木村建築研究室_Blog

住まいは人を映す鏡。地域や暮らしを楽しみ大切に、人々の関係がうまくいくよう心掛ける住まいや家づくりは、まちもひとも気持ちよくしてくれます。そんな設計事務所の仕事や活動、思いや日常をブログに綴ります。

2010年03月

2010年03月31日

模型とスケッチー続き

 一昨日の建築知識編集者との打ち合わせでの紙面構成の話題です。

 『建築知識』というと、実務者用に実務に役立つ文章に詳細図というのが昔のイメージでしたが、今は、写真やまんがが入っていないと売れにくいとのこと。
 そういえば、近年は、写真やまんがが多く入り、文字が大きくなって、その上、どの号もDVDが付いています。
 実務書のイメージが変わりつつあるのか。建築実務の読者層に変化があるか。また、ビジュアルで感覚的に把握する傾向がここにも。。ということなのか。

 模型もビジュアルですし、模型検討が話題にあがるのも、CADが普及して、3Gも一般的になって、スケール感が身体でつかみにくい人が増えて、模型がスケールを確認するツールの役目をし出したということもあるのかもしれません。
 このところ、パソコンのおかげで漢字もビジュアル頼りで、漢字が急に書けなくなったことにつながる気がしてきました。
 いかがでしょう。



kimura_atelier at 22:23コメント(0)トラックバック(0)住まい/建築気になったこと 

2010年03月30日

模型とスケッチ

  仕事で中断したり、出てきた資料や本を読みふけってしまったり。。で、なかなか進まない事務所の片付けですが。。。帰り際、また、面白い文章発見です。 

 このところ、とにかく模型をたくさんつくって模型で検討しながら進める設計の話題によく触れますが、日頃からちょっと疑問(複雑なかたちや何棟にも分節された建物を除いて)に思っていましたので、我が意を得たりでほっとしました。

 それは、冨田玲子さんの建築と模型の雑感。要約すると。。
 建て主さん等に伝えるための精巧な空間共有用模型、事務所の所員等とイメージを共有するためのスタディ模型は大切だが、自分が考えるためのものは、たくさんつくるよりもスケッチを重ねる方が大事ではないか。模型一つ作る間に10のスケッチができる。。いろいろなスケールでスケッチを重ねることが大切。
 想像力の問題でもあるが、模型にあまり頼りすぎるとのっぺりした建物ができてしまうのではないか。。
 というようなことです。
 
 全く同感!! スケッチは、頭と手の恊働作業ですからね。だから大事。

 ただ、複雑な架構の建物等には、構造検討用架構模型を作るといいですね。
 構造検討模型は、構造確認だけでなく、つくる過程を確認する意味でも大事です。
 また、自分の確認作業だけでなく、建て主さんへ構造の意味を伝えるのにも、現場で監督さんや大工さんと打ち合わせするのにも重宝します。
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kimura_atelier at 22:32コメント(0)トラックバック(0)住まい/建築気になったこと 

2010年03月24日

本質的で普遍的な住まいのあり方

 写真急に予定が流れて、ぽこっと時間が空いてしまったこの1週間。
 ならば、アトリエ移転以来、実に15年の間に溜まりに溜まった澱(古い資料や本)をまとめて処分しよう。この際、アトリエをすっきりさせよう。。と片付け始めました。
 重い資料を動かし、埃をを払い、ぱらぱら中身を見て残す捨てるを決めます。捨てる資料が出るワ出るワすごい量です。残すものは、再度カテゴリー分けして雑巾で拭いて。。。当然、時々座り込んで、読みふけってしまったり。。
 なかなか進みません。

 さて、写真は、先日、古民家再生の見学会があった阿部勤さんの座談会の記事。。
 30年を過ぎて存在感を増すご自邸について話し合われています。当然、読みふけってしまいました。

 古い雑誌やカタログ等を見ていると、時代や時間を超えて本質的で普遍的汎用なものと、当時はもっともらしく扱われたものも今や過去のものになっているものとが、よく判ります。
 また、既に亡くなられた方が紙面上では元気に写っていたりして。。時の流れは厳しいですね。
 
 まあ、半分くらいは片付きました。あとは、残りの時間でどの程度片付けられるかです。


kimura_atelier at 22:54コメント(2)トラックバック(0)住まい/建築暮らし/住まい 

2010年03月18日

いよいよ春。。その2 “吉村行雄が見たアルネ・ヤコブセンの魅力”

 イベントが続く時は、続くものです。
 阿部勤さんの設計された住宅を見学後、吉村行雄さんという建築カメラマン氏のイベントに先の音楽イベントにも場所を提供してくださっているROGOBAに。

 テーマは、“吉村行雄が見たアルネ・ヤコブセンの魅力”
 
 400枚に及ぶヤコブセンの建築作品を2時間びっちり休みなく見せていただき、改めて、アルネ・ヤコブセンの魅力に浸りました。
 吉村さんは、竹中工務店で設計や広報をされていた方ですが、定年退職後、プロの建築カメラマンになられたそうです。
 穏やかで整然とした語り口の方ですが、終止活き活きと身軽そうなお姿が印象的でした。また、だれにも分け隔てなく、丁寧に気さくに対応してくださる姿も印象的でした。
 「写真撮影は、撮影許可が出るまで時間が読めなかったり、天気の具合やらに左右されたりでハードな仕事だけど、好きだから楽しくてしようがないんですよ。」とワイン片手に話される姿は、いかにも楽しそうでフットワークが良さそうで、とても定年退職後の方とは思えません。

 歳は、気持ちで決まるものだなあと。。再確認です。
 

kimura_atelier at 15:31コメント(0)トラックバック(0)催し諸々見学会/勉強会 

2010年03月16日

いよいよ春。。その3 『コジ・ファン・トゥッテ』

Epson_0590_1 その0、その2は、またいづれ。。。
 ということで、その3の報告です。

 日曜の午後は、サントリーホールのホールオペラの最終回、『コジ・ファン・トゥッテ』を観てきました。
 この3年間は、モーツアルトとダ・ポンテの三部作シリーズということで、2008『フィガロの結婚』、2009『ドン・ジョヴァンニ』に続いて、2010『コジ・ファン・トゥッテ』。

 設計者冥利ですね。その主人にご相伴の私も何かの冥利です。
 ただ、ちょっとお疲れだったようで、1/3くらいは気持ちのよい演奏と歌唱をバックに春眠でした。(笑)もったいない。。

 舞台構成は、年々バージョンアップ。
 オペラ歌手も歌唱だけでなく演技もさすが。見応え聴きごたえがありました。

 注)ホール・オペラとは、サントリーホールが独自に考案した新しいオペラの上演形式。
 客席が舞台を取り囲む形式ならではの空間と音響を活かした舞台美術や照明、演出のもと、オーケストラと歌手が同じ舞台上で演奏や演技をします。
 ですから、音響的にも視覚的にも演奏者と聴衆が一体となって、臨場感あふれる音楽体験が味わえるのだそうです。


kimura_atelier at 20:33コメント(0)トラックバック(0)催し諸々ちょっとブレイク 

2010年03月15日

いよいよ春。。その1 阿部勤さんの見学会

P1000297 この週末は、この春一番の花粉が飛び交う中、建築と音楽、文化と歴史。。などなど忙しく堪能しました。
 まずは、阿部勤さんの見学会。実は、陣内先生に次いでファンです。(笑)

 阿部勤さんといえば、自邸に代表される、端正な骨格に居心地が絶妙に配された混構造の建築がイメージされますが、今回は初めて伝統工法の建物に挑戦との事でした。
 大正6年新築の約100年弱の民家を一度解体し、再構成した古民家型の住宅です。

 伝統工法や古民家というと、材の存在感と高度な職人技に圧倒されがちですが、端正なプロポーションの外観、居心地を計画したしつらえや窓が適所にちりばめられるなど、単なる古民家住宅にはなっていない。これって、とても難しいことです。
 さらっとしたおおらかさと細かさの混在も阿部さんらしくてよかったです。

kimura_atelier at 19:35コメント(0)トラックバック(0)催し諸々見学会/勉強会 

2010年03月10日

怪しいエコ

 温室効果ガス削減と景気対策を兼ねる政策として打ち出された住宅エコポイント制度。3月8日から申請受付が始まった。所定の省エネルギー性能を満たす住宅の新築や省エネリフォームをすると、商品やサービスと交換可能なポイントがもらえるというものだけれど。。。
 どうも、怪しい。。

 リフォームについては、認定されたサッシやガラスに取り替えたり断熱材を入れ替えたりしないと対象工事にならない。ということは、現在のサッシやガラスは廃棄しなければならないし、断熱材(高額な上に、後からでは施工が不確実な吹き込み断熱材を除いて)を入れるには、は、内壁か外壁を一度壊さなければならない。当然、費用対効果からして高くつくし、新たなゴミを増やすことになる。。

 もっとずっと経済的で廃棄物を出さない設計の方法がいろいろある。
 遮熱断熱塗料やフィルムの利用、家の熱容量を増やす設計の工夫、雨戸や障子、厚手のファブリック等の利用などだ。
 エコって、「環境的に持続可能な経済のシステム」という意味なのに、これでは24時間換気導入の時と同じで、明らかに建材部品メーカーの後押し政策です。

 部材を取り付けるだけが家づくりではありませんから、いい加減に住宅の性能の本質を考えて、本当に環境的に持続可能なあり方を考えた良心的な設計や工事内容に報いる制度をお願いしたいと思います。

 ともあれ、設計をしていると、社会のいろんなことが見えてきます。


kimura_atelier at 00:39コメント(2)トラックバック(0)気になったこと暮らし/住まい 

2010年03月03日

山あり谷あり。。

11) このところ、プロジェクトが中止になったり中断したり復活したりで、設計の構想、概算・ボリューム・法規・環境や地盤のチェックなど、あれこれチェックとスケッチ、スケッチが続いています。

 プランやアイデアが実物として実現しないのはとても残念なのですが、この段階が設計の一番の醍醐味で、楽しいから複雑な気分。。

 建築家の定番と言われている黄色い油紙のようなロールのトレペ、いまではあまり使わなくなりましたが、中国からのお土産で事務所に家にと並んでおり、よく使っています。

 黄色のトレペに青色鉛筆のスケッチが、思考が固まらず、手も汚れにくくてこのところのお気に入り。。

kimura_atelier at 22:35コメント(0)トラックバック(0)設計・企画ライブつれづれ心模様(日記) 
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木村建築研究室(木村真理子)のウェブサイトがメインアプローチとするなら、このblogは、日常出入りする通用口です。
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思いつくまま綴っていますが、よろしくおつき合いください。
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