新聞の雑誌広告で、そんな特集のタイトルを見た。「女性自身」より1年早い57年創刊の女性週刊誌の121日号。見出しに何と私の名前が!
 「木嶋佳苗涙」

 どう考えても、私が涙を流した話だと思うでしょ。心当たりはある。近年私が、他人の前で泣いたのは3回。
 一度目は裁判員裁判の最終弁論の法廷で。あとの2回は、いずれも男性との面会で、個人的な話をしていた時のこと。彼らは、リークするような人じゃない。

 何のことだろう、と気になって読んでみた。びっくり。私の涙じゃなかった。見出しと記事の内容が違う、女性週刊誌お得意のパターン。
 私の一審判決を聞いて、法廷で涙を流していた知人女性の話だった。しかも、その話をしているのは、例の「毒婦」ライター。彼女が私に関して語ることの7割は、事実じゃありません。3割は事実かって?それは、NHKのニュースで報道されるレベルのこと。彼女の取材能力は限りなくゼロに近いので、ルポルタージュを書けるライターじゃないですよ。

 1審後の夏、私はこの週刊誌に「木嶋佳苗がいない!!控訴審前に東京拘置所からいなくなっちゃった!?」という記事を載せられた。リークしたのは、もちろん毒婦ライター。
 記事では、私が埼玉の拘置所から東京に移送されたことになっていた。連日、支援者やマスコミ関係者が面会を希望し拘置所を訪れているが、「いません」と言われると。そして記事は、私が立川拘置所で控訴審の準備をしていると結ばれていた。
 私はずっと埼玉におりましたが。当事者取材していない週刊誌報道は、こんなものですよ。

 毒婦ライターは、フラれた恋人に付きまとうストーカーみたい。片思いの恋愛が成就しなかった人、と言った方が正しいかな。
 私を気に掛けて下さる人たちは、彼女の言動を注視するのですが、心配ご無用。私は、あんな木っ端ライター相手にしないから。

2014117日記