つれづれ心模様(日記)

2018年06月29日

6月も終わりで、近況報告

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 先回の投稿から早!2ヶ月以上
 またまたながらくご無沙汰しました! 既に夏です
 この間、仕事に活動や交流に遊びにと、追われるけれどそれなりに楽しくやっています。
 
 いくつも報告したいことはあるのだけれど、やはりFBの投稿は楽でタイムリーにその場で熱が冷めないうちにできるので、ついついブログやHPの UPが後手になります(しかし、熱が冷めた方がエッセンスははっきりするのかも) 

 これからは、お友達以外にもオープンな木村建築研究室のFBページに積極的にあげるようにしようと思いますのでどうぞお付き合いをよろしくお願いします。

 また、私個人のタイムラインには結構、日常のあれこれをあげています。既にお知り合いの方は探してお友達申請をしていただきたいと思います。

 さて、今日は、先々週訪問した神戸の2つのまちづくり活動団体との交流概要をやり取りの録音を流しながら、パワポにまとめて来週の報告会に備えているところです。
 録音を流していて感じるのは、やはり以下のこと。

 活動も仕事もお付き合いも・・、うまくいっている人達やグループに共通するのは、互いの得意や違いを活かし尊重するネットワークだなあ。。。

 貧しさから立ち上がるための近代価値(上意下達や一方通行、二者択一、ブルドーザーのような力強さ、立場の取り合い、手柄の独り占め、早駆け抜け駆けと言うような。。)や態度を持ち込むと話が混乱し停滞する。やる気のある人達とさまざまなジャンルでネットワークし、多重的に重層的に動くことをみんなで共有することだなあ。。。と。

kimura_atelier at 12:12コメント(0) 

2018年04月17日

だから、建築はおもしろい。

 あ〜あ、整理が悪くて反省!

 雑誌の取材に答えるため、過去の仕事の特徴的な耐震補強の事例(といっても、補強には耐震だけではない補強も必要でどう合わせ技をしたか等)の資料や写真を探しているのですが。。
 
 棚の奥の奥、パソコンのファイルの中のファイルの奥に入っていて、出てくるまでが大変です(>_<;)

 そうこうしていたら、おもしろい記事(新井千秋さんが内藤廣さんと対談した時のメモ)や記録が出てきて。。
 時間が止まる(>_<;)

 
 新井千秋さん曰く、
 「フォルムは、今の機能やあり方を疑い、再構築するところからでるもの。シェイプとは違う」
 「ザハの建築は縫いぐるみと同じ。既成の機能に表層を掛けただけだ。 ほとんど見たが良くない。内部の驚きや新しさがない。 流線形のシェイプをつければよいから。 簡単に真似られる」
 「妹島の建築は、平面の構成や見えがくれする空間の流れなど、簡単に真似は出来ない」
 「構造と意匠、時代の力や材料とのせめぎ合いの緊張が建築の魅力を造る」
 「時代を超えるには、ポピュラリティと美しさ、力強さとが必要。意味や新しさだけではダメ」云々。。

 辛辣で手厳しいです。ですが、納得!
 だから、建築はおもしろい。


kimura_atelier at 18:48コメント(0) 

2018年03月20日

引き続き、まちづくり活動冊子の話題

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 引き続き、まちづくり活動冊子の話題を。。

 先日アップした論文やら日頃の設計やらでやっていることって、そういえば昔、まちづくり活動でどこかに書いた気がすると、ふと思った。そして思い出した。

 写真は、10年前に広報担当としてまとめた一年分の活動誌。当時もハイペースであれこれやっていたようですw

 そして、最後のページに編集後記として書いている内容に、やっぱり! そして、ビックリ!です。
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 頼もしい先輩女性から言われた、夢を持って10年続ければ。。の言葉と、このまちではコモンが魅力遺伝子。コモンがあちこちに広がればの思い。。、また、それぞれが持てる得意を持ち寄ってコモンセンスが広がったら。。との思い。。

 つまり、ワタシ、10年以上前から、ずっと考えが変わっていないw
 もう10年以上経つのだから、そろそろ実現するかな!

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2018年02月23日

論文アップ!

 またまた、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
 この間、何をやっていたのかというと、論文!!を書いていましたw
 それも、まちをどう変容させるか、そのための手段と仕組みについて!です。

 やりだしたら止まらなくなる癖も手伝って、250頁近いボーダイな量にw
 
IMG_8857  昨年夏に山籠もりをして論文の構成や主旨を整理したのち(ここまではすんなりスムーズだったのですが)、アンケートデータの分析とその表現に手間取り、その上、データの分析やらグラフの貼り付けやらにべったり予定外の時間を割くことになりました。
 急遽、検証検定も必要ということで、慣れないワード&エクセルと格闘の3ヶ月でしたorz。。

 論文提出期限の1月末まで、座りっぱなしで歩くことなく事務所に籠もりきりでいたら、体力がめっきり落ちて、2月になってひいた風邪が治らない。
 やっと、憑き物が落ちつつありますw


 論文については、おかげさまで、最終発表での先生方の講評も、労を労ってくださったり、次の研究への示唆やケーススタディに期待してくださったりで、まずは良かった!
 次は、この内容をどう実践に活かすかです。本業にも活かさねば!

 PS
 どうして、畑違いのようなことを今更やるの?と聞かれるのですが、設計をする中で、社会や家族が抱える問題や今後の課題が見えてくるので、ずいぶんと昔から、設計のスタンスにしてきたことなのです。
 以前、ブログにも、以下のようなことを書いていました。
私の設計のスタンスーその1ーまずはバランス
私の設計のスタンスーその2ー暮らしをまちに繋ぐということ





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2018年01月05日

本年もどうぞよろしくお願い致します

 2018年が明けました。
 今日から仕事始めです。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 この年末年始も第九を聴いて、バタバタと帰省準備をし、例年通り慌ただしく西に走り東に戻り・・でした。 40年近く、お正月休みをのんびり過ごすことは出来ずですが、これにも限りが想像できる歳になりました。

 暮れの29日には、地元での「まちの忘年会」が盛りに盛り上がり、今後のまちの活動につながる楽しくワクワクするひとときでした。各世代に渡ってポテンシャルの高いまちだと改めて実感しました。
 そして、明けて今日5日には、また、ポテンシャルの高い人の存在にワクワクです。

 今年は、ひとつひとつの仕事や活動や交流をじっくり楽しみ味わいながら、心豊かな日々にしたいと思います。

 ともあれ、今年もどうぞよろしくおつきあいをお願いいたします。

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2017年05月24日

「家って何だろう」「向こう三軒両隣」

 以下は、先日行われた建築界のノーベル賞といわれるプリツカー建築賞の授賞式での、トム・プリツカー氏のスピーチの内容です。

 日本の建築文化について。
 「日本では古くから、屋外の自然環境をシームレスに家屋内に取り込む建築文化がある。日本建築は私たちに、自然から人々を守ることと、自然とつながることのバランスを取るための“知恵”があることを教えてくれる。どちらか一方を選択しなくてはならないのではなく、バランスを持って両方を得る――それは、昨今のグローバル化した複雑な世界には重要な課題だ」
「日本は、ローカルとインターナショナルにおけるバランスの美学を教えてくれる」 kenplatzの記事から

IMG_7765 住まいを計画したり何かプロジェクトを進めている時、時々立ち止まってホントにこれでいいのかなと「あり方」についてを考えるのですが、そんな時に気分転換も兼ねてよく引っ張り出すのが、益子義弘さんの「家って何だろう」と田中敏薄さんの「向こう三軒両隣」。
 自然だけでなく、人やものとの距離についても同じで、トム・プリツカー氏のスピーチにもつながります。 
 
 
 もう少し俯瞰してコトの先やこれからを視野に入れる。。その場にいない人や関係者以外も思いやる。。
 今日の地元活動の総会帰りの女子トークにもつながるなあ。。w w

 
 

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2017年05月12日

設計と料理、データ収集チェックと素材や器機集め

 久しぶりに日常の話題を。

 頭がハイになる時に限って、料理に手を出したくなりますw 

 料理って、設計と違ってかかる時間の単位やスパンが短く、即、アレンジが効き結果が出せるし、結果を味わえる(食べられる)。。
 実現したい条件や場所に合わせてどう構築するか、使える素材やコストパフォーマンスをどうするか、完成までの手順と時間をどう擦り合せるか。。
 そんな設計と同じ思考ルート(これがたまらなく好きなのでしょう)を使いながら、膨大な手順やチェック手続きのかかる設計のガス抜きとして、平行思考や気分転換にもってこいの手段なのでしょうね!

 IMG_7491IMG_7457断捨離で多少すっきりした我が家やまだ新しく広く何を置いても溢れない小淵沢のいえのスペース達をアテにして、またまた、手順よく美味しいことを実現するための収納や道具、庭の食べられる草木の整備を企み始めました。
 う〜ん、良くない癖です

 常備のおジャコ、クルミ、干しイチジク、干し葡萄他の乾物類、各ペースト類や浸け込みの醤油や麹の類い、大量の海苔や昆布類、お気に入りのオリーブオイルに米酢、生ハチミツ、パスタに粉類、玄米(挙げ出せば切りなく)。。。
 といった常備のヘルシー食材を使って、それぞれの季節ならではの手近な恵みを庭からちょっとつまんで来て、簡単に美味しく楽しむ暮らしを目指しています。
 で、そのためのアイデアとバリエーションを思いめぐらせてはウキウキしています。

 簡単に!!短時間で!!というのが、我が家の場合はミソです。
 ですが、ホントに良くない癖だとわかっている! またストックが増え、ワインの消費量と体重にも大きく影響するのですから。。w

 
 
 
 

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2017年01月30日

小淵沢のいえ、その後。

小淵沢のいえ、その後。

年末にバタバタと荷物を運び、掃除や片付けに明け暮れて、多少は暮らしのカタチが整いました。
先の週末も所用を兼ねて行き、たくさんの荷物を運びました。
(自宅の耐震化促進を兼ねて、自宅にある食器や小屋裏の荷物等の重いものから運び込み予定。次からは本や捨てられないものを何回かに分けて運び込む予定ですが、乾燥時期の整理は手がカサカサになってひび割れたりがキツイ。。まあ、急がず、追々進めます)
肝心のテーブルがまだ。外構石積み工事もまだで、やはりまだまだ仮住まい感が漂っていますw。

IMG_7117 さて、家の性能について。。

 近いうちには現場で変更になった仕様で再計算してみるつもりですので、あくまで印象の報告ですが。。

 「そよ換気」が思いのほか功を奏してくれています。

 写真のように、夜8時、外気-3.5度で、室内は暖房無しで16度。
IMG_7118IMG_7119 翌日昼12時半頃には、棟温度51度まで上がって、室内は暖房無しで21度。

 夜寝る前に2、3時間ストーブを焚けば、お天気さえ良ければその他の時間は暖房無しで充分のようです。

 断熱材も決して十分な仕様ではないですし、集熱の仕様も十分なものではありませんが、家の向きや屋根勾配、陽当たり等を工夫すれば、ローコストでもかなりの結果が出る事が判りました♪♪(^_^)v






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2017年01月06日

今年の年賀状

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 昨日は、今日からの仕事始めに向けて、例年通り事務所でスケジュールカレンダーを作って書きこんだり、年賀状の整理や追加手配をしました。


 今年もたくさんの年賀状をいただきました。
 そして、楽しくなつかしく拝読しました。有難うございます。
 
 今年の一押しは、これ!
(クリックで大きくすると迫力が増します)

 書道家(ご近所飲み仲間)の鷹、いつもながら流石!
 なにより、富士の次の話題にぴったりです。
 今度は縦長に切り抜いてみました。


 お子さんの成長が判る写真やコメント等に加えて、また同窓会しよう、今を充実させている、孫の世話でうれしいけどトホホ、この家が歴史等、年齢を重ねたことならではのひとことが増えたのが印象的です。そういえば、宝くじに当たったというコメントも! 

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2017年01月05日

2017年、あけましておめでとうございます。

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 2017年、あけましておめでとうございます。

 この年末年始は、晴天と暖かさに恵まれ、富士を見て西に走り、なぜかより大きな富士を見ながら東に戻りました。
  
 さて、今年は、実務に加えて、やり始めた研究論文の完成に向けて本腰を入れなければ。。
 昨年暮れ、玉川学園町内会の協力を得て配布した地元を対象にしたアンケートは予想外の回収率で、当研究内容に対する課題の大きさを実感させられました。私にとってはアンケートの分析が喫緊の課題ですw 地元の活動にもつなげられるよう知恵を絞って行ければと思います。
 また、新たな拠点での楽しい企画の下慣らしも始めたいw。。温熱環境の確認も兼ねて冬場もときどき足を運ばなきゃ!
 そして、なにより、やっぱり、講釈無しで魅力的な(スッピンでスックとした)住まいを創れるように、もうひと頑張りしたいと思います。

 というわけで、歳を取ってものんびり遊んでいられない貧乏性ゆえ、今年もまたバタバタしそうです。
 ともあれ、今年もどうぞよろしくおつきあいをお願いいたします。

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2016年12月28日

今年もお世話になりました

 木村建築研究室は、本日12月28日(水)が仕事納め。29日から1月5日までお正月休みをいただきます。
 仕事始めは、例年通り1月6日(金)からとなります。
 

 今年もいろいろとお世話になりましてありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 皆様、時節柄御自愛の上、どうぞ良いお年をお迎えください。



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2016年12月13日

小淵沢のいえ、ほぼ完成しました。

IMG_6633-1 小淵沢のいえ、その後。
 残工事ダメ工事が多少ありますが、ほぼ完成。引き渡しを終りました。

 構成を味わう、さっぱり、すっきりした家になりました。
 ロボットみたいなのは、ペレット兼蒔ストーブ。火入れ式も終りました。良く燃えます。
 外構石積み工事の業者さんが訳あって連絡が取れずに残っていましたが、やっと連絡が取れました。とりあえず待って良かった。後味悪くならなくて。。
 ビジネスとしての仕事契約と人の使い方やら人情やら。。そのあたりの調整の仕方やバランスが大なり小なり何かしら決断を迫られて、むずかしいところです。
 設計仕事の進め方や設計内容も、こだわりや価値観を含めて、「ああ、◯◯さんらしいなあ!」「◯◯さんって、こういう人なのね」と思いますが、自分達もきっと「木村さんとこらしい」のでしょうね。

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2016年11月14日

ブログとフェイスブックのリンクが完了しました

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 さて、先週末、ブログとフェイスブックのリンクが完了しました。
 これで、手軽に報告できるようになりました。今後はフェイスブックを通しては出来るだけ頻繁にアップするようにしたいと思います。
 当ブログでは、左端サイドバーの中程にある<Facebook/木村建築研究室>;で読んでもらうか、その下の<木村建築研究室の青い文字>;をクリックして木村建築研究室のページに飛んでください。

 なお、たくさんの人の目に渡るよう、木村建築研究室ページへの『いいね』もよろしくおねがいします。

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2016年11月10日

小淵沢のいえ、佳境です

 随分ご無沙汰致しました_(._.)_
 この2ヶ月、fbには投稿できても、なかなかブログに手が回らない追われる日々でございました。
 思いがけない良い事もがっかりする事もあって、でも、捨てる神あれば拾う神ありで、結果は万々歳!! 前向きな努力と我慢は黙々としてみるものですねw

 あれこれ報告があるのですが。。
 今後は、ブログとfbのリンクを検討して、手軽に報告できるようにしたいと思います。

 さておき。。
 小淵沢のいえが佳境です。
 外部は、ほぼ完成で、後は外構工事に入ります。
 内部は、床・壁・天井、構造用合板張りっ放し!の木工時が終わり、後は塗装と建具の製作と取り付け、多少の金物工事と設備器具の取り付けです。
 今月中には、引き渡しの予定。「そよ換気」が思いの他、効果を発揮してくれています。

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2016年09月15日

遺伝子になって巡る

 おもしろい記事に当たりました。以下リンクです。
 マヨネーズの瓶とカップ2杯のコーヒー。ある大学教授が教える人生とは…

 なるほど。。ものごとの順番や筋道、構成をいつも頭に置いて行動しなさい、と言うことですね。

 もうひとつ、おもしろい記事に当たりました。 
コピペできない記事なので、簡単に要約すると、
 「あなたの魅力は、あなたの身近にいる人を幸せにし、自分も幸せになれる才能。だから、不愉快な相手やあなたの幸せから遠い相手には近づかないこと」「相思相愛があなたにとってのキーワード」と。。

 なるほど。。これも、ものごとの順番や筋道、構成をいつも頭に置いて行動しなさいと言うことですね。思い当たることがたくさんです。


 ところで、ずっと以前より何事も「巡る」こと、循環の意味の大きさを感じてきました。うまく行く人や幸せそうな人は、相手を尊重し廻りとの関系を大事にしてきているから。
 だから、事務所のPOLICYのページにもあるように、「自分にとって良いことが廻りにとっても良いように。。」は、設計理念のひとつです。
 そして、もうひとつが、シンクロニシティ。
 たまたま気にしていることの勉強会やアドバイスをくれる相談会の案内のお知らせが来たり、SNSで知り合いが取り上げていたり。。これについても思い当たることがたくさんです。気にしているから目に止まるということもありますが。

 やはり、巡っている。
 行為の連続と親の遺伝子と生きて来た環境で人は決まるそうです。行為が思考になり遺伝子になるのですね。
 まちも「まちの遺伝子」がまちを決める。。
 

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2016年09月05日

20年後の元住吉のいえ

IMG_6200  以前から頼まれていた家の相談に、過日やっと伺いました。
 
 このお宅は、20年近く前に設計した重量鉄骨の店舗付き住宅です。
 当時は、1階がご両親が経営するお店で、2.3階が娘さん一家の住まいとして設計したのですが、ご両親が他界されて、娘さん一家(娘さんといっても私と同年代ですw)も、広いご実家を建て替えて、この超狭小住宅からお引っ越し。
IMG_6199 今は一棟貸しで不動産屋さんに貸してあり、1階は不動産屋さんのよくあるカタチの事務所、元住まいの2.3階部分は社長室と応接(契約)室になっていました。

 契約したお客さんは、この元LDKに通されるのだそうです。
 お友達から「不動産契約で『◯◯さんちのリビング見れちゃった!』って、言われるのよ」とのこと。
 なんだかおもしろいです。

 せっかくだから、今どのように使われているか見せてもらいました。 
 
 LDKは、対面キッチンのカウンターと小屋裏下の梁に不動産の契約写真が飾られて、何もいじらずにムリなくコンバージョンされています。
 大型コピー機をパネルで隠すために、作り付けの読書コーナーと箱階段が見えないのがちょっと残念!
 コピー機は、スライドででるとかの工夫があれば、完璧でしたねw
 また、寝室は、社長室に格上げされていましたww



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2016年09月01日

小淵沢のいえ、だいぶ出来てきました

DSC00580 小淵沢のいえがだいぶ出来上がってきて、仕上がりの様子が容易に想像できるようになってきました。
 
 徹底的にヘビーデュティーで潔良く思い切った家。

 性能とフレキシビリティにはとことんこだわり、気持ちの良い空気が流れ、維持管理に無理がなく、使いやすく、工夫次第でいろいろなシーンに対応できるように計画しました。

DSC00575 ただし、潔良く仕上げは最小限。
 床・壁・天井、構造用合板張りっ放し!(つまり、木造版打ちっ放しの家です)です。
 設備も最小限です。気持ちの良い空気のために、建築で出来ることでできるだけ解決しようとしています。
 その上、造作も建具も最小限。
 
 工事に平行して、外部の石積みと元の山に戻すような媚びない植栽を施して、風景にとけ込む家、高原らしい風景をつくる家を目指します。

 夏は中央高速が混むので監理に時間がかかりますが、そろそろ落ち着いてくれるかな。



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2016年08月18日

「都市型複合住居の発表に向けて」のメモ

 探し物をしていたら、「都市型複合住居の発表に向けて」と題して、25年前に設計した住宅展示場のパンフレット用設計コンセプト文案(以下)が出てきた。
 25年前(バブルまっただ中)からまったく変わらず、以下の文案ような住まいとまちが出来ることを思いめぐらしていたんだなあと、変な感慨に浸る。
 なのに、目指す到達点はまだまだ遠く、状況は遅々として変わらず、一部の人を除いたら反って人心は貧しくなっていたりする。
 もちろん手書きメモなので、忘備録を兼ねて。

 ☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;* 
 暮らし方、趣味、仕事、それぞれに違った個性や価値観を持った人達が、家族として、あるいは単身で又は複数で集まり暮らす。。
 そして、老若男女、誰もが活き活き自分らしくできるような暮らし。。
 
 そんな暮らしを可能にするうつわとしての建物が、住む人のかけがえのない「いえ」となり、「生活の舞台」となり、それらが連なりあうことが魅力的な街となって、街も成長していく。

 そんな都市型複合住居を提案します。
 開きながら閉じる。調和しながら主張する。インサイドとアウトサイド。プライバシーとコミュニティーといった、それぞれ相反する関系が微妙に引き合うように配慮された複合空間の提案です。

 魅力的とは、高級とは、贅を尽くすことでしょうか?
 いえ、そうではなくて、高いクオリティや美しさを潔くめざすことです。
 伝統を受け継ぎ活かし、シンプリシティを可能にする、きめ細やかな配慮や確実なスケールの空間ボリューム、動線計画やゾーニングなどをふまえて、フレキシブルで耐久性のある生活の背景となる舞台を、愛着につながるように丁寧につくることだと、私たちは考えています。
 ☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚.。o○o。.★.。o○o。.☆

 
と。。
もっともなこと書いてるじゃない!
まあ、バブルの頃のハイテンションで尖った表現ではありますが。。  
それにしても、バブルの頃って、こんなファッションでしたね。

214f2b8eaba42fa862add2d06e634c90http://onpa-japan.com/より

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2016年08月03日

20数年経った津久井のいえ

FullSizeRender 新築から20年以上経ったお宅の修繕と耐震補強がほぼ終了です。
 お子さん達が巣立って、お庭を畑や果樹園にしてご近所の農家と交流したりペットを迎えたりして、子育て時代とは違う暮らしにシフト。

 娘さんの里帰り時も気持ちよく過ごせるよう、また、この家で楽しかった子育てを息子さん達にも状況が許せば楽しんでもらいたいと、20年数年の間に痛んだデッキを取り替えたり、木建具の不具合を手直ししたり、水廻りを手直ししたり。そして、ヨリマシ補強にあわせてほぼ前面塗り替えとクリーニング。当初の清々しさが戻ってきました。

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「これを機会に、片付けと専門業者の定期的クリーニングを入れたいわ」「ここまでやったら、あれこれも直そうか」等々。。
 そうなんですよね。家は、気持ちや住まい方を大きく刺激してくれます。

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2016年04月13日

30年でひっくり返る

t02200322_0301044013440418942 井上ひさしさんの名言に

 むずかしいことをやさしく。。
 やさしいことをふかく。。
 ふかいことをおもしろく。。
 おもしろいことをまじめに。。
 まじめなことをゆかいに。。
 そしてゆかいなことはあくまでゆかいに。。!

 というのがありますね。大好きな言葉のひとつです。


 今の80代位の方たちの作品が建築雑誌を賑わせていた頃、作品解説には難しい言葉や難解な比喩を用いた説明表現のものがほとんどでした。今から30〜40年程前です。
 歴史や哲学書を理解読解していない人には、その建築の意図するところや良さが理解できない風潮でポストモダンも真っ盛りでした。

 メディアで注目の評価の高い建築家を理解しようと、眉間に皺を寄せて解説をなんとか最後まで読んでも(途中、比喩や引用文献をどういうモノかだけ調べて)、書いてあることは兎も角も(半分以上判っていないけれど)、どうしてそれがこのカタチになるのか、実際に見てもどこが良いのか判らない建物(特にシンボル的な建築や大味な空間)がしばしば。
 
 それに比べ、メディアの評価は今ひとつだったり地味ではあるけれど、その建築家の作品には、わかりやすい説明や技術的根拠が刺激的だったり、特に住宅や幼稚園等では、暮らしへの希望に満ちてのびのびと気持ち良さそうだったり、新しい暮らし方や空間のあり方が提示されていたり、解説もごもっともな指摘だったりで、こっちの方がずっと魅力的なのに、と思う建築家も多々でした。

 それが、たかだか30年で、ぐるんとひっくり返る。
 
 訳知り顔で断定したり、平気で指図する人っていますよね。案外、以前の言動と逆だったりする。決めつけ、乗りやテンポのいい言動、立場や空気に流されやすい環境には、要注意です。



やっぱり、
 むずかしいことをわかりやすく説明出来る。
 やさしいことをふかく考えられる。
 ふかいことをおもしろく表現実行できる。
 が、結局「普遍性につながる!」ことだなあと実感するこの頃。
 
 多少は俯瞰できるようになったということで、歳取るのも悪くないのかも(笑)
 

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2016年03月30日

30年後どうなっている?

 30年以上も設計を続けていると、
 出来上がった住まいの30年後が容易に想像できるようになりました。

 このお宅しょっちゅうメンテナンスが必要だなとか、トップライトや屋根の谷間に落ち葉やゴミが溜まるだろうなとか。また、このアプローチは歳取ったら辛そうとか、このお宅は暑そうで寒そうだなあとか。。
 我が家は坂の多い丘陵地にあるので、こんなに宅地を小割りにしてしまって、よう壁が痛んだらどうするのかな、土留めのやりかえまでは考えてないのかな、と思う開発に出くわすこともしばしばです。その上、こういう宅地の上に長期優良住宅が建つって、矛盾した国の助成のあり方にも疑問。

 もっとナガイ目で住まいや地域を捉える必要を感じます。
 長持ちして融通が効く、飽きない魅力の住まいを創りたい!

 ただ、その住まいが建つ地域が30年後どうなっているか、また、ご近所にどんな方たちがどのように住むようになるか、までの想像はとっても難しいし、まして、30年後の社会がどうなっているか、を想像するのはもっと難しい。
 
 けれど、暮らしや家の廻りの環境を自身でつくって拡げて行くことは可能です。
 地に着いた豊かな暮らしが出来るよう、ご近所も素敵な人に恵まれるよう。。を実現するには、まず自分から魅力的な地域にすべく動くことだなあ。。と、実感することしきりのこの頃です。
 それぞれの家族の住まい方やご近所への関わり方が、暮らしの内容や地域での暮らしを作るのですね。

 まさに、住まいは人を映す鏡。

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 というわけで、写真は、以前見学にうかがった、JIAの25年賞を何度も受賞されている建築家阿部勤さんのお住まい!です。
 


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2016年03月25日

回覧板に20年前の私がいる!

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 おっとっと!懐かしすぎる。。
 
 私が30代の終わり頃、地元の集会施設を地元の建築家が恊働で設計することになりました。
 まず計画実行にあたって集会施設建設委員会が組織され、地元の関係する自治会役員さんや地域活動団体の方たちと建築家メンバー等で、どのような物にするか何度も何度も話し合われました。
 ほんとに何度も。

 左の写真は、その記録を消滅する前にと、まとめてくださった方から最近いただいたものです。
 みなさん、若すぎる!
 当然、私も若い。


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 そして、しばらくして。。
 過日、廻ってきた町内会の回覧板に目を通したら、なんと、20年以上前の私がそこにも!
 とんだ、ビックリポンです。
 
 そういえば、こんな洋服持っていたなあとか、こんな髪型していたんだったとか。。大したことは思い出せないのですが、市でも集会施設に調理実習室を併設した施設は初めてだったゆえ、配食活動をしている団体の方や染め物をしているグループと打ち合わせをしながら、平行してペンションの設計で厨房施設を計画していることが随分役立って良かったと思っていたことは、よく覚えています。

 そして、時は流れて、写真な中の司馬遼太郎と席を並べていたという当時の町内会長さんや建築家仲間をまとめあげてくださっていたお父さんのように太っ腹な建築家、当時の寺田市長も、既に亡くなられていません。
 
 
 

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2016年01月22日

薪ストーブがうれしい季節


 ちるちんストーブ特集この季節になると必ずといって良い程毎年出される ちるちんのストーブ特集。
 売れ行きが良いのでしょうね。私も毎年ついつい買っています。火が見える空間、そこで料理もできる空間を想像するのがなんとも楽しい!
 こういう輩が特集を後押ししているのでしょうねえ。

 昔は、デザインの良い薪ストーブは輸入もので、国産の薪ストーブは、ヘビーデューティで山小屋や工場や建設現場で使うようなものしか見当たりませんでしたが、このところ、国内で製造されたものも増えてきました。その上、比較的安価なものや輸入ものも値段が下がってきていて、うれしい限りです。

 薪ストーブ人気で普及し始めているとしたら、ちるちん効果かも。

 ですが、「薪1束500円として、1日2000円〜2500円。1カ月6000円〜9000円。使用期間を10月後半から4月前半の6カ月とすると、ひと冬36万円〜54万円」と、とあるブログにあるように、肝心の薪の調達がだんだん難しくなっているらしく、薪を買っていると到底一般家庭の光熱費として成り立ちません。
 だから、植木屋さんや工務店と知り合いになって廃材を入手するか、山の保全管理のボランティアなどをするのだそうです。

 薪入手のためとはいえ、山の保全管理の担い手が増えるのは良いことです。
 ですが、まずは、断熱をしっかり。そして、たまには(週末くらいは)火のある環境を楽しめる時間の余裕を持つ。。ということですね。
 

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2016年01月04日

あけましておめでとうございます


2016年、あけましておめでとうございます。

IMG_4969 年があらたまるっていうのは、どこかしら何かしら気持ちが引き締まりますね。

 お寺で除夜の鐘付きと新年の挨拶をして床に就き、日が明けて氏神様へ初詣。お神酒をお雑煮や田舎おせちといただく型通りの新年ですが、やはり、お正月っていいものです。

 
 昨年は、計画頓挫やらで酷い目にも遭いましたが、半年間の仕切り直しで、より発展的な楽しい計画が実現しそうです。
 また昨年は、データ分析が進んだ省エネルギー技術や結露対策について随分と勉強理解が出来ました。それらと合わせて、建築に関わるものとしてライフワーク研究にしていきたい内容や建築で実現したい社会像なども随分明確になりました。
 そして、やっぱり、講釈無しで魅力的な(スッピンでスックとした)住まいを創れるように、もうひと頑張りしたいと思います。

 また、いつも何かしら考えるヒントや力をくれる仕事仲間や先輩後輩。小さな建築旅行や飲み会につきあってくれる友人達。なんだかんだ言いながらも結局は一番乗り気になって協力してくれる亭主との企画ややり取りに楽しい力をもらった1年でした。
 fbでは、遠くの友人や古い知り合いとも日常的につながって随分嬉しい気持ちにさせていただきました。
 
 そういう意味でも、様々な仲間とのつながりに、様々な技術の進歩に、そして、それらの恩恵にあずかれる環境に、あらためて感謝です。

 それもこれも、健康と平和があってこそですね。
 
 ともあれ、今年もどうぞよろしくおつきあいをお願いいたします。

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2015年12月30日

お世話になりました

 木村建築研究室は、12月28日(月)が仕事納め。29日から1月5日までお正月休みをいただきます。
 仕事始めは1月6日(水)からとなります。
 

 今年もいろいろとお世話になりましてありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 皆様、時節柄御自愛の上、どうぞ良いお年をお迎えください。



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暮れに思うこと、今年も。。

 最近(実はいつもですが。。)、思うことが多々あります。

 そのひとつは、人が暮らす環境と暮らし方について。

 この頃の家づくり世代の傾向を振り返ってみると、
 家の廻りを囲ったり所有に拘って満足する暮らしよりも、もっとおおらかに大きく構えて、「まち全体を使い回す暮らし」(そのためにはコミュニケーション力や自律、多様な社会経験は欠かせませんが)や「まちに開いた暮らし」を望んでいるように思います。
 また、子育て世代にも平屋指向や庭とつながる暮らしの指向も増えたような。。こちらが提案する前に、先方から望まれたりします。
 そして、そういう人達は、便利で消費だけに頼る暮らしや過当競争に疑問を感じて、雇用に捕らわれない暮らしやそのための努力を始めていたりする。。
 若い人達や敏感な人達、自由業のように時間の采配ができる人達は、既に行動に移していますね。

 閉塞状態で戦時下のような世の中ですが、情報や教育が行き渡った若い人達のしたたかさに勇気ももらいます。
 
 自分の心に耳を澄ませて。自分の気持ちに正直に。
 わたしも出来上がることなく押し付けることなく、いつまでも新鮮な気持ちで、納得のいく仕事や楽しい暮らしを実行したいものだと思います。


 さて、今年もあと数日。
 今年は、ブログの更新を怠り気味でした 
 来年は、ブログにも投稿を心がけることにします



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2015年12月01日

やれやれ。。

 今年もあとカレンダー一枚です。

 今朝、出がけに見ていたテレビで、水木しげるさんの追悼をしていました。
 その中で紹介された名言集がとても深くて、ネットで探してみました。

以下、水木しげる幸福の7か条。
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 特に、「才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ」とは、よくぞ!と。。的を得て厳しいです。
 つまり、「幸せは、俗世の価値とは別のところにあるんだよ」ということなのでしょうね。自分を信じて人生を自分らしく楽しみなさいということでしょう。
 また、妖怪より人間の方が恐ろしい。。との名言紹介もありました。深い!



 持つことの責任

 上の写真は、もう随分前に発行した地元のデザインガイドの最後に載せた私の思い。
 
 過日、地元で不信者が侵入してパーティーをしていたりで周囲で懸案の空家(でも手を加えれば魅力的になりそうな物件)を借り上げて地元のコミュニティスペースにしようと、持っている不動産屋さんに掛け合ったら、膨大な金額を吹っかけられました。
 後先を考えないその場しのぎの開発も次々と。。

 住むこと・持つことの責任などとは、俗世の価値とは別の、うるさがられるだけの戯言ですかね。

 除夜の鐘つきで、煩悩を毎年ひとつずつ落としていっても108年かかる??。。
 やれやれ。。
 


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2015年11月06日

高齢者施設見学

 またまた、ご無沙汰しておりました_(._.)_
 ご無沙汰中もあれこれありまして。。。

 さて、このブログを立ち上げた2005年頃、助け合って暮らすすまい(グループリビング)を随分見学しました。(どんなオルタナティブが可能かのカテゴリーに、レポートをいくつかアップしていていますので、覗いてみてください)

 当時、私がレポートしていたのは、自主的に自分の暮らし方を模索できるチカラや思いのある人達が、自分の今後や加齢を見据えて「助け合って暮らすすまい」を実現しようとしている事例でした。
 けれども、ここにきて(超高齢社会の問題が顕在化してきて)、事業者が一方的にサービスを提供するだけではない、高齢者福祉のあるべき仕組みを模索した事例が、増えてきたようです。

 年初に見学した先では、若い世代が持ち前のアイデアと情熱と行動力で、従来の高齢者サービスやあり方を見直し、地域にとけ込んだ小規模多機能サービスを試みている事例でしたし、過日、滋賀で見学した施設では、小規模多機能サービスとグループホームを組み合わせたり、建築が魅力的に効果的にバックアップして、多様なデイサービスを可能にしていました。
 どちらも、運営側の熱意とそれに応える建築が印象的でした。

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 佐橋慶女氏(エッセイスト、高齢者問題ジャーナリスト)は、
・家族を「ファミリー」から「パートナー」へ、一緒に暮らす仲間として捉え、支配や依存をやめよう。
・中高年には、「精神的な自立」「経済の自立」「社会生活の自立」という3つの自立が必要。
・3つの自立を支えるためには、5つの蓄え=「知恵と知識」「趣味」「友人・仲間」「健康の蓄え」「少々のお金」が必要。
・そして、「シンプルに」「スリムに」「センスよく」生きていきましょう。
・さらに、地球環境、自然環境といった住む環境を見直すことの必要から、「リフューズ」「リデュース」「リユース」「リサイクル」の考えが大事。。と、「4R運動」を唱えていました。

 人のあり方の本質を押さえた提唱です。
 10年経って、だいぶ広まってきたかな〜?
 


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2015年10月13日

果樹の緑で暮らしを楽しむ

 永らくご無沙汰しておりました_(._.)_
 ついついFBにアップする方がお手軽なので、ブログからご無沙汰がちになりまして。。

 ご無沙汰しているうちに、すっかり秋でございます。
 空気が冷たく澄んで、事務所に籠って作業しているのがもったいない程です。

 暑かった夏も遠い昔となって、建て主さんと下図のようなデータを見ながら、涼しく暮らす工夫のやりとりをしていたのが嘘のようです。

2014夏:廣瀬木村2  のコピー


 さあて、緑の効用の続きです。
  
 我が家の夏の庭(庭とはとてもいえないけど。。)は、ミョウガやシソ、山椒などハーブ系のグランドカバー植物が収穫をくれるのですが、秋になると、いろんな柑橘類が実ってきて、食卓にあがったり保存用に仕込んだりと、俄然、気持ちも景色も賑わいます。
 今年は、30年ものの大きくなった柚の木(我が家の寝室の日射遮蔽の強力なアイテム)を思い切って選定して青柚がたくさん採れたので、ご近所に配ったり、塩ユズにしたり。。
 また、不作のシークワーサーも数回は焼酎に浮かべて楽しむことが出来そう。30年ものの檸檬は、気がつけば、実が5個もついているではありませんか!来年は、塩レモンも可能かも。。
 甘夏は豊作過ぎて、その分、小粒。これはどう仕込むか思案中。来年が楽しみだなあ。

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 写真は、左から、大豊作の甘夏、30年ものの檸檬、そして、シークワサー


 と、家の隅っこに植えた柑橘系の木で、我が家の食卓構想が華やぎます。
 自分のところで採れるものって、スペシャル! 
 暮らしがぐっと楽しくなりますよ。

 温熱調整だけでなく、緑の効用はホントに偉大です!

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2015年08月24日

野辺山天文台

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  国立天文台にいる同級生のお誘いで、野辺山天文台(野辺山宇宙電波観測所)の公開に合わせて八ヶ岳へ。

 ミリメートル〜センチメートル単位の超超長波を拾う45mの巨大パラボラの実物をまじかにみて、観測の実際や仕組みの概要を聞き、宇宙の説明や宇宙に生命の痕跡を求める講演を聞いて、遠い宇宙に思いを馳せる。。

 宇宙に思いを馳せるって、何年ぶりだろう。
 講演に合わせて宇宙を想像するだけで、豊かな気持ちになるから不思議。
 
 このところ、電波(電磁波)と言えば、専ら出来るだけ自然エネルギーで賄う建築をとのエコ建築カブレから「放射熱」を思い浮かべるか、原発事故由来から「放射線」を思い浮かべるかだったから、とても新鮮でした。

 ただ、観測は冬が中心とのことで、観測の実務は大変なご苦労のようですが。。
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 ともあれ、天界と言ってもいい程に涼しい野辺山で、遠い宇宙に思いを馳せて、下界の細々雑々からは無縁の気分を味わって。。
 また、夜は、吉村順三さん設計の音楽堂で、天満敦子さんの澄んだバイオリンの音色につつまれて。。

 天界気分に浸った1日でした。

 



 

 



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2015年08月07日

「言葉の力」続きー仕事は人を育てるよ。

もうひとつ、言葉の力についての10年前の記事です。
今思えば、仕事に限らず、社会に関わり物事を遂行する上すべてで必要なことだと思います。

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 以前勤めていた事務所のボスは、私たちスタッフに向って機会ある毎に「仕事は、人を育てるよ」といっていました。中でも特に、結婚して仕事を続けることに親の理解が得られなくて、ことあるごとに止めようかどうしようかと思い悩んでいた私には、「今は辛くても、設計ができるようになりたいのなら、やめてはダメ」「自分達が納得して暮らせるようになることが、結果的には親を幸せにすることだからね」と、めげそうになる度に「喝」を入れてもらっていました。今では、ほんとうに感謝、感謝です。

 下記4項目は、仕事道楽の仕事論です。参考になります。
 ・仕事は、課題を遂行する精神力、行動力、創造力、感情コントロール力を育てる。
 ・仕事は、時間管理力、廻りへの気配りやマネジメント力を育てる。
 ・仕事は、情報収集と発信、編集、時代のキャッチアップなど、
      営業力、マーケティング力、コミュニケーション力を育てる。
 ・仕事は、心理、社会、歴史、科学、経営など多岐にわたる学問への興味洞察を促す。

「仕事は、人を育てるよ」とは、ちょっと大袈裟に言えば、こういうことなのですよね。
気が付いてみたら、言われてきたようなことを私が若い人達に話してもおかしくない年令になっています。歳月は恐ろしい・・。でも、是非にも伝えていきたい「言葉」です。

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2015年08月05日

10年前の今頃のブログー「言葉の力」について

 2005年3月から始めたこの木村建築研究室_Blog、なんと!10年が経ちました。
 10年前、私は何を思っていたのだろう。。と、ちょっと振り返ってみました。

 状況はあまり変わっていないけれど、文体から視ると多少は大人になったかな。。と思いたい(笑)つまらないことには動じなくなったような。。

 ともあれ、父の口癖、「自分の頭で考えろ。自分の言葉で話せ」「人のせいにするな。自分に責任(の持てる仕事)を持て」「挨拶ができない、姿勢が悪いは人間まで悪くする」は骨の髄まで叩き込まれているらしく、事ある毎に頭に浮かびます。
 やはり、「言葉の力」は偉大ですね。

 下記、2005年8月1日の記事です。

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「がんばってやってりゃーしゃあ、そのうち良うなっていくわね。」「そりゃあ、いい時も悪い時もあるわね。」は、祖母の口癖。
 おかげさまで、前向きでお気楽人間に育ちました。

「自分の頭で考えろ。自分の言葉で話せ。」「人のせいにするな。自分に責任(の持てる仕事)を持て。」「挨拶ができない、姿勢が悪いは人間まで悪くする。」「長所は短所、短所は長所」などは、父の口癖。
 さてさて・・。
 まあ、多少の潔さと本質に立ち返って考えようとする習慣は、身に付いたように思います。

「○○ちゃんはえらいわね。」「そんなことでどうするの」「だから、あなたはダメなのよ」は、母の口癖。
 それを受けて、「山椒は小粒でピリリと辛い」「うちの子だからあんたはできるよ。」は、叔母の口癖。「小言なんか、いいかげんに(適当に)聞いとくだわね。」(笑)は、祖母の口癖。
 おかげで、支離滅裂。
 そういえば、以前勤めていた事務所のボスからは、「自分を安売りしないように。もっと自分に自信を持ちなさい。」とよく言われました。

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  言葉の力って偉大ですね。
 小さな一言が、人を楽しくも悲しくもさせるし、勇気を持たせたりも絶望させたりもする。
 時には、大きな影響を与えて人生さえも左右する。
 自分自身がいつも使う言葉に、いつの間にか自分が洗脳されているということもある。

  だから、日頃から意識して、自分だけでなく廻りのみんなにとっても良いように、前向きで楽しくなるような言葉を使っていきたいと思います。脳にセロトニンをいっぱい出して元気がでるように。みんなで暗示を掛け合っていきましょう。
 これも『循環』ですねえ。

  それで、夫の口癖は?
 「ま、いいんじゃない」「いける、いける」「あなた、よろしくね」でしょうか。
 おかげさまで、わたしはいつも忙しく、能力以上の働きをさせてもらっています。(苦笑)

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2015年07月31日

本質はいつの時代も

IMG_4144 探し物をしていたら、20年以上も前(1993.7.24とある)に吉田桂二さんに案内していただいた見学会の資料が出てきた。
 その資料の中に書かれた私のメモ。

 景観3年、風景30年、風土300年(日本の場合)
 景観10年、風景100年、風土1000年(イタリアのことわざ)

 だから、修景!調和!より良く!なるよう、環境を育てる設計行為があたりまえ。
 そして、住まいのありかたはフレキシブルな無限定空間にして架構を整える。。と。

 本質的なことは不変です。
 

 



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2015年07月30日

緑の力を実感する季節

 まったく毎日暑いことといったら。。 猛暑お見舞い申し上げます。
 この時期になると、どこか涼しい高原で仕事や生活できないかしらとついつい思ってしまいますが、現場や宅急便等、外仕事の方々にはホントに頭が下がります。

 そして、いつもながら、緑の効用を意識する季節でもあります。

IMG_3974IMG_3972

 今年は、我が家の裏庭(隣家)の草刈りの手配がまだのようでとっても助かっています。
 雑草で地面が被われている時は、窓前の大きくなった柚の木との相乗効果で、この時期でも深夜になれば結構涼しい風が入ります。
 寝室の引き分け窓の一枚分が柚の木、もう一枚分は木製のデッキですが、寝ていると入って来る風の温度が違うのがしっかりわかります。

 グラウンドカバーは大事! それも、雑草で充分! 特に、水を多く必要とする雑草は蒸発散効果も大きくて最良のグラウンドカバーです。

 この窓前の緑の効用に味を占めて、昨年デッキをやりかえるにあたって、RC壁に蓄熱されるのを多少でも防ぐことを兼ねて外壁寄りにあまり大きくならない植木を植えることにしました。(元々陽当たりが良くない上、我が家のように小さな家では、冬場の対策は簡単です)また、西日が当たる窓の近くにも葉が窓外で傘をひろげたようになる植木を植えました。

 まあ、外壁については効果を実感できる程ではありませんが、確実に効果はある筈。また、窓にかぶさる緑の効果も実感できる程長く居る場所ではないですが、窓ガラス越しに緑が揺れるのをみて歯磨きしたり、湯船に浸かるのもナカナカです。しかし、こちらも確実に効果はある筈。
 今度、放射温度計で測ってみることにします。


 
 

 



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2015年07月09日

玉川学園CC建替市民会議やら地域の魅力づくりシンポやら

 またまた、ご無沙汰致しました_(._.)_
 先月末、地元の玉川学園コミュニティセンター建替市民会議(センター建て替えについての意見交換ワークショップ)の第4回目(最終回)が開かれました。
 
IMG_3999 今回もテーブルを囲んだ10人余りの老若男女が、それぞれの立場で役割を演じていました。特に、ポイントを突いた意見の上に、目上(年配の方)の意見も取入れて上手く調整できる団塊ジュニアとおぼしき若者?とお隣同志で、今回もうれしい流れを感じました。

 コミュニティセンターのあり方や目指すこと(総論)については皆さん同じですが、個別の実現の仕方やイメージ(各論)については色んな希望や考え方があって意見が分かれます。
 このあたりを、客観的データや機能分析とデザイン、コストなどからの丁寧な作業と報告が必要です。

 やはり、市民社会の実現には、時間も根気もかかりますね。

 
IMG_4119 また、昨夜は、私も関係するNPO主催「まちの魅力づくり」の特別シンポでした。
 蓋を開けてみれば、椅子が足らない程の盛況で、行政関係の方が半分以上。
 まちだの熱意(危機感かも)を感じました。

 クリエイターの突き抜けた感性や領域に、組織を動かせる人が上手くリンクしていくこと!
 若い人が発言できる社会をつくること!
 最終的には、どういう生き方をしたいか!
 ということが、まちの魅力を作る(育てる)・・・という発言が印象的でした。

 やはり、建築(空間)は社会をつくっている大きな要素ですから、単体の設計をするにも、社会のこれからを見据えて、まちや社会を俯瞰するのは大事。なかなか刺激的な時間でした。
 
 



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2015年05月25日

玉川学園コニュニティセンター建替市民会議

 またまた、久しくご無沙汰致しました_(._.)_
 この一ヶ月、またあれこれありましたが、昨日は、地元の玉川学園コミュニティセンター建替市民会議(センター建て替えについての意見交換ワークショップ)の第2回目でした。
 
 私は、第2回目と第4回目に出席予定です。
 第1回目の様子を見聞きした人から聞いてうれしい拍子抜けを感じていたのですが、昨日もとても理にかなった意見、参考になる意見が出されて(もちろん、短い自己紹介、要点を手短かにと言われても、長々の方、ピント外れの方は居ないわけではないですが)、うれしい時代の流れを感じました。

 特に、要点を上手にまとめるだけではなく、手短に魅力的な表現で要望を話す子育て中の女性。利用者ではないが地元に住む者としてこのような施設になってもらいたいという内容を的確にまとめる男性(この方の表現が視覚的で構築的だなあと思ったら、やはり建築関係の方だった)。また、80才はトオに過ぎた地元で強力なリーダーだったおじさまは、ピント外れについついチャーミングなカツを入れてしまって場を和ませる。。。
 テーブルを囲んだ10人余りの老若男女が、それぞれの立場でそれぞれの役割を演じ表現しているようで、ついつい俯瞰して(自分の意見をおろそかにしてしまって)感動しておりました。


 下記、先回アップした記事に書いたことです。

 ヒトもモノもコトも、開くこと!混ぜること!あいまいな領域を創ること!


 既に、共通言語になったようです ♪♪(^_^)v  ♪o(^0^o)♪

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2015年04月14日

私の設計スタンスーその2 暮らしをまちに繋ぐということ

旧「株式会社東急住生活研究所」
 ついつい面倒なヒト、コト、モノは遠ざけて、日々ストレスなく気持ち良く効率的に過ごしたいと思い勝ちですが。。
 このところ頻繁に感じることは、面倒なコトを数多く引き受けてきたヒト程、度量が大きく思考が深く融通が効く。でも軸はぶれない。その上、歳をとっても活き活きしているナということです。
 つい60〜70年前までは、多世代はもちろん、使用人や親戚や家畜も一緒に暮らす家もあったのに、その後核家族が主流になり、今や図(クリックで大きくなります。出典:旧株式会社東急住生活研究所 人口と世帯より)のように首都圏では一人暮らしのお一人様世帯と子供の居る世帯比率とが同じ。
 今後急速に逆転。地方も10年で都市部を追っかけていきます。

 その上、住まいはどんどん閉ざされ、小売店や家内仕事が減って専用住宅ばかりのまちでは、「社会との関わり」が増々減ってしまう。。

 ヒトもモノもコトも、開くこと!混ぜること!あいまいな領域を創ること!

 そんなハードとしての仕掛けと平行して、ソフトとしては、
 
 住むこと持つことの責任!オープンマインド!おもてなし!が必要。

 これは、以前地元の建築協約のために作成した「玉川学園住みよいまちと暮らしのデザインガイド」にも書き込んだことですが、まちづくりだけでなくヒトが健康に暮らすためにも欠かせないことだと思います。




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2015年03月27日

でも、やっぱり、私の設計スタンスはバランス

 昨夜は、関わっている活動で春から始める建築相談事業の方針やスタンスの打ち合わせでした。
 意見交換に、各々の仕事のスタンスや価値観が顕れておもしろい。

 いろいろ事情はあるけれど、でも、やっぱり、私の「設計スタンスはバランス」だなあ。。そして、その他諸々も「スタンスはバランス」だと実感したひとときでした。天秤座だから??

 この機会に、私が普段の設計(住まいを計画するにあたって)で気にかけることをまとめてみました。

 ・これから社会や地域はどうなっていくのだろう。
 ・その上で、どのような住まいの建て方やあり方が、建て主のこれからの人生をバックアップできるか。
 ・できれば、その計画が建て主家族の誇りや愛着になり、地域や近隣や森林等を含めた環境などになんらかの貢献になるように。
 ・そのために、多くの『暮らしの要素』を建て主と一緒に共有する。
 ・そして、どこでどのように折り合いをつけ、納得満足のいく結果に導くかを検討計画する。

『暮らしの要素』とは、
  [空気質(温熱性能、シックハウス、清涼感など)]
  [安心安全(耐震、耐久、バリアフリー、防犯、コミュニティへの仕掛けなど)]
  [環境配慮(パッシブデザイン、緑化、CO2対策など)や景観、町並み貢献]
  [イニシャルコストとランニングコスト、メンテや寿命・廃棄を含めたトータルコスト]
 そして、もちろん大前提である、
  [家族の関系や日々の家事のしやすさを応援する間取りや動線]
  [ヒト・モノ・コトのあり方、置き方、こなし方で住まいを快適で満足にする技術やテクニック、誇りや愛着につなげる物語づくりや記憶つなぎ]
  [新しい暮らしの提案(コーハウジングなど)]
 そして、もうひとつ
  [楚々とした品格があって、美しいこと](難しいけれど努力しています



  PS. 感動モノのだった見学会の話題も近々ちゃんと忘れず報告します。

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近況報告2(卒業式・近江環人称号授与式 他)

 一年間通った週末学生稼業「近江環人地域再生学座」にとりあえずピリオド。
 去る21日無事終了&卒業しました。

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 最近の卒業式は父兄も大勢参加するのですね。会場の外には父兄用の席がかなりの数量用意されており、卒業式の様子がモニターで観られるようになっていました。
 私は、工学部の出身で、女子が数える程しか(それも地味な女子がほとんどでした)居ない環境だったので、余計に華やかに映るのかもしれません。
 ともあれ、これから新しい環境が待っている夢や希望と不安とが入り交じった人達の姿はイイですね。戻りたくはないけれど。。(笑)私たち社会人組も今後の抱負を期待し合いました。
 
 そしてそして、昨日やっと、確定申告を終え、女性を応援する住まいというタイトルでの原稿書き(久しぶりにたっぷり書きました)をちゃんと締め切り前に提出しました。
 昔懐かしい先生が、私の滋賀での活動(地域に即した住宅地開発の提案)につながる有用な町並み研究の資料を次々送ってくださっています。滋賀の住宅地開発も良い方向に持っていきたいし、ちょっと滞り気味だった耐震や温熱技術の復習もしないと。

 さあて、しばらくは通常業務に専念します。
 


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2015年03月09日

近況報告1

 またまた、かなりご無沙汰したなあと思えば、年明けから更新しておらず2ヶ月ぶり! 
 報告したいことや書きたいことは次々湧くのですが、ブログにあてていた時間がついついFBに向いてしまって申し訳ありません_(._.)_

 振り返れば、次々いろいろあった2ヶ月でした。
 昨年春から詰めてきた滋賀での活動が報告として地域や開発会社にまとめ発表するところまできて、今後の展開に手応えを得られたり、反対に、新年早々から急ピッチで詰めてきた計画や今後の予定が都合で頓挫したり、昔懐かしい先生や友人、親戚に会えたり、これからの新しい催しや企画にワクワク準備を始めたり。。
 状況変化は、ジェットコースター並ですが、この35年で鍛えられ免疫ができたせいか、気分は、爽やかです(^^)/″

 というわけで、ブログもペースを戻します。
 まずは、近々、感動モノの最近行った見学会の話題から報告したいと思います。

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2015年01月05日

2015年版、今年一押しの年賀状

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 明日からの仕事始め(実務始動)に向けて、事務所でスケジュールカレンダーを作ったり、年賀状の整理や追加手配を始めました。


 今年もたくさんの年賀状をいただきました。有難うございます。

 いや〜、そして、今年も楽しくなつかしく拝読しました。

 

 今年の一押しは、これ!
(クリックで大きくなります)

 書道家(ご近所飲み仲間)と千葉の建て主さんの常連に加えて、画家と結婚した大学時代の同級生、建築事務所でがんばっていた女性からのものでした。書道家の羊、流石!

 また、他にも楽しいイラストや近況、細かなコメントが添えてあったりが多く、うれしいですね。 
 また同窓会しよう、家と一緒に気持ちよく歳を取っているよ等、年齢を重ねたコメントも増えました。別居中ですというコメントもw
 
 ともあれ、今年も楽しませていただきました。



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あけましておめでとうございます。

IMG_3039_2 2015年、あけましておめでとうございます。

 この年末年始は、例年の信じられない程につまらない娯楽番組や浮かれ話題に混じって、紅白でのサザンの楽曲やNHK他の戦後70年特集など、まともな市民に向けた企画が目についたり話題にあがったりしたのは、それだけ危機が迫っているということなのでしょうか。
 また、年初に自社のさらなる発展を宣言したり広告したりも、多少は減っているような気がします。自社と社会のあり方に敏感な会社や事業所は、この御時世に見当違いを感じて自粛しているのでしょうか。

 ともあれ、心穏やかに居られる一年でありますよう、お祈り申し上げます。
 
 1月1日の滋賀での大雪に不覚にもしっかり風邪を引き、風邪でスタートした新年でしたが、なんとか治りました。
 1月6日、明日から仕事始めです。

 今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 温暖化の進行や生物多様性の危機、世界に広がる水や食料の不足、繰り返し起こる経済のバブル(次のリーマン・ショックがいつ起きてもおかしくない状況ですよね)、貧困や格差の増大、モノは余っていても心は満たされないという人が増えているなどの状況に加えて、世界に先駆けて人口減少・超高齢社会に突入した日本は、本当にみんなを幸せにしてくれる持続可能な「経済のあるべき姿」に向けて再考を迫られています。「定常経済」は可能だ!より
 日本の私たちのあり方が試されているような気がします。





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2014年12月29日

今年もお世話になりました

 木村建築研究室は、今日12月27日(土)が仕事納め。28日から1月5日までお正月休みをいただきます。
 仕事始めは1月6日(火)からとなります。
 
 一昨年、昨年同様、暮れに思う事は今年もまったく同じで、苦笑です。

 今年は、滋賀県立大の「近江環人地域再生学座」という滋賀のコミュニティ・アーキテクトの養成コースに週一のペースで通い、院生や30代の若者と肩を並べる週末でした。
 私が実現させたい滋賀での課題も多少ひかりが見えて来ました。
 
 この辺りで、地道にやってきた生業の建築の設計実務、建築性能や建築環境の学習、まちづくり活動や近年の活動等の経験を生かして、是非とも実のあるものにつなげたいものです。
 というのもまったく同じ。あとは思い切り!かな。
  
 ともあれ、今年もいろいろとお世話になりましてありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願い致します。
 
 皆様、時節柄御自愛の上、どうぞ良いお年をお迎えください。



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2014年12月19日

It's the travels !

 事務所の更新のため、久しぶりにHPのプロフィール欄を確認した。
 そういえば、プロフィールの最後に、サイドプロフィールとして、下記のようなことを書いていた。

趣味は、旅行(特に地中海エリアの小さな街村が好き)、タウンウオッチング、読書、気晴らしの料理等。
これまでに滞在した主な旅行先(お気に入り順)は、云々云々。。
特技は、人の能力を引きだすこと。経歴や肩書きに捕われないこと。
将来の希望は、どこの国からでも誰が来ても受け入れられ、かつ個人の仕事や生活は大切にできるような仕組みを見つけだして、触発的で賑やかで創作的で落ち着いた暮らし、楽しくてエコロジカルな暮らしを実現したい。
 ( 設計活動概要 サイドプロフィールは、 2002年HP立ち上げ時にどこだったか雑誌取材アンケートに答えた内容を転載)

DSC00024DSC01600

 そうかあ、もう15年位前(いやもっと、たぶん25年位前)から、私って、まったく変わっていないなあ。それに、将来の希望も実現せずそのまま変わっていない。。

 写真は、15年位前に行ったスコタイのゲストハウス。今見ると私たちもまだ若いね!
 高床、蓄冷素材、水や樹木の利用等、気候を受け入れた建物のあり方、味付けや加工方法(食文化)、暮らしのスタイルやリズム等。。
 あちこちを「暮らすように旅する」ことで、見えてくることがたくさんある。
 気候や地形等の環境の違いから来る暮らしのありかたを読み取り、文化の背景を味わい想像し、設計に活かす訓練を、楽しみながら(冒険しながら)出来る。

 それが旅行! 個人旅行の醍醐味!! やっぱり旅行はすばらしい!!!
 
 

 

kimura_atelier at 16:08コメント(0) 

2014年11月09日

低炭素社会のあり方について ちょっと書き過ぎかも(..;)

 滋賀県の低炭素社会への基本理念である「カーボンミニマム」「豊かさを実感できる簡素な暮らし」「自然との共生」を活かした社会を築くには、地域の特色を活かした町のコンパクト化とコンパクト化によって実現される多様な熱の効率の良い利用や再利用による省エネで快適な住空間の提供と充実したサービスの提供、公共交通機関の利用の普及、「3R」「5R」の推進、第一次産業や第六次産業の振興、第四次第五次産業の推進等は必須だと思う。けれども、第二次産業とどう位置づけるか(持論があるわけではないが)が、疑問である。

 また、近年、低炭素社会=太陽光発電の推進(遊休地のみならず田圃をメガソーラー化して電気を売る)といった傾向が蔓延していることにいささか疑問を感じてきたが、やはり、最近になって買い取り価格の変更が行われた。目先の利益を見込んで本来の目的を押さえることなく国の制度に乗っかるだけでは、コトは解決しないのである。

 とにかく、電気をたくさんつくり、電気に頼るものをたくさんつくり、びゅんびゅん流通させ長時間働かせて従業員を疲労させ、大量に電気を使って売るという社会のあり方やそのような社会を当たり前に肯定することに対する意識の変革の必要を痛感している。

 ポスティングしたり注文したりすれば翌日届くシステム等の流通網の発達は確かにありがたいが、果たしてそこまでなにもかも急ぐ必要があるのだろうか。夜中まで店が開き町に人が繰り出し、ネオンや明かりが煌煌と灯る必要がどのくらいあるのか。震災後の暗闇は返って心地よかった気がする。また、 たかだか15分や20分短縮するために大量の電気を使って走らせるリニア新幹線など問題外である。

 便器は便器のままウオッシュレットと一緒にしない、電話は電話のまま液晶や留守番機能を切ることができる(そうでなくても、もはや固定電話は非常用である)、給湯器は給湯器のまま液晶やタイマーがなくても使える、ストーブはストーブのままボタンを押せば火がつくなど、電気がなくても使えるように個人の選択や非常時を考慮しておくといった電気に頼りすぎない社会の必要を痛感している。そして、いたずらにものの寿命を短くしない民意の便利に対する意識構築の必要を痛感している。


IMG_0954 すみません。FBや大学のレポートに気を取られてなかなか更新できませんでした(..;)

 以上、今日の大学へのレポートの一部です。

 夕食後のアルコールが廻った頭でちょっと書き過ぎかも(..;)

 ネコ達の近況も一緒にアップ致します。
 このところ寒くなって来たので、お風呂の蓋を床暖房替わりにしてくつろいでおります。





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2014年09月30日

養老先生の世界

養老先生の世界
 先の日曜、一日延泊して、滋賀県立大で久しぶりに養老先生の世界を楽しませていただきました。

 今回は、基調講演としての短い時間でしたが、経済や九条などの時事課題をタイムリーに取り上げての「養老節」。
 私が勝手に思っている「養老節」とは、普段誰もが当たり前に流されている事柄をさらりと興味深く禅問答のように問いかけ、そしてまた、なるほどさらりとコトの本質に気付かせられる。。でも、結論はご自分で。。という語り口のことです。

 
 養老先生の著作にハマっていたのは随分前なので、帰りの新幹線で最近の著作をググってみると新刊本が結構出ていました。またハマりそう。。ツンドク本がどんどん増えます。


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2014年04月22日

近江環人地域再生学座

IMG_1909 桜(ソメイヨシノ)の季節は終わってしまって、通勤コースにある近所の鬱金桜が満開です。

 私は、このクリーム色とピンクのグラデーションの八重桜が大好きです。
 黄〜桜〜ドン!の河童のイメージとは、ほど遠い気高い印象の桜なのですよ。
IMG_1852 更新が滞り気味なのは、facebookに気を取られていることもあるのですが、実は、週末学生稼業が加わったことも理由です_(._.)_
 滋賀県立大の「近江環人地域再生学座」という、滋賀のコミュニティ・アーキテクト(県が目標とする持続可能な地域社会の構築をオーガナイズしたり、地域文化・資源を生かしたまちづくり・地域おこしをコーディネートする人)の養成コースに一年間通います。

 エコハウスやエコのあり方を考えているうちに、いつものように本質に近づきたくなりました。
 
IMG_1904IMG_1905

 どこに行っても先輩方ががんばっていらして、いつまでも若輩のつもり、若いつもりなのですが、さすがにここでは上から2番目! 
 院生や30代の若者と肩を並べる週末です。

 もちろん、ここでの収穫を設計に活かします!

 

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2014年03月24日

内藤廣さんのギャラ間トークー続き

 以前、「言葉の力」についてを記事に書きましたが、若い頃に植え付けられたことって、いつまで経っても何かの折にふと頭に浮かぶものですよね。
 
 内藤廣さんは、師匠の吉阪隆正さんから「迷ったら良心に聞け」と言われたことが判断の拠り所になっている(それで苦労が多い。。笑)と繰り返しおっしゃっています。
 私は、やはり、繰り返し言われ続けた父の口癖、「自分の頭で考えろ」「自分の言葉で話せ」「モノゴトの順番(何が大切か)を考えろ」でしょうか。(それでいいとこ取りされることが多い。。笑)

 教育や育った環境や時代の大きさを実感します。

 それが。。
 最近、その考えるにあたっての拠り所に、内藤さんの言葉が大きいなあと思っています。
 どんどん忘れっぽくなっているのに、不思議に心に響くことは繰り返し頭に浮かぶ。。ということは、忘れちゃうことは、どうでもいいことってことかな。笑
 


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2014年03月20日

内藤廣さんのギャラ間トーク

 去ぬ1月・逃げる2月・去る3月というのは、本当ですね。
 1月はお正月、2月は(特に今年は)3日足らない上にオリンピック、3月は年度末の申告や書き換え手続きで、新年度が早そこまで。。ということでいささか忙しない気分のこの頃です。

IMG_1809 さて、写真は、先日のギャラ間トークで内藤廣さんに書いていただいたサイン。
 どうしてももう一度行きたかったのと、ちょうどついでにと行ける日がトークの日でした。

 特に、外部の壁に貼られた内藤さんの言葉には、ものを作り出すにあたっての姿勢に打たれる言葉や共感できる言葉が並んでいます。また、その時によって、入ってくるフレーズが違うのもおもしろい。
 この日は、「迷いが無かったら、それは建築として間違いだ」というようなフレーズに特に共感したのを覚えています。
 
 小さな会場は、特に若い男子学生が当然立ち聞きでいっぱい。
 偶然かどうか、北山さん新居千秋さんもいらしていて、特に新居さんの空間をつくる姿勢にも共感させられました。3人とも現役の一流プレーヤーだからか、ここだけの話のような知のキャッチボールをフラットで正直で自然体で見せてくださいました。そして、今の学生は熱心ですね。
 気持ちの良い有意義なひとときでした。
 
 

 
 

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2014年01月28日

HPを更新しました

HP更新
 2年以上も、更新のご無沙汰していたHPを終に更新しました。
 
 マックソフト(iweb)でのHP作成は簡単で便利なのですが、無償のiCloudになってMobileMeのサーバーサービスが終了してしまい、データのアップロードがワンクリックでは出来なくなりました。
 FTPに置き換えてアップロードするのですが、サーバーによって使える文字等が違い、その仕組みが判るまで随分手間取りました。

 実に10日!(まあ、折を見ながらの作業ですが。。)
 とにかく、やっとプチリニューアルとデータが飛んだり消えていたりの不具合を解決しました。
 どうぞ、覗いてみてください。

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blogへようこそ
木村建築研究室(木村真理子)のウェブサイトがメインアプローチとするなら、このblogは、日常出入りする通用口です。
設計や活動、催しや旅行、住まいや暮らしについて日頃感じた事など、当事務所の設計のベースになっていることや設計者の日常をまるごとお伝えできたらと思います。
思いつくまま綴っていますが、よろしくおつき合いください。
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