2020年05月19日

里人は稲に歌詠む都かな

“さとびとは いねにうたよむ みやこかな”元禄元年 45歳の句(存疑有)

Villagers singing
While planting rice, are as graceful
As poets in the capital.
 (Translated by TOSHIHARU OSEKO)

この句は、芭蕉の前振りが素晴らしいので、記しておきましょう。(存疑有だけれど)

「牡丹や蓮は都の風流人が詩に詠む対象であるが、稲は蓮同様泥からはい出していながらそれらよりもずっと清いものだ。しかも秋になれば米を実らせて富を運んできてくれる。稲は一つの草にして二つのものを兼ねている。こういう一物二草である稲を育てる里の百姓は、まさに稲を題材として詠む歌人であり、だから人里は都なのだ。」(そのまま芭蕉dbを引用)

美しいものの本質、尊いものの本質を見極める感性、がスゴイ。ステキ。

牡丹より稲が美しい、なんて、言い切っちゃう、揺るぎない感性は、
表現者としてのリソースの幅をもたらしていることでしょう、きっと。

さて、お菓子の方は、元禄歌人の舞台、棚田をイメージしました。
棚田そのものにも、造形美が満載です。
これをどう表現するか、ずっと考えあぐねていましたが、
ようやく、形になりました。これぞ伊賀の景観。

お菓子は浮島製です。
棚田3








Japan, where we live, has    very mountainous terrain. So we are making rice. In a village near the mountains, rice is grown in such stepped fields. The scenery isvery beautiful. In this haiku, Basho expresses great respect for the rice farmers. Basho says that rice is more beautiful than flowers. I feel that it is extremely individual and pure.


kikyou0123 at 06:37│Comments(0) 夏(summer) 

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