2005年08月07日

兵どもが夢の跡

今更な感じもあるけれど、この感想を書いておかないと次に進めないので簡単に。
鈴鹿8耐。

終わってみればセブンスターホンダ。しかも7号車−11号車のワンツー。
簡単には決まらない、なんて言っていた俺の予想はホールショットから裏切られた。

スタート早々、予選2番手のセブンスターホンダ7号車の清成が先頭を奪い、結局そのまま8時間走って優勝したようなもの。
打倒ホンダワークスの急先鋒、ヨシムラスズキは最初のピットストップでマシンから出火、サイレンサー交換作業を余儀なくされた。
思えばこれが悪夢の始まりで、セブンスターを追うチームが次から次へと転倒・トラブルで後退していく。代わって上位に上がったチームがまたトラブルで後退。セブンスターだけはノートラブル(11号車には給油の問題が多少あったけれど)。

セーフティリードをとっていたセブンスターは、突如襲った雷雨でのタイヤ選択も危険を冒すことなく無難に走ることが出来、ついに最後まで死角を見せなかった。

「ツイてない」――。
トラブルに見舞われたチームに運がなくて、セブンスターには運が向いていた、とも言えるのかもしれない。
けれど、セブンスターの勝利は運だけによってもたらされたものでは、勿論ない。

CBR1000RRという市販車ベースとはいえ、レギュレーション内で最大まで改造されたそれを、市販車と重ね合わせて語るのはいささかナンセンスだ。
200馬力を超えるパワーを出しておきながら、それでも燃費を考慮して抑え気味にしてあるというCBR1000RRWは、他のチームにはない「余裕」があるのだ。
同じスペックのマシンでも、余裕を持ってその数値を出すバイクと、そいつを打ち負かそうと目一杯限界に挑んでいるバイクでは、当然前者のほうが有利だし、それが耐久レースであれば尚更だ。

この違いこそが、アクシデントに見舞わ続けたライバルチームと、ノートラブルだったセブンスターの差になったのだろう。決して運だけではない勝利だった。

ライダーごとでは、宇川徹の8耐最多勝記録樹立がなんといっても喜ばしい。
レース後のインタビューでは、かなり興奮していた様子。いつもよりちょっぴり、ほんのちょっぴりだけ、あのいつも控えめな宇川の雰囲気が隠れて見えた。

アプリリアワークスの女性ライダー、サムウェラ・デ・ナルディは、雨上がりのウェットコンディションからドライへと変わる難しい時間などに走行しながらも、1周ごとにタイムが縮まっていく様子が印象的だった。走っている様子は画面にも何度も映っていた。
彼女のAPRILIA MOTOCICLISMO TEST TEAMは、ナンバープレートさえ付けてしまえばそのまま公道を走れてしまうような、最も改造範囲の狭いスーパーストック(SST)クラスとして出場していたので、SBKやJSBとは圧倒的にスピードが違ってバンバン抜かれていた。
まぁ本人のラップタイムもチームメイト比で10秒くらい遅かったけれど。
とにかく、世界耐久選手権参戦チームの特例で決勝進出になんとかこぎつけたところから、クラス優勝を果たしたことは祝福したい。

監督に元SMAPの森且行、ライダーにも元GPライダー青木治親らオートレーサーを擁した、オートレースTEAM HARC-PROが3位表彰台を獲得したことは、多くのファンが手放しで喜べたリザルトだったのではないだろうか。
途中、セブンスター11号車をパスするシーンも見られ、ハルクプロには本当に楽しませてもらった。と同時に、ハルチカがロードでもまだまだ一線級の腕を持ったままでいることに感心させられた。

総合優勝だけを見ればちょっと退屈なレースとなった今年の8耐も、それ以外に目をやればたくさんの見所のあるものとなった。
ホンダワークスは別にズルしたわけではないのだ。勝てるマシンを作り、チームを築き、走りぬいた結果が圧勝で終わったのだ。
もっともっと他のメーカーも「打倒ホンダ」掲げて参戦してくれることを期待して、今年の8耐の感想としたい。

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大急ぎで書いたので後日修正予定。
UPしおえたらツーリング行ってきます。そのことについてもまた後日にでも。

kikka18 at 15:25│Comments(0)TrackBack(0) モータースポーツ 

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