あと1ヶ月で2015年度も下半期に入りますね。
色々と忙しい時期ですが、頑張っていきましょう。
管理人(うぇいど)です。
さて、前回の記事で「アルティメッツ3」について書きました。
・アルティメッツ3
翻訳版「アルティメッツ」および「アルティメッツ2」の評判が上々なのにも関わらず、続巻「アルティメッツ3」とシリーズに区切りをつける「アルティメイタム」がなぜか翻訳されないので、引き続き内容を解説したいと思います。
※結末までのネタバレとなってしまうため、知りたくない方はご遠慮ください。
色々と忙しい時期ですが、頑張っていきましょう。
管理人(うぇいど)です。
さて、前回の記事で「アルティメッツ3」について書きました。
・アルティメッツ3
翻訳版「アルティメッツ」および「アルティメッツ2」の評判が上々なのにも関わらず、続巻「アルティメッツ3」とシリーズに区切りをつける「アルティメイタム」がなぜか翻訳されないので、引き続き内容を解説したいと思います。
※結末までのネタバレとなってしまうため、知りたくない方はご遠慮ください。
■概要
ある日、世界中で大災害が起こる。NYは突如発生した津波によって街が崩壊し、数百万人の人々が死亡、NYにいるヒーローたちも大打撃を受ける。実はマグニートーがその能力で地球の地軸を動かし、大災害を起こしたのだった。
そんな中、Dr.ドゥームはスカーレット・ウィッチを殺害することでマグニートーを激情させ、人類との戦争を始めさせ、その後に世界を統治する計画を立てるがが、マグニートーの能力が想像以上のものだったため手に負えなくなってしまったことを告白、ニック・フューリーらに協力を求める。
アルティメッツとX-MENはマグニートーの居城に乗り込み、多数の死者を出しながらもマグニートーに瀕死の重傷を負わせる。その時、駆けつけたニック・フューリーが驚くべき真実を語る。実は、ミュータントは突然変異で誕生した存在ではなく、実験によって創られた存在だったのだ。
ミュータントが人類より優れた存在だと信じていたマグニートーはその事実に絶望、説得されて地球の地軸を元に戻した後に、サイクロップスの光線によって殺害される。
数日後、演説中のスコットが何者かに射殺される事件が発生。
一方、Dr.ドゥームはシングの手で殺害された。
そして、スコットを殺害したのはピエトロだったことが判明する。実は、近年やり方がぬるくなっていたマグニートーに成り代わって世界を支配するため、ピエトロは死を偽装し、新たな野望を実現しようとしていたのだった。
■主なキャラクター
・ハンク・ピム
アルティメッツ3に登場したイエロージャケット(ウルトロン)のコスチュームを受け継ぎ、イエロージャケットとなる。
ブロブに腹をかじられて死亡したワスプのかたきを討つため、ブロブの頭をかじって殺害した後、明らかに死んでいるワスプの死を信じられず、彼女をトリスケリオンに連れていく。
その後、ダイナマイトを身体に巻いたマルチプルマンの部隊を一挙に引き受け、遺言としてジャンへの愛を告げて、マルチプルマン部隊と共に爆発して死亡した。
・ソー
災害に巻き込まれて亡くなったヴァルキリーを蘇らせるため、ヴァルハラに向かい、死の女神「ヘラ」の試練を受ける。試練をクリアし、ヴァルキリーは復活するが、犠牲となってソーは死亡したと思われる。
・マグニートーとニック・フューリー
マグニートーを追い詰めたニック・フューリーは、ジーン・グレイの能力を利用してフューリーの記憶をマグニートーと共有し、上記のアルティメット世界におけるミュータントの真実を告げる。
「ミュータントは神に選ばれた存在ではない。遺伝的に恵まれたわけでも、奇形でもない。世界を変えようと思った狂った博士によって実験室で創られたに過ぎないんだ。」
というフューリーの言葉にマグニートーは絶望し、戦意を喪失。その後にサイクロップスに殺害される。
■感想
さて、現代的で、引き込まれる展開が売りだった「アルティメッツ」シリーズがこれで一区切りついたわけですが、その感想は…
「ストーリー的にはアリだと思います。でも、グロいですね。」
です。
このエピソードで、33人以上のメインキャラクターが死亡するという超展開を迎えるわけですが、正直、やり過ぎです。
ワスプが内臓を出して死んだかと思えば、彼女を殺したブロブがピムに頭をかじられて殺され、そのピムも爆発して死んでしまう。Dr.ストレンジはドルマムゥに殺され、不死身のウルヴァリンはアイアンマンとサイクロップスの誤射を浴びたあげくマグニートーにとどめをさされて死に、そのマグニートーはヴァルキリーに右腕を切断されたあげく、今までの信念や行動が無駄だったことを思い知らされて死亡…
もう、全編がスプラッタ展開のグロの連続です。
また、キャラクターのちょっと理解できない行動も多いです。「アルティメッツ」および「アルティメッツ2」では姉と近親相関のような関係だったピエトロが、実は姉を殺害した犯人であり、あげくに父まで殺害、野望のために動き出すというのは、「この人そういう人だったっけ?」とどうしても感じてしまいます。
実は、ピエトロが姉のワンダを溺愛していたのは、「残酷な世界から、か弱い姉を守っていた」のではなく、「姉の能力の暴走から、世界を守るために姉を抑えていた」ことがアルティメッツ3の中でウルヴァリンによって語られています。
そうだとしても、ピエトロがそんな姉を殺してしまうのはちょっと納得がいかないです。
ライターのジェフ・ローブとしては、当時のアルティメットレーベルにおいて更に先の読めない展開を作ってテコ入れを図りたかったのでしょうが、強引過ぎたんですね。MARVELにおけるメインキャラクターをこれだけ死なせてしまったので、その後のアルティメットレーベルは展開が低空飛行してしまうことになってしまったようです。残念ですね…
とは言え、悪い点は確かに多いですが、熱い展開も多かったのは事実です。
特に、前作ではワスプへのDVや裏切りなど、クズで有名なキャラだったアルティメット・ピムですが、その壮絶で改心した最期によって彼に対するイメージが変わりました。
また、展開としても、マグニートー死亡、Dr.ドゥームをあの穏健なシングが一撃で殺害、そして前作で死んだと思われていたピエトロが全ての黒幕だったと、盛り上がる要素も盛りだくさんなのは事実と言えます。
アルティメット・レーベルの一区切りとして、ぜひ読んでみてほしい作品だと思います。
「翻訳版アメコミが出版されるが、続編が翻訳されないため、続きが気になってしょうがない。」そんな声が聞こえてきそうな昨今ですが、アメコミ作品を楽しんでいきましょう。
よろしくお願いします。
ある日、世界中で大災害が起こる。NYは突如発生した津波によって街が崩壊し、数百万人の人々が死亡、NYにいるヒーローたちも大打撃を受ける。実はマグニートーがその能力で地球の地軸を動かし、大災害を起こしたのだった。
そんな中、Dr.ドゥームはスカーレット・ウィッチを殺害することでマグニートーを激情させ、人類との戦争を始めさせ、その後に世界を統治する計画を立てるがが、マグニートーの能力が想像以上のものだったため手に負えなくなってしまったことを告白、ニック・フューリーらに協力を求める。
アルティメッツとX-MENはマグニートーの居城に乗り込み、多数の死者を出しながらもマグニートーに瀕死の重傷を負わせる。その時、駆けつけたニック・フューリーが驚くべき真実を語る。実は、ミュータントは突然変異で誕生した存在ではなく、実験によって創られた存在だったのだ。
ミュータントが人類より優れた存在だと信じていたマグニートーはその事実に絶望、説得されて地球の地軸を元に戻した後に、サイクロップスの光線によって殺害される。
数日後、演説中のスコットが何者かに射殺される事件が発生。
一方、Dr.ドゥームはシングの手で殺害された。
そして、スコットを殺害したのはピエトロだったことが判明する。実は、近年やり方がぬるくなっていたマグニートーに成り代わって世界を支配するため、ピエトロは死を偽装し、新たな野望を実現しようとしていたのだった。
■主なキャラクター
・ハンク・ピム
アルティメッツ3に登場したイエロージャケット(ウルトロン)のコスチュームを受け継ぎ、イエロージャケットとなる。
ブロブに腹をかじられて死亡したワスプのかたきを討つため、ブロブの頭をかじって殺害した後、明らかに死んでいるワスプの死を信じられず、彼女をトリスケリオンに連れていく。
その後、ダイナマイトを身体に巻いたマルチプルマンの部隊を一挙に引き受け、遺言としてジャンへの愛を告げて、マルチプルマン部隊と共に爆発して死亡した。
・ソー
災害に巻き込まれて亡くなったヴァルキリーを蘇らせるため、ヴァルハラに向かい、死の女神「ヘラ」の試練を受ける。試練をクリアし、ヴァルキリーは復活するが、犠牲となってソーは死亡したと思われる。
・マグニートーとニック・フューリー
マグニートーを追い詰めたニック・フューリーは、ジーン・グレイの能力を利用してフューリーの記憶をマグニートーと共有し、上記のアルティメット世界におけるミュータントの真実を告げる。
「ミュータントは神に選ばれた存在ではない。遺伝的に恵まれたわけでも、奇形でもない。世界を変えようと思った狂った博士によって実験室で創られたに過ぎないんだ。」
というフューリーの言葉にマグニートーは絶望し、戦意を喪失。その後にサイクロップスに殺害される。
■感想
さて、現代的で、引き込まれる展開が売りだった「アルティメッツ」シリーズがこれで一区切りついたわけですが、その感想は…
「ストーリー的にはアリだと思います。でも、グロいですね。」
です。
このエピソードで、33人以上のメインキャラクターが死亡するという超展開を迎えるわけですが、正直、やり過ぎです。
ワスプが内臓を出して死んだかと思えば、彼女を殺したブロブがピムに頭をかじられて殺され、そのピムも爆発して死んでしまう。Dr.ストレンジはドルマムゥに殺され、不死身のウルヴァリンはアイアンマンとサイクロップスの誤射を浴びたあげくマグニートーにとどめをさされて死に、そのマグニートーはヴァルキリーに右腕を切断されたあげく、今までの信念や行動が無駄だったことを思い知らされて死亡…
もう、全編がスプラッタ展開のグロの連続です。
また、キャラクターのちょっと理解できない行動も多いです。「アルティメッツ」および「アルティメッツ2」では姉と近親相関のような関係だったピエトロが、実は姉を殺害した犯人であり、あげくに父まで殺害、野望のために動き出すというのは、「この人そういう人だったっけ?」とどうしても感じてしまいます。
実は、ピエトロが姉のワンダを溺愛していたのは、「残酷な世界から、か弱い姉を守っていた」のではなく、「姉の能力の暴走から、世界を守るために姉を抑えていた」ことがアルティメッツ3の中でウルヴァリンによって語られています。
そうだとしても、ピエトロがそんな姉を殺してしまうのはちょっと納得がいかないです。
ライターのジェフ・ローブとしては、当時のアルティメットレーベルにおいて更に先の読めない展開を作ってテコ入れを図りたかったのでしょうが、強引過ぎたんですね。MARVELにおけるメインキャラクターをこれだけ死なせてしまったので、その後のアルティメットレーベルは展開が低空飛行してしまうことになってしまったようです。残念ですね…
とは言え、悪い点は確かに多いですが、熱い展開も多かったのは事実です。
特に、前作ではワスプへのDVや裏切りなど、クズで有名なキャラだったアルティメット・ピムですが、その壮絶で改心した最期によって彼に対するイメージが変わりました。
また、展開としても、マグニートー死亡、Dr.ドゥームをあの穏健なシングが一撃で殺害、そして前作で死んだと思われていたピエトロが全ての黒幕だったと、盛り上がる要素も盛りだくさんなのは事実と言えます。
アルティメット・レーベルの一区切りとして、ぜひ読んでみてほしい作品だと思います。
「翻訳版アメコミが出版されるが、続編が翻訳されないため、続きが気になってしょうがない。」そんな声が聞こえてきそうな昨今ですが、アメコミ作品を楽しんでいきましょう。
よろしくお願いします。
コメント
コメント一覧 (3)
アルティメイタムを購入したいのですが、どのように購入されましたか?
アマゾンでも検索したのですが売っておらず、Googleの電子書籍でも販売してませんでした……
管理人(うぇいど)です。
自分は、MARVELのスマホアプリで電子書籍として購入しました。古いものから最新のものまで、いつでも購入して読むことができるので便利です。
ちょっと探してきます。
わざわざ教えてくれてありがとうございました。