校長ブログ懐古・・改革の軌跡・・

平成19年度からの校長日記を再掲してまいります。

21.10.20(火)テニスコート

10.20左10.20右

10.20右下

  • 着任以来、矢継ぎ早に様々な施設設備を充実させてきましたが、思いで深いのは何と言っても「多聞尚学館」の購入です。ようやくというか大阪府からの「校地としての認定」が済み、「登記簿の整備」がなされましたので昨日千早赤阪村に行き「所有権移転登記」の事務処理に事務の担当が行きました。

  • この前の日曜日は「大槻能楽堂」での能の鑑賞でしたが、その日、実は多聞尚学館傍の「千早神社」において「秋の例祭」があり、そちらの方には副校長で多聞尚学館の館長先生が参加しました。「中々良いお祭り」だったと朝会で報告がありました。

  • この神社は「楠正成公」立てこもり100日で有名な古城であり、「日本100名城」にカウントされていますが、河内長野市との合併を断念し一人で生きていくことになった千早赤坂村としては「観光資源として売り出そう」との話も「直会」の席であったそうです。大変結構なことです。

  • 次に私が整備した事業で感慨深いものに「第2グラウンド」があります。昔は荒れた地面のコートが2面で見るからに「寂れた」もので私はこれを見るたびに「落ち込み」ました。と言うのも体育館のある新館の真ん前で多くの学校訪問者はこの荒れ果てたテニスコートを見て入試説明会場に向かうのです。

  • 私は着任して1年目の終わりには「全面的更新」を決意し、突貫工事で整備しました。「テニスコートを3面」とし、それまで中学生は追いやられていたのを「中学生にも優先使用権」を与え、「人工芝コート」として周囲は「金網のフェンス」で囲みました。加えてハンドボールやバレーボールなども可能にした多目的グラウンドです。

  • 私はこのテニスコート3面は「隠れた入試広報部隊」と思っており多くの保護者が入試説明会で学校に来られた時に生徒たちが楽しそうにテニスをしている様子は「一番の学校PR」になると思うのです。とにかくこの第2グラウンドは自慢できます。

  • ところが一向にテニスが強くならないので「いらいら」していましたがようやく大きなニュースが飛び込んできました。1昨日行われた「大阪府中学校テニス大会で男子シングルス」で本校の中学校1年生の生徒が「優勝」したのです。「快挙」です。

  • これはインターハイや国体の選手になり得る可能性を有しています。まだ中学1年生ですから6年間も本校にいます。私は嬉しくなって「校長特別表彰」をすることを決めました。相変わらず生徒は男女共に「テニス人気」は大きく、ようやく第二グラウンドの効果が出て来始めたのかも知れません。

  • 12月1日から「オーストラリアの男子高校生を1名交換留学生として受け入れる」ことを決めました。結構長丁場で1月26日までですが、この間堺市の一般のボランティア家庭にホームステイして本校に通うことになります。

  • 今日はこの種の交換留学生システムなどは特定非営利活動法人である「なんとか協会」というのが一切の段取を責任を持って進めてくれるから学校の負担にはなりません。逆に「生徒には刺激」になると思って決めたものです。校務運営委員会で受け入れクラスは2年のK-1としました。このクラスは英語強化クラスなので最適と思ったのです。

  • それにしても民主党の進める「教員養成6年制」については悩ましい。現政権は先の自民党政権が決めた「教員免許更新制」を「教員の負担」になるからという理由で早速廃止の方針を打ち出していることはこのブログでも何回も書いてきました。

  • この代替として検討しているのが「修士号を免許取得の条件」とする案です。更に現場教育実習も現在の2ないし3週間を1年間に伸ばす案も浮上して来ており「エー、本当、マジ?」と私は思っています。

  • 更に文科省は卒業時の免許状は「一般免許状」で8年の実務経験を積んだ人に「専門免許状」を出すと言うことも検討しています。これなど免許更新制そのものではないのですか。

  • 大体大学院の受け入れ態勢は可能かという問題もありますし、6年間も大学に通わせると言うのは「大きな負担」になりませんか。又教育実習を1年間もやられては学校現場は「たまったものではない」という声も出てくるでしょう。

  • 私の基本的な考えは人材の育成はやはり「仕事を通じて」育成する「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」が最も実践的で効果ある手法であり、何年大学におろうとも「駄目なものは駄目」だと思います。

  • 又1年も教育実習に来て「駄目な教師集団」に直接触れたら「良いものも腐って」しまう可能性があります。大切なことは「今居る教師集団をレベルアップする」ことであり、そうすれば「職場風土」が変わりその風土が人を育てるのです。

  • 本校OBで直木賞作家の藤本義一先生と友人の関西ジャズ協会会長の大塚善章先生」が久しぶりに会うと言われるので「来ないか」と誘われ、お二人とも本校の新しい校歌の作詞作曲者であり昨日の夕方対談会場のロイヤルホテルに出かけて来ました。

  • お二人揃って年齢合計が150歳以上ですが「お若いわー」。並ぶと私のほうが年寄りみたいでした。いくつになっても現役で仕事をして頭をフル回転している人には年齢は関係ないのかも知れません。

  • しかし作って頂いた「校歌」は素晴らしいもので夏の硬式野球大会などであらゆる場面で演奏されたり生徒が歌ったりするとしみじみと分かります。共学にして作った新たしい校歌「我ら浪速」を「プロデュースできた幸せ」を私は感じています。この歌が「未来永劫歌い継がれる」ことを望みます。

  • そのためには学校が生き続けていかねばなりません。私立学校ですから学校が生き続けるためには「生徒が来る学校」だということです。こんなに分かりやすい理屈はありません。生徒が来る学校にするのは「校長と教職員の連帯力」ですよ。これだけは間違いありません。


21.10.19(月)大阪府私立学校緊急支援策

10.19左10.19右

  • 今朝の朝日新聞の1面トップ記事は「定時制志向不合格1174人」の「大見出し」である。「不況影響今年度も高水準」「定員超過理由1.5倍」とある。これだけでは何のことか良く分からないが、要は「高校に行きたくとも行けない弾き飛ばされた数が1174名」だということである。

  • 不況の影響」で「公立志向」が強まり、大体「原則入学」の定時制でも定員オーバーの志願者が居てその結果修学できない層が増え始めていると言う「今までなかった現象」が全国的に見え始めているということである。

  • 不合格者数は「都市圏で目立っており」愛知、福岡、京都などである。北海道や山形熊本などはゼロだったとある。大阪府でも2次募集で167名も不合格が出て4月以降に2次募集をかけ、それでも定員超過で29名が入学できなかった。

  • 文部科学省の学校基本調査」によれば公私あわせた定時制の今年度入学者数は37083人で「過去10年で最高」となり、逆に全日制入学者数は1093027名で「過去最低」となっている。

  • 間違いなく経済的事情や規則が緩い定時制の利点が再評価と言うか、選択せざるを得ない「新たな状況の出現」と見て良いだろう。又「新たな流れ」として全日制を不合格になった生徒が学費の高い私学を敬遠して「定時制に流れ込む傾向も顕著」で従来の「がらがら」の定時制が「定員オーバー」となっている現象となっているのだ。

  • 朝日はこの記事に力を入れて3面にも4段で大きな記事にしている。こちらは「定時制で学ぶ生徒の実態」と弾かれた子ども達の現実、すなわち、「無就労」などを特集的に書いているのだが全日制と合せて「定時制の定員枠を再検討せよ」との論調であった。

  • しかし街を歩いていても不況の影響を「ひしひし」と感じる。今まで勤労者として40年間、生きてきて、今までも「不況」という感じは何回もあったが、今回は「どうも感じが違う」のである。まだ「二番底」があるかもしれない。『じわじわ』とまだ沈んでいる感じがしてならない。

  • タクシーの運転手さんから伺う話が最も『景気感』に直結していると私はかねてから思っているのだが最近の運転手さんは「言葉もない」と言われている。タクシー運転手では食べていけないから転職せざるを得ない運転手も多くなったという。

  • リストラされたサラリーマンが手っ取り早く稼げる職業としてタクシー運転手になるが「タクシーそのものの供給過剰」と「500円タクシー」の登場、更に「改正労働基準法の厳格適用」で「ニッチもサッチ」も行かないのだという。

  • それらに比べて学校の教職員は恵まれており、本校も例外ではない。確かに授業料の滞納など本当に少ないのであるが実際のご家庭ではご苦労が多いと思うと「謙虚」にしていかねばならないと思うのである。

  • 元気のある学校だけに世の不況感と隔絶したところで「働らかさせて貰っている幸せ」を教職員には感じて貰いたいと思っている。それだからこそ「謙虚」と言っている。「偉そうにするな」ってことだ。

  • 浪速高校は恵まれているのである。それだけに良い仕事をしなければならない。大学からの進学情報の放置など絶対にあってはならないことだ。今こそ「額に汗して」働いて欲しい。給料は高く身分が保証されている職場など世の中の比率は極めて少なく、その中に間違いなく学校の教職員は入っている。

  • そういった環境の中で大阪府私学・大学課は頑張って頂き、「高校生修学支援基金」なるものを「今年度限り」ではあるが実施して頂けることとなった。素晴らしいことである。

  • 今連立政府の亀井金融相が「中小企業へのモラトリアム法案」について議論を巻き起こしているが、今回の私学課の政策は言ってみれば返済猶予ではないから「私立高校生を抱える家庭へのモラトリアム法案以上のもの」である。

  • 経済的理由から高校就学を断念」することのないように「家計急変世帯」の私立高校の授業料を「緊急支援」するというもので、これは「徳政令」である。背景にはこの春の一方的な私学助成の削減があり、公立に多くの生徒が回帰した現象も一役買っていると考えたほうが自然である。

  • 又大阪府の「公私間の授業料水準の開き」を私学課の優秀な人たちは橋下知事に粘り強くご説明したに違いない。「授業料の差は公立14.4万円、私立平均56.6万円」、「非課税世帯では公立ゼロ円すなわち全額免除で、私学は約32万円」「生活保護世帯では公立はゼロで、私立は7万円」と大きな差違となっている。

  • この現状から知事の言うように私立を止めて公立で受け入れるとしたら定員枠はどうするのか、教職員はどうするのか等考えれば闇雲に公立回帰は総体として「経済合理性に反する結果」となりかねない。

  • 今回私学課は「私立高校の修学セーフティネット機能の強化」を考えてくれた結果がこの「基金」であろう。うたい文句は「家計急変の非課税世帯の授業料を公立並みのゼロに!」ということである。

  • シミレーションに寄れば府内で20年度実績から推定して9600人の20%として「1900人が対象」と踏んでいるみたいである。もともと財政課の内示段階ではゼロ査定であったが復活折衝で国の「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」の活用を入れて10億円のファンドを組んだと見えるが、まあないよりは良い。

  • 私は事務長に指示した。本校の「該当者の徹底したチェック」と事務手続きを抜かりなく進めるように言ったのである。府内の全私立高校生の2%程度だから本校の場合1500人の高校生で内30人程度は出てくるかもしれない。もし無いようであれば本校の生徒のご家庭ではこの基準にのる『家計急変世帯』は居ないことになるだろう。

  • 来年度から高校授業料の無償化」が始まる。これにあわせて大阪府も新たな施策を出されると思うが私は「公立高校4年間、私立高校3年間の校長経験」で言わせて貰えば「決して私立に学ぶ生徒のご家庭がお金持ちばかりではない」ということである。

  • どうしても「公立には行きたくない、行けない」という生徒は多く、その理由もここでは書けないくらいに広範囲で深いものがあるのである。本校は単に進学実績だけを誇る学校にするつもりはない。

  • しっかりと「建学の精神」を体して「大阪の公立中学校の生徒を受け入れている」のであって少なくとも知事の言われるようなカルテルで受け入れているのではない。「生徒の集まらない私立学校は自然と淘汰されるだけの話」なのである。

 


21.10.18(日)大槻能楽堂能楽「経正」


10.18左

10.18左下10.18右下

  • 人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。一度生を受けて滅せぬ者はあるべきか」は幸若舞の謡曲「敦盛」の一節ですが、この謡はご承知のように「織田信長」が愛唱したことで余りにも有名です。私も大好きな一節です。

  • 「信長公記」によればこの敦盛を舞った後、法螺を吹け、具足を寄こせと仰せられ、立ちながら御食を参り、御甲めし候ひてご出陣なさると書いています。そう一大決心をして篭城作戦から撃って出る「桶狭間の戦い」に向かう直前のことですね。

  • 今日は「芸術の秋」ということで上町にある「大槻能楽堂」に出かけました。大槻能楽堂は大変立派な劇場で504席もあり「難波の宮」の南部にある日本を代表する能狂言などの劇場です。私はここに来るのは今日で3回目になります。

  • 今日は「本校理事長職務代理である道明寺天満宮宮司の南坊城充興先生」が「シテ」で能「経正」を演じられるので参った訳です。学校からは私以外に管理職やPTA会長も来てくれました。地元や同窓会、ライオンズクラブなど多くの南坊城先生の友人やファンが来ておられていました。

  • 経正」というのは前述した「敦盛」の兄で幼少より京都の仁和寺や御所に出入りする和歌や「琵琶」を良くする大変な文化人でしたが「平家都落ち」のときに「名器青山」という琵琶を返上して、落ちていきます。

  • そして「一の谷の合戦」にて戦死しますがご門跡の守覚法親王は「経正の追善の法要」を執り行わせます。経正はその席に現れて琵琶「青山」を弾じて共に楽しみますが「修羅道」の姿を人々に見られるのを恥じて灯火を消して「暗闇のうちに姿を消していく」という物語です。

  • 弔い」の有難さと「管弦」の音楽に誘われて現れ出てきても修羅道の苦しみの姿を人に見られるのを恥じると言う経正の「優雅な人柄」が美しく表現されている大変有名な能楽なのです。

  • とにかく能楽などの鑑賞には「事前に勉強」して行くように私はしています。そうでもしなければ良く理解出来ないからです。一期一会、今度何時行けるか分かりませんからその時々の機会を大切にするようにしています。

  • 琵琶」が重要な役回りをしているだけにこの能の管弦の優雅さと「謡の文句」が素晴らしいのです。「索索として秋の風、松を弔って疎韻落つ」「冷冷として夜の鶴の、子を憶う籠の中に鳴く」「律呂の聲々に情(こころ)聲に発す、聲文を(あやを)をなす事も」などととにかく言葉が素晴らしい。しかしこの「律呂の聲」というのは一体どのようなものでしょうか。まだ理解していません。余りにも「深奥幽玄」です。

  • 私は南坊城先生がこの能楽を選ばれた理由が分かったのです。実はご案内には「南坊城伸子様追善秋の会」とあり、弔いの舞台であるこのお能を掛けられたのであると思いました。「本年3月急逝した妻伸子に捧げる」と書いてあります。

  • 亡くなられた奥様には私も大変良くしていただき、表千家の相当なお茶を研鑽されていた奥様からどのくらい「お薄」を頂いたでしょうか。ちょうどあの「大きなご葬儀」から半年も経っているのかと私は「人間の無常さ」を思うのです。

  • ことさらこの「お能」が弔いの舞台だけに余計に亡くなられた奥様をしのびながら、お面を付けて演じられている南坊城先生のお気持ちを察して目頭が熱くなるのを禁じえませんでした。

  • 今日初めて知ったのですがちょうど1年前の10月19日に「」を良くされた奥様は、ここ大槻能楽堂で謡曲「安達原」の「シテ」を謡われ、今日が10月18日ですから正に因縁みたいなものを感じます。恐らく南坊城先生はこの日に意識して持って来られたのだと思います。

  • 今日演じられた「経正」は理事長職務代理にとっては「初能」で「シテ」を演じるのは初めてだと言うことです。言ってみれば大変お目出度いことなのです。シテというのは「主役」であり、「面(おもて)」という能面をつけて「正式衣装」に「」を持って舞います。この発表会のために新しく「お面」を作られたと聞きました。

  • 能楽はご承知のように1300年代に出来た世界最古の舞台演劇といいますが、分かりやすく言えば「ミュージカル」ですよね。歌いながら踊るのです。とにかく演劇の一つですが歴史が古いだけに決まりごとが多いそうです。「能楽」の前には「猿楽」と言っていました。

  • 職業人としての「能楽師」と言う集団があって各流派に分かれています。それもシテ方、ワキ方、笛方、狂言方、小鼓方、太鼓方などに分かれています。シテ方は観世流、室生流、金剛流、金春流、喜多流の5流のみで圧倒的に観世流が大きな勢力となっていますね。今日の能楽も「観世流」でした。

  • 素晴らしい舞台」でした。舞いも謡いも男っぽく迫力がありました。最初は「幽霊」として出てきます。先生はこのときは静かに夢幻の様相のように演じられましたが最後「翔(かげり)」という場面からは音曲も舞いも一転変調します。

  • 経正は殿中に伺候する教養人、文化人といっても、そこは元々「平家の武士」ですから消えていく最後の場面は「荒々しく舞台狭しと舞ながら、刀を抜いて踊ります」。それが南坊城先生のイメージに合致して「お人そのもの」と言う感じを醸し出されていましたね。

  • そして最後のシテの文句は「あの灯火を消したまえ」と言うのです。そして舞台最後は「地方」の「魄霊(はくれい)は失せにけり、魄霊の影は失せにけり」で終わりました。満場一杯の拍手で本当に迫力がありました。

  • 私は大いに感激して「良い秋の午後の一日」を過ごすことが出来たと思いました。大変に勉強になりました。終わった後は能楽堂の前で南坊城先生を多くの方が待っておられました。私もお待ちしてご挨拶をしました。

  • これで能もやるだけやったので一区切りにして、これからは学校にもう少し時間を割いて手伝うよ」と言って頂きました。恐らく61歳という若さで突然亡くなられた奥様への感謝と詫び、無念さなど一切合財が今日の「経正」にぶつけて来られたのですね。そのように私は思いました。

  • この半年、この日の為に集中されていましたから、私には先生のお気持ちが分かるのです。「多くの人に感動と感激」を与えていただいて有難う御座いました。しかしさすがですね。ここまで能楽を極められるなど私など足元にも及びません。「すごいお方」です。

 

 


21.10.16(金)想定:大学スポーツ推薦入学某重大事件

10.16左10.16右

  • 学校というのは実に「様々な事件」が起きる。世の中を騒がすような大きな事件は滅多に無いが「ちょっとした小事件・小トラブルの類」は何時も起きていると言っても良いくらいだ。

  • そのために書店に行けば「学校事件の判例」とか「学校事件誌」などの本が多くある。そして学校と言うのは「事件が起きた後の対応」についてはどちらかというと「見事な後処置」を行うものである。「取り繕う」と言っても良い。

  • しかしながら「未然の措置」となると誠に「心もとない」面がある。これは基本的に「学校文化」と密接に関連していると私は考えている。学校の仕事は「全員で分担」して「均等に業務を按分」する。そこには「抜きん出た人」を歓迎せざる雰囲気があるのである。

  • 教科持ち時間」などは典型的であり、教員間で絶対に「同じ」でなければ、「何で私があの人より1時間多いのですか?」などと管理職を攻め立てるところがある。一言で言えば「赤信号皆で渉って」いるようなものである。

  • そして一旦事件や事故が起きると「責任を取る人がいない」という見事な構図が出来上がっているのである。現実に事故事件が起きているにも関わらず「責任を取る者」が見えて来ないのは社会の中でも学校だけではないのか。

  • しかしそこに初めて「学校管理者の存在の意義」がある。「事故事件を未然に防ぐ」ことが管理者の仕事と言ってもよい。しかしこれは言うほど易しいことではない。人物を見て状況を見て的確に判断し「事前に予防の手を打つ」ことの出来る管理者は素晴らしい。

  • 以下の文章は「大学スポーツ推薦」に関わる「ちょっとした事件」を「想定」したものであり、これを読んだ各教職員はそれぞれが何処にこの事件の真因があり、この「職場の問題点と対策」について考えて欲しいものだ。

  • これを「ケーススタディ」という。これは私が「想定して作ったケース」であるが「格好の教材」となっていると思う。このような事例を「ディベート」することで更にその職場は「進化し強く」なるはずである。

  • 金曜夜サスペンス劇場 大学スポーツ推薦某重大事件のあらまし

  • 10月9日夕方18時40分頃、一通の携帯メールがTという生徒からA教諭に発信された。「先生、他高校の相撲部員には神道大学相撲部から出願書類が来ているそうですが僕のはまだですか?」

  • このメールをどのような気持ちで受け止めたか分からないが、A教諭はすぐ神道大学相撲部コーチに「願書書類の一式が未着」と電話した。時刻は18時50分であった。

  • 19時30分、神道大学相撲部コーチは大学職員に問い合わせてくださり、その結果をA教諭に電話してくる。「9月16日の時点で進路指導部宛に発送され9月18日には届いていているはず。願書締め切りは本日10月9日の消印まで有効ですが・・」と言う内容であった。

  • 恐らく顔色を変えたであろうA教諭はまだ学校に残っていた進路指導部の副部長であるB教諭に「書類来ていませんか?昨年は進路指導部が直接私に手渡してくれました。今日が願書締め切りだそうです。」と伝える。

  • エッ、知らないよ、今日締め切り?!」と言ったかどうか知らないが、事態を重く見たB教諭は電話で進路指導部長のC教諭に報告しながら進路指導部の部屋や第一職員室を探す。想像であるが内心「エッ、又起きたか!」と思ったに違いない。

  • 事態の重大さに気づき、相撲部顧問のA教諭は神道大学職員で相撲部顧問の先生に電話した。何を話したのか、誰もその内容を聞いていない。時刻は20時20分であった。

  • 20時40分、遂に資料がC進路指導部長の机左隣の棚の上から他大学の封筒に紛れて神道大学からの進路指導部宛の正式封筒が見つかる。丁度1時間探し回ったことになる。

  • 封筒は「封切り」されており、誰かが中を見ていることは間違いない。確かに中には宇宙高等学校長宛の神道大学学長からの「公文書」が入っており、生徒Tの受験条件合致と入試要綱・願書一式が入っていたのである。

  • しかし書類はあるにはあったが、当日の消印と言ってもすでに時刻は21時前で途方にくれていたが進路指導部のB副部長が「堺本局なら24時まで受け付けてくれる」ことを思い出したのである。

  • 窮地に一縷の望みを得た宇宙高校相撲部顧問のAは生徒T君の保護者と本人、ならびに神道大学に対して書類はあったが時間が無いので「願書は学校で代行して作成する」旨の了解を得る。

  • A教諭は生徒T君の担任であるD教諭に「調査書」の作成を依頼、その後「学校長推薦書」「入学志願書」の作成を急いで進める。ところが調査書と学校長推薦書には「校長の公印」が必要なためその手配を進路指導部のB先生に頼む。

  • A教諭はここまでの顛末を管理職のE先生に報告し指示を仰ぐ。「事務室のFさんに学校に来て貰うよう」にとの指示が出る。そこで進路指導部のB教諭は事務のFさんに電話するも電話に出ないので同じ事務のGさんに電話する。

  • 時刻はすでに1時間経ち21時30分、焦ったB教諭はG職員に「校長の公印が要るんです。要るんです!」と叫び、頼み込んでロックナンバーを電話で聞きながら金庫の開錠を行い校長印を遂に手にする。そして急いで入学志願書の作成をT君と連絡しあいながら続ける。21時31分、C進路指導部長がゆっくりと学校に到着した。

  • A教諭は学校近くのコンビニで「受験料」を振り込み、証明用のT君の個人写真を出入りのK写真館に頼んでいたものが21時50分頃写真館が届けてくれたので、それを願書に貼ってAは堺の中央郵便局に自分のバイクを飛ばして届ける。時刻は22時40分であった。当日消印まで残り1時間20分であった。

  • 郵便局前でA教諭は電話で関係者すべてに「無事投函」できたと「ホッ」として電話報告した。そして23時30分学校に戻る。C進路指導部長がT生徒とその保護者に謝罪。その後進路指導部長副部長、相撲部顧問A教諭と3人で無事に済んだ事を喜んだのである。

  • 日が変わって朝7時30分事務室のG職員が部屋に入ってくる。何時もは8時10分頃の出勤がこのように早いのでどうしたのかとこの学校の校長は怪訝に思ったのである。「実は重要な金庫の鍵の番号をB先生に教えました。考えたら軽率な行為・・・・・」と目を少し赤くしていた。昨夜は寝れなかったのだろう。

  • その学校の校長は事務長には電話したのか、了解は得ていなかったのかと問いただすも「時間がなく焦っているようだったので管理職の許可も得ていません・・・」と言う。丁度その頃当事者の一人A教諭が校長宛の「報告書」と言うタイトルの書類を持って校長室に入って来たのである。

  • 校長はそれを観たが、まず「報告書ではないだろう。顛末書ではないのか」と指摘し、今後の再発防止策の策定手順の無いのに驚いたのである。それに何より最も責任の重いC進路指導部長が来ていないことに憤慨したのであった。

  • 校長は進路指導部のCとB、それに相撲部顧問A教諭ならびに管理職、事務長、全員揃って部屋に来るように言ったのである。以下省略。  (以上がざっとした筋書き)

     命題
      1.管理責任が学校長にあることは当然として、この学校の体質について想像を加えて論じよ。
      2.そしてこの学校の抱える病理を解剖し、打つべき対策について論じよ。

     
    補足情報

  • 実は今年はすでに一件、最重要な案件で「似たような事件」があり、昨年も同じような事件がこの学校にはあったのである。前進路指導部長の報告によれば前からこのような「資料が無い。・・無い。」と大騒ぎする事件などは日常的にあったと言う。

  • 又昨年は「大学合格通知書」を放置し、保護者からの連絡で初めて知り管理職とともにご自宅に謝罪に行ったことも記憶に新しいのである。

  • 加えてこの学校の校長の発信している10月4日のブログ「編転入」の末尾には大学進学の願書資料を放置して生徒の進路に影響などがあったら「厳しい処分」を下す。とまで書いてあるのである。


21.10.15(木)高校3年生への校長講話


10.15左10.15右

10.15左下

  • 今日は「3年生への校長講話の日」であった。各学年に一回行っているもので2年前から実施している。言ってみれば「校長の授業」で「産業社会」とかのテーマによる特別授業と考えている。

  • 月に一度の一斉参拝や朝礼、時に校内放送を使った臨時校長講話などがあるが年に一度改まって私の話をする機会と言うわけである。昨年までは「レジュメ」を使って説明していた。今日も作っていたが今朝になって今日は資料配布をやめて口頭で「パンチある言い方」にしようと考えたのである。

  • 私が言いたかったのは松山千春の歌である「大空と大地の中で」に「その心」がある。どういうわけかこの歌が好きでならない。私が生徒に伝えたかったのは最後の歌詞である「力の限り生きてやれ」というただこの一点である。

  • ごちゃごちゃ」「あれこれ」言っても生徒の頭には残らないだろう。しからば今年は違うやり方による私のメッセージを伝えたいと思ったのである。一般の教員であれば英語とか数学とか様々な専門分野がある。

  • しかし校長というのは生徒へ伝える究極の話は「これから先何があってもしっかり生き抜いていけ」というしかないのでは無いかと最近では思うようになっているからである。

            果てしない大空と 広い大地のその中で
            いつの日かしあわせを 自分の腕でつかむよう
            歩きだそう 明日の日に 振り返るにはまだ若い
            吹きすさぶ北風に 飛ばされぬよう飛ばぬよう

            凍えた両手に息を吹きかけて しばれた体をあたためて
            生きることがつらいとか苦しいだとか言う前に
            野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ

  • 私が本日、卒業まで4ヶ月強の3年生に話したことは多分に「自分の人生の光と影が投影」しているものだと自分でも分かっている。まだ幼い生徒には私が今日話したことが分からないかもしれないしその可能性の方が高いだろうと思う。

  • それでも私は言わざるを得なかったのである。自分の人生を生徒に押し付ける気など毛頭ないし私が生きてきた人生などこの地球上の人間の様々な生き様からすれば取るに足らぬ話である。しかし縁あってこの学校の校長となり、齢63歳になった今、17歳、18歳の子どもに私としては「伝えたかった思い」がある。

  • まず最初にこの曲を聴いてもらい私がその意味を解説した。そして話に入って行ったのである。今日の話のテーマは「臥薪嘗胆」であるとこの字を白板に書いて私は歴史の故事を導入部分に据えたのである。

  • 勿論この語の意味は目的達成のため、成功するため、復讐するためなど苦労に耐えると言う意味である。薪の上で寝ることで「痛み」を忘れることなく、豚の肝をなめることでその苦味を知り、自分を戒め、初心や屈辱や忘れず努力をするという意味である。このことを一八史略の故事を元に生徒に話した。

  • そして明治維新を経て「近代日本の日本と言う国家と日本人と言う精神性」はこの臥薪嘗胆という言葉から始まったと私は勝手に考えている。維新後30年富国強兵政策でようやく近代国家の形は出来、わが国は最初の国際戦争であった「日清戦争」に勝つ。

  • しかしロシア、ドイツ、フランスの列強3国に干渉され遼東半島を返還するように要求され、いまだ国力としては弱体で日本は泣く泣く応じざるを得なかった。歴史に言う「三国干渉」である。このことも生徒に話した。

  • そしてこの時の日本の世論は「今に見ていろ」「何時かは・・」と世論を盛り上げ、国力強化のスローガンとなったのがこの「臥薪嘗胆」であったと話を続けていくと生徒は真剣に聞いてくれ目を輝かすのである。

  • そして私は本論に入って行ったのである。知識教養で言えば絶対的に「歴史」である。日本史と世界史は何時でも何処でもどのような方法でも勉強できる強化であると私は強調した。「歴史を学ぶ」中に「人間としての生き方の知恵」があると強調した。

  • 歴史の本も色々ある。硬いのもあればやわらかいのもある。テレビの大河ドラマも歴史の勉強になる。歴史物をしっかりと読むことは「知性や教養の積み上げ」に最も効果がある。それは「時代別の言語に触れる」からである。そして「言葉こそ魂」であると述べた。

  • 君たちに伝えたい言葉で言えばベースは「忍耐」「我慢」「努力」「志気」の4つが重要と強調した。以上の4つは骨組み骨格、ハードウエアであると。その上で生きたかの工夫すなわちソフトウエアとして「挨拶」「笑顔」「言葉使い」「服装」の四つが重要であると述べたのである。以上は全て「ただ」で身につくものでお金は要らないとも述べた。

  • その結果として人間には「知性と教養」が滲み出てくる。これが「人間の香り」でありこの香気こそ「人間の品」であると。「品性とか品格」と言って良い。こういう言葉がある。「粗にして野だが卑ではない」ということも付け加えた。

  • 卑しい人間になるな」、人間として最も恥ずべきことは卑しい心の持ち主になることである。しかし同時に人間は神様ではない。失敗や事故事件に巻き込まれる。そのときに「人間の真価」が表れると私は述べた。

  • 捲土重来」という言葉がある。「七転び八起き」と言う言葉もある。「隠忍自重」「雌伏十年」と言う言葉もある。「君よ、憤怒の河を渉れ」と言う言葉もある。「勉励刻苦」「われに艱難辛苦を与え賜え」という言葉もある。

  • これから一生山あり谷ありの人生が続く。「良いときもあれば悪いときもある」。それが「人間社会」である。自分の人生を振り返って考えてみると人間と言うのは実に愚かでどうしようもない存在だと思う。しかしそこが人間社会の面白いところでこれが型に填まったような同じタイプばかりでは面白くもなんとも無い。

  • 自分が好きな人間もいれば嫌いな人間もいるように相手からも好きなタイプや嫌いなタイプに分類されているのである。好きなタイプばかり集まったグループや組織では活力と発展は無いだろう。嫌われてる中で生きていくのが面白いと思うようにならないといけない。

  • これから先「失敗と成功の繰り返し」となろう。大学選び、就職選び、結婚相手選びこれから大きな三つの選択がある。「パーフェクト」に自分の思うように行くわけが無いと思っておいたほうが良い。

  • 問題は「失敗したときの自分の対応」である。こういう言葉がある。「起きたことはすべて正しい」とまず「受け止める」ことが重要だと言い切り要因を他のせいにしてもはじまらないとも言った。受け止めとは100%反省をするということではない。「反論」「反抗」「対抗」「復讐」「怨念」はあって良いと思う。

  • 問題はその後だ。めげて引きこもり、自己を追い込んで再起不能となったら全く意味は無い。「不屈の闘志」が必要である。「負けてなるものか」という内に秘めた「闘志」がエネルギーだ。これが「臥薪嘗胆」だと再度強調したのである。

  • 闘志を燃やせ、エネルギーを燃やせ、自分の持つ力を信じて「力の限り生きてやれ」と話を歌に戻していった。そして最後に私はアカペラで「大空と大地の中で」を体育館一杯に響くように唄って校長講話を終えたのである。

  • 今日は上手く歌えなかったが「手拍子」に始まり、「万雷の拍手」が生徒から沸きあがったが本当に分かってくれたのか。しかし何時か「臥薪嘗胆」という言葉に触れるかその場面になった時に生徒は私を思い出すかも知れない。私は「浪速高校3年生、しっかりと生きて行け」とつぶやきながら会場を後にしたのである。これでもう高校3年生に話できるのは来年2月27日の「卒業式」となる。


21.10.14(水)日本の教育が危ない!?

10.14左10.14右

  • 遂に高校でも「学級閉鎖」となった。正式には「学級休業」と言う?。2年生の一クラスである。昨日時点では4名であったが今朝になって2名増えて合計6名が休んでおり基準の内規になったのでやむなくこのクラスは閉鎖とした。

  • 来週からは「中間試験」が始まるが今日から4日間で17日までである。次回登校日は19日だから10月20日から始まる中間考査には間に合うが今後の展開次第では「感染が拡大」しそうな様相である。

  • とにかく先週も泉州ではお祭りでとにかく人ごみの多い行事があるのと少し気温が下がってきているのもあるのかも知れない。とにかく中間試験は予定通り済ませたいと思っているのだが・・・。

  • もうどうでも良いが「全国学力テスト」が来年度から「抽出調査」に変わることがほぼ固まったみたいだ。「全国の小学6年と中学3年の230万人余りを対象」とした全国学力テストについて文部科学省は13日にこれまでの「全員調査」から「抽出調査」に切り替えた上で、希望する市区町村の参加を認める「希望参加方式」を併用する方針を固めたとの今朝の新聞記事である。

  • もう私はこの問題では関心もあまりないが、「希望参加方式」という新たな「物議を醸しそうな方針」が出てきている。抽出なら抽出と「スパッ」と切り替えれば良いものを幾分「心苦しい」と見えて、希望するところは自治体として参加できると「お茶を濁して」いるのである。

  • 参加しなかった自治体は「各学校や個々の児童生徒の改善点が把握できなくなるから希望参加制を考えた」と言うが、これは自治体に「踏み絵」を踏ますことにならないか。3年連続で下位の大阪府はこれで「汚名返上」の機会は失われたのではないかと思う。

  • 成績レベルの良い学校」だけが参加し、低位の学校などは「退けて」参加しなくなれば何をやっているのか分からない。もともと全国学力調査は1956年抽出調査から始まり、全員参加となった後の1966年、「日教組の反対」で打ち切られた経緯がある。

  • その後1982年に抽出方式の「教育課程実施状況調査」が何度か実施されたが世界的な「日本の子ども達の学力低下」から2007年以降行われてきたが「たった3年でまた終焉」である。たった3年ですぞ。

  • 抽出調査を行うことでこれまで58億円程度かかっていた実施費用のうち、数が減った分採点作業などで20億円が削減できるとしているが、面白いのは「希望参加」の場合は「模範解答」を送るので「学校ごとに自己採点せよ」としているところだ。

  • 誰がこのようなことをすると思っているのか。恐らく希望参加は自治体の長が「ギャーギャー」いうから一応参加しても、試験結果は「倉庫に」投げておくだけのことにならないか。私には構図が見えるような気がする。

  • もっと深刻なことは「教員免許の更新制」を来年度の10年度限りで廃止するという。この命はたった2年であった。しかしふざけた話だ。今年から始まって本校でも既に7名の先生が研修会に参加して免許を更新してきてくれた。費用は当然個人免許であり、生活の糧なのだから「個人負担」である。

  • ただ私は配慮して当日の勤務は「職免」としてあげたのであるが、今年で終わりだと言う。来年の10年度の対象者は3人いるのだが、彼らに何と言えば良いのだろう。「最後になるから名誉と思って行って来て!」とでも言えというのだろうか。

  • みすみす来年で終わるものを高い研修費を個人持ちで行かせるのは「忍びない」よ。大体理由は「教員の技量向上に効果があるか不透明」だとか「ただでさえ忙しい教員が更に疲弊する」といった意見がまかり通っているらしいがとんでもない話だ。

  • 廃止するなら即刻廃止するべきだが法律なので11年の1月通常国会で関係法令を調整するというが、この結論を出した13日の文科省の「有識者会合」に参加して廃止意見を述べた人間は本当に「教育現場の実態」を分かって言っているのだろうか。

  • それにその種のタイプばかり集めて意見を聞いても結論は出ている話なのであろう。前回の有識者会議は「やるべし」で法律となったのである。「政権交代」とはこういうことかと私は「嘆息」する。

  • 資質に問題がある教員」を抱えて校務運営している校長のほうが疲弊しているのだ。間違ってはならない。「改定教育基本法の精神」を具現化した目玉の施策であったが政権が変わった瞬間に「廃止」だから完全に「先祖帰り」ではないのか。もう少し「検証」しても良いではないかと思う。

  • 正直言って民主党政権は非常に良くやっていると思うが教育問題は急ぎすぎている。これでは将来大きな「禍根を残す」ことになりかねない。最大の懸念は「日教組問題」である。民主党の教育施策は殆ど日教組の主張そのままではないか。

  • 現場には良い教員もいればどうしようもない教員もいるのである。これは厳然とした事実である。これらを束ねて「校長のリーダーシップ」で学校改革を進めようと「1983年の中曽根臨調以来の国の教育施策」が今急ブレーキ、急ハンドルで切られようとしている。到達点が教員免許の更新性であった筈である。

  • 重要な教育3法のうち更新制法律が廃止されたら、次は「改定教育基本法」も元に戻せと言ってくるかもしれない。私は本気で「日本の教育の行く末」を心配し始めたのである。

  • 大勝した民主党の小沢幹事長に次ぐ党側のナンバー2に日教組出身の輿石氏が参議院議員会長のまま就任した。「教育が政治に中立などあり得ない」と公言するばりばりの日教組出身議員である。

  • このことは現政権が日教組政権と言っても過言ではないくらいに今後教育政策に日教組や連合、自治労などの労働組合の大きな影響を受けていくと危惧するのだ。私は今「日本の教育が危ない」と感じ始めているのである。


21.10.12(月)空手道部全国優勝祝賀会



10.12左

10.12左下10.12右下

  • 今日は夕方難波のスイスホテルで先の「インターハイ全国優勝」を成し遂げてくれた「空手道部」の祝賀会があった。合わせて関係者への「感謝の集い」ともした。5年前にも優勝し、そのときは上六の都ホテルでしたらしいが今度は難波に変更した。

  • 今までは「保護者会主催」であったが今回から「学校法人との共催」にしたのである。従って「理事や評議員」の先生方にもご案内したのである。私立学校であるから全国優勝などしてくれたら大きな「お祝いの会」くらいあってもおかしくはないと私は考えたのである。

  • 勿論他のクラブが全国優勝してくれたら当然同じようなことをする。今後「学校法人大阪国学院の決まり」としたのである。本日のメインゲストは府内の空手指導の関係者で「錚々たる先生方」が出席されたのである。有難いことであった。

  • 大阪府空手道連盟の幹部、学生連盟、大阪高体連」の役員が大勢来て頂いたのであるが、加えて地元住吉区の府会議員、中野まさし先生、大阪市議会の前議長で住吉区の多賀谷俊史先生、そして何かに付けてご指導いただいている自民党幹事長の住之江区選出の市議会議員高野伸生先生と「花を添えて」頂いたのである。高野先生は空手についてもご造詣が深く空手道場の多くの先生方と顔見知りであられた。

  • OBでは先の「国体で全国優勝した大阪代表メンバー全て」が総揃いしてくれた。あの新潟国体で大阪に優勝旗をもたらした空手の成人のメンバー全てが「本校の卒業生」である。彼らは私が卒業させた者たちである。

  • このように本校の空手道部はいまや大阪の空手道の屋台骨を背負っており「人材供給源」となっているのである。これも町の道場の先生方や高体連の先生方のご支援ご指導のお蔭で、府内の空手少年の「垂涎の高校」となっているのである。

  • このような素晴らしい学校にしてくれたのは先輩のお力やなかんずく現在の本校の教諭で「指導者である二人の先生の力に拠る」ところが大きい。ベテランのT先生と若手のI先生のコンビが絶妙なのである。

  • 特に若いI先生の指導力は高く人物も若いにしては「出来物」と私は評価している。ベテランのT先生もお人柄が大変良く、今「学年主任」として重要な役職を見事にこなしてくれており8月には体調を崩されたが最近は調子が上がってこられていると聞く。

  • クラブ員は38名、国体選手諸君は勿論、その保護者まで入った「一大パーティ」で今日は350名もの人たちであった。とにかく私立学校の保護者はご熱心で「追っかけ」みたいに子どもの試合の会場には必ず応援に出かけるのである。

  • それが空手道だけではなくて弓道、野球、サッカーとにかく全ての運動部の保護者会は団結がすごく力がある。私はこの勢力を有難いと思っておりこの3年間私が進めてきた「学校改革」を評価して頂いており、私のクラブ活動への支援も認識されていると思う。

  • 今日の私の挨拶のハイライトはなんと言っても「新武道館の建設」を発表したことである。初めて外部にオープンにしたのである、勿論ネット上ではしているが公開の席での「宣言」は初めてで、このタイミングとしたのは空手道部に敬意を表したのである。

  • 新武道館の一階の最も良い場所に「空手道部の専用道場」を作る。この発表で会場が「どよめき」、歓声が上がったのである。喜んでくれたのである。全国で空手に強い高校はすべて専用の道場を有しているが本校にはなかったがこれで「肩身の狭い思い」はしなくて済むだろう。

  • 体育館の片隅で努力する選手を見ていて私は決意したのである。良いものを作ってやろうと思う。それで今日のパーティでは発注先のゼネコン先である「南海辰村建設」の社長さん以下が駆けつけてくれて映像を使った「プレゼンテーション」をしてくれたのである。

  • 本校の教職員も多く参列してくれた。今回の祝賀会は会費制としておりお一人10000円家族2名の場合は15000円としている。引き出物は大きなタオルを用意したそうである。

  • それにしても空手道部は「人気沸騰中」で先週9日にはNHKで生番組「あほやねん!すきやねん!」にて10分間も放映された。中継車が校内に入りレポーターの「イエンタ」という女性の方が「こちらは浪速高校の空手道部です。ハーイ皆さん、皆さんは日本一強いと言うのは本当ですか」から番組は始まったのである。

  • 私は自分の部屋でテレビを見ているが百メートル離れた体育館で実況中継がなされているのに何か不思議な感じがしたものだ。10分放映されると言うのは素晴らしい宣伝効果がある。

  • ちょうどミニ浪速祭で学校にバザー準備に来ていた保護者を掛け集めて私はご案内したのである。しかしこれについては私は担当である「入試広報室」に厳しく指導したのである。この情報を自分たちだけで抱えて「広報情報委員会」に流していないものだから「ホームページに予告」していないのだ。

  • これは極めて残念であり、「組織のたるみ」と非難されても仕方がない。両方見ている高校教頭が指示しなければならないし、室長と委員長間のコミュニケーションが上手く行っていない証明である。

  • とにかくパーティは盛り上がった。しかしこのホテルは土曜日に前受け金250万円を受け取りに来たらしい。このようなホテル聞いたことがないが「食い逃げ」するとでも思ったのであろうか。本校はまだ信用がないのかも知れない。(?)

  • 司会は体育科の女性のA先生であったが明るくて中々上手い進行であった。あの弾ける明るいお顔が何よりの武器であり、多くの先生や管理職からも評価の高い先生であるが結果は事務室との連携など細かいところでは詰が甘い。

  • しかし正直言って「極めて良い雰囲気の酒宴」であったと思う。監督のI先生の奥様を私は舞台に上がって貰った。私にとってこの夫婦の結婚式が浪速に来て最初の主賓としての出席であった。7ヶ月の長女を抱いた奥様と生徒に囲まれたI先生を観るにつけ、私は「教師と言う職業の素晴らしさ」を感じるのだ。教師って良いなとつくづくと思う。

 



21.10.11(日)権力の二重構造

10.11左10.11右

10.11左下

  • 起きたらパソコンを起動し「メールをチェック」する。ブロバイダーを替えて以来、「個人アドレス」は余りオープンにしていないのでメール数も少ないから助かる。ただ「学校のアドレス」に来るメールも自宅で見られるので数はあるが休日はないのが嬉しい。

  • 管理職とは携帯電話で連絡」しているから問題はない。パソコンの機能もその内に変わってくるのだろう。本当に携帯電話は便利な代物である。「手放せない」。時々携帯電話を意識して持たないと言っている人が居るが「どうしてだろう」と思う。

  • もうぼつぼつ新しいものに換えれば良いのだが、今のものが気に入っているというより、もう「傷つき果てている感じ」で、こうなれば返って使い易いし「愛着」があるのである。テレビも映らない。丸3年使っている。

  • 厚みも薄くないし人からは「古臭い」と思われているだろう。とにかく良く落とすから概観は見られたものではない。しかし時々御堂筋あたりでサラリーマンが携帯電話で「アンテナを引き出して」使っている人を見るとあれよりは新しいと安心するのだ。

  • 昨日の「ミニ浪速祭」も無事終わり、広報情報委員から貰ったCDを起動して写真を見た。思い出しては「微笑む」のである。それにしても「ゆるキャラ:ふく丸クン」は面白かった。あのぬいぐるみは一躍時の人になった。来週は「重要な中学の入試説明会」だから又登場してもらおう。

  • 昨日は全ての予定が終わったのが4時30分頃で5時前にはCDを持ってきてくれた。つい1時間前に撮った写真の100枚近くがたった一枚のDVDに内蔵され、それを自宅に持って帰れるのである。便利な世の中でこういうところは「パソコンの威力」である。

  • 今日は予定が何もなく「ゆっくりゆったり」であった。明日は「空手道部の全国優勝の祝賀会」が南海スイスホテルであるからまあ今日はゆっくりである。起床もいつもよりは幾分遅くなる。起きた後はいつも決まっており新聞を読む。日曜日といえども5大紙をじっくりと読む。

  • 余り関心をひくような記事や大きなニュースはなかった。ただ一つだけ目を引く記事が朝日だけにあった。それは民主党世政権で新衆議院議長となった横路氏が幹事長の小沢氏を間接的に批判している内容のものだった。要は現在の政権である民主党が進めようとしている政策決定の役割を政府に「一元化」することへの批判である。

  • 元々は「族議員の排除」と「政府と党の二重構造」を避けようというものだが政府に入れなかった立法府の議員は「やることがない」と嘆いているというのだ。立法府を預かる衆議院議長はこれでは「独裁国家」と批判しているのである。この問題今後どのように展開していくか大変に興味がある。

  • 政権が発足して1ヶ月「大変に良くやっている」という感じだが、ぼつぼつ政権内の「不協和音」が聞こえ始めてきた。各省庁と国家戦略室、社民党とインド洋給油派遣問題、国民新党亀井大臣のモラトリアム法案などあちこちで「きしみ」が出始めている。

  • しかしこれは当たり前で元々「寄せ集まり部隊」の民主党だから「早晩」衝突するのは目に見えていた話なのである。鳩山総理がどのように「指揮」を取るか極めて重要である。夫人と一緒になって「ファッションショウ」で踊っている場合ではなかろう。

  • しかし政権を取る前にテレビなどであれこれ言っていたが現実に政権を取ると「電光石火」「快刀乱麻」で解決に至らないという典型的な「俯瞰図」を見る思いだ。長妻後世労働大臣などもあれほど自民党政権を年金問題で追求してきたが最近はめっきり「口数が少なく」なっている。やり手の菅国家戦略大臣は一向に見えて来ない。

  • 民主党は政府の「鳩山総理と党の小沢幹事長との二重構造」が問題視されているがこの「権力の二重構造」というのは「組織の持つ宿命的」なものといっても良い。企業でも「社長と社長を引退して会長に引っ込んだ実力会長」との関係だ。

  • 又「お飾り社長と実力派の番頭副社長との関係」などもある。又「創業家と雇われ社長」の関係も大体様相は似てくる。しかし何時かは権力の二重構造は「崩壊」していくものである。「安穏な平時」ならそれでも一見上手く行っているかに見えるが、今の世の中みたいに「激動・激変の戦時」と言う中では組織の力が最大限発揮できない形はいずれほころぶ。

  • 学校とて例外ではない。公立学校はまったくこういうことはない。それは「教育委員会」組織というものが機能しているからである。あの橋下知事さえ「くそ教育委員会」というまでで、基本的に独立委員会である教育委員会にはどうにもならない限界はあるのである。

  • 問題は私学」である。とにかく「私立のオーナー系」私学はどうしても創業家理事長が絶対的権限を有しているから法的不祥事でもない限り校長以従業員、労働者は勝負にはならない。だから府内でも私立高校の校長はよく代わる。ひどいのになると1年で交代の挨拶状がくるくらいである。

  • 校長も理事長の方針に反したりして校務運営をすれば嫌われるし法人経営に口出しすれば「吹っ飛ぶ」ケースもある。又教員が校長の批判を直接理事会側に訴えてそれを理事会側がそのまま受け入れるケースもある。校長からすればスパイの教員を抱えているようなものである。

  • 名前だけの理事会で弱い校長の場合、組合から「それは理事会の意思か?」などと突っ込まれれば「口ごもる」こともあるだろう。又無能な校長だったら学校を危機に陥れる。とにかく「戦時」は「ワンウィンドウ」で「理事長・校長兼務一体化」が望ましい。

  • 本校は長い歴史で初めて理事長を神社界の外から招聘し、「理事長・校長一体の体制」を敷いたのである。従って権力の二重構造はない。「絶対的職務権限」を私は有している。私の監査・査定機関は理事会と評議員会である。

  • 私としては「ポスト木村」は神社界に理事長職を戻す「大政奉還」を考えているが、問題は「校長の人選」である。理事長は神社界から、校長は内部、外部も含めて幅広く人選し「私の後継者」を探し育成しなければならない。

  • しかしその時機は何時来るのだろう。権力の交代を誤れば今の浪速は、直ぐに「もとの木阿弥」に間違いなく戻る。そうあってはならない。教育改革が一段落し「安寧安定の教育界」が来るのを待ち望んでいるが、幾分「左翼的」な民主党政権と公私比率の解消など厳しい「橋下教育改革」に対峙して「本校を守り発展させることの出来る」人間は私しかいないと思っているのだ。

  • 今日の「天地人」ではないが、上杉は会津120万石から米沢30万石へ移封である。「浪速が上杉のようになってはならない」。米沢で上杉家は「塗炭の苦しみ」を味わうことになる。私は本校の教職員を路頭に迷わすことは出来ないのである。公立私立生き残り競争の決着が付くまでは私は辞めることが出来ないのである。


21.10.10(土)簡略版浪速祭だー!

10.10左10.10右

10.10左下

  • 簡略版浪速祭」を行って良かった。一部には「ミニ浪速祭」と呼んでいるようだが9月の初旬に新型インフルエンザで「泣く泣く」中止した分の「代替浪速祭」であった。当初は今年の浪速祭はなしと決めていたのだが、どうも気分が優れず1週間を過ごした後、再行を決定したのである。

  • 誰かから強力な働きかけがあったと言うわけではない。ただ中学は授業をカットして体育館の舞台分だけでもやらせたい、高校も昼休みに分割して軽音楽などさせたらどうかと言う意見が出てきていた。

  • 又PTAは折角値札付けまでして揃えた「バザー商品」をどうするのと言った問題も出てきたのである。丁度今日は重要な「秋の学年保護者集会」がある年度予定の日でもあり、私はすべて今日の10月10日に「省エネ型浪速祭」をやってしまおうと決断したのである。

  • 極めて良い天気」にも恵まれ、言うことのない浪速祭となったはずである。生徒も保護者も外部のお方も多くお越し頂いて立派なものになったと思う。特に「生徒の顔が弾けている」のだ。「青春のエネルギーの発散」である。やらなかったら心の中で「むしむし」何時までもうずいていたかも知れない。

  • 地元商店連合会の会長さん」もお顔を出してくれた。私の部屋でコーヒーを飲みながら学校のPRビデオを見ていただいたりバザー会場を覗いていただいたりとこの面でも有意義であった。

  • 球技大会」は盛り上がり、女子は「ドッジボール大会」、男子は「フットサル大会」でクラス対抗や仲良しクラブの対抗戦で私は1位から3位までに「校長賞」を出したのである。

  • この球技大会のアイデアは私ではなくて自治会や体育科の案だろうが一旦決まれば「見事にやってくれる」のは「教員社会の特性」かも知れない。誰かが号令しないと浪速祭の再開は絶対に教員の発想からは出てこないが、やると決まったら見事に「知恵を出し」役割分担して「仕上げてくれる」のだ。

  • 8時30分に「中庭の特設舞台」は活躍し始め13時ぴったし止めてくれた。この辺、本校の生徒は聞き分けが大変良い。急遽昨日放課後に組み立てたもので赤じゅうたんの舞台の上で多くの「軽音楽チーム」が演奏してくれた。

  • 私などの世代はあのような曲は何を言っているのか良く理解できないが、聞いている生徒も両手を頭の上でたたいたりして「乗っている」のである。「ど演歌大会」なら私も舞台に上がるがさすがにそのような雰囲気ではない。

  • 午前中私は「中学生が体育館で出し物」をしているのでそちらに顔を出したのであるが保護者が多く来てくれており雰囲気は大変に良かったのである。劇やコーラスであるが全く高校生と違って「可愛く」まだ「子ども、子ども」している。

  • 金と時間を掛けず皆の共同作業で一つのことをまとめていくと言うのは大いに「教育効果」がある。今日の舞台で中学生たちは一つ成長したと思う。さすがに中学は高校と違って先生方が「つきっきり」と言う感じで「そう、幼稚園の学芸会的」雰囲気である。幼いのである。

  • 今日のハイライトは「ゆるキャラ:ふく丸クン」の活躍である。「特筆」ものである。「東奔西走」「八面六臂」の活躍とはこういうことだ。とにかく「面白い」のである。せっかく作ったのにと思ったが十分元は取れた。

  • 中に入って盛り上げてくれた私と同じ歳の「体育科のK先生」には感謝、感謝である。とにかく15分が最大限界時間だという。暑くて汗どろどろという。何回も着替えていた。何しろ「ふくろう」だから毛皮なのである。暑いはずだ。次回の出番は11月1日の中学校運動会となろう。私は考えた。これは「高いギャラ」が必要だと。

  • 13時に終了して大急ぎで片付けに入り、14時からの「学年保護者集会」の準備となる。私はここで着替えて「スーツ姿」になり、まず14時に高校1年生でご挨拶、その後場所を移って高校2年生でのご挨拶となる。

  • 受付には「ふく丸クン」のキーホルダーを来校して頂いた保護者に全員漏れなく差し上げたのである。実は今このキーホルダーは「隠れたベストセラー商品」となっており、「人気沸騰中」で生徒のものを観た保護者から「私も欲しい」と要望されていたからである。もともと保護者にも差し上げたいと大量に作ってあるのでまったく問題ない。

  • 今日の高校1年生では「来年の修学旅行」の計画説明を校長自ら行うこととなった。教員は誰も行っていないからである。4班に分かれ、「フランス、ドイツ、アメリカ、沖縄石垣島」だ。それぞれの特徴と海外修学旅行の意義を保護者に説明したのである。

  • それと最近の学校の状況、すなわち「多聞尚学館の活用状況」「武道館建設宣言」「新学習指導要領」などの説明を行い、又民主党政権の公約である子ども手当てや「公立高校の高校授業料の無償化に伴う私学への助成」などの動きを丁寧に説明したのである。

  • そして最後に「来年度は授業料は上げません」と宣言した。ただ「教育活動特別充実費」と言う名目で一律年間6000円(月度500円)のファンド設定への理解と協力を求めたのである。正規には手続きを踏むが折角の機会なので「予告」みたいなものでお願いしたのである。先の理事会での確認事項である。

  • 13時30分自治会役員が揃って校長室へ。私は慰労の言葉を掛けて「特別携帯ストラップ」を一人ひとりにプレゼントしたのである。大変喜んでいた。帰り際に自治会長は「校長先生、来年はちゃんとしたものをしてください」としっかりと言われた。

  • 自治会役員は今日で「任期が終了」となり実は本日のホームルームで役員選挙が正式に決まったのである。次回の朝礼で新旧の交代式がある。本校初の女性会長は見事にその責任を果たしてくれたのである。

  • 保護者集会のあと視聴覚教室において「バザー役員の打ち上げ」となった。私は事務室に「サンドイッチ」を用意させPTA実行役員の皆様を慰労申し上げたのである。いや忙しい目配り気配りの日であったが事故もなく見事に終えてこれほど嬉しいことはない。「万歳」である。


21.10.9(金)久々に橋下知事の登場です

10.9左10.9右

  • 久しぶりに大阪府知事である「人間橋下徹」氏を研究できる「小さな、小さな事件」があった。8日の朝日の朝刊に記事がある。他紙にはなかった。その日の夕刊になって各紙は結構大きく取り上げている。この辺が面白い。夕方の朝日放送TVでも報道していた。

  • 朝日の記事の見出しは「職員の反論メールに激怒」「橋下知事 物言い非常識処分も検討」とある。要は知事が「全職員宛に税金に対する意識の低さを嘆くメール」を出したところある職員が「反論のメール」を出したらしい。しかし後述するがこれは反論ではない。新聞記事もこれを反論と書くのは問題である。

  • 知事はこのメールに対して「物言いが非常識」と言って「激怒」したと朝日は書く。知事が一連のやり取りを府の幹部職員に転送してこの職員の「処分を検討するよう指示」を出したというのだ。そして次が朝日らしいのだが府庁内では知事のこの態度を「度量が狭い」と疑問視する声もあると書いていることだ。

  • 又記事の末尾には職員の中から「知事自身がメールを送ってと言っていたのに気に入らなければ処分なんて」と「おびえる声」まで出ていると記事に書いているが知事が怒っているのは「物言いというかマナー」であってこれはピント外れだろう。

  • それにしても朝日の論調は「この種のメールに対してえらい寛容で」、まあごちゃごちゃいう知事がさも悪いと受け取られない感じである。一方夕刊の産経は小さい扱いで淡々と記事にしている感じであった。

  • 新聞記事というのは「見出し」を見ればすぐその新聞社の「姿勢」が分かる。産経の見出しは「メール内容非常識」「橋下知事、職員に厳重注意」とある。朝日みたいに知事への批判的ニュアンスは滲ませていない感じである。

  • 読売の夕刊は「橋下知事に批判メール」「厳重注意上司への物言い非常識」と出ていた。かなりの段数で、どのような事件か、何があったか最も分かり易く記事にしている。例えばこの職員の知事への返信メールをより具体的に報じている。

  • それによれば「愚痴はご自身のブログ等で行ってください」「メールを読む時間X全職員の時間を無駄にしている」と返信し、これに対して知事は「非常識さを改めること。言い分があるなら知事室へ来るように」と返信したらしい。これが第一幕である。

  • この職員はこれで素直に謝れば良いものを更に「恐らく逆切れ」で反論の返信をしたらしい。第2幕は「お呼びなら公務をどけてでもお邪魔する」と書いたとある。これでは「喧嘩を買っている、いや売っている」ようなものだ。

  • 頭に来た知事は「放置できない、処分!」と人事部に指示した。人事部の聞き取りに対して「表現が不適切であった。反省している」と話したと言う。すぐ誤るなら「そんなことはするなって!」と言いたい。

  • 処分は「厳重注意」とされたらしいがこれは地方公務員法上の懲戒処分ではないから人事履歴には残らない処分である。間に立った人事もさぞ苦労しただろう。放置すれば又世論が騒ぎかねないし、知事の手前、何かをする必要があった。

  • ここで一つ、民間会社ではこのようなことでは処分は無い。もともとこのようなことを想定していないからなのだが、組織内のことをこのような形で「決着」するようなことはない。放っておいても間違いなく昇進や昇給、場合によっては左遷、出向などが決まりきっているからである。でもここまではいかないだろう。直属の上司か先輩に怒鳴られて知事に謝罪に行ってそれで済む話だ。

  • 大阪日日だけが今朝の朝刊で大きく記事にしているが、日日は朝日と同じで批判的論調と感じた。今回の各紙の内容はざっと以上のようなものである。新聞記事でもテレビでも知事は言っている。「上司に対する物言いとしては非常識。民間なら私は社長、部下が社長にこのような物言いをしますか」とかなり「憤慨」している。

  • 確かにこの職員「知事のメールに対して「文も論理的でなく、それなりの職についている人の文章とも思えません」とまで書いているから知事の激怒も分からないでもない。知事は「府民の代表に物を言っている自覚が足りない。どこかでけじめをつけなければならない」と処分の理由を説明しているそうだ。

  • しかしこの保険所勤務の40台の女性職員も「常識がない」。知事は全職員に公金と言うものに対してもっと「感覚にシャープさを持って欲しい」と包括的な指導をしているのだから「素直に聞いたらどうだ」と私は思う。

  • 少なくとも知事は府民の負託を受けて「何一つ手を抜かず」「体を張って業務を推進」していると思うしご自身もそう思われている筈だ。府議会での議論などで闘っている最中に言わば「直参旗本」と思っている「自分の部下」からこのようなメールが来ると「頭にはくるわなー。」

  • 私なりにこの職員を分析すると、この40台の女性職員はまず自分は組織の一員であるとは思っていないのではないか。組織の頂点に知事がおり、自分は知事の手足となって仕事をしているという考えはまず持っていないだろう。

  • 知事は自分とは遠い存在で「自分たちの給料を削減し、一人でテレビに出てはええかっこ」ばかりしている存在としか見えていないのだろうと思う。自分の給料は知事から頂いていると言う感覚などまったくないのではないか。

  • しかし公務員と教員は大体このような「性向」がある。一般の民間企業に比べて処遇は高く、身分保障されているから「はいつくばった営業」もないし「リストラ」もないし、一番人間の「緊張感を麻痺させる麻薬みたいな職業」であるといっても良い。

  • 余程本人がしっかりしていなければ「崩れていく」ものであることは中央省庁の国家公務員でも多くの不祥事があったことで証明されている。すべてがそうというのではない。「比率の問題」と言っている。

  • 民間企業でこのようなことをするケースはあるがそれは「辞表を叩き付け」てからの話である。今の仕事は温存しておいて「給与支払者」にこのような「無礼千万な態度」をするような者は知事のいうように「処分が相当」である。

  • 前にもあった。知事が若手職員と話し合いをしているときに知事に向かって「あなた呼ばわり」したこれも女性職員であった。どうして府庁には時々このような人が出るのかそれが面白い。本校にはこういうレベルの人間が居ないのが嬉しい。「社会的常識」は分かっているのだ。

  • 感情的な反論ではなくて「論理だった反論を礼儀正しい形」でやれば逆に橋下知事の性格では「評価」されるのではないか。ところがだ。この手に限って「論理的な思考」が出来ないとくるからそこが問題なのである。

  • 私も時々「激怒」するが似たようなものだ。「好き嫌い」は良いから「仕事をせよ」「何かあれば案を持参せよ」「仕事の結果を報告せよ」等々であり、「組織人にとって上司からの叱責」は在りうるものだと思っていたほうが良い。

  • 大体「職場が心地よい温泉場とか湯治場」などと思っているのではないか。「仕事場は戦場」であり、プロの意識と技が飛び交う闘いの場であり、リフレッシュしたりリハビリをしたりするところではないということを分からねばならない。


カテゴリー
  • ライブドアブログ