2020年01月07日

あけましておめでとうございます(地域循環共生圏曼荼羅)

 2020年、今日から仕事始めです。
 今年もどうぞよろしくおつきあいをお願いいたします。

 暮れに再び、利用していた契約ドメインのサービス停止で変更等の手続きが終わりました。再度整理しておしらせします。

 木村建築研究室のホームページ    www.kimuramariko.com
 木村建築研究室のブログ       blog.kimuramariko.com
 木村建築研究室のFBページ       fb.kimuramariko.com
 木村建築研究室へのメールアドレス  atelier@kimuramariko.com


 この年末年始も第九を聴いて(その一週間前には主人達が受賞したBELCA賞&建築学会賞受賞記念コンサートが同じくサントリーホールであったばかりでしたが)、例年通り西に走り東に戻り(ずっとお天気が良くていろいろな場所から富士山がくっきり。長距離で疲れるけれど気持ちの良いドライブでした)、暮れの30日と今日7日には明日必着締め切りの助成応募資料の作成と副資料作りをして、と40年以上恒例の慌ただしいお正月でした。
 
 ブログに書くのは、なんと1年ぶりのようですが、久しぶりにブログにあげておこうと思ったのは、FBでお友達になっている方があげていた若い30歳の環境省の方が作ったと言う曼荼羅が消えていかないようにと思ったから。
 見れば見るほど、よくできています!
 ただ、何か豊かで楽しい感じがしない。地域循環共生圏で共生する人たちの主体性が感じられないから? ビジネスとかエコノミーとかという単語が頻発していて、あくまで貨幣に頼るイメージだから?
 この辺り、時間がある時にゆっくり考えてみよう。。と思います。

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kimura_atelier at 17:38コメント(0)☆お知らせ⇒暮らし/住まい 

2018年11月26日

ホームページ&ブログ等アドレス

利用していたサーバーの停止や契約ドメインの確認変更等の手続きがどうにか終わりました。
整理しておしらせします。

木村建築研究室のホームページ    www.kimuramariko.com
木村建築研究室のブログ       blog.kimuramariko.com
木村建築研究室のFBページ www.facebook.com/kimura.atelier 
(木村真理子のFB www.facebook.com/mariko.kimura.146)
木村建築研究室へのメールアドレス  atelier@kimuramariko.com

登録頂いています方は、書き換え等お願いいたします。

kimura_atelier at 16:05コメント(0)☆お知らせ⇒プロフィール/連絡先 

2018年11月06日

2018 ホームページのリニューアル

 懸案のホームページのリニューアルがやっと実現しました。
 実に4年ぶり(^^;)
 www.kimuramariko.com です。お暇なときに覗いてみてください。

 流石に4年の間には、さまざまなことがありまして、振り返ると、仕事よりも仕事から派生する活動や研究に時間を割いていたことを実感させられます。
 これらを踏まえて具体的なかたちに実現したいものです。

 このところ実感しているのは、おもしろく気持ちよく今後の社会や暮らしを踏まえた実践が出来、仕事が資産として積み重ねられていくのに必要なことは、建築士(家)のスキルだけではなく、建築やまちづくりを発注する側の意識が大きいなあということ。そして、意識を共有できる居場所としての群だということです。
限られた時間の中では、選択と集中ですね(^_−)−☆

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kimura_atelier at 15:23コメント(0)☆お知らせ⇒プロフィール/連絡先 

2018年09月13日

災害大国の災害対策ーその2

 最近の頻発する地震や台風による土砂崩れや水害で、災害大国の危機意識や災害対策についての脆さを感じたということで、その1として水害に触れましたが、今回はその2として土砂崩れについて。

 北海道の地震では、あちこち大規模な土砂崩れの航空写真に唖然とした方も多いと思います。

 水害は、主に河川の形や地形、埋め立てなどの海抜の低いことが原因です。
 が、土砂崩れは、地形と地質、造成の仕方が主な原因です。

 過日、九州の大分に行った時に感じたのは、山肌がむき出しになっている箇所が多いことでした。
 広島の土砂崩れによる災害が続いたことも記憶に新しいですね。

 関西は花崗岩質の地盤が多いと聞くのでちょっと調べてみると、国交省で特殊土壌地帯対策を定めていることがわかりました。(特殊土壌地帯対策とは、しばしば台風の来襲を受け、雨量が極めて多く、かつシラス等特殊な火山噴出物等の特殊土壌に覆われているために、災害が発生しやすく農業生産力が低い地帯(特殊土壌地帯)に対して、その保全と農業生産力の向上を図ることを目的に特殊土壌地帯対策事業計画を設定し、適切な災害防除と農地改良対策の事業を実施するものである。とのこと)
 その特殊土壌地帯に大分も広島も含まれているし、その他の地域もいまでは都市化して建物が密集していますよね。どうも開発に措置法は活かされていないようです。


 また、ちょっと田舎に行くと、田圃や畑に平らな部分を広く取りたいためか、または風を避けるためか、山裾(山辺)いっぱいに家を寄せて建てています。
 安全条例などで決められている基礎の根入れの安息角は30度からとても良い地質でも45度です。また、砂などは15度くらいで崩れます。
 それなのに、真砂土が堆積しているような山や水が集まりやすい地形の山を控える場所に建物を建てること自体、ありえないと思うのですが。。。

 災害対策として、抜本的に、建物の立地のあり方を見直す必要があると思います。

 
 複雑な地質のニッポン!どこで何が起こるかわからない!
 だから、断層や洪水、地盤が大丈夫なら安心というわけではないけれど、危険要因については、情報開示(これは近年広がっています)や広報で、もっと意識喚起が必要ではとつくづく思います。

 
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kimura_atelier at 19:50コメント(0)住まい/建築気になったこと 

2018年09月07日

災害大国の災害対策ーその1

 またまた、随分ブログからご無沙汰しましたが、今週感じた事はFBではなく、とにかくブログにあげておかなくちゃと、他を差し置き、久しぶりの記事投稿です。

 
 台風21号の爪痕=関西空港の高潮による水没、北海道の地震=土砂崩れによる家屋の倒壊と生き埋め。
 災害大国の危機意識や災害対策についての脆さを感じました。

 まず、関空の水没。
 温暖化で海面上昇の危険性は何十年も前から言われていたはずです。さらに、温暖化で台風が大型化し台風の頻度も増している状況では、関空に限らず、海辺の空港や主要駅のこのような水没はこれからも充分にあり得るはず。
 
 先日、東京都が、過去最大級の台風が東京に接近した場合、高潮で墨田、葛飾、江戸川区は陸地の90%以上が浸水し、最大で深さ10メートルになる。一週間以上浸水する地域の人口は130万人余で、面積は23区の13%になるとの想定図を公表して話題になりましたね。以下の図です。

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 水没マップや、東京都建設局から浸水予想区域図が出ていますので、どうぞ参考に。
 また、津波や水害の際にどこが危険でどのようになるのか、その背景である地盤の形も合わせて考えているサイトもあります。
 
 ニュースを見ていると、こんなこと長い人生で初めて!考えてもみなかった!と口々に驚いている事、足りないものを買いにコンビニに殺到する事に逆に驚いたりします。また、救援物資や復旧へのがんばりや整列秩序にも。壊れたらまた黙々と力を合わせて復旧する。。そういう国民性なのかなあ。。

 が、いずれにせよ、地形や地盤のなりたちを調べてから、住む場所や家の計画をするべきですし、また、事業者側の不動産屋の売り方や開発の仕方についても規制や指導を入れて、事前対策をする必要を感じています。
 
 次は、広島や今回の北海道の土砂崩れについて記事にしようと思います。

 

kimura_atelier at 12:43コメント(0)住まい/建築気になったこと 

2018年06月29日

6月も終わりで、近況報告

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 先回の投稿から早!2ヶ月以上
 またまたながらくご無沙汰しました! 既に夏です
 この間、仕事に活動や交流に遊びにと、追われるけれどそれなりに楽しくやっています。
 
 いくつも報告したいことはあるのだけれど、やはりFBの投稿は楽でタイムリーにその場で熱が冷めないうちにできるので、ついついブログやHPの UPが後手になります(しかし、熱が冷めた方がエッセンスははっきりするのかも) 

 これからは、お友達以外にもオープンな木村建築研究室のFBページに積極的にあげるようにしようと思いますのでどうぞお付き合いをよろしくお願いします。

 また、私個人のタイムラインには結構、日常のあれこれをあげています。既にお知り合いの方は探してお友達申請をしていただきたいと思います。

 さて、今日は、先々週訪問した神戸の2つのまちづくり活動団体との交流概要をやり取りの録音を流しながら、パワポにまとめて来週の報告会に備えているところです。
 録音を流していて感じるのは、やはり以下のこと。

 活動も仕事もお付き合いも・・、うまくいっている人達やグループに共通するのは、互いの得意や違いを活かし尊重するネットワークだなあ。。。

 貧しさから立ち上がるための近代価値(上意下達や一方通行、二者択一、ブルドーザーのような力強さ、立場の取り合い、手柄の独り占め、早駆け抜け駆けと言うような。。)や態度を持ち込むと話が混乱し停滞する。やる気のある人達とさまざまなジャンルでネットワークし、多重的に重層的に動くことをみんなで共有することだなあ。。。と。

kimura_atelier at 12:12コメント(0)ささやかな日常つれづれ心模様(日記) 

2018年04月17日

だから、建築はおもしろい。

 あ〜あ、整理が悪くて反省!

 雑誌の取材に答えるため、過去の仕事の特徴的な耐震補強の事例(といっても、補強には耐震だけではない補強も必要でどう合わせ技をしたか等)の資料や写真を探しているのですが。。
 
 棚の奥の奥、パソコンのファイルの中のファイルの奥に入っていて、出てくるまでが大変です(>_<;)

 そうこうしていたら、おもしろい記事(新井千秋さんが内藤廣さんと対談した時のメモ)や記録が出てきて。。
 時間が止まる(>_<;)

 
 新井千秋さん曰く、
 「フォルムは、今の機能やあり方を疑い、再構築するところからでるもの。シェイプとは違う」
 「ザハの建築は縫いぐるみと同じ。既成の機能に表層を掛けただけだ。 ほとんど見たが良くない。内部の驚きや新しさがない。 流線形のシェイプをつければよいから。 簡単に真似られる」
 「妹島の建築は、平面の構成や見えがくれする空間の流れなど、簡単に真似は出来ない」
 「構造と意匠、時代の力や材料とのせめぎ合いの緊張が建築の魅力を造る」
 「時代を超えるには、ポピュラリティと美しさ、力強さとが必要。意味や新しさだけではダメ」云々。。

 辛辣で手厳しいです。ですが、納得!
 だから、建築はおもしろい。


kimura_atelier at 18:48コメント(0)設計事例つれづれ心模様(日記) 

2018年03月20日

引き続き、まちづくり活動冊子の話題

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 引き続き、まちづくり活動冊子の話題を。。

 先日アップした論文やら日頃の設計やらでやっていることって、そういえば昔、まちづくり活動でどこかに書いた気がすると、ふと思った。そして思い出した。

 写真は、10年前に広報担当としてまとめた一年分の活動誌。当時もハイペースであれこれやっていたようですw

 そして、最後のページに編集後記として書いている内容に、やっぱり! そして、ビックリ!です。
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 頼もしい先輩女性から言われた、夢を持って10年続ければ。。の言葉と、このまちではコモンが魅力遺伝子。コモンがあちこちに広がればの思い。。、また、それぞれが持てる得意を持ち寄ってコモンセンスが広がったら。。との思い。。

 つまり、ワタシ、10年以上前から、ずっと考えが変わっていないw
 もう10年以上経つのだから、そろそろ実現するかな!

kimura_atelier at 19:24コメント(0)地域のことつれづれ心模様(日記) 

地域の建築協約が、こんなところに!

 当事務所にすまいの相談にいらした方から預かった、不動産屋さんから手渡された重要事項説明等の書類を確認していたら、まちづくりの会として私が編集した冊子の中の建築協約とまちづくり憲章のページが資料として挟まれていた(@_@)!
 よく考えてみれば、あたりまえだけれど、ちょっと嬉しい!

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 開発の度に、なかなか開発事業者に受け入れてもらえず(先方はいかにして利益を出すかが目的なのだから期待する方が間違いかもしれませんが)、その都度苦戦を強いられている話を聞いてきているので、戸建ての住宅の売買にも資料として入っているのは、かなり驚きでした!
 この不動産屋さんの好感度が、グンとあがりました〜w


kimura_atelier at 19:00コメント(0)地域のこと設計・企画ライブ 

2018年02月23日

論文アップ!

 またまた、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
 この間、何をやっていたのかというと、論文!!を書いていましたw
 それも、まちをどう変容させるか、そのための手段と仕組みについて!です。

 やりだしたら止まらなくなる癖も手伝って、250頁近いボーダイな量にw
 
IMG_8857  昨年夏に山籠もりをして論文の構成や主旨を整理したのち(ここまではすんなりスムーズだったのですが)、アンケートデータの分析とその表現に手間取り、その上、データの分析やらグラフの貼り付けやらにべったり予定外の時間を割くことになりました。
 急遽、検証検定も必要ということで、慣れないワード&エクセルと格闘の3ヶ月でしたorz。。

 論文提出期限の1月末まで、座りっぱなしで歩くことなく事務所に籠もりきりでいたら、体力がめっきり落ちて、2月になってひいた風邪が治らない。
 やっと、憑き物が落ちつつありますw


 論文については、おかげさまで、最終発表での先生方の講評も、労を労ってくださったり、次の研究への示唆やケーススタディに期待してくださったりで、まずは良かった!
 次は、この内容をどう実践に活かすかです。本業にも活かさねば!

 PS
 どうして、畑違いのようなことを今更やるの?と聞かれるのですが、設計をする中で、社会や家族が抱える問題や今後の課題が見えてくるので、ずいぶんと昔から、設計のスタンスにしてきたことなのです。
 以前、ブログにも、以下のようなことを書いていました。
私の設計のスタンスーその1ーまずはバランス
私の設計のスタンスーその2ー暮らしをまちに繋ぐということ





kimura_atelier at 19:04コメント(0)住まい/建築つれづれ心模様(日記) 

2018年01月05日

本年もどうぞよろしくお願い致します

 2018年が明けました。
 今日から仕事始めです。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 この年末年始も第九を聴いて、バタバタと帰省準備をし、例年通り慌ただしく西に走り東に戻り・・でした。 40年近く、お正月休みをのんびり過ごすことは出来ずですが、これにも限りが想像できる歳になりました。

 暮れの29日には、地元での「まちの忘年会」が盛りに盛り上がり、今後のまちの活動につながる楽しくワクワクするひとときでした。各世代に渡ってポテンシャルの高いまちだと改めて実感しました。
 そして、明けて今日5日には、また、ポテンシャルの高い人の存在にワクワクです。

 今年は、ひとつひとつの仕事や活動や交流をじっくり楽しみ味わいながら、心豊かな日々にしたいと思います。

 ともあれ、今年もどうぞよろしくおつきあいをお願いいたします。

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kimura_atelier at 18:39コメント(0)☆お知らせ⇒つれづれ心模様(日記) 

2017年12月28日

今年もお世話になりました

 木村建築研究室は、本日12月28日(木)が仕事納め。29日から1月5日までお正月休みをいただきます。
 仕事始めは、1月5日(金)からとなります。
 

 今年もいろいろとお世話になりましてありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 皆様、時節柄御自愛の上、どうぞ良いお年をお迎えください。


kimura_atelier at 11:30コメント(0)☆お知らせ⇒ 

2017年09月20日

「これからの建築士賞」

IMG_8297 建築の裾野が広がってきましたね。

 最近、「建築出身です」という方と良く遭遇します。

 私たちが学生だった頃は、建築出身なら設計(構造、設備も含む)にいくか、都市計画や行政にいくか、または、施工かハウスメーカーか、教育か研究か。。と行き先は狭かったけれど、まあ、それだけ仕事があふれ人材が不足していたということでしょうか。
 それが近年は、イノベーションビジネスや地域活動やイベント活動、アートや修復といったものづくりなど、ちょっと話の方向が合うなあと思うと、実は建築出身なのだと言われます。
 大学も、まちに出ていき世界に出ていくように、そして、社会を改善するような取り組みや新しい仕組みづくりに関われるように授業をしていると聞きますし、なにより、建築構築やデザインには、社会や暮らしのこれからについてや科学や物理、地理地学や気象、歴史文化風土や人体生理の知識も必要で、興味関心や学ぶべき事が広いので応用が効き易いのでしょうか。
 
 東京建築士会が主催する「これからの建築士賞」というのがあって、建築士の新たな取り組みにスポットをあてて表彰いるのですが、その中でも、よくあるまちづくり活動やまち医者活動ではない取り組みに、「おお!」と注目しました。

 ひとつは、家の庭を隣りの保育園の園庭にしている事例。
 これは、いつまでも自分の家の敷地境界に拘っていないで、隣り近所と庭を共有することができれば、まちはずっと豊かになる筈!と常々思っているのですが、こんな仕組みがひろがっていく日も近いかもと思わせてくれます。

 もうひとつは、公共建築に於ける設計者の決め方を設計しなおす取り組みの事例。
 自らが設計したり選考委員になるのではなく、こうした立場で活躍する建築士が増えることが、公共建築のグレードアップにつながるのでは。。と思わせてくれます。
 
 「社会をデザインする発想と提案」は、今までもこれからも、仕事が大きくても小さくても、建築士に必要なことですからネ。

 

 

 

kimura_atelier at 13:15コメント(0)住まい/建築どんなオルタナティブが可能か 

2017年06月30日

人と自然、人と人とのつながり方

 私のまちや住まいのこれからのあり方研究の一環として、また、まちづくり活動の企画として、「まちなみに貢献している建て方や暮らし方をされているお宅」をピックアップしています。

 IMG_7541 写真のお宅のように、決して敷地が大きくなくても、また、緑がいっぱいではなくても、
 立地の文脈を読んで、
 ポイントに大小の緑を備えて、
 窓の開け方や窓を通して内外を見せたり見られたりの工夫をし、
 駐車場の位置や視線の抜け方に配慮したお宅。。

 他にも、一軒ではなく3〜4軒で良い環境を作り出していたり。。緑の塊を作り出していたり。。視線の抜けや交通の見通しに貢献していたり。。

 このお宅はこういう理由で素敵にまちなみをつくっているということを、きちんとレポートして、対象のお宅に感謝状、素敵なオブジェと一緒にお渡しするというのが、まちづくり活動の企画です。
(家や庭は、優秀な設計者や造園家に頼めばいいというのではなく、まちに暮らす人が、何がどういう理由でこの家や庭が素敵なのか、どうすればまちが良くなって行きどうすれば殺伐とするのかが共有できたら素敵ですよね。設計者だからできるまちづくり活動の一企画だと思います)
 

 先日書いた記事(日本の建築文化について。「日本では古くから、屋外の自然環境をシームレスに家屋内に取り込む建築文化がある。日本建築は私たちに、自然から人々を守ることと、自然とつながることのバランスを取るための“知恵”があることを教えてくれる。どちらか一方を選択しなくてはならないのではなく、バランスを持って両方を得る――それは、昨今のグローバル化した複雑な世界には重要な課題だ」プリツカー建築賞の授賞式でのトム・プリツカー氏のスピーチ。 kenplatzの記事から)にもつながります。

 また、宮古島の建築家・伊志嶺敏子さんのアプローチを改めて思い出しました。
 

 

kimura_atelier at 20:18コメント(0)設計・企画ライブ地域のこと 

2017年05月24日

「家って何だろう」「向こう三軒両隣」

 以下は、先日行われた建築界のノーベル賞といわれるプリツカー建築賞の授賞式での、トム・プリツカー氏のスピーチの内容です。

 日本の建築文化について。
 「日本では古くから、屋外の自然環境をシームレスに家屋内に取り込む建築文化がある。日本建築は私たちに、自然から人々を守ることと、自然とつながることのバランスを取るための“知恵”があることを教えてくれる。どちらか一方を選択しなくてはならないのではなく、バランスを持って両方を得る――それは、昨今のグローバル化した複雑な世界には重要な課題だ」
「日本は、ローカルとインターナショナルにおけるバランスの美学を教えてくれる」 kenplatzの記事から

IMG_7765 住まいを計画したり何かプロジェクトを進めている時、時々立ち止まってホントにこれでいいのかなと「あり方」についてを考えるのですが、そんな時に気分転換も兼ねてよく引っ張り出すのが、益子義弘さんの「家って何だろう」と田中敏薄さんの「向こう三軒両隣」。
 自然だけでなく、人やものとの距離についても同じで、トム・プリツカー氏のスピーチにもつながります。 
 
 
 もう少し俯瞰してコトの先やこれからを視野に入れる。。その場にいない人や関係者以外も思いやる。。
 今日の地元活動の総会帰りの女子トークにもつながるなあ。。w w

 
 

kimura_atelier at 17:17コメント(0)トラックバック(0)つれづれ心模様(日記)気になったこと 

2017年05月12日

設計と料理、データ収集チェックと素材や器機集め

 久しぶりに日常の話題を。

 頭がハイになる時に限って、料理に手を出したくなりますw 

 料理って、設計と違ってかかる時間の単位やスパンが短く、即、アレンジが効き結果が出せるし、結果を味わえる(食べられる)。。
 実現したい条件や場所に合わせてどう構築するか、使える素材やコストパフォーマンスをどうするか、完成までの手順と時間をどう擦り合せるか。。
 そんな設計と同じ思考ルート(これがたまらなく好きなのでしょう)を使いながら、膨大な手順やチェック手続きのかかる設計のガス抜きとして、平行思考や気分転換にもってこいの手段なのでしょうね!

 IMG_7491IMG_7457断捨離で多少すっきりした我が家やまだ新しく広く何を置いても溢れない小淵沢のいえのスペース達をアテにして、またまた、手順よく美味しいことを実現するための収納や道具、庭の食べられる草木の整備を企み始めました。
 う〜ん、良くない癖です

 常備のおジャコ、クルミ、干しイチジク、干し葡萄他の乾物類、各ペースト類や浸け込みの醤油や麹の類い、大量の海苔や昆布類、お気に入りのオリーブオイルに米酢、生ハチミツ、パスタに粉類、玄米(挙げ出せば切りなく)。。。
 といった常備のヘルシー食材を使って、それぞれの季節ならではの手近な恵みを庭からちょっとつまんで来て、簡単に美味しく楽しむ暮らしを目指しています。
 で、そのためのアイデアとバリエーションを思いめぐらせてはウキウキしています。

 簡単に!!短時間で!!というのが、我が家の場合はミソです。
 ですが、ホントに良くない癖だとわかっている! またストックが増え、ワインの消費量と体重にも大きく影響するのですから。。w

 
 
 
 

kimura_atelier at 19:40コメント(0)トラックバック(0)つれづれ心模様(日記)ささやかな日常 

2017年04月19日

昨日のテレビ放映の様子

 昨日のテレビ放映(4/18火曜、日テレのヒルナンデスという昼のバラエティ)の様子です。

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 どう編集されているのか正直かなり心配でしたが、あちこちたくさん撮影したりたくさん提出した写真やらは大幅にカットされ、でも一般の人には楽しみながら参考にもなるように、おもしろビックリといった感じに編集されていました。
 なるほどネ、これがテレビか!
 なかなかおもしろかったです。それにしても顔アップはキツかった

 続編もありそうですので、そうなりましたら、また報告します。


 

kimura_atelier at 18:25コメント(0)トラックバック(0)☆お知らせ⇒「小さくて(身の丈にあった)大きく暮らす(懐の深い)家」 

2017年04月17日

ヒルナンデスという昼のバラエティに築32年の我が家がでます

 明日(4/18、火曜)、日テレのヒルナンデスという昼のバラエティで、女性1級建築士が建てた家という30分枠のシリーズコーナーに、築32年の我が家がでます。
 
 バラエティなので、どう編集されているのか、趣旨がきちんと伝わっているのかよくわかりませんが、お時間あれば、ご笑覧ください。

 
IMG_7313 もうひとつの話題を報告します。
 築32年!年代物の自邸がテレビで取り上げられることになりました。
 来週放映の予定ですが、民放のため、前日まで公表はしないでくださいとのことですので、前日になりましたら、改めておしらせします。

 30分持たせるために、まる2日に渡る撮影で細部まで撮られまくり、何がどう映っているのかちょっと心配ですが。。

 
 永年の間にあれこれ膨らんだ荷物や書籍を追々整理して、小淵沢のいえに半年から一年くらいかけて運び、自宅を断捨離しようと思っていた矢先のことで、ちょうどいい機会でしたが。。
 家中全部を紹介させて欲しいとのこと。
 とても片付かないので、2ヶ月待ってもらうお願いをして、急遽短期断捨離計画実行とあいなりました。

 お陰で随分片付きました!^O^/

 
 

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2017年04月11日

自邸がテレビで取り上げられることになりました

もうひとつの話題を報告します。
築32年!年代物の自邸がテレビで取り上げられることになりました。

IMG_7311 来週放映の予定ですが、民放のため、前日まで公表はしないでくださいとのことですので、前日になりましたら、改めておしらせします。


 30分持たせるために、まる2日に渡る撮影で細部まで撮られまくり、何がどう映っているのかちょっと心配ですが。。
IMG_7313 永年の間にあれこれ膨らんだ荷物や書籍を追々整理して、小淵沢のいえに半年から一年くらいかけて運び、自宅を断捨離しようと思っていた矢先のことで、ちょうどいい機会でしたが。。
 家中全部を紹介させて欲しいとのこと。
 とても片付かないので、2ヶ月待ってもらうお願いをして、急遽短期断捨離計画実行とあいなりました。

 お陰で随分片付きました!^O^/
 
 

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2017年04月04日

「住まいのまちなみコンクール」に入賞した話題から

 お久しぶりの更新です^^;
 あれこれのプロジェクト企画やら我が家の断捨離計画実行などがあって、気がつけば年度も変わり、早、桜の季節です。
 
 まずは、地元まちづくり活動の報告。
 住宅生産振興財団主催の「住まいのまちなみコンクール」に入賞した話題から報告します。

 地域でのまちづくり活動の課題と実績をまとめて応募したのが、昨夏の終わりの事。
 その後、審査委員方による地元への訪問と活動内容の視察やヒアリングやらがあり、地域をあげて対応しました。

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 たくさんの課題を抱えながらも、まちぐるみで重層的にがんばっているこの地域の人達の姿勢や、まちの地形や遺伝子がもつこのまちの魅力に、叱咤激励や応援のコメントをいただいて審査結果を待つ事3ヶ月。朗報が届きました\(^O^)/

 そして、課題を4つのテーマに整理して活動実施計画を練る。
 3年計画で、これからひとつずつ実行していかなければ。。
 年内には纏める予定の私の論文テーマにも絡めて、「コモンの可能性」についても、研究と平行した実施企画を模索中です。

 

kimura_atelier at 18:27コメント(0)トラックバック(0)☆お知らせ⇒地域のこと 

2017年01月30日

小淵沢のいえ、その後。

小淵沢のいえ、その後。

年末にバタバタと荷物を運び、掃除や片付けに明け暮れて、多少は暮らしのカタチが整いました。
先の週末も所用を兼ねて行き、たくさんの荷物を運びました。
(自宅の耐震化促進を兼ねて、自宅にある食器や小屋裏の荷物等の重いものから運び込み予定。次からは本や捨てられないものを何回かに分けて運び込む予定ですが、乾燥時期の整理は手がカサカサになってひび割れたりがキツイ。。まあ、急がず、追々進めます)
肝心のテーブルがまだ。外構石積み工事もまだで、やはりまだまだ仮住まい感が漂っていますw。

IMG_7117 さて、家の性能について。。

 近いうちには現場で変更になった仕様で再計算してみるつもりですので、あくまで印象の報告ですが。。

 「そよ換気」が思いのほか功を奏してくれています。

 写真のように、夜8時、外気-3.5度で、室内は暖房無しで16度。
IMG_7118IMG_7119 翌日昼12時半頃には、棟温度51度まで上がって、室内は暖房無しで21度。

 夜寝る前に2、3時間ストーブを焚けば、お天気さえ良ければその他の時間は暖房無しで充分のようです。

 断熱材も決して十分な仕様ではないですし、集熱の仕様も十分なものではありませんが、家の向きや屋根勾配、陽当たり等を工夫すれば、ローコストでもかなりの結果が出る事が判りました♪♪(^_^)v






kimura_atelier at 19:04コメント(0)トラックバック(0)現場ライブつれづれ心模様(日記) 

2017年01月06日

今年の年賀状

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 昨日は、今日からの仕事始めに向けて、例年通り事務所でスケジュールカレンダーを作って書きこんだり、年賀状の整理や追加手配をしました。


 今年もたくさんの年賀状をいただきました。
 そして、楽しくなつかしく拝読しました。有難うございます。
 
 今年の一押しは、これ!
(クリックで大きくすると迫力が増します)

 書道家(ご近所飲み仲間)の鷹、いつもながら流石!
 なにより、富士の次の話題にぴったりです。
 今度は縦長に切り抜いてみました。


 お子さんの成長が判る写真やコメント等に加えて、また同窓会しよう、今を充実させている、孫の世話でうれしいけどトホホ、この家が歴史等、年齢を重ねたことならではのひとことが増えたのが印象的です。そういえば、宝くじに当たったというコメントも! 

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2017年01月05日

2017年、あけましておめでとうございます。

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 2017年、あけましておめでとうございます。

 この年末年始は、晴天と暖かさに恵まれ、富士を見て西に走り、なぜかより大きな富士を見ながら東に戻りました。
  
 さて、今年は、実務に加えて、やり始めた研究論文の完成に向けて本腰を入れなければ。。
 昨年暮れ、玉川学園町内会の協力を得て配布した地元を対象にしたアンケートは予想外の回収率で、当研究内容に対する課題の大きさを実感させられました。私にとってはアンケートの分析が喫緊の課題ですw 地元の活動にもつなげられるよう知恵を絞って行ければと思います。
 また、新たな拠点での楽しい企画の下慣らしも始めたいw。。温熱環境の確認も兼ねて冬場もときどき足を運ばなきゃ!
 そして、なにより、やっぱり、講釈無しで魅力的な(スッピンでスックとした)住まいを創れるように、もうひと頑張りしたいと思います。

 というわけで、歳を取ってものんびり遊んでいられない貧乏性ゆえ、今年もまたバタバタしそうです。
 ともあれ、今年もどうぞよろしくおつきあいをお願いいたします。

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2016年12月28日

今年もお世話になりました

 木村建築研究室は、本日12月28日(水)が仕事納め。29日から1月5日までお正月休みをいただきます。
 仕事始めは、例年通り1月6日(金)からとなります。
 

 今年もいろいろとお世話になりましてありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 皆様、時節柄御自愛の上、どうぞ良いお年をお迎えください。



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2016年12月13日

小淵沢のいえ、ほぼ完成しました。

IMG_6633-1 小淵沢のいえ、その後。
 残工事ダメ工事が多少ありますが、ほぼ完成。引き渡しを終りました。

 構成を味わう、さっぱり、すっきりした家になりました。
 ロボットみたいなのは、ペレット兼蒔ストーブ。火入れ式も終りました。良く燃えます。
 外構石積み工事の業者さんが訳あって連絡が取れずに残っていましたが、やっと連絡が取れました。とりあえず待って良かった。後味悪くならなくて。。
 ビジネスとしての仕事契約と人の使い方やら人情やら。。そのあたりの調整の仕方やバランスが大なり小なり何かしら決断を迫られて、むずかしいところです。
 設計仕事の進め方や設計内容も、こだわりや価値観を含めて、「ああ、◯◯さんらしいなあ!」「◯◯さんって、こういう人なのね」と思いますが、自分達もきっと「木村さんとこらしい」のでしょうね。

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2016年11月14日

ブログとフェイスブックのリンクが完了しました

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 さて、先週末、ブログとフェイスブックのリンクが完了しました。
 これで、手軽に報告できるようになりました。今後はフェイスブックを通しては出来るだけ頻繁にアップするようにしたいと思います。
 当ブログでは、左端サイドバーの中程にある<Facebook/木村建築研究室>;で読んでもらうか、その下の<木村建築研究室の青い文字>;をクリックして木村建築研究室のページに飛んでください。

 なお、たくさんの人の目に渡るよう、木村建築研究室ページへの『いいね』もよろしくおねがいします。

kimura_atelier at 12:57コメント(0)トラックバック(0)☆お知らせ⇒つれづれ心模様(日記) 

2016年11月10日

小淵沢のいえ、佳境です

 随分ご無沙汰致しました_(._.)_
 この2ヶ月、fbには投稿できても、なかなかブログに手が回らない追われる日々でございました。
 思いがけない良い事もがっかりする事もあって、でも、捨てる神あれば拾う神ありで、結果は万々歳!! 前向きな努力と我慢は黙々としてみるものですねw

 あれこれ報告があるのですが。。
 今後は、ブログとfbのリンクを検討して、手軽に報告できるようにしたいと思います。

 さておき。。
 小淵沢のいえが佳境です。
 外部は、ほぼ完成で、後は外構工事に入ります。
 内部は、床・壁・天井、構造用合板張りっ放し!の木工時が終わり、後は塗装と建具の製作と取り付け、多少の金物工事と設備器具の取り付けです。
 今月中には、引き渡しの予定。「そよ換気」が思いの他、効果を発揮してくれています。

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2016年09月15日

遺伝子になって巡る

 おもしろい記事に当たりました。以下リンクです。
 マヨネーズの瓶とカップ2杯のコーヒー。ある大学教授が教える人生とは…

 なるほど。。ものごとの順番や筋道、構成をいつも頭に置いて行動しなさい、と言うことですね。

 もうひとつ、おもしろい記事に当たりました。 
コピペできない記事なので、簡単に要約すると、
 「あなたの魅力は、あなたの身近にいる人を幸せにし、自分も幸せになれる才能。だから、不愉快な相手やあなたの幸せから遠い相手には近づかないこと」「相思相愛があなたにとってのキーワード」と。。

 なるほど。。これも、ものごとの順番や筋道、構成をいつも頭に置いて行動しなさいと言うことですね。思い当たることがたくさんです。


 ところで、ずっと以前より何事も「巡る」こと、循環の意味の大きさを感じてきました。うまく行く人や幸せそうな人は、相手を尊重し廻りとの関系を大事にしてきているから。
 だから、事務所のPOLICYのページにもあるように、「自分にとって良いことが廻りにとっても良いように。。」は、設計理念のひとつです。
 そして、もうひとつが、シンクロニシティ。
 たまたま気にしていることの勉強会やアドバイスをくれる相談会の案内のお知らせが来たり、SNSで知り合いが取り上げていたり。。これについても思い当たることがたくさんです。気にしているから目に止まるということもありますが。

 やはり、巡っている。
 行為の連続と親の遺伝子と生きて来た環境で人は決まるそうです。行為が思考になり遺伝子になるのですね。
 まちも「まちの遺伝子」がまちを決める。。
 

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2016年09月05日

20年後の元住吉のいえ

IMG_6200  以前から頼まれていた家の相談に、過日やっと伺いました。
 
 このお宅は、20年近く前に設計した重量鉄骨の店舗付き住宅です。
 当時は、1階がご両親が経営するお店で、2.3階が娘さん一家の住まいとして設計したのですが、ご両親が他界されて、娘さん一家(娘さんといっても私と同年代ですw)も、広いご実家を建て替えて、この超狭小住宅からお引っ越し。
IMG_6199 今は一棟貸しで不動産屋さんに貸してあり、1階は不動産屋さんのよくあるカタチの事務所、元住まいの2.3階部分は社長室と応接(契約)室になっていました。

 契約したお客さんは、この元LDKに通されるのだそうです。
 お友達から「不動産契約で『◯◯さんちのリビング見れちゃった!』って、言われるのよ」とのこと。
 なんだかおもしろいです。

 せっかくだから、今どのように使われているか見せてもらいました。 
 
 LDKは、対面キッチンのカウンターと小屋裏下の梁に不動産の契約写真が飾られて、何もいじらずにムリなくコンバージョンされています。
 大型コピー機をパネルで隠すために、作り付けの読書コーナーと箱階段が見えないのがちょっと残念!
 コピー機は、スライドででるとかの工夫があれば、完璧でしたねw
 また、寝室は、社長室に格上げされていましたww



kimura_atelier at 19:03コメント(0)トラックバック(0)現場ライブつれづれ心模様(日記) 

2016年09月01日

小淵沢のいえ、だいぶ出来てきました

DSC00580 小淵沢のいえがだいぶ出来上がってきて、仕上がりの様子が容易に想像できるようになってきました。
 
 徹底的にヘビーデュティーで潔良く思い切った家。

 性能とフレキシビリティにはとことんこだわり、気持ちの良い空気が流れ、維持管理に無理がなく、使いやすく、工夫次第でいろいろなシーンに対応できるように計画しました。

DSC00575 ただし、潔良く仕上げは最小限。
 床・壁・天井、構造用合板張りっ放し!(つまり、木造版打ちっ放しの家です)です。
 設備も最小限です。気持ちの良い空気のために、建築で出来ることでできるだけ解決しようとしています。
 その上、造作も建具も最小限。
 
 工事に平行して、外部の石積みと元の山に戻すような媚びない植栽を施して、風景にとけ込む家、高原らしい風景をつくる家を目指します。

 夏は中央高速が混むので監理に時間がかかりますが、そろそろ落ち着いてくれるかな。



kimura_atelier at 19:58コメント(0)トラックバック(0)現場ライブつれづれ心模様(日記) 

2016年08月26日

夏休みの自由研究の取材

 22)昨日は、3年前に竣工した建主さんの娘さんから、夏休みの自由研究の取材を受けました。

 気になる職業の9人に取材して、特徴を感想と一緒にまとめるつもりなのだとか。将来、自分の進む方向への参考にもしようと、自由研究のテーマにしたのだそう。。

 職業の内容や就いた経緯、特徴、辛いこと楽しいこと、どんな努力をしているか、永年やってきて感じていることや子供たちに伝えたいこと、座右の銘など。。的確で結構深い内容の質問です。

 さらりスラスラとも行かず、思わず考え込まされる質問も。
 ついつい真剣になって普段使っている単語を並べてしまって、どうわかりやすく翻訳しようかと考えたり。。
 どう伝わったのか感想報告が楽しみです。
 ちびっ子インタビューのつもりでいたら、3年経つと小学低学年から高学年になっているわけで、すっかりしっかりしたお姉さんに成長していてうれしい驚き。思わず自分の3年前を振り返ってしまいましたw
 久しぶりにご主人以外の建主さん一家ともお会いできて、楽しそうな暮らしの様子や家の様子を聞き、楽しいひとときでした。

 追伸
 「生まれ変わったらどんな職業に就きたいですか?」と訊かれるので、「他の人はどうだった?」と尋ねたら、生まれ変わったら建築家になりたいという人が結構いるということでした。
 人の人生や生活をも大きく左右する器を構築する建築というのは、責任が大きい分、やはり魅力も大きいのでしょうね。
 また、小学生で人気なのはアナウンサーやキャビンアテンダントなのだそう。。これは、昔とあまり変わらない。
 



kimura_atelier at 17:52コメント(0)トラックバック(0)ささやかな日常ちょっとブレイク 

2016年08月18日

「都市型複合住居の発表に向けて」のメモ

 探し物をしていたら、「都市型複合住居の発表に向けて」と題して、25年前に設計した住宅展示場のパンフレット用設計コンセプト文案(以下)が出てきた。
 25年前(バブルまっただ中)からまったく変わらず、以下の文案ような住まいとまちが出来ることを思いめぐらしていたんだなあと、変な感慨に浸る。
 なのに、目指す到達点はまだまだ遠く、状況は遅々として変わらず、一部の人を除いたら反って人心は貧しくなっていたりする。
 もちろん手書きメモなので、忘備録を兼ねて。

 ☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;* 
 暮らし方、趣味、仕事、それぞれに違った個性や価値観を持った人達が、家族として、あるいは単身で又は複数で集まり暮らす。。
 そして、老若男女、誰もが活き活き自分らしくできるような暮らし。。
 
 そんな暮らしを可能にするうつわとしての建物が、住む人のかけがえのない「いえ」となり、「生活の舞台」となり、それらが連なりあうことが魅力的な街となって、街も成長していく。

 そんな都市型複合住居を提案します。
 開きながら閉じる。調和しながら主張する。インサイドとアウトサイド。プライバシーとコミュニティーといった、それぞれ相反する関系が微妙に引き合うように配慮された複合空間の提案です。

 魅力的とは、高級とは、贅を尽くすことでしょうか?
 いえ、そうではなくて、高いクオリティや美しさを潔くめざすことです。
 伝統を受け継ぎ活かし、シンプリシティを可能にする、きめ細やかな配慮や確実なスケールの空間ボリューム、動線計画やゾーニングなどをふまえて、フレキシブルで耐久性のある生活の背景となる舞台を、愛着につながるように丁寧につくることだと、私たちは考えています。
 ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚.。o○o。.★.。o○o。.☆

 
と。。
もっともなこと書いてるじゃない!
まあ、バブルの頃のハイテンションで尖った表現ではありますが。。  
それにしても、バブルの頃って、こんなファッションでしたね。

214f2b8eaba42fa862add2d06e634c90http://onpa-japan.com/より

kimura_atelier at 17:17コメント(0)トラックバック(0)現場ライブつれづれ心模様(日記) 

2016年08月07日

2016夏休みのお知らせ

木村建築研究室は、8月10日(水)〜16日(火) まで、夏季休暇をいただきます。

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 今年は、別荘の現場管理に合わせて高原廻りを少し。あとは近場美術館巡りの予定です。

 みなさまもどうぞ、十分な休養と充電で楽しい夏をお過ごし下さい。携帯&メールは大丈夫です。ご連絡下さい。

(今夏はどのようなビックリ&クエスチョンでしょうか。今年もイラストのネコのようなワクドキ気分の夏休みを過ごしたいと思います。)

kimura_atelier at 16:32コメント(0)トラックバック(0)☆お知らせ⇒ 

2016年08月03日

20数年経った津久井のいえ

FullSizeRender 新築から20年以上経ったお宅の修繕と耐震補強がほぼ終了です。
 お子さん達が巣立って、お庭を畑や果樹園にしてご近所の農家と交流したりペットを迎えたりして、子育て時代とは違う暮らしにシフト。

 娘さんの里帰り時も気持ちよく過ごせるよう、また、この家で楽しかった子育てを息子さん達にも状況が許せば楽しんでもらいたいと、20年数年の間に痛んだデッキを取り替えたり、木建具の不具合を手直ししたり、水廻りを手直ししたり。そして、ヨリマシ補強にあわせてほぼ前面塗り替えとクリーニング。当初の清々しさが戻ってきました。

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「これを機会に、片付けと専門業者の定期的クリーニングを入れたいわ」「ここまでやったら、あれこれも直そうか」等々。。
 そうなんですよね。家は、気持ちや住まい方を大きく刺激してくれます。

kimura_atelier at 18:41コメント(0)トラックバック(0)現場ライブつれづれ心模様(日記) 

2016年07月22日

愛ね、確かに!

 このところ、地元で事業系シェアハウスの計画が立て続けにあがり、シェアハウスについて考えさせられています。
 シェアハウスというと聞こえはいいのですが、各階に4帖大の部屋が並び、2〜3ヶの共同ミニキッチンとトイレ、シャワールーム、洗濯機が置かれただけです。あまりに殺伐とした計画でプランをみているだけでうすら寒くなります。
 思わず、事業者だけでなく、下請けしている設計者のサインを注視してしまいました。

 話は変わって、今朝のNHKテレビ・あさイチに女優の永作博美さんが出ていました。話の内容は特別ではないのですが、彼女の言葉が結構深くて、ついついトークが終るまで。
 特に、何事にも「愛(おもてなし、おもいやり)が必要」「愛がないとダメ」というコメントが印象深かった!

 で、気付いたことです。
 先の地元シェアハウス騒動でも同様。事業が成り立つか儲かるかだけで乱暴に一方的に進めようとする。建物や地域、住み手、近隣住民に対する「愛の欠如」ですね。もうひとつ加えれば、相手がどう思うか、それが自分にどう巡り巡るかの「想像力の欠如」。このところ気の休まらない建築現場の対応についても同様です。
 
 で、気付いたこと、もうひとつ。
 高齢、単身、小家族社会の昨今に逆行するような計画が始まりました。
 さあて、では単純に大家族かと言えば、かなり疑問。
 住まいの計画で家族間の距離とペースをどう調整するか、立地を活かした街へのたたずみ方、開き方、閉じ方をどう調整するか。
 と、あれこれ考えてくると、答えは「愛あるシェアハウス」にありそうです 


kimura_atelier at 17:20コメント(0)トラックバック(0)住まい/建築気になったこと 

2016年07月08日

デザインのチカラ

 忙中閑あり^^
 過日、たまには五感に贅沢しようよ!となり、友人と素敵な懐石のお店を訪ねました。

 どこにでもある地の食材に手間隙をかけ、器と共に素敵な一品に仕上げてサービスされる食事(雑草だと思っていたもの、ただの木の実と思っていたものが見事に変身して価値ある一品になっている)ももちろん素敵なのですが、空間の演出がまたすばらしい!
 さりげなく置かれている家具とその置かれ方、どこにでもある野の花を活けた生け花の背景の演出や照明の当て方、テーブルやベンチに置かれた小物等、とてもニクイ!

 オーナーは、この演出力を買われて、空間プロデュースの仕事もしているのだとか。
 空気をつくるチカラ、住みこなすチカラ、食べこなすチカラ。。デザインのチカラを再認識のひとときでした。

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kimura_atelier at 19:28コメント(0)トラックバック(0)暮らし/住まい「自分らしく心地よく美しいことが機能的な家」 

2016年06月10日

まちの魅力と共有共存の文化の関系は?

IMG_5610 紫陽花が町並みに栄える季節ですね。
 このところ、「まちの魅力」について調査中です。
 そして、住まいについて考えてきて思うこと。。

 土地を私物化して囲い、自分の住まいだけを工夫し主張してきた結果が、今の日本中の画一化された貧しい町並みに繋がっている。。。
 自分の住まいは、どんな町にあり、町の中のどのような文脈の中にあり、その中にどうたたずめば、住まいも町も人も活きてくるのか、をきちんと俯瞰して押さえておくことが大切。
 人口も経済も縮小して行く中で、自分達の暮らしの将来も、町のあり方や廻りとのつながり方にかかっている部分が大きいにも関わらず、あまりに住まいを単眼的に捉えている。特に、個別のカタチや性能などのモノとしてのあり方だけに捕われ過ぎ(その方が売りやすい、アピールしやすいのは承知です)て、家が建てば建つ程、町が貧しくなる悪循環。。。

 住まいも人もオレがオレがではなく、「無名の品格」を持つにはどうすればいいのでしょうね。

 さて、先日、東京建築士会のシンポでおもしろい話を聞きました。

 江戸は、古来、投資の町であり、働くところ。単身赴任や独身が多かった。土地を持つ大家は地方の資産家が多く、実際に町の管理をしているのは「家守」と呼ばれる地主に雇われた人達。「家守」が借家を束ね監視し、長屋で問題が起きないよう面倒を見ていた。
 江戸は、地震火事など災害が多い場所ゆえか、モノの所有にはこだわりがなく、むしろ所有に拘るのは恥という文化が生まれた。過去の幸せにも執着しない気質であった。
 来るもの拒まず共存する知恵や仕組み、弱者救済の「共助の仕組み」があり、家や衣類は使い回す共通の社会資本であり、溜め込まず役に立たないところやに大金を使い、文化活動にエネルギーを燃やす、「イキ」で「ハリ」で「アキラメ」の文化であった。 
 などなど。。なかなか深い!

 地方の気質や文化も味わってきた身としては、今につながるお江戸気質と魅力がよくわかります。

 これからのまちのあり方、住まいのあり方、暮らし方のヒントが盛りだくさんです。
 




kimura_atelier at 17:40コメント(0)トラックバック(0)暮らし/住まいどんなオルタナティブが可能か 

2016年06月01日

工事が始まりました@小淵沢

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 久しぶりに新築工事が始まりましたo(^_^)○
 新築のワクドキ感は、やはりうれしい!

・ほぼ平屋感覚のおおらかで潔い住まい。
・シンプルで使い易く汎用の効く間取りと動線計画。
・自然の恵みと土地の特性を意識し、それらをできるだけ活かした断面計画や窓配置。
・庭とのつながり、いろいろなコーナー、暮らしの幅と楽しさを広げるバックヤード計画等々。

 いつもながらの住まいのあるべき姿(素材感、空気感、たたずまい、安心長持ち等)を、徹底的にヘビーデューティー&ドライに目指した住まい(夏のいえ)です。



kimura_atelier at 20:28コメント(0)トラックバック(0)設計事例現場ライブ 

2016年05月27日

熊本直下型大地震の現況報告からーその2

 日経アーキテクチュアの2016年熊本地震特集ー第2弾!
 2000年住宅基準の課題が浮き彫りに〜京大・五十田教授に聞く〜でも、教授が示唆に富んだ発言をされています。

 それは、「法律を強化したり、住宅会社や設計者を教育したりするより、最終的な意思決定者である施主の意識を変えるほうが、効果が高い。
 そのためには、施主に正確な情報を伝えることが重要だ。」ということ。

耐震

 さらに、ここでは、必要壁量が現行基準の1.5倍では全壊は免れるけれど、2倍ないと損壊程度に収まらない結果になっています。 
 結論的には、やはり、「木造住宅でも許容応力度計算で壁量を求めること」です。

 また、大きな被害を招いたと思われる建物について
 ・配慮不足の一つ目は、柱や耐力壁の位置が1、2階でそろっていないケース
 ・配慮不足の二つ目は、実際のプランや使用している建材を考慮せず、実荷重を過小評価したケース
 ・配慮不足の三つ目は、筋かいの使い方がまちがっているケース
 があげられています。
 あたりまえのことが行なわれていない建物が多々あるのですね。

 太陽光パネルを後で屋根に取り付けてしまったり、リフォームで仕上げを重ね張りして行ったりということも良く行なわれているようですし、2階や小屋裏に本や食器等重いものをいっぱい収納しているお宅も多い。やはり、施主が正確な情報を受けとれるようにすることが重要なのでしょうね。


 


kimura_atelier at 10:50コメント(0)トラックバック(0)気になったこと住まい/建築 

2016年05月18日

熊本直下型大地震の現況報告から

 またまた、1ヶ月近くもご無沙汰してしまいました_(._.)_
 このところ、新しい新鮮な刺激がいっぱいで、嬉しい悲鳴♪ 特にエクセルの使いこなしに感激の日々です。

 さて、熊本の直下型大地震を受けて、研究者や実務者らが被災地に入り検証を始めた記事があがってきています。
 
 日経アーキテクチュアの2016年熊本地震特集「耐震等級2の住宅も倒壊、検証・熊本地震」;では、工学院大学名誉教授の宮澤健二氏が示唆に富んだ発言をされています。
 ・筋かい材の品質確保と柱頭柱脚の引き抜きの設計方法を含め、靭性確保の方法の検討が必要。
 ・必要壁量の改定よりも、設計図面をしっかり描くことが大切だ。
 ・同施行令46条は地盤が軟弱な区域に建てる場合は、必要壁量を1.5倍にすることを定めているので、それを実効性のある制度に改正すべきだ。
 また、記事の中で、
 盛り土の造成地に建つ倒壊した住宅には見逃せない点がもう一つある。地盤調査で地盤補強が必要と判定されたため、長さ約10mの鋼管杭を地盤に施工していたことだ。隣に建つ倒壊を免れた住宅も盛り土に建つが、地盤改良はしていない。
 研究者らは、「杭で補強した地盤に建つ剛性を高めた住宅に今回の地震動を入力すると、どのような応答が見られるのかを詳しく調べたい」と話しているとのこと。

 京都新聞 5月11日(水)9時25分配信の記事震度7の連続地震、耐震強度1.5倍必要 京都大解析;でも、「既存の住宅では、地震の揺れを吸収する制震ダンパーなどを設置することでも耐震性を向上させることができる。今後、現在の耐震基準の見直しも必要になるだろう」という京都大工学研究科の竹脇出教授(建築構造学)の話が紹介されている。

 やはり、エネルギーを吸収して逃すために「靭性確保」が今後の課題ですね。

 もうひとつ、被災地の知り合いからの報告「ぼろやは壊れていない。立派な家が壊れているよ」から、モルタルや瓦屋根のような重い家、開口の大きな家を「固めて耐震性を上げよう」というのは、ナンセンスだということが、よくわかります。

 

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2016年04月22日

地形の成り立ちと地盤の話題

map-1 熊本の直下型大地震から1週間以上が経ちますが、まだまだ収まるところを知らず、今後の展開も見えない状況です。
 被害に遭われた方々や関系の方々には心からお見舞い申しあげます。

 以前思うことがあって、日本列島の地形の成り立ちと地盤についてアップした内容について、熊本の地震後多くの方の検索に引っかかっているようで、たくさんの方に訪れていただいています。

 その理由には、
 ・日本列島を横断する中央構造線(断層)のことやその廻りに多い地滑り地形のこと、
 ・私たちは、爪が伸びるのと同じくらいのスピードで常に動いているプレートと呼ばれる大地の上で生活していること
 ・つまり、今の日常や今の環境が固定的に続くわけではないこと
等を多くの方が改めて思い知らされて、調べたり確認したりされているのではないかと思います。

 そんなわけで、余分なことも書いていますが、当時のままもう一度アップします。下記の各リンクを覗いていただければ幸いです。
 日々無事に暮らしていられることにホントに感謝ですね。そして、十分な備えをしたら、後は毎日を悔い無く楽しく充実して暮らすことだなあと改めて思わされます。


地形の成り立ちと地盤の話題ーその1

地形の成り立ちと地盤の話題ーその2

地形の成り立ちと地盤の話題ーその3

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2016年04月13日

30年でひっくり返る

t02200322_0301044013440418942 井上ひさしさんの名言に

 むずかしいことをやさしく。。
 やさしいことをふかく。。
 ふかいことをおもしろく。。
 おもしろいことをまじめに。。
 まじめなことをゆかいに。。
 そしてゆかいなことはあくまでゆかいに。。!

 というのがありますね。大好きな言葉のひとつです。


 今の80代位の方たちの作品が建築雑誌を賑わせていた頃、作品解説には難しい言葉や難解な比喩を用いた説明表現のものがほとんどでした。今から30〜40年程前です。
 歴史や哲学書を理解読解していない人には、その建築の意図するところや良さが理解できない風潮でポストモダンも真っ盛りでした。

 メディアで注目の評価の高い建築家を理解しようと、眉間に皺を寄せて解説をなんとか最後まで読んでも(途中、比喩や引用文献をどういうモノかだけ調べて)、書いてあることは兎も角も(半分以上判っていないけれど)、どうしてそれがこのカタチになるのか、実際に見てもどこが良いのか判らない建物(特にシンボル的な建築や大味な空間)がしばしば。
 
 それに比べ、メディアの評価は今ひとつだったり地味ではあるけれど、その建築家の作品には、わかりやすい説明や技術的根拠が刺激的だったり、特に住宅や幼稚園等では、暮らしへの希望に満ちてのびのびと気持ち良さそうだったり、新しい暮らし方や空間のあり方が提示されていたり、解説もごもっともな指摘だったりで、こっちの方がずっと魅力的なのに、と思う建築家も多々でした。

 それが、たかだか30年で、ぐるんとひっくり返る。
 
 訳知り顔で断定したり、平気で指図する人っていますよね。案外、以前の言動と逆だったりする。決めつけ、乗りやテンポのいい言動、立場や空気に流されやすい環境には、要注意です。



やっぱり、
 むずかしいことをわかりやすく説明出来る。
 やさしいことをふかく考えられる。
 ふかいことをおもしろく表現実行できる。
 が、結局「普遍性につながる!」ことだなあと実感するこの頃。
 
 多少は俯瞰できるようになったということで、歳取るのも悪くないのかも(笑)
 

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2016年03月30日

30年後どうなっている?

 30年以上も設計を続けていると、
 出来上がった住まいの30年後が容易に想像できるようになりました。

 このお宅しょっちゅうメンテナンスが必要だなとか、トップライトや屋根の谷間に落ち葉やゴミが溜まるだろうなとか。また、このアプローチは歳取ったら辛そうとか、このお宅は暑そうで寒そうだなあとか。。
 我が家は坂の多い丘陵地にあるので、こんなに宅地を小割りにしてしまって、よう壁が痛んだらどうするのかな、土留めのやりかえまでは考えてないのかな、と思う開発に出くわすこともしばしばです。その上、こういう宅地の上に長期優良住宅が建つって、矛盾した国の助成のあり方にも疑問。

 もっとナガイ目で住まいや地域を捉える必要を感じます。
 長持ちして融通が効く、飽きない魅力の住まいを創りたい!

 ただ、その住まいが建つ地域が30年後どうなっているか、また、ご近所にどんな方たちがどのように住むようになるか、までの想像はとっても難しいし、まして、30年後の社会がどうなっているか、を想像するのはもっと難しい。
 
 けれど、暮らしや家の廻りの環境を自身でつくって拡げて行くことは可能です。
 地に着いた豊かな暮らしが出来るよう、ご近所も素敵な人に恵まれるよう。。を実現するには、まず自分から魅力的な地域にすべく動くことだなあ。。と、実感することしきりのこの頃です。
 それぞれの家族の住まい方やご近所への関わり方が、暮らしの内容や地域での暮らしを作るのですね。

 まさに、住まいは人を映す鏡。

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 というわけで、写真は、以前見学にうかがった、JIAの25年賞を何度も受賞されている建築家阿部勤さんのお住まい!です。
 


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2016年03月25日

回覧板に20年前の私がいる!

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 おっとっと!懐かしすぎる。。
 
 私が30代の終わり頃、地元の集会施設を地元の建築家が恊働で設計することになりました。
 まず計画実行にあたって集会施設建設委員会が組織され、地元の関係する自治会役員さんや地域活動団体の方たちと建築家メンバー等で、どのような物にするか何度も何度も話し合われました。
 ほんとに何度も。

 左の写真は、その記録を消滅する前にと、まとめてくださった方から最近いただいたものです。
 みなさん、若すぎる!
 当然、私も若い。


IMG_5263IMG_5265

 そして、しばらくして。。
 過日、廻ってきた町内会の回覧板に目を通したら、なんと、20年以上前の私がそこにも!
 とんだ、ビックリポンです。
 
 そういえば、こんな洋服持っていたなあとか、こんな髪型していたんだったとか。。大したことは思い出せないのですが、市でも集会施設に調理実習室を併設した施設は初めてだったゆえ、配食活動をしている団体の方や染め物をしているグループと打ち合わせをしながら、平行してペンションの設計で厨房施設を計画していることが随分役立って良かったと思っていたことは、よく覚えています。

 そして、時は流れて、写真な中の司馬遼太郎と席を並べていたという当時の町内会長さんや建築家仲間をまとめあげてくださっていたお父さんのように太っ腹な建築家、当時の寺田市長も、既に亡くなられていません。
 
 
 

kimura_atelier at 19:37コメント(0)トラックバック(0)つれづれ心模様(日記)ささやかな日常 

2016年01月22日

薪ストーブがうれしい季節


 ちるちんストーブ特集この季節になると必ずといって良い程毎年出される ちるちんのストーブ特集。
 売れ行きが良いのでしょうね。私も毎年ついつい買っています。火が見える空間、そこで料理もできる空間を想像するのがなんとも楽しい!
 こういう輩が特集を後押ししているのでしょうねえ。

 昔は、デザインの良い薪ストーブは輸入もので、国産の薪ストーブは、ヘビーデューティで山小屋や工場や建設現場で使うようなものしか見当たりませんでしたが、このところ、国内で製造されたものも増えてきました。その上、比較的安価なものや輸入ものも値段が下がってきていて、うれしい限りです。

 薪ストーブ人気で普及し始めているとしたら、ちるちん効果かも。

 ですが、「薪1束500円として、1日2000円〜2500円。1カ月6000円〜9000円。使用期間を10月後半から4月前半の6カ月とすると、ひと冬36万円〜54万円」と、とあるブログにあるように、肝心の薪の調達がだんだん難しくなっているらしく、薪を買っていると到底一般家庭の光熱費として成り立ちません。
 だから、植木屋さんや工務店と知り合いになって廃材を入手するか、山の保全管理のボランティアなどをするのだそうです。

 薪入手のためとはいえ、山の保全管理の担い手が増えるのは良いことです。
 ですが、まずは、断熱をしっかり。そして、たまには(週末くらいは)火のある環境を楽しめる時間の余裕を持つ。。ということですね。
 

kimura_atelier at 13:14コメント(0)トラックバック(0)つれづれ心模様(日記) 

2016年01月04日

あけましておめでとうございます


2016年、あけましておめでとうございます。

IMG_4969 年があらたまるっていうのは、どこかしら何かしら気持ちが引き締まりますね。

 お寺で除夜の鐘付きと新年の挨拶をして床に就き、日が明けて氏神様へ初詣。お神酒をお雑煮や田舎おせちといただく型通りの新年ですが、やはり、お正月っていいものです。

 
 昨年は、計画頓挫やらで酷い目にも遭いましたが、半年間の仕切り直しで、より発展的な楽しい計画が実現しそうです。
 また昨年は、データ分析が進んだ省エネルギー技術や結露対策について随分と勉強理解が出来ました。それらと合わせて、建築に関わるものとしてライフワーク研究にしていきたい内容や建築で実現したい社会像なども随分明確になりました。
 そして、やっぱり、講釈無しで魅力的な(スッピンでスックとした)住まいを創れるように、もうひと頑張りしたいと思います。

 また、いつも何かしら考えるヒントや力をくれる仕事仲間や先輩後輩。小さな建築旅行や飲み会につきあってくれる友人達。なんだかんだ言いながらも結局は一番乗り気になって協力してくれる亭主との企画ややり取りに楽しい力をもらった1年でした。
 fbでは、遠くの友人や古い知り合いとも日常的につながって随分嬉しい気持ちにさせていただきました。
 
 そういう意味でも、様々な仲間とのつながりに、様々な技術の進歩に、そして、それらの恩恵にあずかれる環境に、あらためて感謝です。

 それもこれも、健康と平和があってこそですね。
 
 ともあれ、今年もどうぞよろしくおつきあいをお願いいたします。

kimura_atelier at 18:48コメント(0)トラックバック(0)☆お知らせ⇒つれづれ心模様(日記) 

2015年12月30日

お世話になりました

 木村建築研究室は、12月28日(月)が仕事納め。29日から1月5日までお正月休みをいただきます。
 仕事始めは1月6日(水)からとなります。
 

 今年もいろいろとお世話になりましてありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 皆様、時節柄御自愛の上、どうぞ良いお年をお迎えください。



kimura_atelier at 15:37コメント(0)トラックバック(0)☆お知らせ⇒つれづれ心模様(日記) 

暮れに思うこと、今年も。。

 最近(実はいつもですが。。)、思うことが多々あります。

 そのひとつは、人が暮らす環境と暮らし方について。

 この頃の家づくり世代の傾向を振り返ってみると、
 家の廻りを囲ったり所有に拘って満足する暮らしよりも、もっとおおらかに大きく構えて、「まち全体を使い回す暮らし」(そのためにはコミュニケーション力や自律、多様な社会経験は欠かせませんが)や「まちに開いた暮らし」を望んでいるように思います。
 また、子育て世代にも平屋指向や庭とつながる暮らしの指向も増えたような。。こちらが提案する前に、先方から望まれたりします。
 そして、そういう人達は、便利で消費だけに頼る暮らしや過当競争に疑問を感じて、雇用に捕らわれない暮らしやそのための努力を始めていたりする。。
 若い人達や敏感な人達、自由業のように時間の采配ができる人達は、既に行動に移していますね。

 閉塞状態で戦時下のような世の中ですが、情報や教育が行き渡った若い人達のしたたかさに勇気ももらいます。
 
 自分の心に耳を澄ませて。自分の気持ちに正直に。
 わたしも出来上がることなく押し付けることなく、いつまでも新鮮な気持ちで、納得のいく仕事や楽しい暮らしを実行したいものだと思います。


 さて、今年もあと数日。
 今年は、ブログの更新を怠り気味でした 
 来年は、ブログにも投稿を心がけることにします



kimura_atelier at 15:33コメント(0)トラックバック(0)つれづれ心模様(日記)暮らし/住まい 

2015年12月01日

やれやれ。。

 今年もあとカレンダー一枚です。

 今朝、出がけに見ていたテレビで、水木しげるさんの追悼をしていました。
 その中で紹介された名言集がとても深くて、ネットで探してみました。

以下、水木しげる幸福の7か条。
 201c0e3e

 特に、「才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ」とは、よくぞ!と。。的を得て厳しいです。
 つまり、「幸せは、俗世の価値とは別のところにあるんだよ」ということなのでしょうね。自分を信じて人生を自分らしく楽しみなさいということでしょう。
 また、妖怪より人間の方が恐ろしい。。との名言紹介もありました。深い!



 持つことの責任

 上の写真は、もう随分前に発行した地元のデザインガイドの最後に載せた私の思い。
 
 過日、地元で不信者が侵入してパーティーをしていたりで周囲で懸案の空家(でも手を加えれば魅力的になりそうな物件)を借り上げて地元のコミュニティスペースにしようと、持っている不動産屋さんに掛け合ったら、膨大な金額を吹っかけられました。
 後先を考えないその場しのぎの開発も次々と。。

 住むこと・持つことの責任などとは、俗世の価値とは別の、うるさがられるだけの戯言ですかね。

 除夜の鐘つきで、煩悩を毎年ひとつずつ落としていっても108年かかる??。。
 やれやれ。。
 


kimura_atelier at 18:18コメント(0)トラックバック(0)つれづれ心模様(日記)気になったこと 

2015年11月06日

高齢者施設見学

 またまた、ご無沙汰しておりました_(._.)_
 ご無沙汰中もあれこれありまして。。。

 さて、このブログを立ち上げた2005年頃、助け合って暮らすすまい(グループリビング)を随分見学しました。(どんなオルタナティブが可能かのカテゴリーに、レポートをいくつかアップしていていますので、覗いてみてください)

 当時、私がレポートしていたのは、自主的に自分の暮らし方を模索できるチカラや思いのある人達が、自分の今後や加齢を見据えて「助け合って暮らすすまい」を実現しようとしている事例でした。
 けれども、ここにきて(超高齢社会の問題が顕在化してきて)、事業者が一方的にサービスを提供するだけではない、高齢者福祉のあるべき仕組みを模索した事例が、増えてきたようです。

 年初に見学した先では、若い世代が持ち前のアイデアと情熱と行動力で、従来の高齢者サービスやあり方を見直し、地域にとけ込んだ小規模多機能サービスを試みている事例でしたし、過日、滋賀で見学した施設では、小規模多機能サービスとグループホームを組み合わせたり、建築が魅力的に効果的にバックアップして、多様なデイサービスを可能にしていました。
 どちらも、運営側の熱意とそれに応える建築が印象的でした。

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 佐橋慶女氏(エッセイスト、高齢者問題ジャーナリスト)は、
・家族を「ファミリー」から「パートナー」へ、一緒に暮らす仲間として捉え、支配や依存をやめよう。
・中高年には、「精神的な自立」「経済の自立」「社会生活の自立」という3つの自立が必要。
・3つの自立を支えるためには、5つの蓄え=「知恵と知識」「趣味」「友人・仲間」「健康の蓄え」「少々のお金」が必要。
・そして、「シンプルに」「スリムに」「センスよく」生きていきましょう。
・さらに、地球環境、自然環境といった住む環境を見直すことの必要から、「リフューズ」「リデュース」「リユース」「リサイクル」の考えが大事。。と、「4R運動」を唱えていました。

 人のあり方の本質を押さえた提唱です。
 10年経って、だいぶ広まってきたかな〜?
 


kimura_atelier at 17:14コメント(0)トラックバック(0)つれづれ心模様(日記)住まい/建築 
blogへようこそ
木村建築研究室(木村真理子)のウェブサイトがメインアプローチとするなら、このblogは、日常出入りする通用口です。
設計や活動、催しや旅行、住まいや暮らしについて日頃感じた事など、当事務所の設計のベースになっていることや設計者の日常をまるごとお伝えできたらと思います。
思いつくまま綴っていますが、よろしくおつき合いください。
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