気が付けば
連載終わってるや〜ん@@
「みんなで寄ってたかって一小説」
本当にありがとう!!
これで今回の企画も無事終了^0^
…って、題名決まってないやん。この小説。
良かったらみんなで考えてぇ。
早いもん勝ちってのもなんなので、この下に書き込んで下さい。
いくつでも!!
ただし必ず『・』で区切ってね^^

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(例:その日もやはり雨だった・企画第4弾・などなど)



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 その日もやはり朝から雨が降っていた。

どんよりした暗い空からは、灰色の雨が矢のように降り注いでくる。
「もう何日目だろう…」
眠さでぼんやりした頭で私は窓を見た。
庭のつつじが連日の雨にすっかりしょげかえって見える。
花が咲きはじめたあたりから降り続いている雨。
その雨に打たれて思いっ切り開くことも出来ずに萎れかけた花弁。
…まるでアタシみたい…
濡れに濡れてその身を萎ませていくつつじの姿に、
一週間前のアタシの姿が浮かぶ

ある日突然、本当に突然、
アタシは部屋から出るのをやめた

別に、特にはっきりとしたきっかけがあったわけじゃない。と今なら思う。
多分日々が蓄積して、なんとなく私は部屋からでるのをやめた。

ピッ。
「…本日は良い天気にめぐまれそうですね…」
ピッ。
「…○×県、で今日未明、身元不明の…」
ピッ。
「…あははは!そしたらなー?あいつ何って言ったと思う?…とかいうてん…」
ピッ。

暗い部屋でテレビだけがめまぐるしく、顔をかえる。
すえたにおいが立ち込め、えらく息苦しい。
狭い部屋じゃないはずなのに、きっと来た人は思うだろう。
…もう誰も来ないだろうけど。
この部屋ではテレビだけが明るく、色鮮やかだ。
外でさえも、もう何日も灰色。

ぽつんと体育すわりでテレビ画面を見つめる小さな背中がある。
ほとんど動いてないと思いきや、その右手の指先だけが動く。
画面を変えるために。
移り変わる画面。地球ではさまざまなことが起こっている。

…私の時は止まっているんだけど。

小さなその背中から表情は読み取れない。テレビの光が顔を染める。

いつからずっとそうしていたのだろう?おなかも減らないし。
ずっとそうしてる気も、いややっぱ、今日だけかな。
ひどく時間の把握が曖昧になってる。
でも、どうでもいいけど。
今私と世界をつなぐのはぴかぴかひかるテレビだけ。
ふたあたりに手をやるとなんだかざらざらしている。ほこりだろうか。
皮膚もざわり、ざわり…。乾燥かな。
でも、どうでもいいけど。
このおさなめの顔がすこしでも大人っぽく見えるようにって伸ばした前髪。
…うざいな。かき上げるのめんどくさいし、顔が大人っぽくなったとは思えない。
もう、どうでもいいけど。

テレビの画面には砂嵐。

やっぱり、これが一番落ち着く。あの痛みにはきっともう耐えられない。

ざ―――――――――…。


これでいい。これがいい………。
本当に?本当にこれでいいの?
そう、これで………。

テレビの中に映った自分に問いかけ、答えの出ない問答にフッと苦笑いをした。
そして身体のけだるさに無意識に伸びをしたその時である。誰も来ないはずのこの部屋のドア向こうに人の気配を感じた私の心は、一瞬にして凍りついた。

「美由美、お客さんよ。」
お客? 私に?
「時任・・・。」
は? 誰?
「袴田。同じクラスの。」
袴田? ハカマダ・・・・・・ ああ、
「学級長? 」
「そうだよ。」
学級長はドスッとドアの前に腰を下ろしたみたいだ。
「学級長様が私に何の用? 」
「何のようは無いだろ。心配してきたんだよ。時任、ずっと休みだから・・・」
「ふ〜ん・・・」
私は相変わらず砂嵐で荒れたTV画面を見つめた。
「で? 」
「でって・・・」
「もういいじゃん。学級長としての責務果たしたんでしょ? 帰れば? 」
自分でも信じられないほどの、冷たい声。
打ちひしがれる胸を押さえながら、私は言い放った。

今でも忘れない。あのこと。
「弱かったからじゃん。私が悪いんじゃない。」
あいつが言った一言が頭から離れない。
一年前私の大切な大切な友達が自らの命を絶った。
なんで気づいてあげられなかったんだろう?

「昨日、2年D組の木下綾香さんが、
 自宅のマンションから飛び降りて、亡くなりました。」
朝一番に聞いた知らせ。
綾香を捜していた私の目の前が、ガラガラと崩れた。
心臓が、思い切り掴まれたみたいにギシギシと痛んだ。

綾香が? ウソでしょ?

涙よりも恐怖が
哀れむ気持ちよりも罪悪感が
私の体中を駆け巡った。

誰よりも優しかった綾香。
何よりも大事だった綾香。
その綾香を私は傷つけ、ボロボロにしたのだ。
昨日の学校の帰り道。
軽い軽い気持ちで言ったあの言葉。

「そんなに世の中がイヤならさあ、死んだほうがいいかもね。」

「ハッ。」
いつの間にかまどろんでたみたい。
薄暗くなってきた部屋では、
ガラス一枚を隔てて砂嵐がザーザーと巻き起こっていた。

「まだ、自分を責めているのか?」
扉1枚挟んだ向こう側でそう問い尋ねた袴田君の声は、私の心をよりリアルに現実へと引き戻す。
「ま、まだいたの? 」
「いたよ。」
「何でいるの? 」
「何でって・・・」
「帰れって言ったじゃない。」
「そう言われて「はいそうですか」って帰る奴なんているかよ。」
「帰りなさいよ。」
「いやだね。」
「帰って! 」
ずっと隠してきた感情の欠片
悲痛な叫びが、ほんの少しだけ洩れた。
「コレ。」
不意に袴田君がドアの下から何か入れてきた。
虹色に光る円盤。まだ新しいCDだ。
「何コレ? 」
「聴いてみろよ。」
「いらない。」
ウンザリしてドアの向こうに押し返す。
・・・あれ? 入んない。
「とりあえず聴けよ。」
「いらないってば。」
「騙されたと思って1回聞いてみろよ。それから返して。」
そこまで言うと、ガタッと音がした。
「今日のところは帰るから。」
お母さんに軽く挨拶する声がして、パタンとドアの閉まる音がした。
「な、何よ。バカにしてっ! 」
ドアにCDを投げつけてやろうかと思ったけど、
背表紙に見えたタイトルを見てハッと手を止めた。

「DESERT VISION」

まさに今の私の気持ちだった。

英語圏の人たちが歌ってるから、何言ってんのかはさっぱり分からない。
でも・・・妙に心に引っかかる。
相変わらず砂嵐の映像を眺めながら、
私はオーディオから流れる「DESERT VISION」に耳を傾けた。
ギターのチョーキングが最高潮に達した時、

ぐわぐわぐわん

突然目の前がぐにゃぐにゃと歪んで、
次の瞬間真っ暗になった。

そして、気が付くとそこは何もない真っ白な世界。
時間の流れすら感じることのない静かな空間に、私は横たわっていた。そしてただひたすら思っていた。
………あの日に戻りたい………
どのくらいそう思っていたのだろう?いつからそう思っていたのだろう?時間のないこの世界では、一秒が百年のようで、千年が一瞬のようで………。
すると突如、目の前がうっすらと色づく。
………なに?………
それはさっきまでいた私の部屋。そして私…。いつの間にか起き上がっていた私の周りが、すごい速さで動き出す。
………時間を…さかのぼってる…の?………
そしてそれは徐々に色を濃くしてゆく。

太陽が沈んでは昇り、夜になったかと思えば昼になり、
カレンダーも、時計も、どんどん時間をさかのぼってゆく・・・

そして、朝。
綾香が死ぬ前の日の、あの朝で止まった。
私はいつの間にかパジャマ姿で、
あと数秒で鳴るであろう目覚ましのベルをじっと待っていた。

サーーーーーーッ

その日もさっきと同じ、大粒の雨が降っていた。

「ハア、ハア、ハア・・・」
息せき切って私は走っていた。
急がなきゃ。綾香を助けなきゃ!
傘もレインコートも忘れて、私はひたすらに走った。
目指すは学校。誰もいない教室。
いや、一人だけいる。

ガラッ

「あれ? 美由美ちゃんおはよう。」
廊下側の席。綾香はちゃんとそこにいた。
「どうしたの? 今日は早いね。」
近づいた私を見て、綾香はぎょっとした。
「ど、どうしたの? 美由美ちゃん、ずぶ濡れじゃない! 」
「綾香・・・。」

ガラッ

その時ドアを開ける音がして、もう一人の私がゆっくりと入って来た。
その手に・・・ナイフを持って。
「わ、私? 」
突然もう一人の私が綾香目掛けてナイフを振り上げた。
「逃げて! 綾香。」
私は必死に綾香をかばって
もう一人の私の右手を掴んだ。
力は互角なはずなのに、ぎちぎちと指が痛む。
「・・・どうして邪魔をするの? 」
もう一人の私が言う。
血の気のない、無表情な顔で私を見ながら。
「綾香は・・・死にたがっているんだよ? なぜそれが分からないの。」
「嘘だ! そんなの。」
「嘘か本当か、今の美由美に分かるの? 勝手に死なせて、勝手に傷ついて。
 今のアンタに綾香の気持ち分かるの? 」
「・・・・・・」
怯んだ隙を狙って、もう一人の私は私をバシッと振り払った。
「私は分かってるわ。綾香の気持ち全部。ね? 綾香。」
もう一人の私はぞっとするような笑みを浮かべて綾香に近づいて行った。
綾香は逃げようともせず、
それどころか涙を流しながらもう一人の私に近づいていく。
「綾香? 」
「ごめんね、美由美ちゃん。」
「え? 」
何で? 何で謝るの?
「この人の言ってることは本当なの。」
綾香は、哀れむような視線を私に向けた。
「そんな。何で? 」
「・・・美由美ちゃんが悪いんだよ。」
綾香の顔がどんどん涙で歪んでいく。
「美由美ちゃんがあの時、私を殺してくれないから。」
綾香はもう一人の私が握るナイフの刃を自分に向ける。

そう言えば・・・

「昨日、2年D組の木下綾香さんが、
 自宅のマンションから飛び降りて、亡くなりました。」

そうだ。
綾香はあの時、飛び降りて死んだはず。
私の言葉のせいで。
「それは違うのよ。」
綾香は刃を首にそっと押し付ける。
「結局結末は一緒だったの。私が死ぬってことは。」

バシッ

何かが爆発したみたいに、私は2人に突進していた。
ナイフがカラカラと落ち、私は素早くそれを拾い上げた。
「美、美由美ちゃん? 」
「何するの?! 」
私はもう一人の私に、刃を向けた。
「綾香を死なせはしない。」
「何言ってるの。綾香を幸せにしたくないの? 」
「殺された先に幸せなんてあるもんか! 」
張り裂けそうな胸の痛みを私はもう一人の私にぶつけた。
「本当は分かってるの。これは私なの。もう一人の、残酷な私なの。」
「何? 今更。」
「綾香を殺したいのは、綾香のためじゃない。私のためだったのね。」

きちんと、もう一人の私の目を、まっすぐ見て私は言う。
ナイフを持つ手は震えているし、心臓はどきどきしている。
私はナイフをしっかり握って、ナイフという道具の力に負けないようにしなきゃいけない。

「私はちゃんとみなきゃいけない。」

心の中で唱える。

逃げない。
逃げない。
逃げない。
逃げない。
逃げたい。

でも逃げない。

ザシュッ

「な・・・」
「美由美ちゃん?! 」
私がナイフを突きつけ、刺したのは、

どさっ

目の前に血まみれの、もう一人の私が倒れる。
私は今にも震えだしそうな自分の手を、固く握り締めた。
「何、で・・・? 」
もう一人の私が息を混じらせた声で聞いてくる。
「私がホントに殺したかったのは・・・私。
 自分に自信が無くて、いっつも綾香に愚痴ばっかりこぼしてて・・・。
 そんな自分、すごく嫌だった。」
いつだって私の中には、生ぬるい日常しかなかった。
これと言った取り得もないし、将来もよく分からない。
だからいつもキッチリしてて、夢も持ってて
こんな私にも優しく接してくれる綾香が大好きだった。

でもそれは同時に、どす黒い妬みを生み出した。

可愛くて、性格もよくて、皆に好かれて・・・

いつの間にか私は綾香に対して、憎悪の心を持つようになっていた。
「だからこんなことになったのよね。」
ギラギラした目で私を睨み上げてくるもう一人の私に
優しく語りかけた。
「綾香が死ねば、私も何かが変わるかもしれない・・・。そう思っちゃったのよね。」
もう、なんか、涙が止まらない。
「でも、ゴメン。今更謝る事じゃないけど。」
私はナイフをカランと落として、もう一人の私の頭をそっと抱きしめる。
「私のせいで・・・ゴメン。」
「美由美ちゃん・・・。」
綾香もそっと近づいて、もう一人の私の髪をくしゃくしゃと撫でた。
もう一人の私はもう何も言わず、
目を閉じて、
それはそれは安らかな顔で

−−−−−−−−−−−−−−−

「あれ? 」
 私の目の前に突然綾香の顔が現れた。
「今、美由美ちゃん寝てたでしょう?」
「ね、寝てなんかいないわよ」
 とは言ったものの自信がなかった。私は一体ここで何をしていたんだろう?そうだ、学園祭で発表する劇の挿入させる曲を選ぼうと、私の家に綾香を呼んだんだった。いや呼んだのは綾香とそして・・・。
「今の曲どうだった?」
 横から男子の声。
「え?」と声を発したあと、誰?と続けたい気持ちを抑え声の方を見ると、そこには学級長の袴田がいた。そうだ、袴田だ。そう思い出した瞬間、彼の手から見覚えのあるCDのケースが飛んできた。私はタイミングよくキャッチするとそのタイトルを見て、首をかしげた。
・・・DESERT VISION・・・
どこか見覚えのあるジャケットに記憶を辿ろうとしてみたけれど、白くモヤモヤするだけでいっこうに思い出せない。それどころか、このCDを見たことがあるという記憶すら曖昧になってきた。
「よ・・・良かったよ、この曲」
 私は曖昧な返事を袴田に返した。
「やっぱり寝てたんじゃん。これから聴くんだよ、この曲」
 綾香がそう言いながら、後から私に抱きついた。
「え?」
 袴田の顔は「してやったり」というような笑みを浮かべ、綾香に向かってVサインを送っていた。耳元では綾香のクスクスという笑い声がし、私はその二人の顔を何度も交互に見た。ようやくかまをかけられたということに気付き、居眠りしてたことを認めざる終えなくなった。散々二人に馬鹿にされたあと、三人でCDを聴くことになった。
「今度は寝るなよ」
 袴田はそう言いながらCDをプレイヤーにいれ再生ボタンを押した。私はその後姿に思いっきり舌を出してやった。三人でソファーにもたれながら静かに流れる曲に耳を傾ける。学祭で発表する劇は「いじめと自殺」がテーマのちょっと重たいもの。いじめる方もいじめられる方も結局は両方が傷ついてしまう。「いじめ」も「自殺」もどちらも「逃げ」から始まってゆくとするのなら、強い自分を作って行きたい。そんなことを考えさせる曲だった。いや、そう思ったのは私だけかもしれない。なぜなら結局その曲は学祭では使われなかったのだから・・・。
 この日昨日から降り続いていた雨がようやく上がり、雲の切れ間から薄日が漏れ出していた。

                      (完)

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ルール
とにかく、思いつく題名を書き込んで!!
同じものを書いてもOKよ。

ひとまかせでできる企画にチャレンジしてみた感想としては、
毎日1回以上ここへ来るだけで仕事をした気になれる
結構気楽な企画でした。
企画倒れになったらどうしようかという不安は絶えずありましたが^^;
皆さんのおかげで、難なく成功しました。
皆さんはどうだったでしょうか?
楽しんでいただけたでしょうか?
書く人がいて読む人がいて、
それで成り立っている小説部。
これからもどしどし色んな企画を提案して言って欲しいです^0^
皆さんに支えられここにいる
runtarouでした。

m(__)m



初回  5月14日
改訂  5月26日
改訂2 6月14日
改訂3 7月12日 
改訂4 7月31日
改定5 8月6日

kikakuhassinnsitu at 00:20 | PermalinkComment(16)Trackback(0) 
私の勝手に始めた試作企画が、
面白い展開を見せています。
かなり重い展開になっていますが、
皆さん慎重になり過ぎなくてもいいですよ〜

あ〜っと驚くドンデン返しも期待してたりもします^^;


が!!

ひとーつだけ困ったことが起きているみたい@@


いやぁ、そんなに気にしなくてもいいのかも知れないのだけれど、








設定時間は、一体いつなの?



夜中かと思えば、明け方で、←これは時間が進んだということか^^;
そうかと思えば朝で、
まぁいっかと思うと、もう夕方ですか?
ってなっているかどうかは知らないが、
わかりづらい…。


とはいえ、今更変更はきかないし。
どうしましょう?
何かいい考えないですか?

ん?


気にせず続行ですか?
それもありですね^^。


何か考えがあったら、聞かせてくださいm(__)m
kikakuhassinnsitu at 00:09 | PermalinkComment(1)Trackback(0) 
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