二本松でリンゴの木の除染をするボランティアを募集していました。被災地での直接的なボランティアはしていないので1回ぐらいはと出かけました。二本松駅から車で30分。羽山の中腹、浪江町への矢印があり、ここは原発から近いのだと改めて実感しました。リンゴ畑の反対斜面は全員退去になったところで、もう人は住んでいません。山のあるおかげで放射能はあまり降り注がなかったのですが、木の肌などには着いているということでけづっています。木くずは集めて捨て、その後高圧洗浄機で水をかけて除染をするそうです。

こんなことで効果があるのでしょうか?洗浄した水はどこへ行くのか?山に生えている木だって除染の必要はあるでしょうがすべてやるなどということは不可能。無駄な努力をしているような気もします。現地では専門家を呼んで勉強会やシンポなどを開いたりとやっています。土の入れ替えなども補助金を受けながらやっています。試行錯誤しながらやらざるを得ないというところです。

風評被害も行きすぎると滑稽なものです。車で福島を通ることもいや。飛行機が福島の上空を通るのも避けたいとか。もちろんリンゴも放射能は検出されないのに売れない。さくらんぼ狩りもほとんど人が来ず木成りで放置したとか。同じ日本にいるなら同じリスクを負うのが絆というものだと思います。

それにしても東北の女性は明るい。暖かい。私も学生のころ一人で10日ぐらいの旅行を何回もしました。暖かい空気に包まれているようでした。その気持ちを思い出しました。

この地域がボランティアを受け入れたのは初めてです。しかも除染などという人が嫌がる仕事に応募した人がいるということで、ボランティアへの認識が変わったのではないかと思います。これから徐々にボランティアが増えていくのではないか、長野県の飯田市のようになればいいと思います。

木の肌を削っています。2人でやると早いです。
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古い皮だけを削ります。

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