コストダウンをする単純な考えは、それに使用する材料を減らすことや、何万点とある部品で構成されているようなの場合は、その部品点数を減らすことも材料を減らすこととなるわけです。

話題になった手抜き工事の様に、必要な柱を抜いていくといった悪質なものもあります。何種類もの食材を使って作る料理の場合に、その食材を客が気づかないように少しずつ減らすことも含まれるでしょう。

しかし、真っ当な企業では、品質や顧客満足度を最優先しているわけですから、上記のようなことは、あり得ません。しかし、コストを追求する必要もあるわけです。

車に限らず、例えばある部品を4点のビスで止めているとします。先ほど述べたように、ビス一点減らすとコストダウンになるかどうかは、検討してみないとわからないものです。その検討には、相当の時間を掛けた検証実験が必要です。その実験に費やされる試作品や実験のための装置やデータ取りと分析、判断などなどたった一個のビスを削除するために掛るコストは、結構な額になるはずです。

そして、いろいろな想定された差を検証するデータから、4点ビス>=3点ビスにこぎつけたならいいのですが、僅かな差で 4点ビス>3点ビス となった場合に、それをどう判断するかは、企業マターです。想定外というのが、結構あるものです。これは、何らかの品質ダウンということです。