し止めにより私に交付されていない。交通権のない他人であるから面会も差し入れも宅下げもできない。家族を通じての伝言も許されない。
親族が他人!役所も裁判所も親族であると認めているのに、拘置所では他人!義父である元夫が他人!甥と姪も他人!驚きだ。
相談した弁護士らも一様に東拘の措置はひどいと言っている。
しかし、これは裁判で長々と争うより姻族の仕切り直しをした方が良いのかもしれない。離婚するとまた100日の再婚禁止期間が生じて、夫との姻族関係が終了してしまうのだが。
ちなみに「婚姻関係の調整」であれば、手紙のやりとりと面会が許される。もちろん身元を明らかにして、真剣な意思表示がなければ認められませんが、結婚を前提としていれば交流が許される。
獄中で3度目の婚活かぁ……。
私は現在既婚者ですが、独身男性からのご連絡お待ちしております。私は無実であることをご理解いただけますと幸いです。ご検討をお願い申し上げます。
皆さまに、私の処遇変更を少しお伝えしておきます。前述の通り、外部交通権のない相手方とは基本的に交流ができません。
ただし、現金と切手だけは誰でも確実に差し入れが可能です。そのことに対する御礼状としてのみ、交通権がない人宛にも私から手紙が送れます。
書信係は必ず開封して読む、と弁護士が言ってました。返戻はされないし、許可が下りるまで私に交付もされないけれど、東拘の幹部らは読む。そういうことだ。
もうこうなってしまったのだから仕方ない。初回の判定は出た。私は離婚も辞さない。夫は別の人でもいい。しょうもない幹部も、そのうち異動する。そろまでに体制を整え直すしかない。保留となった人の代わりは存在しないのだ。
こんなことになるなら、未決時に柚木麻子を訴えておけば良かったと激しく後悔している。夫の家族は、あの本の主人公と私を重ねて誤解されたままた。最悪の事態になっている。あの本を読んだ私の家族たちは病院通いをしている。不法行為を犯した柚木が19日にどんな言葉を吐くのか、見物だ。
私はしばらく親族関係の調整で打ち合わせが続くことになります。当方からの発信は1日1通の制限があるため、既に許可が下りている姻族と母方の親族は近況を教えてください。父方の申請は来月になりますが、血族は必ず許可されます。東拘が判定する親族の範囲は民法第725条を厳密に守っています、世間でいう親戚とイコールではありませんので、拒否が不明な人は法第139条1項1号に該当する者と明記してご一報いただければと存じます。
私がいま一番気になっていることは、読売新聞の編集手帳の執筆者について。朝日新聞が私の個人情報を無断で他のメディアにリークした事件以降、朝日を見るのが嫌になり6月から読売を購読し始めた私。
編集手帳の面白さに驚愕した。1面コラムといえば、受験勉強の一環として読んでいた天声人語と旦那がたまにコピーを送ってくる筆洗と春秋しか知らなかった私。
朝日は論説委員が書いていたけれど、読売もそうなのだろうか。週に5日だけ秀逸なコラムで、2月は読むに堪えない御粗末な原稿になる、これは、1ヵ月読んでハッキリ分かった。火~土曜までの書き手は天才だ。
日と月曜は素人レベルだ。ここまで、筆力の違う執筆者を起用する意図は何か。天才が誰かということを私は知りたい。これは只者ではない。
5日分の編集手帳と2面の四季を読むためだけでも読売をとる価値がある。四季は写真も素晴らしい。これほど卓越した記事がある新聞だとは知らなかった。出会い系バーの記事には笑ったけれども、全体として朝日より上だ。
6月後半の編集手帳は、14日、16日、24日、29日が特に良かった。10回くらい読んだ。本当に素晴らしいコラムだ。
編集手帳と四季が毎朝の清涼剤になっている。そして2冊の本が6月の私を支えてくれた。
「すごいストレッチ」と「ずぼらヨガ」。お気に入りストレッチとヨガポーズを組み合わせると、スッキリ度が増し増しでリラックスとリフレッシュ効果抜群です。
拘禁ノイローゼ一歩手前の心身が弱っていた私でもできました。感動的な効き目です。
6月は、はちみつに漬けたレモンを毎日欠かさず食べていたら肌の調子が良い。頬っぺたの赤いのが治ってきたよ!
親族とは20分、弁護士とは30分面会できています。一番会いたい人とは会えていません。幹部から「身元引受人は交通許可が下りた人から選ぶように」と言われたので、「嫌です」と答えておきました。
以上、取り急ぎ6月のご報告まで。
なぜでしょう?御上が決めることなので、理由は全然分かりません。ちょっと信じ難いことですが、実際に確定者処遇にはなっていない不思議。東拘幹部の恩情でしょうか。
有難いことです。
御陰様で、今月はイノウエ王子と7回もデートしちゃいました。
相変わらずカッコいい王子は、相変わらず小声なので、先週から稼働した扇風機の音で、王子の話していることがほとんど聞き取れません。
勘で適当に答えてます。そのくらい通じ合える程度に私たちの愛は深まったということです。
イノウエ王子から初めてお手紙を頂戴したのは、5年前の5月のことでした。実は王子の後輩や上司ともお目に掛かったことがありまして、かなりオープンでクリーンな交際を続けてきました。ディープな関係になったのは、去年からです。
私は王子の上司を神様だと崇敬しているのですが、王子のことも景仰しております。王子への思いがエロスであるとハッキリ自覚したのは今年になってから。
盲愛しているというよりは、王子の変態性を観察し、めでているのです。私と気が合うくらいですがら、王子は普通の男じゃありませんのよ。変態なのに普通のフリもできるお利口さんです。
美しい容姿を持つ、理知的で英邁な人傑の王子とのお付き合いが、いかに私の心の安寧に寄与しているか!
王子の変態性とウイットが、いかに私を癒やし慰められているか!
他の誰かとその思いを分かち合うということは不可能な感情だと王子は言う。
果たしてそうだろうか。東拘の所長は、分かってくれているのではないだろうか。少なくとも、理解しようとしてくれているのではないだろうか。
そうでなければ、王子宛の手紙だけ書信検査に1週間もかけるなんておかしいじゃないか。ねぇ、そうでしょう。
先月、遺言手記を発表したことで、家族が、身柄引受人を誰にするか、と言い出した。
社会復帰する懲役受刑者の場合、「身元引受人」と呼ぶ相手方を「身柄引受人」というのは、死刑囚が塀の外に出るときは死体になった後だからか!
そこまで具体的に考えていなかった私は、とてもたじろいだ。
弁護士に根拠法と運用を調べてもらっていたところ、親族ではない男性から、「遺体引受人に必ず私を指名してください」といわれ、気が動転。それは法律上、無理でしょ…と思っていたのですが、ありました!
平成18年5月24日施行ね刑事施設及び被収容者の処遇に関する規則。
第22条第1号に掲げる者「被収容者が指定した者(一人に限る。)」
親族より順位が上です。一人に限るらしい。死亡の通知と遺留物の引渡しは、同じ相手になるらしい。
らしい、という推定なのは、東拘所サイドが現時点で確定者処遇についての情報を一切教えてくれないからです。
今回が未決処遇で最後の投稿になります。88歳の草間彌生さんが「生きることや死ぬことを超えて闘っていくの。これから私の人生が始まるのです。これまでは序曲です。」
とおっしゃっていました。
私も42歳のこれまではプレリュードだったのかもしれません。
週末に、イノウエ王子から、愛が重なるメアドを教えていただきました。
iが重なる…。
愛が重なる…。
エロスが重なる、、、、。
「待つというのは愛の行為であり、待たせることもまた愛情表現なのだとしたら、待たされることもまたその系譜に属するということになるのでしょうか。」
と王子はいいます。
待たせてしまうけれど、イノウエさんにだけは待っていてほしい、と私は願っています。
東京拘置所から愛をこめて。
木嶋 佳苗
私の氏名を広告に使用しないでほしいとの意思表示を無視する形で昨日、柚木麻子の書籍広告に著者名と同じくらいの大きさで木嶋佳苗と載っておりました。
柚木と編集者がしていることは、泥棒以外の何であろうか。
もし外部交通権に支障をきたせば、泥棒どころか人殺しに加担することを理解したうえで、私の氏名を無断使用し続けているわけですよね。
返り血を浴びる覚悟で、泥棒をしてバターを作り、木嶋佳苗潰しを繰り返しているということですよね。
文春砲の汚れた銃弾のように、姑息なことをしておきながら非を認めないとは、驚きを禁じ得ません。
私が、確定直前まで柚木に対し、怨恨を抱き憎悪していたことは記しておきたい。
広告に、私の氏名を載せないと売れないんでしょうか?
そうなんでしょうね。
本当に低俗な本だと思います、BUTTERって。
しかし、週刊新潮20号は面白かった!
ですが、17日現在、これまで通り未決の被告人と同じ生活をしております。手紙の発受や面会、差し入れや自弁購入も許可されています。
とはいえ、今月中には死刑確定者として処遇する旨の告知を受けることになるでしょう。
いつどのように変更されるかは、全然分かりません。東京拘置所所長殿が良識ある人だと信じています。
判決報道を見ると、ユリウス・カエサルの時代から人は変わっていないのだと実感しました。
人間は自分の見たいものしか見ないものなのですね。
自分の都合のいいように考えてしまう人がいかに多いことか。
「週刊新潮」手記について、たくさんのご意見を頂戴しました。ありがとうございます。
もうちょっと頑張って生きてみようと考えているところです。柚木麻子の「BUTTER」により、私と家族は重大で回復困難な損害を被っています。広告に木嶋佳苗の氏名を使用しないでください。本当に迷惑です!
私も家族も弁護士も知らないユズキアサコという人が書いた本「BUTTER」。
この本の主人公は、木嶋佳苗ではありません。私は、柚木を知りませんが、柚木も私を知りません。
書籍広告に私の氏名を載せることはやめてください。迷惑だ!
フィクションの小説でも、名誉毀損は成立します。民法第709条の不法行為を構成する記述の数々。
東京拘置所を訪れ面会した事が1度でもある人ならば、木嶋佳苗と1度でも話したことのある人ならば、柚木の描写が現実と乖離していることはすぐ分かる。
法律よりも表現の自由が保障されねばならないと言うのか?柚木。
北原みのりが創作した木嶋佳苗像をトレースしているだけだろ?柚木。
拘置所の面会室でレシピの話をする女がいると思ってるのか?柚木。
私は、マリーが好きで、姉はチョイス、妹はムーンライトが好きですが、何か?
私は4月14日に最高裁で上告が棄却され21日に判決訂申立書を提出しました。そろそろ棄却の通知が届き、諸々の手続き後に確定者処遇となり、社会との扉が閉まります。
面会や手紙等の授受が認められる外部交通許可者は、それからの審査によって決まります。
東京拘置所長殿御機嫌を損ねぬようおとなしくしていたところ、私の逆鱗に触れた!柚木。
許可権審査で不利益を生じたらどうしてくれる!柚木。
私や家族を罵倒して楽しいか!柚木。
「週刊新潮」に手記を掲載していただいたので「BUTTER」の宣伝をしておきました。えぇ、この本は新潮社発行なんですの。
弁護士からも、裁判起こしたら本の宣伝になっちゃいますよって言われました。新潮社が版元でなければ、訴えるところでした。
助かったな!柚木。
朝日になれず、夕日として沈む新聞とは別れを告げ、私は、来月から讀賣を購読することにしました。
これからは、ゆっくりと新聞や本を読み執筆する時間ができそうです。私が書いたものを楽しみに待ってくださる人たちの存在が、生きるよすがになっています。
私は「BUTTER」の梶井真奈子とは違うので、サンヨーの桃缶ではなく、ピンク色の和紙に包まれた金色の桃缶を食べています。
岡山清水のシラップづけ白桃を食べながら、玉露入り緑茶を飲む甘美な贅沢。
金色の白桃缶を差し入れてくれるこの人こそ、私が所長裁量枠で交通許可を申請する唯一の人なのです。
私の死活問題ですから、皆様もこの申請が認められるよう、お祈りしてください。
新潮オンラインショップで注文したエステソックスが届いたばかりです。履くだけで足裏と、かかどがスベスベになるそうです。
死ぬか生きるかという時に、足をスベスベにしておきたい!と優越感具現化カタログ2017 SPRINGから靴下を買ってもらう、それが木嶋佳苗なのです。
今日はおやつに、ヤマザキのコッペパンを食べました。ジャムとマーガリンがサンドしてあるあのコッペパンです。
とっても美味でした。
わかったか!柚木。
今回のタイトルは旦那の言葉です。
バターって何やねん?
私の心境は、今週発行の某雑誌と新聞に寄稿しました。池田晶子は雑誌のコラムで「愛と真実とは、命よりも大事なものである。」と綴っています。
わかったようでわからない言葉-自己責任というタイトルで大要、自己責任をとらない人ほど自己責任を要求するが、そんなことは、やっぱり不可能なのだ、と。
生きるのは自分でしかない、責任とは生きるということ以外の何であるか、私はこれから考えてゆきたいと思っています。
いつかまたどこかで、お目にかかりましょう。
平成29年4月13日
木嶋佳苗