スイングはゴルフのトッププロでも異なり、それぞれに癖というものがあると思います。野球にしても、同様なことが言えるでしょう。しかし、ゴルフの本には正しいこと、いや外すことが少ないという基本的なこと以外は否定的に書かれています。それは万人にとって確率が高いものが基本という考えです。
例えば、スウェー。最近打法を変えて、これと縁が薄れましたが、少し前までは、スウェーしないと打てないというくらい仲良しの打法でした。

本によると、パワーが落ちるとか元に戻らないとか、いろいろ書かれています。しかし、スウェーを上手く使ったスイングもあるのです。右足に貯めたパワーを左足に移動して打ちこむというのを、スウェーを使うと簡単に実現できるのです。
普通は、右にスウェーして、打つ時にそのまま打ってしまうことが多いので、軸足が右になり、リバースピボットになるようですが、打つ時に左にスウェーさせて戻す体重移動をすれば、ちゃんと左足が軸足となり、移動のパワーを上手く使うことができるのです。しかも、このスウェースイングは、身体を先に移動させることで始動しはじめるので、切り返しのための腕の力が要りません。

さらに、このスウェースイングは、身体を先に移動させることで始動することから、ダウンスイングが始まるまえに、ヘッドは左への運動エネルギーを得ることができ、切り返しのための腕の力が要りません。その上、左スウェーをしながら身体を回転させるため、腕が遅れて動くので、腕のスイングは、身体がボールの飛びだし方向を向いてから、左手でグリップを引くだけで、右手を使わず済むので右手の妨げがなくなり、ヘッドが走るのです。その結果、当てるだけの感覚で軽く打って200yを稼ぎだします。しかも、真っすぐにしか飛びません。だから、直径1yの精度で230yのフェンスに当てることが可能なのです。

そして、何と言ってもこのスイングの良いところは、身体に負担がほとんどないということです。ドライバーで約300球ほど打っても、それほど疲れることもなく、手にマメもできませんし、肩や肘、手首といった部位に痛みを感じたことがありません。これを間違ったスイングと決め付けるのはどうかと思います。難を言えば、右のシューズのつま先がすり減ることです。先端から2cm程は、完全にすり減ってしまいます。これは、身体の回転スピードを上げる方法として、左足を軸として回るため、右足を寄せる際にこすれるからです。

テニスのエア圭の打法も、教科書的にはNGのはずです。駄目といわれた方法も料理人によっては有力な武器に成り得るのです。

前期に行った様々なスイング改造の過程では、左肘や左肩に痛みを訴え、マメもできました。身体に負担が掛かり結果が良いとしても、長続きしません。

正しいスイングというのは、どういうものなのでしょう?