ドレスコード (dress code) とは服装規定のことです。服装規定とは、社会の中のさまざまな場所と機会、また行事や催し物、パーティやディスコなどの場面で当然、その場面でしかるべきとされる服装のことを言いますが、当然、「その場面」とは場所、時間、周辺環境などで異なるわけです。なお一般的には「制服」(勤務時に着用を強制される統一的な服装や装飾品)はその中には含まれないと考えられています。

さてゴルフ場のドレスコードとは何でしょうか? レジャースポーツの代表格であるゴルフになぜドレスコードが必要なのか、プレーヤーの皆様は考えたことがあるでしょうか。

最大の理由には、ゴルフが生まれた国がイギリスであることが挙げられます。現代ではあまり気づかれませんが、イギリスは厳格な階級社会でした。喋る言葉や表現の仕方、身振り、出身校、そして服装などではっきりと階級が分かれていました。ゴルフはその由来上、貴族の楽しむものでしたから、ゴルフに関する写真や絵を見ると、上着(夏はベストのみ)、ネクタイ、ニッカ―ボッカー、靴、靴下、そして帽子などがプレースタイルであり、シャツも襟付きのものが当たり前でした。いわゆる「ゴルフは紳士のスポーツ」だったわけです。

テニスの全英オープンをテレビでご覧になったことがあると思います。現在でも出場するプレーヤーは上下とも白のウェアであることが義務付けられています。全仏、全米、全豪ではカラーシャツもOKなのですが、襟付きシャツであることに変わりはありません。(ほかの大会ではTシャツスタイル、ノースリーブが許されているところもあり)

余談はさておき、こんな経緯で今も多くの会員制のローカルルールとしてドレスコードがゴルフ場に残っています。代表的なドレスコードを上げると、

1. シャツは襟付きに限る
2. シャツの裾はズボンの中に入れる
3. 来場時は上着着用(夏を除くときもある)
4. 半ズボン着用時はハイソックス着用(推奨、とする場合もある)


今日もレストランでご昼食を取っていらっしゃるご来場者の服装を眺めていましたが、シャツの裾をズボンの中に入れていらっしゃる方は全体の2割程度にとどまっています。年齢層には関係がなく、多くの高齢者でも無造作にポロシャツの裾がお腹のあたりで揺れているのです。中にはかなり着古したものもあり、清潔感に欠けた印象を与えている方も見受けられます。

ドレスコードに強制力はありません。シャツを外に出しても法や条例に違反するわけでもありませんし、退場を命じられることもありません。プレーヤーの良識とマナーに依拠するものなのです。

ドレスコードとは「会員制のゴルフ場」だけにしかありません。これを制定するのはクラブ運営者、またはフェローシップ委員会です。本来の会員制のゴルフ場は会員、その同伴者、紹介者しかプレーできなかったのですが、昨今のゴルフ人口の減少や競争激化の結果としてのプレー費用低下などからビジター(ゲスト)を受入れ、その結果、ドレスコードに対する認識がご来場者はもとより、クラブ運営側も甘くなり、よほどひどいプレー時の服装(Tシャツ、トレーナー、ジーンズ、スニーカーなど)でない限りは注意をしなくなってしまったのです。

「俺は客だぞ。そんなやかましいルールのあるゴルフ場なら、二度と来ない!」と言われるのが怖い、というせいもあります。

菊川CCでもこれまでドレスコードについてはかなり甘めの対応をしてきました。朱に交われば赤くなる、悪貨は良貨を駆逐する、の格言の通りに「あいつがああなら、俺でもいいはずだ」と安易な服装に流れます。その一方、「ドレスコードを徹底させろ」と、長老会員からのお叱りの種にもなります。

そこで当CCでは数年がかりでプレー時の服装についてご来場者に順守を呼びかける運動を始めました。

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1. 館内で服装を整える場所であるロッカールーム、お手洗いに大きな啓発ポスターを掲出する。
  (今までもクラブハウス内の数か所に掲出されていましたが、まったく目立ちません)
2. WEBサイトに当CCのドレスコードを明示する。
3. 団体コンペの幹事様には確認書に添えてドレスコードの確認をお願いする書面を同封する。
4. フロント前の団体コンペ受付に参加者へのドレスコード順守のチラシを置いて配布する。

まずこれから始めてご来場者の注意喚起を目指し、その次の段階で従業員(フロント、キャディマスター、キャディ)による口頭注意に進みたい、と考えています。

このサイトをご覧の皆様、ぜひご同伴者への周知にご協力とご理解をお願いします。