2009年04月29日

<811>「おもてなし」のコミュニケーション力4

話は変わりますが、昨年、東京の花柳界を抱える神楽坂、向島などで区が主催する「花柳界体験会」が開催されているというニュースが流れ話題になりました。(知らない人の方が多いでしょうが‥)

 

このイベントは、日本の伝統芸能の継承を狙いとして区が地域文化の活性化に寄与しようとする施策の一環として展開されたものです。参加者は忘れかけたお座敷芸を見て、体験して一緒に楽しむことで、失われつつある文化的時間を共有化できたとして好評だったようです。

 

私の見方は、このイベントが好評だった理由は、普段接することの少ない世界を体験するだけでなく、実は「おもてなし」の極意を実感する会でもあったのではないかということです。この体験会では、花柳界の女将さんの軽妙洒脱な会話を楽しむことができます。このイベントが成功したとしたら、それは「おもてなし」の代表選手のような女将さんの会話術があってこそだと思えるのですね。

 

話はさらに変わりますが、昨年1月、NHKの「ためしてガッテン」(志の輔さんの司会)という番組で興味深い実験が行われました。この番組は最近特に注目を浴びているミラー・ニューロンの機能がコミュニケーションに及ぼす影響を体験してもらうことにありました。

 

番組を紹介するサイトから改めて抜粋すると、

‥‥「私たちが「表情」や「音の調子」から相手の「感情」が分かることがよくあります。それは、脳の中で、「鏡のような神経=ミラー・ニューロン」が働き、相手がどのような感情で話しているのかを、まるで自分も追体験しているかのように働いているのではないかというのです。‥‥

 

つまり、「おもてなし」の対話術とは、自分が楽しく話しをするという表情を前面に出して相手に楽しさを伝えることで、相手の感情を刺激し、楽しさを共有化するという仕掛けを活用した対話の方法だということですね。

 

‥‥どんなに面白い話でも、話し手が「ほんとうに面白い」と感じ、笑顔で話さなければ、相手には伝わらず、もっと話を聞きたいと思えなくなります。だから、「会話上手な人」を目指す前に、「会話しやすい人」になることが大前提なのです!‥‥(同番組から)

 

対話の雰囲気づくりが上手な人とは、つまりは「きき上手」な人ということにつながります。



kiku_skill at 05:00│Comments(0)TrackBack(0)mixiチェック 三浦日記 

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