2017年03月27日

Ren'Py導入を真剣に考える

 来年の高校の課題研究の材料として、Ren'Pyの導入を念頭に調べようと思う。
 ノベルゲームエンジンとしては、同様のTyranoscriptがあるのに、わざわざRen'Pyを導入するのは、ある意味不可解かもしれない。

 メジャーという点では、2004年にリリースされたにかかわらず「ほとんど日本製のゲームが存在しない」Ren'Pyより、2012年に実験版リリースされたばかりなのに既に数千のゲームが乱立するTyranoscriptを選ぶ方が現実的だろう。
 拡張性も、Webのテクノロジーが直接導入できるTyranoscriptの方が、よく見える。
 スクリプト言語も、JavaScriptとPython2.7では、JavaScriptの方がメジャーだ。
 「普通に考えるなら」Tyranoscriptを置いてRen'Pyを始める理由は無い。

 ただ、「拡張性」が「モジュール拡張」と「記述性」という話になれば別問題だ。
 Pythonのモジュール拡張機能は、JavaScriptのソレとは根本的に異なる(伊達にmodula-2式を標榜しているわけではない)
 そして記述性に関しては、括弧を極力排したPythonのインデントブロックは、Ren'Pyスクリプトの記述に於いて真価を発揮する。
 簡単に言えば、Ren'Pyのスクリプトファイルは、Tyranoscriptのソレより読みやすい。
 これは単に、Pythonスクリプト部分だけでなく、Ren'Pyスクリプト全体で(例えばifブロック)タグベースのTyranoscriptよりはるかに読みやすい。
 インデントブロックについては賛否両論あるが、私が見る限りは、Ren'Pyのスクリプトは非常にすっきりしている印象がある。

 「読みやすい」はバカにできない。
 ここ数年、CやJavaScriptのような{}ブロックを使用する言語のコードをPythonよりかなりたくさん書いてきたが、やっぱりPythonで書いたほうがすっきりする。
 それだけでも、Ren'Pyを新たに学ぶ理由には十分だ。

 ・・・まぁ、例によって私の「野望」である「PythonでRPG」のベースになりそうだ、という理由は当然あるのだが・・・

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