姫松3年組

咲の世界って、強豪校なのに強豪校らしくないところ結構あります。
レギュラー同士がやけに仲良いんです。 なんと言いますか、もともと一蓮托生な関系が結果同じレギュラーの座についているような、、そんな感じ。
清澄鶴賀、そして宮守のような弱小校とは違いインターハイ常連ですから、部員の数も相当です。そこには部内の覇権争いが確実に存在していて、たった5枠のレギュラーの座を奪い合い血で血を洗う抗争が常に発生しているはずです。。。。多分。

にもかかわらず選手達の間には確かな絆がそれぞれ存在しています。
風越の、キャップの献身とコーチとの確執、そしてベンチの選手によるサポートによって生まれる団結。
千里山の、幼馴染とのひらいた差を埋めるべく努力する園城寺、そして台頭してきた園城寺に対するセーラの意地。
新道寺の、花田起用に対する白水の憤りと、ネガティブな選出になお奮起する花田先輩の心意気。。
そこには、やはりさまざまな物語があって(そしてそれはとても強豪校的な物語でもあって)、読んでいるこっちはそのたび涙がちょちょぎれる訳であります。
ワタシの様な者がぱっと見できゃっきゃうふふと判定してしまっていると痛い目を見てしまうわけです。。


そして姫松高校に目を移してみると、、さてやはりここも全国五指に名を連ねるだけあり沢山の部員を抱えております。
しかし今のところ、姫松麻雀部内のやりとりを読み取れるような描写はあまりありません。
そこでは、2年次には選手、参謀として力をつけてきた末原女子が、3年生の引退に前後してチームの面子集めに奔走している姿がひたすら描写されているかぎりです。他の子たちのひととなりも主に対末原に対してのものしかありません。。

そこでワタシの目に止まるのが真瀬由子の存在です。彼女の放つ独特のオーラは一体なんでしょう?はたして彼女が一体どのように日々部内を立ち回り、今次鋒の座についているのか。。

わたしが特にひっかかっているのが、咲11巻21P,「昔さんざんやったっけか・・・三麻」です。
面子はお姉ちゃん、末原女子、そして真瀬です。  なぜ三麻?他にも部員は数多く在籍しているのになしてわざわざ3人でつるんで三麻しているのか。 しかもさんざん。
昔とはいっても、見たところ高校の制服を着ていますし、姫松在学中のこの二年半の間でさんざん三麻をしてきたということになります。
 これは完っ全な、勝手な私感ですが、この3人、部員同士、の前に別の事情によって生まれた関係なのでは、、つまりただの仲良し3人組なのではないかなあーー、ということです。
さらにいうなら部内の同学年で偶然にもこの3人だけが突出した雀力を持つ生徒なんではないかなあーーー、ということです。
よってこの三麻も、三麻の為の三麻というより、ただのコミュニケーションの一環として、それこそ放課後だらだら居残って大貧民でも興じるかのようなもんなのだと思います。そしてそれはお互いの力が拮抗しあっているので、とっても面白い会になっててさんざんやってきているんじゃないかなーーーとか。

果たして真瀬にそんな実力はあるのか?
お姉ちゃんは言うに及ばず間違いなく宮永世代を代表する雀士のひとりですし、末原女子も思考力を武器に粘りのある闘牌を見せる関西の雄であります。。2年次からレギュラー候補にされてますし。。ね。
その中で真瀬はどこまでやれるのでしょうか。
見た感じレギュラーに昇格しているのは去年のインターハイ以後のこと。後輩の上重に先を越される形となっていますが、春季大会では不動のレギュラー然として顔を並べています。つまり末原政権誕生の際に召集されたことになります。

ここで末原采配による姫松のオーダーを見てみましょう。
稼ぎ頭のお姉ちゃんが中堅。ラッキーパンチ枠の大砲上重が先鋒。副将の絹ちゃんと大将の末原女子で前半のリードを堅く守る、、が、姫松の基本戦術だと読みます。
そんな先行逃げ切りのオーダーにあって次鋒である真瀬の役目は、、やはりより多く点棒をむしる事にあるでしょう。
ここをつなげば後ろのお姉ちゃんが控えているとはいえ、前の上重は三振も多い選手ですからその時は次鋒中堅が勝利の鍵になるはずです。
実際2回戦ではしれっとプラスで帰ってきてますし、一回戦の控え室の様子を見るに結果に引け目を感じてる様子もありませんから、おそらくこの時もプラス収支でしょう。。(それでもなお5万点差つけられているという事実には目をつむる事とする)

やっぱり真瀬は強かった。。

しかし、さっくりと眺めているだけだと、おそらく真瀬の強さは周りには汲み取れないのではないでしょうか。
同じく弱いと評価されてきた上重は部内記録という証明があり昇格の足がかりになりましたが、真瀬の強さは残らない。よって推すことができない。 
しかし、日頃からさんざん三麻を打ってきた末原女子には、真瀬の奥に宿る火力を垣間見ることが出来た。
だので彼女が実権を握った去年より精力的なプレゼンを展開できたのではないでしょうか。。

こんな妄想のきっかけとなるのは、末原女子の、能力者に対する認識の高さです。
さすがに能力者本人達に比べればアドリブのレスポンスは今ひとつですが、エイちゃん、片岡、小瀬川に対しての、能力である、という把握のしっぷり。大将戦のそれとわかってからの対策、対応はさすがです。
開けたら後は垂れ流しの岩戸、後半考えるのを止めてた姉帯を尻目に、咲さんのプラマイゼロによる圧倒的な支配に最後まで抵抗し続けました。

ぱっと見姫松に能力者はいません。唯一の上重も受動的な力なので末原女子以外はいまいち認識していませんでした。
しかし末原女子は気付くことが出来た。
この環境において対能力者への対応力をいつ培うことができたのか。。
それは、実は真瀬由子が姫松第二の能力者であったから。。。!
ちょっとやそっとでは露呈しない真瀬の力、それを末原女子はお姉ちゃんと共に常に肌に感じてきていたのです。


。。。。どんなちからなのかは、、わっかりません。

どれだけ妄想をこね回してみたところで、のよーのあの顔を見れば、もうのよーの言葉しか出てきません。

常に勝つつもりで打つお姉ちゃん、常に負けることを考えて挑む末原女子。
ふたりの勝負に対する姿勢は正反対でありますから、当時はさんざん対立してぶつかっていたことでしょう。
しかしのよーのあののよー顔があれば、場もとりもてるってもんですよ。

ますますこれからの姫松の戦いから目が離せません。



おまけ


入学当初、真瀬を麻雀部に勧誘する末原女子。(この時はまだまともな格好をしていた、らしい)
末原恭子 1年の春 勧誘


つまり、この時真瀬はまったくの素人だったのだ。。。
真瀬由子 1年の春


みたいなお話。。。(しまった、牌がうらおもて逆だ)