急に涼しくなってきましたね。
管理人(うぇいど)です。
さて、映画「アベンジャーズ」の原案で、翻訳版も発売されたアメコミ「アルティメッツ」と「アルティメッツ2」はもう読まれたでしょうか。実はアルティメッツは続刊「アルティメッツ3」へと続きますが、どういうわけか、待てど暮らせど、前作のように翻訳版が発売されません。そこで、待ってられないので内容を解説してしまいたいと思います。
※結末までのネタバレとなってしまうため、知りたくない方はご遠慮ください。
管理人(うぇいど)です。
さて、映画「アベンジャーズ」の原案で、翻訳版も発売されたアメコミ「アルティメッツ」と「アルティメッツ2」はもう読まれたでしょうか。実はアルティメッツは続刊「アルティメッツ3」へと続きますが、どういうわけか、待てど暮らせど、前作のように翻訳版が発売されません。そこで、待ってられないので内容を解説してしまいたいと思います。
※結末までのネタバレとなってしまうため、知りたくない方はご遠慮ください。
■概要
クリスマスの日、クイックシルバーと街を歩いていたスカーレット・ウィッチは、謎の凶弾に撃たれ、絶命してしまう。テロ組織「ブラザーフッド」の首領にして、二人の父親でもあるマグニートーは彼女の遺体を抱え、クイックシルバーと共にサベッジランドへと向かう。
一方で、ワスプがアイアンマンとキャプテン・アメリカに偽装されたロボットに襲われる事件が発生、間一髪でハンク・ピムに救出された彼女は、ウルトロンがアルティメッツメンバーそっくりのロボットを製造し、またウルトロン自身もイエロージャケットというヒーローを名乗って、アルティメッツとの入れ替わりを企んでいることを知る。
実は、ウルトロンはプログラムにエラーを起こし、スカーレット・ウィッチに恋をしてしまっていた。しかし、クイックシルバーと彼女の関係を知り、自分のものにならない彼女を殺害したのだった。
アルティメッツとの戦いの末、偽装ロボットは破壊され、スカーレット・ウィッチの死の真実を聞かされたマグニートーだったが、ホークアイが彼に向けてクロスボウを発砲、彼を庇おうとしたクイックシルバーが代わりに死亡してしまう。
マグニートーは息子と娘の死を嘆き、復讐を誓う。
一方、ウルトロンのプログラムを操作し、一連の暴走を仕組んだ黒幕は、Dr.ドゥームだった。
■主な登場人物
・ヴァルキリー
前作「アルティメッツ2」に登場した時は普通の19歳の女性だったが、6週間前に神の力を取り戻した(詳細は不明)。ソーとは交際関係にあり、その剣でヴェノムを一刀両断したり、敵の首をはねる程強い。
・ワスプ
前作からコスチュームを変え、赤を基調としたマスクのついたものになった。が、後半では着替えている。
・ホークアイ
前作からコスチュームを変え、二丁拳銃やクロスボウを武器にするようになった。
・ブラックパンサー
謎のアルティメッツメンバー。後半で、その正体はキャプテン・アメリカだったことが明らかになる(何の意図があったのかは不明)。
・スカーレット・ウィッチとクイックシルバー
スカーレット・ウィッチは前作からコスチュームを変え、露出の多いものとなっている。
■感想
アルティメッツ、およびアルティメッツ2はマーク・ミラーによる現代的で現実的なストーリーと、ブライアン・ヒッチの迫力ある作画で、非常に面白い作品でした。それだけに、続編となる本作ももちろん期待が高まるものでしたが、その感想は…
「前作から作風が変わり過ぎていて、もうわけ分からないな。」
です。
前作から、原作担当がマーク・ミラーからジェフ・ローブという方に変わりました。彼は、「バットマン:ロング・ハロウィーン」や「バットマン:ハッシュ」といったミステリー色の強い作品を書いているため、この作品でもそれ相応のストーリーを見せてくれると思われました。
が、「サルも木から落ちる」とでも言うか、こけてしまったんでしょうね。
アルティメッツおよびアルティメット・ユニバースの魅力は、これまでのファンタジー的なMARVEL正史世界から脱却し、いかにも現実的で生々しい演出をしてくれることだったのですが、その基礎を作ったマーク・ミラーとの打ち合わせや連携が不十分だったのでしょう。「ヒーローに憧れる普通の女性」であることが特徴だったヴァルキリーが、特に何の説明もなく神の力を手に入れ、性格もまるで別人になっていたり、前作で本当の神だったことが明らかにされたソーとベッタリな関係になる等、「この人たちはこういう人だったっけ?」という行動をとり始める人が多いです。
また、「特殊能力を持った犯罪者が現代に実在したら?…」という空気を出していた前作と異なり、キャラクターの演出が「コミック的」で雰囲気が浮いてるんですね。
こうした理由から、前作の面白さから期待して読むと、拍子抜けしてしまいます。
そして、更なるトンデモ展開を見せる「アルティメイタム(最後通告)」へと続きます。
「近年の翻訳ラッシュでアメコミに触れることができた」「続きが気になるけど、英語が苦手…」そんな方々をフォローしていきたいと思います。
よろしくお願いします。
クリスマスの日、クイックシルバーと街を歩いていたスカーレット・ウィッチは、謎の凶弾に撃たれ、絶命してしまう。テロ組織「ブラザーフッド」の首領にして、二人の父親でもあるマグニートーは彼女の遺体を抱え、クイックシルバーと共にサベッジランドへと向かう。
一方で、ワスプがアイアンマンとキャプテン・アメリカに偽装されたロボットに襲われる事件が発生、間一髪でハンク・ピムに救出された彼女は、ウルトロンがアルティメッツメンバーそっくりのロボットを製造し、またウルトロン自身もイエロージャケットというヒーローを名乗って、アルティメッツとの入れ替わりを企んでいることを知る。
実は、ウルトロンはプログラムにエラーを起こし、スカーレット・ウィッチに恋をしてしまっていた。しかし、クイックシルバーと彼女の関係を知り、自分のものにならない彼女を殺害したのだった。
アルティメッツとの戦いの末、偽装ロボットは破壊され、スカーレット・ウィッチの死の真実を聞かされたマグニートーだったが、ホークアイが彼に向けてクロスボウを発砲、彼を庇おうとしたクイックシルバーが代わりに死亡してしまう。
マグニートーは息子と娘の死を嘆き、復讐を誓う。
一方、ウルトロンのプログラムを操作し、一連の暴走を仕組んだ黒幕は、Dr.ドゥームだった。
■主な登場人物
・ヴァルキリー
前作「アルティメッツ2」に登場した時は普通の19歳の女性だったが、6週間前に神の力を取り戻した(詳細は不明)。ソーとは交際関係にあり、その剣でヴェノムを一刀両断したり、敵の首をはねる程強い。
・ワスプ
前作からコスチュームを変え、赤を基調としたマスクのついたものになった。が、後半では着替えている。
・ホークアイ
前作からコスチュームを変え、二丁拳銃やクロスボウを武器にするようになった。
・ブラックパンサー
謎のアルティメッツメンバー。後半で、その正体はキャプテン・アメリカだったことが明らかになる(何の意図があったのかは不明)。
・スカーレット・ウィッチとクイックシルバー
スカーレット・ウィッチは前作からコスチュームを変え、露出の多いものとなっている。
■感想
アルティメッツ、およびアルティメッツ2はマーク・ミラーによる現代的で現実的なストーリーと、ブライアン・ヒッチの迫力ある作画で、非常に面白い作品でした。それだけに、続編となる本作ももちろん期待が高まるものでしたが、その感想は…
「前作から作風が変わり過ぎていて、もうわけ分からないな。」
です。
前作から、原作担当がマーク・ミラーからジェフ・ローブという方に変わりました。彼は、「バットマン:ロング・ハロウィーン」や「バットマン:ハッシュ」といったミステリー色の強い作品を書いているため、この作品でもそれ相応のストーリーを見せてくれると思われました。
が、「サルも木から落ちる」とでも言うか、こけてしまったんでしょうね。
アルティメッツおよびアルティメット・ユニバースの魅力は、これまでのファンタジー的なMARVEL正史世界から脱却し、いかにも現実的で生々しい演出をしてくれることだったのですが、その基礎を作ったマーク・ミラーとの打ち合わせや連携が不十分だったのでしょう。「ヒーローに憧れる普通の女性」であることが特徴だったヴァルキリーが、特に何の説明もなく神の力を手に入れ、性格もまるで別人になっていたり、前作で本当の神だったことが明らかにされたソーとベッタリな関係になる等、「この人たちはこういう人だったっけ?」という行動をとり始める人が多いです。
また、「特殊能力を持った犯罪者が現代に実在したら?…」という空気を出していた前作と異なり、キャラクターの演出が「コミック的」で雰囲気が浮いてるんですね。
こうした理由から、前作の面白さから期待して読むと、拍子抜けしてしまいます。
そして、更なるトンデモ展開を見せる「アルティメイタム(最後通告)」へと続きます。
「近年の翻訳ラッシュでアメコミに触れることができた」「続きが気になるけど、英語が苦手…」そんな方々をフォローしていきたいと思います。
よろしくお願いします。
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