2006年10月17日

お客様は神様です。

私が日本人で、最も敬愛するシンガーは、やはりなんと言っても、三波春夫と美空ひばりであります。

昨夜、いや、今日の明け方、NHKの「知るを楽しむ」という番組の再放送をやってました。

作家の森村誠一さんが、三波春夫について語る、という番組です。


その中で、森村氏が言っておられました。


「三波春夫の『お客様は神様です』という言葉は誤解されている。
三波春夫にとって、お客様は、お金を運んでくれるから、神様なのではない。
客は神そのものであって、客ひとりひとりの中に、神がいると考えている。
三波春夫の歌は、その神様に奉納するための『奉納歌』である。
だから、いい加減なことをぜったいにしない。」



どーんと衝撃をうけました。



三波春夫は少年時代に、叔父の僧侶から、
「舞台に居るとき、何処を見て歌っているか?」
ときかれたそうです。

「真ん中あたりでしょうか・・・」と答える春夫に、その僧侶は

「一瞬で会場にいる客全員をみなさい」

と教えたそうです。

三波春夫の舞台を観る人は、全員が、自分ひとりのために歌ってくれている感覚になるといいます。

観客が何人であろうが、歌い手と客は常に1対1である。


うーん。芸道奥深し。





kimura36 at 14:22 │Comments(5)TrackBack(0)徒然雑感 

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この記事へのコメント

1. Posted by ゆん    2006年10月17日 14:32
すごいお話ですね〜。
良いお話を教えてくださり、ありがとうございます(*^-^*)
2. Posted by AZ    2006年10月17日 15:51
5 >「一瞬で会場にいる客全員をみなさい」

AZも小さい頃祖父ちゃんに散々言われました…
さて…出来てるのかなぁ…
日々修行ですなっ(苦笑)
3. Posted by やもともんご    2006年10月17日 17:52
5 木村三郎 様

僕も途中からですがその番組を見ました。

森下誠一氏のお話には感じ入るところが多くありました。

お客さん全員、一人一人を見る・・というのは、即ち心の眼で見よ、という意なのかと思いつつン見ていました。泉麻人のコメントも面白かったです。
4. Posted by HOBOけいすけ    2006年10月18日 06:23
5 「芸道深し」・・・。この一言にすべてが集約されていますね。

オレの先輩が15年ほど前、名古屋で開かれた「デザイン博」で、三波春夫さんのバックで演奏しました。

「後光が差していた」そうです。
5. Posted by 木村三郎    2006年10月21日 14:20
ゆんさん>三波春夫はほんとに凄いです。
歌だけでなく、芸能や歴史を熱心に研究していた人なので、インタビューなどを読むと、とても勉強になります。

AZさんへ>AZさんは一瞬で会場全体に体当たりしてます(^^)

やもとさん>「三波春夫は時代の歌を歌ってるのに、時代を反映していない。だから普遍的」ってやるですね!いいこと言いますね〜。

HOBOけいすけさん>後光さすでしょうねえ!
あれぐらいになると。
声も光ってますもん。

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