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今はまだわからなくていいよ
水底の静けさも 冷たさも
物語を目の奥に宿して
暗いままで光っている
眩しいくらいに

くりかえす口ぐせは「つまんねえな」
それでいて まだなにか 期待している
誰からか つけられた 傷あとを撫でられて
痛みより 胸の奥を満たしていく

「もういい」と逃げたはずの
罪といつしか 向き合っていて
「大丈夫」と愛された
記憶に生かされている

そのままで 夢でもいい 逃げないで
落ちていく その間 手の中で
とけていく 思い出の その中で息をしている
今だけは 誰でもない 自分のまま

濁りのない 水の中 泳いでいく
息もせず もがいては 沈んでいく
伸べられた白い手を 離さずに生きていく
それだけでいい 生きてゆける





電車の中 揺られている
行き先が 知らされないまま
君はどこだろう 窓の外の
過ぎる景色の 中にいたのかい

夢から醒めて まず思うことは
生きるためでも 見殺しにしたあの顔
垂らされた糸を そのままに掴んで
まだ起き上がれない 月の出ない夜


ベルは鳴らず ずっと遠い待ち人

小さな願いを ただ見つめたまま

空に梯子が かかるころに
やっと僕は 君に気づく

やましさだらけの 後悔だらけの
夢のあとには あの日見過ごした罰が
明けない夜と 眩しすぎる朝と
並べてみても 変わらず 寝苦しいまま


踏み外せば 手を離せば
君はどうして 君はどうして
正しさとは

https://youtu.be/XTCSX773uZc






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甘い夢を見たあとの遠い空から

ずっと降り続いているようだ

広い部屋 一人がいないだけで

静かすぎるよ 雨の音が響く


最期に見た君の顔 朧げになっている

忘れていくのは止められない

一人で歩く その道は意外と広いと知る

ねえ 君は なにを思うだろう


願っても叶わないことだと

知っていても 触れられないまま

後ろめたくてかなわないな

小さい君の背中 遠ざかる


僕らの旅路は

ここで分かれてしまったよ

ねえ せめてひとつだけ

僕を 忘れないで



手のひらから零れ落ちた

記憶と生きていた今

感触さえも覚えていないのに

恋しいなんて愛しいなんて

嘘はつけないよ

空になって 透けていって

消えていくだけ


隣に誰がいても

いつも ずっと 怯えている

ねえ いつかの約束

それも果たせないまま



手を伸ばしても触れられない

たとえ目の前にいても

ひたすらずっと泣きじゃくる君がいるのに

一人でずっと 二人でずっと

誰にも救われないまま

「もう僕はいない」


僕らの旅路は

ここで分かれてしまったけれど

ねえ せめてひとつだけ

僕を 忘れないで


隣に誰がいても

いつも ずっと 怯えていた

行き場所なんて どこにもない

どうか 迷わないで

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