木村建築研究室_Blog

住まいは人を映す鏡。地域や暮らしを楽しみ大切に、人々の関係がうまくいくよう心掛ける住まいや家づくりは、まちもひとも気持ちよくしてくれます。そんな設計事務所の仕事や活動、思いや日常をブログに綴ります。

2018年09月

2018年09月13日

災害大国の災害対策ーその2

 最近の頻発する地震や台風による土砂崩れや水害で、災害大国の危機意識や災害対策についての脆さを感じたということで、その1として水害に触れましたが、今回はその2として土砂崩れについて。

 北海道の地震では、あちこち大規模な土砂崩れの航空写真に唖然とした方も多いと思います。

 水害は、主に河川の形や地形、埋め立てなどの海抜の低いことが原因です。
 が、土砂崩れは、地形と地質、造成の仕方が主な原因です。

 過日、九州の大分に行った時に感じたのは、山肌がむき出しになっている箇所が多いことでした。
 広島の土砂崩れによる災害が続いたことも記憶に新しいですね。

 関西は花崗岩質の地盤が多いと聞くのでちょっと調べてみると、国交省で特殊土壌地帯対策を定めていることがわかりました。(特殊土壌地帯対策とは、しばしば台風の来襲を受け、雨量が極めて多く、かつシラス等特殊な火山噴出物等の特殊土壌に覆われているために、災害が発生しやすく農業生産力が低い地帯(特殊土壌地帯)に対して、その保全と農業生産力の向上を図ることを目的に特殊土壌地帯対策事業計画を設定し、適切な災害防除と農地改良対策の事業を実施するものである。とのこと)
 その特殊土壌地帯に大分も広島も含まれているし、その他の地域もいまでは都市化して建物が密集していますよね。どうも開発に措置法は活かされていないようです。


 また、ちょっと田舎に行くと、田圃や畑に平らな部分を広く取りたいためか、または風を避けるためか、山裾(山辺)いっぱいに家を寄せて建てています。
 安全条例などで決められている基礎の根入れの安息角は30度からとても良い地質でも45度です。また、砂などは15度くらいで崩れます。
 それなのに、真砂土が堆積しているような山や水が集まりやすい地形の山を控える場所に建物を建てること自体、ありえないと思うのですが。。。

 災害対策として、抜本的に、建物の立地のあり方を見直す必要があると思います。

 
 複雑な地質のニッポン!どこで何が起こるかわからない!
 だから、断層や洪水、地盤が大丈夫なら安心というわけではないけれど、危険要因については、情報開示(これは近年広がっています)や広報で、もっと意識喚起が必要ではとつくづく思います。

 
スクリーンショット(2018-09-13 19.38.50)


 
 

kimura_atelier at 19:50コメント(0)住まい/建築気になったこと 

2018年09月07日

災害大国の災害対策ーその1

 またまた、随分ブログからご無沙汰しましたが、今週感じた事はFBではなく、とにかくブログにあげておかなくちゃと、他を差し置き、久しぶりの記事投稿です。

 
 台風21号の爪痕=関西空港の高潮による水没、北海道の地震=土砂崩れによる家屋の倒壊と生き埋め。
 災害大国の危機意識や災害対策についての脆さを感じました。

 まず、関空の水没。
 温暖化で海面上昇の危険性は何十年も前から言われていたはずです。さらに、温暖化で台風が大型化し台風の頻度も増している状況では、関空に限らず、海辺の空港や主要駅のこのような水没はこれからも充分にあり得るはず。
 
 先日、東京都が、過去最大級の台風が東京に接近した場合、高潮で墨田、葛飾、江戸川区は陸地の90%以上が浸水し、最大で深さ10メートルになる。一週間以上浸水する地域の人口は130万人余で、面積は23区の13%になるとの想定図を公表して話題になりましたね。以下の図です。

PK2018033102100062_size0


 水没マップや、東京都建設局から浸水予想区域図が出ていますので、どうぞ参考に。
 また、津波や水害の際にどこが危険でどのようになるのか、その背景である地盤の形も合わせて考えているサイトもあります。
 
 ニュースを見ていると、こんなこと長い人生で初めて!考えてもみなかった!と口々に驚いている事、足りないものを買いにコンビニに殺到する事に逆に驚いたりします。また、救援物資や復旧へのがんばりや整列秩序にも。壊れたらまた黙々と力を合わせて復旧する。。そういう国民性なのかなあ。。

 が、いずれにせよ、地形や地盤のなりたちを調べてから、住む場所や家の計画をするべきですし、また、事業者側の不動産屋の売り方や開発の仕方についても規制や指導を入れて、事前対策をする必要を感じています。
 
 次は、広島や今回の北海道の土砂崩れについて記事にしようと思います。

 

kimura_atelier at 12:43コメント(0)住まい/建築気になったこと 
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