(5月21日)423日に行われた鎌倉市議会議員選挙で、他候補を大きく引き離してダントツでトップ当選を果たした長嶋竜弘議員に勝因の分析をしていただきました。次いで日ごろから取り組んできた北鎌倉隧道(緑の洞門)の開削をめぐる行政と住民との対立と由比ガ浜での大規模商業施設建設計画について、現状分析と将来展望を聞きました。第1回は市議選の結果についての自己分析です。長嶋議員の発言のままで構成しました。    
●●●市議 駅立ち光景4(画像)ボランティアガイドとして活躍される長嶋さん(本人提供)
≪トップ当選について≫

勝因は3つぐらいあります。まず市民のみなさんに日ごろの議員活動を正しく評価していただいたことです。受ける相談とか扱う案件の数では、おそらく他の議員の比較にならないぐらいやっています。次に私の言動とか活動が、今の世界的な政治の潮流にのっていることです。トランプ・小池百合子現象ともいうべきことで、英国のEUからの離脱とかフランスの大統領選挙もそうです。ここにはアンティ・エスタブリッシュメントの抬頭があります。

 
こうした世界的な政治の潮流があって、鎌倉も同様な現象の中で、対抗の反主流派が今まではどちらかというと革新系、左翼系の人たちが目立った活動をしていました。今の政治の潮流はどちらかというと、小池都知事にもトランプ米大統領もそうですが、改革派の保守が主流をになったというのが特徴で、市議選での爆発的な得票につながっていると思います。

 
鎌倉はとくに保守が強いので、選挙期間中にもボランティアガイドをしていて、古くから町に住んでおられる市民から、鎌倉は何かおかしくなっている、乱れているので、何とか基に戻してほしいというご意見を伺いました。私に寄せられたのは、圧倒的にこうした意見ばかりでした。とくに古い鎌倉の方々のご発言が多かったと思います。多かったというよりか、それ以外はほとんどなかったですね。

 
そしてほかの候補者とは比にならないほどの新聞とウェブによる情報の発信力です。新聞はポスティングと駅頭でお渡ししていますが、数と回数では圧倒的に多いですね。かかわっている活動も市民に知らせなければ、みなさん知らないわけでそこは差が出ます。票が大きく伸びたのはこうした背景がありますが、一つだけではなく複合的なものだと思います。とくに国際的潮流は、ほかのことがなければいくら言っても認められません。

≪議員活動に活かすべきトップ当選の実績≫

 私の票は組織、団体一切ない票です。色は全くついていません。ごく一般のサイレントマジョリティーというか、多数派の市民の意見だと思います。そこが反映されていないのが、今対話と言いましたが、今の市政の実態です。私の役割はそこを拾って市政に反映させることです。「みんなで作る夢のあるまち鎌倉」というキャッチフレーズで、対話でまちづくりをしようとずっと訴えてきました。このステップを行政にやらせるようにすることが一番の役目だと思っていて、それが私のスタンスです。

 

 鎌倉市の職員はすでに態度が変わってきていますが、ただあまり偉そうに振りかざすのは、よくないと思っています。でも民意それも多数の民意です。それは重要です。今はサイレントマジョリティーの人たちの意見を拾えてないから「緑の洞門」のようなことが起こるわけです。そこを拾ってから行政も決断してくださいと言いたい。それは市政をスムーズに進めていく上で一番大事なことです。

 日本海沿いのまちで、仕事のファシリテーターが市長になったとされる方がおられました。夢と希望あふれる地域社会の実現に向けて、対話によるまちづくりに取り組んでおられ、共鳴するところもあり、親しくさせていただきました。市長が対話路線を実践している事例として注目していました。市政における対話がいかに重要かを学んだのも、この体験がひとつのきっかけになりました。

(コメント)

 開票結果は長嶋竜弘(無現)6,198票で2位の吉岡和江(共現)2,803票以下に大差をつけての勝利でした。前回の市議選は2,960票で2位、その前が3,280票で3位でした。得票率では前回4.45%、その前が4.44%で固定した支持基盤があるようですが、今回は一気に9%を越えており、基盤が大きく拡大したと分析できます。選挙運動期間中の駅前での演説という基本的な運動が主体ということで、とくに目を引く対策ではありません。

 「大差でのトップ当選」で興味をそそられ、最初の質問で勝因についての本人の分析を聞いてみました。文章にするといささか抽象的にも思えますが、肉声で聞いた時には十分説得力を感じさせました。それに会見申し入れなどでの回答の迅速さや、何回か続いた追加質問では、フェースブックで翌朝8時前に必ず返信をくれるなどさり気ない行為に惹かれます。こうした日常の積み重ねがトップ当選を支えているのかも知れません。