2007年05月29日

vNZドル/円 89円突破と88円割れの行方/ポンド/円 今後のポイント

ポンド/ドル 21日移動平均線に支えられて

昨日はロンドン・ニューヨーク為替市場が休場だった影響で、為替市場は全体的に小動きとなり、方向性に欠ける展開となった。ポンド/ドルは大きな変動はなかったものの、東京為替市場からじわじわと下値を広げ、本日には一時1.9817ドルまで値を落とした。

ポンド/ドルは23日に上値を1.9894ドルまで伸ばしたが、その後は徐々に上値を切り下げており、23日高値1.9894ドルからから本日安値1.9817ドルまで、80ポイント以上の下落幅となった。しかし、依然として21日移動平均線を割り込む事は無く、23日以降ポンド/ドルは下落トレンド内での分岐点、21日移動平均線(本日1.9821ドルに位置)に沿って推移している。

ポンド/ドル日足チャートを見ると、トレンド系指標はやや下向いた推移、一目均衡表では依然として基準線より下部でローソク足・転換線が推移している為、やや下落圧力が勝っていると考えられる。また、ポンド/円は23日に2007年高値を更新する急騰を見せたものの、その後は明らかに伸び悩む展開が続いており、上値を試す展開よりも下値を試す展開となる可能性が高い。

したがって今後の展開としては、このまま21日移動平均線に沿った推移を継続、もしくは21日移動平均線を割り込み、下落トレンドの下限(1.9634ドル)を試す展開が予想される。

ポンド/円 今後のポイント

先日のポンド/円は英・米の主要市場が休場となった為、終始小動きとなったが、本日は8:30に発表された(日)4月失業率の改善を受け下落し、ロンドン為替市場では240円53銭まで値を落とした。しかし、3月6日から始まる上昇トレンドの下限240円37銭を前に反発し、現在は240円台を回復している。

ポンド/円は23日の上昇で、241円84銭を付け2007年高値を更新した。その後もおおむね241円台での推移を継続しており、240円後半では底堅い推移が見られる。だが、ポンド/円日足チャートを見ると、ストキャスティクスが80以上の水準でダブルクロスし、ディレクショナルムーブメントでは-DIが+DIを上抜き、相場の反転を示している為、やはり下方向への力が優勢と考えられる。それではこのまま下値を広げた場合、注目するポイントは何処になるのか。

ポンド/円日足チャート上には、240円37銭〜239円11銭までに二つのポイントが存在している事が分かる。まず目先ターゲットとなるのは、3月6日から始まる上昇トレンドの下限240円37銭。このラインには一目均衡表転換線も接近している為、第一の壁となる。240円37銭を割り込むと21日移動平均線が239円47銭に、一目均衡表・基準線が239円16銭に位置している為、239円割れが二つ目のポイントとなる。そしてこの二つのポイントを明確に割り込んだ時、ポンド/円は調整に入る事となるだろう。


NZドル/円 89円突破と88円割れの行方

28日はロンドン・ニューヨーク為替市場が休場となった為、各通貨ペア共に動意の薄い展開となり、NZドル/円は88円40銭を軸に終始小幅変動となった。しかし、本日は8:30に発表された(日)失業率の改善を受け、NZドル/円は一時88円04銭まで下値を広げるなど、東京為替市場では若干の値動きを見せた。

24日にNZドル/円は他クロス円の下落の影響を受け下値を広げ、25日の東京為替市場では87円52銭にまで下落した。そしてその下落によって21日移動平均線を割り込み、24日以降は上値を21日移動平均線に抑えられる展開が続いている。

先週の為替市場ではドルの買い戻しが目に付いた。先週は全体的に経済指標に乏しかったものの、主要通貨対ドル相場は下値を広げる展開が見られた。NZドル/ドルはここ数日、5月11日安値0.7249ドルのサポートラインを巡る攻防となっている。同ラインを割り込んだ場合は一層下落圧力は強まり、結果的にNZドル/円のマイナス材料にも繋がる事となる。

方向性が依然として見えにくいNZドル/円だが、これまでも申し上げているように89円台を明確に突破する可能性は低いだろう。88円を軸とした持ち合い相場は4月13日から続いており、その間に89円台に乗せた事は僅かに2回。逆に88円を割り込んだ事は、15回もある。この事から89円台のプレッシャーは相当強いと考えられる為、可能性としては下値88円を明確に割り込む可能性が高い。


2007年05月15日

ポンド/ドル 1.9840ドルが機能する限りは下落バイアス強し

ポンド/ドルは昨日、上下動の分岐点とも言える1.9840ドルを試すものの、1.9843ドルでは頭打ちとなり、その後じわじわと下値を広げ、一時は1.98ドルを割り込む場面も見られた。本日の為替市場は21:30から予定されている(米)4月消費者物価指数(コア・前月比)を前に手控えムードが広がり、ポンド/ドルも1.9784ドル〜1.9826ドルで小幅変動を続けている。

ポンド/ドルは11日以降、下値を1.9768ドル(3月5日を基点とした上昇幅38.2%戻し)、上値を1.9840ドル(上下動の分岐点)に抑えられている為、一見方向性を見出す事が困難にも見える。しかし、先日の「クロス円・主要通貨ペアの注目ライン」でお伝えした主要通貨ペアの重要ラインは、ユーロ/ドル・ポンド/ドル・豪ドル/ドル・NZドル/ドル、どの通貨ペアを見ても現在有効に機能しており、各通貨ペア共に同ラインでは上値を抑えられている。

ポンド/ドル日足チャートを見ると、一目均衡表・遅行線が4月13日のローソク足を割り込み、現在はローソク足の下部で推移している。また、ディレクショナル・ムーブメントでも-DIが+DIを上抜いた後、ADXとのクロスを交えながら水準を上げている為、テクニカル面から下落バイアスの強さが窺える。今後ポンド/ドルのシナリオとしては、現在下値を支えている1.9768ドルを割り込み、100日移動平均線、3月5日を基点とした上昇幅半値戻しが接近する1.9656ドルを目指す展開が予想される。

2007年05月11日

ポンド/ドル 予想通りのポンド売りで下値を目指す

昨日発表された(英)政策金利発表は、市場予想と一致する0.25%の利上げとなり、昨日の「ポンド/ドル (ユ)ECBトリシェ総裁会見までは様子見」でお伝えした通り、利上げを見込んでポンドを買い進めていた参加者の利食い売り、0.50%の利上げを期待していた一部参加者からの失望売りが強まり、ポンド/ドルは1.9769ドルまで下値を広げた。また下落途中に発表された(米)週間新規失業保険申請件数、4月財政収支の好結果もポンド/ドルの下落要因となり、主要通貨ペアも軒並み下値を広げる展開となった。

昨日の重要経済指標によって、ここ数日続いていた主要通貨ペアの持ち合い相場も、とうとう方向性が見えてきたという段階だろう。ポンド/ドルは昨日の下落によって、1.9840ドルのサポートラインを明確に割り込んだ。同ラインは4月16日以降、ポンド/ドルの下値を支えていた重要なラインとなっている為、今後暫くの間ポンド/ドルは、調整色の強い展開となる事が考えられる。

現在ポンド/ドルは3月5日を基点とした上昇幅のフィボナッチ38.2%戻し(1.9768ドル)に支えられているものの、日足チャートを見るとローソク足が一目均衡表の基準線・転換線を下抜けている。更に、13日移動平均線と26日移動平均線がデットクロスを形成している為、下値を広げる展開が予想される。

本日は、21:30から(米)4月小売売上高(コア・前月比)、4月生産者物価指数(コア・前月比)等の重要経済指標が発表され、本日の指標結果次第では主要通貨ペアが更に下値を広げる可能性がある。現在の為替市場はドル高の流れがやや強い為、本日の指標結果が好結果となれば主要通貨ペアは一段安となり、指標結果が大幅に悪化する内容でなければドル高の流れは変わる事はないだろう。

2007年05月10日

NZドル/円 過熱感を含んだまま上値を広げるのか

豪ドル/円は本日10:30に発表された(豪)4月失業率、(豪)4月新規雇用者数が共に好結果となったことを受けて上値を伸ばし始めた。ロンドン為替市場入り後には1997年5月高値100円06銭を上抜け、一時は100円15銭まで高値を更新した。この上昇を受け連動性の高いNZドル/円は、じわじわと値を上げ88円31銭まで値を押し上げた。

ここ数日のクロス円は、徐々にではあるが下値を広げる動きを見せており、ユーロ/円はサポートラインとなる162円42銭を割り込み、NZドル/円は昨日、4月30日以来となる88円割れを見せた。その為、クロス円の調整はすぐそこに迫っているのかもしれないとも思えた。しかし、本日の豪ドル/円の上昇によってNZドル/円は勿論、クロス円相場がじりじりと値を押し上げ、クロス円相場の底堅さを見せた。

NZドル/円週足チャートを見ると、ストキャスティクスが94の高位置でクロス、RSIは92を示している。また月足チャートでは短期RSIが94、長期でも84と中長期的に見ても過熱感が強い事が分かる。もし本日の上向いた推移をNZドル/円が継続した場合、この過熱感を引きずったまま上値を広げる事となる。それは本格的なポジション調整が来たときには、かなり大きな反動としてNZドル/円に襲い掛かる事となる。

現在のクロス円は過熱感が依然として残っている状態であり、もしこのまま調整を行わないまま上値を広げ続けた場合は、世界同時株安をきっかけに起こった大暴落となる恐れもある。そして本日は英国、ユーロ圏の政策金利発表がこの後に予定されている為、現在の水準からもう一段上の水準を狙う可能性も残されている。本日の指標結果や要人発言は、過熱感を含んだままクロス円が上値を広げるのか?それとも昨日までの軟調地合を再び引き継ぎ調整に入るのか?という重要な分岐点となる為、是非注目していきたい。

2007年04月24日

豪ドル/円のサポートラインはNZドル/円にも有効

 為替市場では23日、本日共に円が買い戻される場面が何回か見られ、クロス円を中心に徐々に上値を切り下げてきている。NZドル/円は88円台で推移していたが、本日の下落によって一時は87円46銭まで下値を広げた。現在は87円85銭まで値を戻しているが、現在の為替市場は調整色が強まりつつある為、クロス円の一段安という展開は十分に考えられるだろう。

 本日NZドル/円と連動性の高い豪ドル/円は、10:30に発表された(豪)第1四半期消費者物価指数が+0.1%となり、市場予想の+0.6%を下回った事をきっかけに97円45銭まで下値を広げた。豪ドル/円日足チャート上のボリンジャー・バンドを見ると、これまで移動平均値と移動平均+a値の間で推移していたローソク足が、明確に移動平均値を割り込んでいる事が確認できる。この状態は2月27日を発端とした円キャリー解消売り以来初めてとなる為、これを機に本格的な調整に入る可能性も否めず、豪ドル/円が更なる下落となった場合、NZドル/円はつれ安となる公算が高い。

 NZドル/円日足チャート上のボリンジャー・バンドは、現在の所ローソク足の実体部分は移動平均値に支えられて推移しているが、下髭は既に移動平均値割り込んでいる。その為、本日の引け値が87円63銭(ボリンジャー・バンド移動平均値)を割り込んだ場合は、下落バイアスが強まりNZドル/円が下方向へ推移する確率は高まるだろう。

 また先週の「NZドル/円 来週の見通し」の中で「来週序盤(25日まで)は下値85円07銭〜上値89円02銭でのレンジ内相場になると予想している」とお伝えし、現在の所85円07銭まで下げる場面は見られないが、調整色が強まり軟調に推移しているという点では我々の予想と一致している。

 クロス円の本日・明日の見所としては、豪ドル/円が97円40銭付近を明確に割り込むか?という所がポイントとなるだろう。97円40銭付近は4月8日以降の豪ドル/円を支えているラインである為、同ラインを明確に割り込んだ場合は下落バイアスが増し、更に下値を広げる展開が予想される。現在クロス円を先導しているのは、ユーロ/円・豪ドル/円となる為、豪ドル/円がひとつの山場である97円40銭付近を割り込むと、クロス円全体で円買いが強まる可能性が考えられる。

2007年04月23日

NZドル/円 6対4でレンジの下値85円07銭を割り込む

 本日為替市場では日本の格上げ(米国格付け会社S&P、日本の長期ソブリン格付けと長期優先債券格付けを「AAマイナス」から「AA」に引き上げ)、持ち高調整による円買いを背景に日本円が堅調に推移した。NZドル/円は88円後半の水準から、一時は87円88銭まで下値を広げ、現在は88円を挟んでの取引が行われている。

 NZドル/円のみならず、現在のクロス円はがっちりと上値を抑えられており、先週末からは伸び悩む展開が続いている。NZドル/円は先週の上昇で97年5月高値を上抜き(88円13銭)、約16年ぶりの水準89円02銭まで上値を広げたが、膨らみ過ぎた過熱感をスルーとはいかず、先週末に一時的ではあるがクロス円全体が値を下げた。本日も日本の格上げをきっかけに調整が進みクロス円は全体的に値を落とした。

 先週の「NZドル/円 来週の見通し」の中で「来週序盤(25日まで)は下値85円07銭〜上値89円02銭でのレンジ内相場になると予想している」とお伝えし、現在もその考えは変わってはいない。しかし、先週の時点ではレンジの抜け出す方向性が不透明だったが、本日の相場を見る限りでは6対4でレンジの下値85円07銭を割り込むと考えている。

 NZドル/円日足チャートの中でパラボリックは売りサインを示し、RSIは依然として高水準を指しているが、何より強いのはクロス円の上値の堅さである。その為、クロス円全体が調整に入る日が刻一刻と迫っていると言える。NZドル/円は下値85円07銭を割り込んだ場合は、84円前半付近を目指す展開が予想される。

2007年04月20日

クロス円の調整の幕開け

 為替市場では昨日、買われ過ぎ過熱感に覆われていたクロス円を中心に調整が行われ、本日もその流れを引き継ぎユーロ/円は一時160円割れ、豪ドル/円は一時98円割れ、NZドル/円も一時は88円割れとなった。これまで口を酸っぱくしてお伝えしてきたクロス円の調整、その幕開けと言えるだろう。

 為替市場では3月の円キャリー解消売り以降、クロス円の異常なまでの上昇が目に付いた。ユーロ/円は史上最高値を再三に渡り更新し続け、ついには1998年10月高値162円42銭(ドイツマルク時代)まで上昇し、豪ドル/円も1997年5月以来となる100円に乗せた。NZドル/円に至っても2005年12月高値87円07銭をはるかに上回る89円02銭まで上昇し、21世紀始まって以来の高値を付けた。

 3月6日安値〜今週高値までユーロ/円・豪ドル/円・NZドル/円は共に1150ポイント以上の上昇幅を生み出し、また豪ドル・NZドルは対ドルでも約17年来の高水準(豪ドル約17年 NZドル約25年)まで上昇している。これらを見ただけでも異常なまでのハイペースな上昇と受け取る事ができ、今回の上昇の裏側では確実に買われ過ぎ過熱感が膨らんでいた事が分かる。昨日の為替市場では日銀の5月利上げ観測が噂され、それによって今回の円買いが進んだと一部では言われているが、やはり今回のクロス円急落は買われ過ぎ過熱感以外の何ものでもない。

 今後のクロス円の展開としては、急に5円や10円といった大幅な調整は行われないだろう。確かに軟調気味な展開は予想出来るが、現在為替市場での円安に変わりは無い為、よほど日本円にとっての好材料が無い限り、下げ幅は限定的と考えている。しかし、昨日の為替市場で日銀5月利上げの話題が飛び出した為、来週予定されている(日)3月全国消費者物価指数の結果によっては、クロス円の一段安=大幅調整も考えられる。

2007年04月13日

NZドル/円 G-7を控えての円売りポジション手仕舞いの結末

昨日の東京為替市場でNZドル/円は、高値警戒感からやや軟調気味な展開が続いた。更にニューヨーク為替市場ではトリシェECB総裁の「円はファンダメンタルズを反映すべき」との発言によって12日安値となる86円35銭まで下値を広げた。しかし、その後は絶対的金利差や、連動性の高い豪ドル/円の上昇を好材料とし、2005年12月高値となる87円07銭を目指す展開となり、本日は予想を大きく上回る(二)2月小売売上高指数(予想+0.5% 結果+1.9%)が発表されると87円07銭を突破し、一時は87円54銭にまで上値を広げた。

NZドル/円日足チャートを見ると、買われ過ぎ過熱感を示すRSIの水準は72に上昇、ストキャスティクスでは85でデットクロスを形成後、弱気な推移を継続、またボリンジャーバンドでも移動平均+2aに触れる状況にまで来ている。NZドル/円は87円07銭を突破した事で、一層買われ過ぎ過熱感は高まり、本日は87円54銭を付けた後、値を押し戻される展開となり、一時は87円台を割り込む場面も見られた。

本日はG-7が予定されており、円安・キャリートレードに関する議論は行われないとの見方が強いが、やはりG-7というビックイベントに目をつぶる事はできず、現在為替市場ではG-7を目前に控えての円売りポジション手仕舞いの動きが広がっている。恐らくこの流れは本日いっぱい継続すると考えられ、ドル/円・クロス円の上値は今週、むしろ今月一番と言っていいほど重いものになるだろう。その為、NZドル/円も下値を広げる可能性がある。

だがG-7の中で市場予想どおり円安に関わる議論が行われなかった場合は、今回の円売りポジション手仕舞いによる下落幅は、そのまま上昇幅として返ってくる可能性が高い為、来週初めに相場が大きく円安方向へ傾く可能性も否めない。

2007年04月09日

ポンド/ドル 1.9550ドルを支えに上昇トレンドを築けるか?

3日、目先ターゲットとなっていた1.9840ドル付近へのトライ以降、ポンド/ドルは徐々に上値を切り下げてきており、6日21:30に発表された米雇用統計の好結果を受けると、1.97ドルを割り込み1.9635ドルまで下値を広げた。本日は日・米以外の主要為替市場は休場の為、動意の薄い展開が続いている。

ポンド/ドルは2日、1.9750ドルというレジスタンスラインを突破した。同ラインは1月25日以降中期的レジスタンスとして機能していた為、1.9750ドル付近では底堅い推移が見られると思っていた。しかし5日に下値を探り、6日の米雇用統計を受けると一気に割り込み、更には日足一目均衡表・転換線までも下抜けた。

6日のポンド/ドル日足チャートでは、ストキャスティクスが80でクロス、ディレクショナル・ムーブメントでは+DIが-DIを下抜き反転を示しており、下落圧力が窺えた。だがポンド/ドルの下落は、それ以上にユーロ/ドルの下落、ポンド/円の上値の重さがポンド/ドル弱含みの原因となったと考えられる。

ユーロ/ドルは5日に1.3442ドルまで上昇したが、同水準は2005年3月以来となる高値圏となる為、一旦の調整を強いられている。ポンド/円もクロス円全体の過熱感から、233円〜234円台で上げ渋った展開が続いている。これらの影響を考えるとしばらくの間は、上昇トレンドを築く事は難しいと考えられ、今後は目先ターゲットを1.9550ドルに定めた推移となる可能性が高い。


2007年04月03日

ポンド/ドル 1.9750ドル突破後には15年来の高値

30日、21:30から23:00まで米国経済指標が立て続けに発表され(米)2月個人消費者支出価格(予想+0.2% 結果+0.3%)や、(米)シカゴ購買部協会景気指数(予想49.5 結果と61.7)等、おおむね市場予想を上回る結果を受け、ポンド/ドルは1.9657ドル付近から、一気に1.9545ドルまで下落した。しかしその後の(米)商務省「中国製一部輸入品に関税を課す方針」との発表を受けると為替市場はドル全面安となり、ポンド/ドルは先ほどの下落幅を取り戻し、更には1.9716ドルにまで上値を伸ばす展開を見せた。ポンド/ドルは本日、一旦は1.9662ドル付近まで値を押し戻されたが、ポンド/円の堅調ぶりに伴い、現在1.9730ドル付近で推移している。

ポンド/ドルの上値となっている1.9750ドル付近も、1月25日から中期的なレジスタンスラインとして、これまでポンド/ドルの上昇を拒んできた。1月25日以来計8回も機能しており、ポンド/ドルが1.9750ドルに近づくにつれ伸び悩み、そして反落としっかりと役割を果たしている。ポンド/ドル日足一目均衡表・転換線は水準を上げ、遅行線は雲を上抜け上昇圧力の強さを示している。またポンド/ドルは3月21日以降、下値1.9550ドル〜上値1.9750ドルでのレンジ内相場が続いており、今回の上昇で1.9750ドルへのトライは3月21日以降だけで4回目となる為、これも上昇圧力を示す要因と言えるだろう。

ポンド/ドルが現在の上値1.9750ドルを明確に突破した場合は1.9840ドル付近、更には2007年高値1.9916ドルへのトライも考えられる。だが1.9916ドルは1992年9月以来の高値となっている為、1回、2回のトライで突破する事は不可能に近いだろう。したがって現在の上値1.9750ドルを突破して1.99ドル台へ突入しても、ほぼ100%値を戻される展開が待ち受けているだろう。