住まい/建築

2018年09月13日

災害大国の災害対策ーその2

 最近の頻発する地震や台風による土砂崩れや水害で、災害大国の危機意識や災害対策についての脆さを感じたということで、その1として水害に触れましたが、今回はその2として土砂崩れについて。

 北海道の地震では、あちこち大規模な土砂崩れの航空写真に唖然とした方も多いと思います。

 水害は、主に河川の形や地形、埋め立てなどの海抜の低いことが原因です。
 が、土砂崩れは、地形と地質、造成の仕方が主な原因です。

 過日、九州の大分に行った時に感じたのは、山肌がむき出しになっている箇所が多いことでした。
 広島の土砂崩れによる災害が続いたことも記憶に新しいですね。

 関西は花崗岩質の地盤が多いと聞くのでちょっと調べてみると、国交省で特殊土壌地帯対策を定めていることがわかりました。(特殊土壌地帯対策とは、しばしば台風の来襲を受け、雨量が極めて多く、かつシラス等特殊な火山噴出物等の特殊土壌に覆われているために、災害が発生しやすく農業生産力が低い地帯(特殊土壌地帯)に対して、その保全と農業生産力の向上を図ることを目的に特殊土壌地帯対策事業計画を設定し、適切な災害防除と農地改良対策の事業を実施するものである。とのこと)
 その特殊土壌地帯に大分も広島も含まれているし、その他の地域もいまでは都市化して建物が密集していますよね。どうも開発に措置法は活かされていないようです。


 また、ちょっと田舎に行くと、田圃や畑に平らな部分を広く取りたいためか、または風を避けるためか、山裾(山辺)いっぱいに家を寄せて建てています。
 安全条例などで決められている基礎の根入れの安息角は30度からとても良い地質でも45度です。また、砂などは15度くらいで崩れます。
 それなのに、真砂土が堆積しているような山や水が集まりやすい地形の山を控える場所に建物を建てること自体、ありえないと思うのですが。。。

 災害対策として、抜本的に、建物の立地のあり方を見直す必要があると思います。

 
 複雑な地質のニッポン!どこで何が起こるかわからない!
 だから、断層や洪水、地盤が大丈夫なら安心というわけではないけれど、危険要因については、情報開示(これは近年広がっています)や広報で、もっと意識喚起が必要ではとつくづく思います。

 
スクリーンショット(2018-09-13 19.38.50)


 
 

kimura_atelier at 19:50コメント(0) 

2018年09月07日

災害大国の災害対策ーその1

 またまた、随分ブログからご無沙汰しましたが、今週感じた事はFBではなく、とにかくブログにあげておかなくちゃと、他を差し置き、久しぶりの記事投稿です。

 
 台風21号の爪痕=関西空港の高潮による水没、北海道の地震=土砂崩れによる家屋の倒壊と生き埋め。
 災害大国の危機意識や災害対策についての脆さを感じました。

 まず、関空の水没。
 温暖化で海面上昇の危険性は何十年も前から言われていたはずです。さらに、温暖化で台風が大型化し台風の頻度も増している状況では、関空に限らず、海辺の空港や主要駅のこのような水没はこれからも充分にあり得るはず。
 
 先日、東京都が、過去最大級の台風が東京に接近した場合、高潮で墨田、葛飾、江戸川区は陸地の90%以上が浸水し、最大で深さ10メートルになる。一週間以上浸水する地域の人口は130万人余で、面積は23区の13%になるとの想定図を公表して話題になりましたね。以下の図です。

PK2018033102100062_size0


 水没マップや、東京都建設局から浸水予想区域図が出ていますので、どうぞ参考に。
 また、津波や水害の際にどこが危険でどのようになるのか、その背景である地盤の形も合わせて考えているサイトもあります。
 
 ニュースを見ていると、こんなこと長い人生で初めて!考えてもみなかった!と口々に驚いている事、足りないものを買いにコンビニに殺到する事に逆に驚いたりします。また、救援物資や復旧へのがんばりや整列秩序にも。壊れたらまた黙々と力を合わせて復旧する。。そういう国民性なのかなあ。。

 が、いずれにせよ、地形や地盤のなりたちを調べてから、住む場所や家の計画をするべきですし、また、事業者側の不動産屋の売り方や開発の仕方についても規制や指導を入れて、事前対策をする必要を感じています。
 
 次は、広島や今回の北海道の土砂崩れについて記事にしようと思います。

 

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2018年02月23日

論文アップ!

 またまた、ずいぶんとご無沙汰してしまいました。
 この間、何をやっていたのかというと、論文!!を書いていましたw
 それも、まちをどう変容させるか、そのための手段と仕組みについて!です。

 やりだしたら止まらなくなる癖も手伝って、250頁近いボーダイな量にw
 
IMG_8857  昨年夏に山籠もりをして論文の構成や主旨を整理したのち(ここまではすんなりスムーズだったのですが)、アンケートデータの分析とその表現に手間取り、その上、データの分析やらグラフの貼り付けやらにべったり予定外の時間を割くことになりました。
 急遽、検証検定も必要ということで、慣れないワード&エクセルと格闘の3ヶ月でしたorz。。

 論文提出期限の1月末まで、座りっぱなしで歩くことなく事務所に籠もりきりでいたら、体力がめっきり落ちて、2月になってひいた風邪が治らない。
 やっと、憑き物が落ちつつありますw


 論文については、おかげさまで、最終発表での先生方の講評も、労を労ってくださったり、次の研究への示唆やケーススタディに期待してくださったりで、まずは良かった!
 次は、この内容をどう実践に活かすかです。本業にも活かさねば!

 PS
 どうして、畑違いのようなことを今更やるの?と聞かれるのですが、設計をする中で、社会や家族が抱える問題や今後の課題が見えてくるので、ずいぶんと昔から、設計のスタンスにしてきたことなのです。
 以前、ブログにも、以下のようなことを書いていました。
私の設計のスタンスーその1ーまずはバランス
私の設計のスタンスーその2ー暮らしをまちに繋ぐということ





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2017年09月20日

「これからの建築士賞」

IMG_8297 建築の裾野が広がってきましたね。

 最近、「建築出身です」という方と良く遭遇します。

 私たちが学生だった頃は、建築出身なら設計(構造、設備も含む)にいくか、都市計画や行政にいくか、または、施工かハウスメーカーか、教育か研究か。。と行き先は狭かったけれど、まあ、それだけ仕事があふれ人材が不足していたということでしょうか。
 それが近年は、イノベーションビジネスや地域活動やイベント活動、アートや修復といったものづくりなど、ちょっと話の方向が合うなあと思うと、実は建築出身なのだと言われます。
 大学も、まちに出ていき世界に出ていくように、そして、社会を改善するような取り組みや新しい仕組みづくりに関われるように授業をしていると聞きますし、なにより、建築構築やデザインには、社会や暮らしのこれからについてや科学や物理、地理地学や気象、歴史文化風土や人体生理の知識も必要で、興味関心や学ぶべき事が広いので応用が効き易いのでしょうか。
 
 東京建築士会が主催する「これからの建築士賞」というのがあって、建築士の新たな取り組みにスポットをあてて表彰いるのですが、その中でも、よくあるまちづくり活動やまち医者活動ではない取り組みに、「おお!」と注目しました。

 ひとつは、家の庭を隣りの保育園の園庭にしている事例。
 これは、いつまでも自分の家の敷地境界に拘っていないで、隣り近所と庭を共有することができれば、まちはずっと豊かになる筈!と常々思っているのですが、こんな仕組みがひろがっていく日も近いかもと思わせてくれます。

 もうひとつは、公共建築に於ける設計者の決め方を設計しなおす取り組みの事例。
 自らが設計したり選考委員になるのではなく、こうした立場で活躍する建築士が増えることが、公共建築のグレードアップにつながるのでは。。と思わせてくれます。
 
 「社会をデザインする発想と提案」は、今までもこれからも、仕事が大きくても小さくても、建築士に必要なことですからネ。

 

 

 

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2016年07月22日

愛ね、確かに!

 このところ、地元で事業系シェアハウスの計画が立て続けにあがり、シェアハウスについて考えさせられています。
 シェアハウスというと聞こえはいいのですが、各階に4帖大の部屋が並び、2〜3ヶの共同ミニキッチンとトイレ、シャワールーム、洗濯機が置かれただけです。あまりに殺伐とした計画でプランをみているだけでうすら寒くなります。
 思わず、事業者だけでなく、下請けしている設計者のサインを注視してしまいました。

 話は変わって、今朝のNHKテレビ・あさイチに女優の永作博美さんが出ていました。話の内容は特別ではないのですが、彼女の言葉が結構深くて、ついついトークが終るまで。
 特に、何事にも「愛(おもてなし、おもいやり)が必要」「愛がないとダメ」というコメントが印象深かった!

 で、気付いたことです。
 先の地元シェアハウス騒動でも同様。事業が成り立つか儲かるかだけで乱暴に一方的に進めようとする。建物や地域、住み手、近隣住民に対する「愛の欠如」ですね。もうひとつ加えれば、相手がどう思うか、それが自分にどう巡り巡るかの「想像力の欠如」。このところ気の休まらない建築現場の対応についても同様です。
 
 で、気付いたこと、もうひとつ。
 高齢、単身、小家族社会の昨今に逆行するような計画が始まりました。
 さあて、では単純に大家族かと言えば、かなり疑問。
 住まいの計画で家族間の距離とペースをどう調整するか、立地を活かした街へのたたずみ方、開き方、閉じ方をどう調整するか。
 と、あれこれ考えてくると、答えは「愛あるシェアハウス」にありそうです 


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2016年05月27日

熊本直下型大地震の現況報告からーその2

 日経アーキテクチュアの2016年熊本地震特集ー第2弾!
 2000年住宅基準の課題が浮き彫りに〜京大・五十田教授に聞く〜でも、教授が示唆に富んだ発言をされています。

 それは、「法律を強化したり、住宅会社や設計者を教育したりするより、最終的な意思決定者である施主の意識を変えるほうが、効果が高い。
 そのためには、施主に正確な情報を伝えることが重要だ。」ということ。

耐震

 さらに、ここでは、必要壁量が現行基準の1.5倍では全壊は免れるけれど、2倍ないと損壊程度に収まらない結果になっています。 
 結論的には、やはり、「木造住宅でも許容応力度計算で壁量を求めること」です。

 また、大きな被害を招いたと思われる建物について
 ・配慮不足の一つ目は、柱や耐力壁の位置が1、2階でそろっていないケース
 ・配慮不足の二つ目は、実際のプランや使用している建材を考慮せず、実荷重を過小評価したケース
 ・配慮不足の三つ目は、筋かいの使い方がまちがっているケース
 があげられています。
 あたりまえのことが行なわれていない建物が多々あるのですね。

 太陽光パネルを後で屋根に取り付けてしまったり、リフォームで仕上げを重ね張りして行ったりということも良く行なわれているようですし、2階や小屋裏に本や食器等重いものをいっぱい収納しているお宅も多い。やはり、施主が正確な情報を受けとれるようにすることが重要なのでしょうね。


 


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2016年05月18日

熊本直下型大地震の現況報告から

 またまた、1ヶ月近くもご無沙汰してしまいました_(._.)_
 このところ、新しい新鮮な刺激がいっぱいで、嬉しい悲鳴♪ 特にエクセルの使いこなしに感激の日々です。

 さて、熊本の直下型大地震を受けて、研究者や実務者らが被災地に入り検証を始めた記事があがってきています。
 
 日経アーキテクチュアの2016年熊本地震特集「耐震等級2の住宅も倒壊、検証・熊本地震」;では、工学院大学名誉教授の宮澤健二氏が示唆に富んだ発言をされています。
 ・筋かい材の品質確保と柱頭柱脚の引き抜きの設計方法を含め、靭性確保の方法の検討が必要。
 ・必要壁量の改定よりも、設計図面をしっかり描くことが大切だ。
 ・同施行令46条は地盤が軟弱な区域に建てる場合は、必要壁量を1.5倍にすることを定めているので、それを実効性のある制度に改正すべきだ。
 また、記事の中で、
 盛り土の造成地に建つ倒壊した住宅には見逃せない点がもう一つある。地盤調査で地盤補強が必要と判定されたため、長さ約10mの鋼管杭を地盤に施工していたことだ。隣に建つ倒壊を免れた住宅も盛り土に建つが、地盤改良はしていない。
 研究者らは、「杭で補強した地盤に建つ剛性を高めた住宅に今回の地震動を入力すると、どのような応答が見られるのかを詳しく調べたい」と話しているとのこと。

 京都新聞 5月11日(水)9時25分配信の記事震度7の連続地震、耐震強度1.5倍必要 京都大解析;でも、「既存の住宅では、地震の揺れを吸収する制震ダンパーなどを設置することでも耐震性を向上させることができる。今後、現在の耐震基準の見直しも必要になるだろう」という京都大工学研究科の竹脇出教授(建築構造学)の話が紹介されている。

 やはり、エネルギーを吸収して逃すために「靭性確保」が今後の課題ですね。

 もうひとつ、被災地の知り合いからの報告「ぼろやは壊れていない。立派な家が壊れているよ」から、モルタルや瓦屋根のような重い家、開口の大きな家を「固めて耐震性を上げよう」というのは、ナンセンスだということが、よくわかります。

 

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2016年04月22日

地形の成り立ちと地盤の話題

map-1 熊本の直下型大地震から1週間以上が経ちますが、まだまだ収まるところを知らず、今後の展開も見えない状況です。
 被害に遭われた方々や関系の方々には心からお見舞い申しあげます。

 以前思うことがあって、日本列島の地形の成り立ちと地盤についてアップした内容について、熊本の地震後多くの方の検索に引っかかっているようで、たくさんの方に訪れていただいています。

 その理由には、
 ・日本列島を横断する中央構造線(断層)のことやその廻りに多い地滑り地形のこと、
 ・私たちは、爪が伸びるのと同じくらいのスピードで常に動いているプレートと呼ばれる大地の上で生活していること
 ・つまり、今の日常や今の環境が固定的に続くわけではないこと
等を多くの方が改めて思い知らされて、調べたり確認したりされているのではないかと思います。

 そんなわけで、余分なことも書いていますが、当時のままもう一度アップします。下記の各リンクを覗いていただければ幸いです。
 日々無事に暮らしていられることにホントに感謝ですね。そして、十分な備えをしたら、後は毎日を悔い無く楽しく充実して暮らすことだなあと改めて思わされます。


地形の成り立ちと地盤の話題ーその1

地形の成り立ちと地盤の話題ーその2

地形の成り立ちと地盤の話題ーその3

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2016年04月13日

30年でひっくり返る

t02200322_0301044013440418942 井上ひさしさんの名言に

 むずかしいことをやさしく。。
 やさしいことをふかく。。
 ふかいことをおもしろく。。
 おもしろいことをまじめに。。
 まじめなことをゆかいに。。
 そしてゆかいなことはあくまでゆかいに。。!

 というのがありますね。大好きな言葉のひとつです。


 今の80代位の方たちの作品が建築雑誌を賑わせていた頃、作品解説には難しい言葉や難解な比喩を用いた説明表現のものがほとんどでした。今から30〜40年程前です。
 歴史や哲学書を理解読解していない人には、その建築の意図するところや良さが理解できない風潮でポストモダンも真っ盛りでした。

 メディアで注目の評価の高い建築家を理解しようと、眉間に皺を寄せて解説をなんとか最後まで読んでも(途中、比喩や引用文献をどういうモノかだけ調べて)、書いてあることは兎も角も(半分以上判っていないけれど)、どうしてそれがこのカタチになるのか、実際に見てもどこが良いのか判らない建物(特にシンボル的な建築や大味な空間)がしばしば。
 
 それに比べ、メディアの評価は今ひとつだったり地味ではあるけれど、その建築家の作品には、わかりやすい説明や技術的根拠が刺激的だったり、特に住宅や幼稚園等では、暮らしへの希望に満ちてのびのびと気持ち良さそうだったり、新しい暮らし方や空間のあり方が提示されていたり、解説もごもっともな指摘だったりで、こっちの方がずっと魅力的なのに、と思う建築家も多々でした。

 それが、たかだか30年で、ぐるんとひっくり返る。
 
 訳知り顔で断定したり、平気で指図する人っていますよね。案外、以前の言動と逆だったりする。決めつけ、乗りやテンポのいい言動、立場や空気に流されやすい環境には、要注意です。



やっぱり、
 むずかしいことをわかりやすく説明出来る。
 やさしいことをふかく考えられる。
 ふかいことをおもしろく表現実行できる。
 が、結局「普遍性につながる!」ことだなあと実感するこの頃。
 
 多少は俯瞰できるようになったということで、歳取るのも悪くないのかも(笑)
 

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2015年11月06日

高齢者施設見学

 またまた、ご無沙汰しておりました_(._.)_
 ご無沙汰中もあれこれありまして。。。

 さて、このブログを立ち上げた2005年頃、助け合って暮らすすまい(グループリビング)を随分見学しました。(どんなオルタナティブが可能かのカテゴリーに、レポートをいくつかアップしていていますので、覗いてみてください)

 当時、私がレポートしていたのは、自主的に自分の暮らし方を模索できるチカラや思いのある人達が、自分の今後や加齢を見据えて「助け合って暮らすすまい」を実現しようとしている事例でした。
 けれども、ここにきて(超高齢社会の問題が顕在化してきて)、事業者が一方的にサービスを提供するだけではない、高齢者福祉のあるべき仕組みを模索した事例が、増えてきたようです。

 年初に見学した先では、若い世代が持ち前のアイデアと情熱と行動力で、従来の高齢者サービスやあり方を見直し、地域にとけ込んだ小規模多機能サービスを試みている事例でしたし、過日、滋賀で見学した施設では、小規模多機能サービスとグループホームを組み合わせたり、建築が魅力的に効果的にバックアップして、多様なデイサービスを可能にしていました。
 どちらも、運営側の熱意とそれに応える建築が印象的でした。

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 佐橋慶女氏(エッセイスト、高齢者問題ジャーナリスト)は、
・家族を「ファミリー」から「パートナー」へ、一緒に暮らす仲間として捉え、支配や依存をやめよう。
・中高年には、「精神的な自立」「経済の自立」「社会生活の自立」という3つの自立が必要。
・3つの自立を支えるためには、5つの蓄え=「知恵と知識」「趣味」「友人・仲間」「健康の蓄え」「少々のお金」が必要。
・そして、「シンプルに」「スリムに」「センスよく」生きていきましょう。
・さらに、地球環境、自然環境といった住む環境を見直すことの必要から、「リフューズ」「リデュース」「リユース」「リサイクル」の考えが大事。。と、「4R運動」を唱えていました。

 人のあり方の本質を押さえた提唱です。
 10年経って、だいぶ広まってきたかな〜?
 


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2015年04月14日

私の設計スタンスーその2 暮らしをまちに繋ぐということ

旧「株式会社東急住生活研究所」
 ついつい面倒なヒト、コト、モノは遠ざけて、日々ストレスなく気持ち良く効率的に過ごしたいと思い勝ちですが。。
 このところ頻繁に感じることは、面倒なコトを数多く引き受けてきたヒト程、度量が大きく思考が深く融通が効く。でも軸はぶれない。その上、歳をとっても活き活きしているナということです。
 つい60〜70年前までは、多世代はもちろん、使用人や親戚や家畜も一緒に暮らす家もあったのに、その後核家族が主流になり、今や図(クリックで大きくなります。出典:旧株式会社東急住生活研究所 人口と世帯より)のように首都圏では一人暮らしのお一人様世帯と子供の居る世帯比率とが同じ。
 今後急速に逆転。地方も10年で都市部を追っかけていきます。

 その上、住まいはどんどん閉ざされ、小売店や家内仕事が減って専用住宅ばかりのまちでは、「社会との関わり」が増々減ってしまう。。

 ヒトもモノもコトも、開くこと!混ぜること!あいまいな領域を創ること!

 そんなハードとしての仕掛けと平行して、ソフトとしては、
 
 住むこと持つことの責任!オープンマインド!おもてなし!が必要。

 これは、以前地元の建築協約のために作成した「玉川学園住みよいまちと暮らしのデザインガイド」にも書き込んだことですが、まちづくりだけでなくヒトが健康に暮らすためにも欠かせないことだと思います。




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2015年03月27日

でも、やっぱり、私の設計スタンスはバランス

 昨夜は、関わっている活動で春から始める建築相談事業の方針やスタンスの打ち合わせでした。
 意見交換に、各々の仕事のスタンスや価値観が顕れておもしろい。

 いろいろ事情はあるけれど、でも、やっぱり、私の「設計スタンスはバランス」だなあ。。そして、その他諸々も「スタンスはバランス」だと実感したひとときでした。天秤座だから??

 この機会に、私が普段の設計(住まいを計画するにあたって)で気にかけることをまとめてみました。

 ・これから社会や地域はどうなっていくのだろう。
 ・その上で、どのような住まいの建て方やあり方が、建て主のこれからの人生をバックアップできるか。
 ・できれば、その計画が建て主家族の誇りや愛着になり、地域や近隣や森林等を含めた環境などになんらかの貢献になるように。
 ・そのために、多くの『暮らしの要素』を建て主と一緒に共有する。
 ・そして、どこでどのように折り合いをつけ、納得満足のいく結果に導くかを検討計画する。

『暮らしの要素』とは、
  [空気質(温熱性能、シックハウス、清涼感など)]
  [安心安全(耐震、耐久、バリアフリー、防犯、コミュニティへの仕掛けなど)]
  [環境配慮(パッシブデザイン、緑化、CO2対策など)や景観、町並み貢献]
  [イニシャルコストとランニングコスト、メンテや寿命・廃棄を含めたトータルコスト]
 そして、もちろん大前提である、
  [家族の関系や日々の家事のしやすさを応援する間取りや動線]
  [ヒト・モノ・コトのあり方、置き方、こなし方で住まいを快適で満足にする技術やテクニック、誇りや愛着につなげる物語づくりや記憶つなぎ]
  [新しい暮らしの提案(コーハウジングなど)]
 そして、もうひとつ
  [楚々とした品格があって、美しいこと](難しいけれど努力しています



  PS. 感動モノのだった見学会の話題も近々ちゃんと忘れず報告します。

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2014年10月21日

またまた、美しいこと

 過日、遠山記念館を訪ねました。
 遠山元一さん(日興證券の創業者)が苦労した母のために没落した家を再興すべく建てた豪邸です。

 日本中から選りすぐりの材を集め、職人に思い切り腕を振るわせた建物は、もちろん、各所各所もすごいのですが、私が特に驚いたのは、掃除の行き届き方です。
 2番目の写真は、ガラス窓の内側からの撮影ですが、曇りひとつありません。
 こういうところでも、館の運営の方々の姿勢がよくわかります。聞けば、全国から掃除の仕方を習いに来るとか。。

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 「美しい村などはじめからあったわけではない。美しく生きようとする村人がいて、村は美しくなったのである」by柳田國男
 これは、たまたま見学の前日に、地域再生学の授業で紹介されたフレーズですが、またまた、「美しいこと」について考えさせられました。
 美しいと言われる女優さんや皇室の方に共通するのは、「姿勢」の違いであり、挨拶や礼儀、つまりは、人としての躾の問題であると聞いたことがあります。そして、建築の基本は、共に住む家族や隣近所やまちへの配慮としての「掃除」だと。。

 また、以前、このブログにアップした「・・美しいこと・・」についても、再度確認しておきたいと思います。特に、狭い敷地に目一杯建てようとするためなのか、エコだけ気になっているからなのか、最近の建物のプロポーションが気になります。
 ともあれ、まずは、あちこち掃除しなきゃあ!!
 



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2014年10月16日

地形の成り立ちと地盤の話題ーその5

 地形から見えることーその5は、おもしろいと思っている本の紹介です。
 最近気になっている地形の話題のトリにふさわしい^^内容です。

Unknown
 竹村光太郎さんは、元建設省のダム・河川工事の専門家です。
 専門である道路や水道といった下部構造=インフラや地理的要素から歴史を観ようと言う内容。

 これまでの歴史の固定観念をひっくり返します。

 そのまま鵜呑みするには「ちょっと。。」というところも多いですが、とにかく視点がすばらしい!
 
 特に、地形から、燃料(エネルギー)や人口増加による衛生面への実情へのアプローチには、感心させられます。

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地形の成り立ちと地盤の話題ーその4

1975地域写真

 地形からは、いろいろなことが見えてきて興味が尽きません。
 写真は、1975年ごろの玉川学園から成瀬辺りの航空写真。

 成瀬台の辺りが元の地形が判らない程大規模造成されて真っ平らになり、その右側には子供の国に至る、手のひらを組みあわせたような丘と谷戸が広がっています。成瀬台の辺りも切り崩される前はこんなだったようです。玉川学園の辺りは、既に開発されて家がびっしりですが、窪地や急斜面地には、まだ手がつけられていないのが判ります。

 団地などの大規模開発は、切り土盛り土で元の地形が判らなくなりますが、場所によって当たり外れがあります。注意しないと。
 神社やお寺、旧集落は、なるほど良いところにある。
 公共施設は、意外に、条件が良くないところに建ってたりします。

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2014年09月11日

地形の成り立ちと地盤の話題ーその3

 ユーチューブでこんな画像を探し出しました。
 6億年前のプレ・カンブリア紀から1億年後までのプレートの動きのシミュレーションです。おもしろい!
 


一億年前 一億年前はこんなだった?
 
 へ〜? 
 一億年前、ヨーロッパ大陸とアジア大陸は各々分かれていて、インドはまだ南方にあった。
 日本は地中海までつながる大陸の廻りの島々だったのですね。
一億年後 一億年後はこんならしい?

 へ〜?
 一億年後、アフリカ大陸はバラバラになり、アメリカ大陸も東側が海に沈み、日本はさらに南北に長く細くなっているようです。


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2014年09月09日

地形の成り立ちと地盤の話題ーその2

 測量学の世界的権威(東大名誉教授・村井俊治氏)が私財を投げ打って、地震予知を始めたことが話題になっていますね。
 先の日曜、うたた寝の目をふと開けたら、ついていたテレビに村井氏が出ていて、予知の概要を話されていた。ここ1、2ヶ月、また頻繁に大きめの地震が起きているので、特集を組んだようだ。
 
 村井氏の予知とは、人工衛星を使って地上に設置した基準点の動きをミリ単位の測定をするもの(GPSを精密にしたようなもの)で、GPSで測った地面の動きのデータをたくさん集めて地面の動きと地震との関連性を見つけること。
 地面の動きは、必ずしも地殻の動きと連動しているとは言えないため、疑問もありそう。。
 ただ、地震をいかに当てるかが目的ではなく、大地震が起こる可能性のあるデータが出ている時には、その客観データを広く示すことで、被害を最小限に押さえる予測技術の実社会での臨機な応用の普及が目的らしい。
 ちなみに、地震の予測情報は月額210円のメールマガジンで毎週配信されています。


 また、地面の移動隆起沈降などの村井氏の説明に、地学用語が普通に出てきました。
 やはり、地学の知識はとても大切ですね。
地滑り地形マップ美和湖付近
 ↑左図 茶色の部分が地滑り地形の分布。やはり、フォッサマグナと中央構造線に沿ってとても多い。
     地形の成り立ちと地盤の話題ーその1 にアップした図と見比べてください。
 ↑右図 その1であげた大鹿村・美和湖、分杭峠近くの地質図(色分け箇所)と地滑り箇所(茶色部)。
     さすがに規模の大きい地滑り箇所が多い。 
     また、中央構造線に沿って異なる地質が列をつくり、それらを横切る断層も多いことが判る。
    (クリックで拡大)

 おまけ:大鹿村の不思議で、鹿塩の谷で生まれた猫の子はその世代のみどこにいってもノミが付かないそうで、わざわざ貰いに来る人がいるとか(@_@)♪

 


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2014年09月08日

地形の成り立ちと地盤の話題ーその1

 なんだかんだ、あれこれと、毎日のノルマで、ブログが追いつきませんでした(._.)

 夏休みの報告の続きを書こうと思っているうちに、シチリアに行く日が来てしまい、シチリアの報告を書こうと思っているうちに、また次の出来事や報告が。。(まあ、ちょっと睡眠時間を減らせば簡単に出来ることなのですが ^^; )
 ということで、夏の出来事はまたの機会にして、まずは、地形の成り立ちと地震や地盤の話題を。
 最近のように、大きな災害があちこちで起きると、生活の基本である足元の地形のことが気になりますよね。このところ訳あって、地域を客観的俯瞰的に眺める訓練の機会を得ています。

map-1 左は、誰もが知っている中央構造線とフォッサマグナの図。
 けれども、案外、断層のあたりがどのように出来ているか、具体的にどこをどのように断層が走っているかは知らないのではないですか? 私も同様で、改めて日本大陸の成り立ちを復習しました。
P1110199 写真は、昨年行った、中央構造線を目で実感できる大鹿村・分杭峠近くの美和湖。
 中央構造線を挟んだ両側は、地質が異なるため、写真のように色が違う。

 両側の地形も異なり、下図のように、東側(西南日本外帯)は結晶片岩で、地すべり地形が多数分布。この地滑り平坦地上に集落が分布している。
 西側(西南日本内帯)は変成帯からなり、崩壊地が多数分布しているのだそう。。
P1110200 のコピー

 普段は、与えられた土地の性質や地盤の耐力を調べて、それに見合う基礎を作り建物を設計しますが、その地面は(長い年月をかけて)動いていると考えると、自分達の存在期間の短さとたまたま無事で居ることを改めて思い知らされます。
 やっぱり、豪腕も熱血も悲観も諦念もそれはそれでいいけれど、物心共にしなやかに備えたら、あとは心豊かに日々を暮らしを味わいたいですねえ。


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2014年04月22日

エコハウス矢板

P1110404 先の土曜は、丸谷さん主催の「エコハウス矢板」の見学会に参加しました。
 やはり、後の検証評価が大事ですね。充実した勉強会でした。

 JIAの環境行動ラボのグループが全国20のエコハウスの検証評価のための宿泊体験やデータ取りをしていて、そこから提供されたデータを解析しながらの説明は、とてもリアルで一緒に設計をしているような気持ちになれました。
 
 企画の丸谷さん、設計の和氣さん、設備設計の柿沼さん・布施さん他林業家の方たちにもお世話になりました。ありがとうございました。

 前日の滋賀行きよりも遠い矢板(電車で寝過ごしたこともあり、帰りは次の日 orz)でしたが、懇親会も含めて楽しい一日でした。

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2014年01月20日

「家づくりとは地域づくり」

安藤 昨日の夕方、私が関わっているNPOや知り合いが参加している「まちカフェ!」(町田市役所を会場に市内で活動するNPOや市民活動団体が一同に会するフェスタ)を覗いて、家に戻ってテレビをつけたら、「夢の扉+」に安藤邦廣さんが出演されていた。

 久しぶりに拝見した安藤先生は、年輪を重ねてとても活き活きと素敵でした。今までの研究と活動から、信念を持って「板倉構法」で地域を再生しようとされているのがレポートを通してヒシと伝わります。

 「板倉構法」(現在版校倉工法)は、戦後の造林で過剰になってしまった杉の中目材(太さが20-28伉度の木材)を使える上、耐震・断熱・調湿や火災にも優れ、持て余している材の有効利用が弾めば山資源の活用や山の管理保全にもつながる。
 建設にあたっては、忘れられつつある「結」の仕組みを取り戻して地域を再生できる。
 また、それは、被災地の復興や絆の復活にも当てはめられる。。。そのためにがんばっている。。

 そんなレポートでした。
 懐かしい大工棟梁の田中文男さんや内田祥哉先生の姿も。。

 それにしても、信念を持って社会のために活動している人達は素敵です!!

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2013年12月27日

暮れになるといろいろ思う。。

 このところ何故か、特に会議や話し合いの場で何か違和感を感じる事が多いです。

 先の会議では、専門職としての品格について。また、専門職を互いに先生と呼び合うことへの違和感。
 別の話あいでは、「制度はうまく利用するんだよ」「うまいこと引き込む」「誰がまとめたものか」等。人としての誠意を感じられないこと、内容ではなく誰がやったかで納得することへの違和感。

 今の社会は、こういう考えの結果なのかも。。とため息をつきたくなります。

 「簡素にして品格あり」 建築家・吉村順三の仕事展というのが何年か前にありましたが、先に紹介したOMの奥村先生夫妻から受けた印象は、まさにそれ。人としての品格でした。
 誰とも平たく接して、誰にも優しく厳しい。誰にも多少はある理不尽さがまったくない方だなあと。そのように居られる背景と素養があるとも言えるのかもしれませんが。。
 「工務店に相見積もりはとらない。工務店の負担を考えれば当然のこと」「その分、こちらがしっかりマネジメントする」等、当たり前と思っていたことを再確認させられたこともたくさんありました。
 そんな事を思い出しているうちに、奥村先生に続いて永田昌民さんも亡くなられ、こちらに小池一三氏の追悼文が掲載されています。
 ものをつくる人の姿勢や良心をとても表現されていて、うれしくなります。

 まだまだ、工務店も大工さんも設計者も、地味に地道に「ものをつくる人」を貫いている人達はちゃんといますよ。
 抜きん出て優秀ではなくても、そういう人達が気持ちよく生きていけるような社会であってもらいたい。
 

 暮れのご挨拶と前後してしまいました。まとまった時間が取れず、書きかけてそのままになっていた投稿記事ですが、書いたタイトルから年内にと、続きを書きましたのでアップしました。さあて、片付けを少しして帰りますw 

 

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2013年09月19日

縁遠かったところ

 先週末、今まで大層近くて大層縁遠かったw 川崎の日本民家園にやっと行けました。
 お恥ずかしながら、今まで何度もあった見学の機会に都合がつかず、初めての訪問です。
 全国から集めた古民家の数だけでなく、ボランティアさんの方たちの説明や行事も充実していました。

民家園 今回の企画は、建築家の丸谷さん主催のエコハウスクラブ他の日本民家園での温度測定と見学会。

 驚くべき温度計測の結果は、後日詳しくまとめられると思いますが、朝方の気温より天気がよくなって暑くなって来た昼間の方が古民家の中の気温は下がっているのだそうです。
 気化熱や土壁、恒温に近い三和土によって、古民家の屋内環境は現代の乾式ハリボテハウスとは比べ物にならない性能を持っていることに、びっくりです。

 見学のあとは、民家園の近くの上棟時にも伺ったことのある伝統工法土壁仕様のお宅(1.2階は設計事務所)に伺い、炉端ですっかり御馳走になりながらの本音トーク建築談義でした。丸谷さんSさん、貴重で楽しい機会をありがとうございました。
 

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2013年09月05日

足るを知ってる

IMG_0245 いやあ、昨夜は凄い雷雨でしたね。

 昨日の岐阜滋賀での新幹線ストップに続き、今朝は横浜小田原でもストップ。。在来線までも雷で何本か運休だったようです。
 ふだんは窓辺で寝ているネコ達(特に外の様子に敏感で恐がりな♂ネコ)、昨夜はベッドに潜り込んで来てくっついて離れませんでしたw

 というようなわけで、昨日はお昼ご飯に事務所を出る気になれず。。
 でもお腹は空くので、手短に濡れないようにと、同じビルのすぐ下階のインド料理屋さんへ。

 雨なので案の定、お客さんはわたしだけ。。
 仕事場が同じよしみか日本語の勉強を兼ねてか、何時ものようにおしゃべり好きなインド人のオーナーが話のタイミングを見計らって話しかけてきます。
 昨日はなぜか、インドの実家の暮らしの話になりまして。。。
 それが、なかなか興味深い内容なのでした。


 「インドの暮らしは、ほとんどお金が要らないんだ」
 「牛(農耕とミルク)と鶏(卵と肉)を飼っているし、田んぼと畑があるしで自給自足。水は井戸水をポンプでくみ上げている。川も使う。足らないのは電気と洋服だけ。機械は高いからあまり使わない」
 「何かあってもいいように、2年分以上のお米を10帖くらいの部屋いっぱいに備蓄している」
 「うちは、ボクが日本で働いているからお金が増えちゃって(笑)(随分家族孝行しているらしい)、家も新しく大きくなった」
 「家は、壊して建てるなんてことはしない。増やして行く。まだインドは貧しいからね」
 「貧乏な普通の人は、家も自分たちでつくる。バンブーネットに土を塗る土壁の家。屋根はわら葺き」
 「古くさいんだけれど、インドは暑いから、土壁の家の方が新しい家よりずっと涼しい」

 
 この賢いインド人オーナー、日本とインドを見比べて暮らしの本質を見極めている。足るを知ってる様子です。「うれしい。良かった」と思いながらも、相変わらずの日本の現状を思うと、どおっと疲れます。
 

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2013年05月10日

家族のキッチン&ダイニング 重版

写真[1] 2004年に女技会の有志が集まって出版した「家族のキッチン&ダイニング」が、重版だそうです。
 改訂版が出版社から送られてきました。

 かれこれ10年近く経っています。構想を話し合ったり原稿を書いていたのはもっと前ですからねえ。。
 もう10年?、まだ10年?が実感。。。

 タイトルはキッチン&ダイニングですが、書かれているのは、すまいのあり方や暮らし方についてです。
 「すまいの本質」「暮らし方の本質」は変わらないですから、今のように本が続々出版されている中でも、手にとってくださる方々がいるのでしょう。
 
 うれしいことです。

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2013年04月12日

「建築協約」参考図書の出来上がり!

ガイド 今年初めにも紹介した、地元玉川学園の地域活動、
 まちづくりの会の近況の続きです。

 先に話題にしたように、「まちづくりの会」に国交省の「住まいまちづくり担い手事業」の予算が付き、防災講座やワークショップなどを進めてきました。
 でも実は、助成応募の一番の目的は、「建築協約」の参考図書「方針&デザインガイド」を改訂し、たくさん刷って広め、意識アップすることです。

 その冊子が、やっと刷り上がってきました。
 印刷所の不手際のおまけもついて、総数10600部。

 冊子づくりもそれなりに時間がかかりましたが、搬入や保管も大変! 
 私が今日覗いた、押し入れに積み上がった3000部分だけでも圧巻です。
 これから、住民だけでなく、役所の関系部署や民間審査機関、不動産開発業者等にも配布されます。

 とりあえず、ひとつ前進&区切りがつきました。



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2013年01月28日

方位&屋根勾配による差

IMG_0735 今日の雪は、うっすらでした。
 おかげで、通勤途中で象徴的な景色を発見しました。

 いかに、日射量が温度上昇に影響するかですね。
 見事に、南側の屋根面だけ雪が溶けてなくなっています。

 
 
 方位&屋根勾配による温度上昇や下降のデータ、欲しくなりました。

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2012年10月01日

どこにどう住みどう備えるか

 昨日の台風、大丈夫でしたか?

 最近は雨風も暴力的に激しくなって来ていて、高台の上、大きな出窓(しかも木製)がある我が家では何か飛んでくると危ない。そろそろ対策を考えないとと思っているのですが。。。
 昨夜は関東の北の方を通ってくれたのとスピードがあったので、台風が近づくにつれ拍子抜けする程スルッとでした。まあ、思っていた程の風や雨ではなく良かったです。

 朝テレビをつけると、首都圏の輸送機関のマヒ具合とこんな日に買い物やレジャーに出かけて帰れなくなる人、能天気にバイクや乳母車、ハイヒールで外出して吹き飛ばされる人等が映されていて、なんと無防備で人任せなのかと呆れることひとしきりでもありました。

 先の内閣府の南海トラフ地震想定(続きを読むにも入れました)に代表されるジシン、カミナリ、カジ、オヤジ、以外にも暴風、突風、洪水、土砂崩れ等、建築に絡む対策必要事項がいっぱい!です。

 計画を提案する立場としては、慎重にかつ魅力的にと苦慮します。
 また、どこにどう住みどう備えるかを、ホントしみじみ考えさせられます。

 続きを読む

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2012年09月19日

重力に逆らわない家

 相変わらず頭はあっちこっちに。いろんなことが気になります。落ち着きませんw

 まず今日は、「『想定外』でお手上げにならない都市を」の記事や下の図(先月末に発表された、中央防災会議南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループの第一次報告)に絡んで思うことを。

 町田市の木造耐震アドバイザーとして築年数の経過したお宅に伺う機会が多々あります。
 2008年から関わっているので相当数のお宅にお邪魔しました。そこで感じること。それは、築年数が経てば経つ程、家の架構と大工の構造にかかる仕事の善し悪しが、家の持ちに影響しているということ。
 あたりまえといえばあたりまえですが。

 特に、重力に逆らった家は、耐震は別にしても問題が多い。床の凸凹、梁のたわみ、クラック、膨れ等。
 重力を自然に置き換えれば、もっと多くの基本的対策項目が視野に入りますね。

 やはり、造る人も住む人も「謙虚に無理なく正直に」が第一だとつくづく思う次第です。
 判らないことは判らないとはっきり言う。確信を持って出来ることしかしない。。も大切と。
 3.11を経験して、このあたりまえのことが見直されていることも実感します。

 断層
 さあて、今日は、切りが良いので帰りますw


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2012年09月07日

・・美しいこと・・

 先週佐原に立ち寄ったこともあり、以前何かに『住みつがれることの本質』に書いたことを思い出した。たまには、まじめなエッセイ等もご披露したいと昔(10年以上前)のデータを探してみました。 
 ありました、ありました。
 
 幸い、家も暮らしも風土に根差すこと、長いスパンでとらえる必要があることは、風潮として根づいて来たように思う。しかし、長い年月に耐えられるということの大切な要素である、誰からも愛着をもって迎えられ、住みつがれることの本質については あまり話題にあげられていない。

 古びても 多少不便でも 愛着を持てる本質とは<美しいこと>であろう。

 もちろん、空間の自由度、負担にならないメンテナンス、適正規模、故障の少ないデザインといった実用としての要素を備えたうえで、ということはいうまでもないことではあるが。。

 <美しいこと>—光と影をきちんと読み込んだデザイン、適確なプロポーション、材料の選択のバランスや仕上げ精度の確かさ・・・etc。
 なんの講釈や理解がなくても誰をも引きつけられる要素を持ち合わせていること、つまりは居心地を含めた空間としての確かさ、町並みの中での存在としての確かさを持ち合わせていること—この基本的、普遍的テーマを、地味だがあえて意識したいと思う。


 
 昔は、まじめなこと書いてたのねw
 でも、思いは少しも変わりません。
 多額の助成金をつけた200年住宅も0エネ住宅もこのあたりを押さえないと意味がないことになります。
 特に、生きてる時間が永くなると、あの時あんなに言われたことや注目された物が今や。。。というような時間検証に多々立ち会って来てるからネ、自信を持って言えます。

 

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2012年08月18日

緑に被われた家並み

IMG_0436IMG_0435 まだまだ暑いですね。
 お盆休みも終わって、昨日から少しずつ後半戦始動です。
 
 お目当てだった博物館等も夏休み中で、なんだか今年は、ただ仕事をしなかっただけのような、ぱっとしない夏休みでした

 ですが。。
 写真は、自宅から駅への道。今日はセミのシャワー。夏満喫の風情です。
 そういえば、こんなロケーションが気に入って、ここなら表参道を引き払ってもいいかと引っ越して来たのでした。
 月日は流れて、ずいぶんと緑や玉石よう壁や斜面地が減ってがちゃがちゃしてきましたが、それでも緑と起伏の多い家並みは、季節ごとの楽しみがあります。

 やはり、適度に緑に被われた(家が露骨に主張しない)家並みはいいです
 昔、安藤忠夫さんが「設計に自信がないなら緑で隠せ」と何かでおっしゃっていたことが強く記憶に残っていますがw、いくら良い家でも謙虚にあるべき。
 モノでの工夫じゃないとインパクトがないのは承知ですが、緑の価値も効用も大事にしたいものです。 
 

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2012年07月17日

「建築界は小乗仏教」

 一件設計が完了して、ちょこちょこと細切れの時間が取れる1ヶ月でしたので、本の整理にかこつけた斜め読みや見学等でオモシロイと思ったことがいくつか。。。あります。


42 筆頭は、内藤廣さん!

 内藤廣氏曰く、「建築界は小乗仏教」
 (自らを救えないような人間は世情を救済することはできない。だからまず自分が救われる必要がある)
 対して、「土木界は大乗仏教」(世情を救済する中に私の救済がある)

 土木家は、先端的かつきわめてシンプルです。清らかというのかな。社会のために役に立つことをやろうという信念に貫かれている。それから、自然に対して森羅万象に向かっているわけです。川だとか、山だとか、大地だとか、最近でいうと気象変動であるとか。
 建築家は、自分のために頑張っているだけじゃないですか(笑い)。 どちらかというと内側に向かっています。私の精神をどうやって救おうかみたいな話でしょう、クリエーションとして。

 これは違う世界観です。
 やはり建築は小乗的に偏り過ぎているし、土木は土木で大乗的に偏り過ぎていると思うんです。環境問題も急激に浮上してきているし、トータルで考えなきゃダメだとみんなが思い始めている。もちろん、景観もこの流れの中にあります。景観というのは、とどのつまり環境という物理的条件に文化や歴史を加えたトータルな視点ですから。
 

 なるほど!!言い得て妙で感動ものでした。
 私も、折々に思うことです。個別に判断したり、特徴を突出させないと認めることのできない単純さや感じ方の評価軸も変わらないと。。


 ただ、こんなことも。。。
 中央省庁もずいぶん変わってきていますけれど、問題は間に合うかどうか。
 伊勢神宮の式年遷宮は世代交代と技術伝承の時間的スパンと言われていて、20年です。それと同じで、一世代巡らないと本当の意味で変わったことにはならない。この繋ぎの期間だけはおじさん達が頑張らなくては。要は、それまでわが国の社会がもつか、手遅れにはならないか、ということです。

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2012年05月22日

家づくりのスタンス

 先の週末午後は、女技会の定例で、施主直営方式を25年間実践されて来た方のお話と、そのノウハウを惜しげもなく披露公開していただきました。
 設計者がコンストラクションマネジメントも兼ねるというのには、施主がリスクを取ることや設計者の姿勢に荷が大きくかかりますが、金額だけではないメリットも大きく、考えさせられました。

 ◎世の中が情報化し、より透明フラットになって来たこと、自己責任の時代になって来たこと
 (透明フラットになることと自己責任とは当然セットです)
 ◎様々に孤立化し専門化し分断されて見えなくなってしまったことによる不具合に皆が我慢できなくなっていること
 ◎ものはある程度事足りて、つながりや顔が見える関系の価値、風土歴史物語等の価値に評価が移って来たこと

 以上のようなことを思うと、従来の請負(工務店は、請けて負ける=責任を取る換わりに儲ける。施主は消費者。お金を払えば何もしなくても保護はされるが、本当に価値のあるものを提供されているかは別)のカタチが、特に住宅に関しては、本当に良いのかという気持ちにもなりました。
 設計者や工務店担当者だけでなく、職人さんとも顔が見える関系が出来て、一緒につくる充実感を双方が味わえる魅力は大きい。(昔の結いのようなカタチの現代版なのでしょうね。だから、忙しい人には向きません。)

 
 私の設計のスタンスは、あくまで人の「暮らしの背景としていえづくり」です。
 いえづくりの考え方を参照してください。 
「気持ちよく自分らしく美しいことが機能的・・な家」「なにもかもが自然とよくなる家」を目指しています。判りやすく言えば、無印良品の注文住宅版でしょうか。でも、顔の見える関系、そこしかない解決策、シリーズ化されない等を考えると無印良品のようでも、無印良品ではないか。。w 
 ずっと提唱してきたこと(よく考えれば当たり前のこと)が、これからの時代に増々大事になることを実感します。
 完璧直営工事ではなくても、部分的に直営というのはやっていますから、今の気持ちを忘れないうちに少しずつ広げていこうか。。と思います。
 



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2012年05月15日

素敵な家と暮らしと人の関係

良い家に住んでいる人が、豊かな暮らしをしている訳ではないけれど。。
良い家に住んでいる人が、素敵な家族(住人)という訳でもないけれど。。

良いなあと思う家族(住人)は、豊かな暮らしをしているし。。
良いなあと思う家族(住人)が住んでいる家は、いい感じだ。。


つまり、豊かな暮らしは、良い家だけではできない。。良い家は、素敵な家族(住人)が豊かに住んでいることとセットだ。その家族(住人)の好み(しつらえ)や行為や価値観や醸し出す雰囲気が家に現れる。。。

家と暮らしと家族(住人)は、三つ巴。。

幸か不幸か、住まいも量や機能はそろそろ事足りた!
単純に持てれば幸せ、立派ならステータスでもあった時代は遥か遠くになった。
どう住むか住人の住み方が、幸せを決めることになった。。
それでも、良い家はやっぱりいい。暮らしの巾を広げてくれる。気持ちを豊かにしてくれる。
だから、自分らしく廻りや時々の情報に振り回されない家づくりが大切。。。

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2011年11月16日

クロアリ&シロアリ被害ー近況報告その2

シロアリ被害 2011.11 038クロアリ被害 リフォーム中のお宅のクロアリ&シロアリ被害。
 建て主さんが気になるとおっしゃるところを大工さんにこの際だからと開けてもらって驚き!です。

 玄関の天井の根太や火打は、シロアリに派手に食べられています。まだ生息もしていた。
 2階の壁のちょっとした膨らみからアリが出入りするというので、壁を開けたら、こちらも巣を作っていたらしく真っ黒のアリがウジャウジャ出て来たとのこと。木ズリや柱の外側が食べられている。

 シロアリ被害は床下のイメージですが、床下の点検だけでは安心できませんね。小さな蟻道を疑って開けて不幸中の幸いでした。
 黒アリも換気口からの長年の雨滲みで湿気ったところに住み着いてしまったようです。
 急遽対策中。木造は、軒の出し方と日頃の点検注意が大事だなあと改めて自戒&実感です。


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2011年10月31日

しかり。。。

26夕刊 1960年代の日本の「メタボリズム運動」の特筆すべきは、かかわった建築家たちの「共同作業」にある。
 メタボリズムは建築界だけでなく、政界、経済界含め日本のあらゆる要素と絡み合い、建築家が官民一体となって大きな社会問題を解決することが求められた。菊竹や黒川らは個人として才能があっただけでなく、集団となることで鍛え合い、より高い創造性を発揮した。
 しかし、現在の経済システムは、人々を競わせるだけだ。こうしたコラボレーションは、今、極めてまれなものになった。
 市民が即興的で自由な活動を始めるチャンスともいえるが、中心的なプレーヤーがいなくなり、社会のあるべき姿を定義するにはこれまでにない創造性が必要とされている。

 しかり。。。

 建築家になったが、自分では設計の仕事をひとつ付け加えたというような気持ちだ。建築家はデザイナーであるとともに社会学者、文化人類学者でもある。 クリックすると拡大して読めるようになります。 

 こんなにカッコイイことはとても言えないけれど、活動は極々小さなところですが、気持ちは同じですw


 

 

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2011年09月30日

以前設計した建物を訪問してきましたーその2

遅ればせながら、先の訪問旅行の続きです。

P1040745P1040737

 以前設計した建物を訪問しながら近くの益子・笠間、真壁、栃木。。と気になるまちを、駆け足ですが見学してきました。 
 真壁は、伝承館の見学が目的でしたが、倉と瓦屋根が特徴のしっとりとした良いスケールのまちでした。栃木もどっしりとした倉と瓦屋根が特徴のまちです。
 どちらも古い建物を店や展示館に利用したり、そのまま使われていたりと確かに残されていて懐かしい風景なのですが、なぜか寂しい気持ちになってしまうのはどうして?? 私だけでしょうか。
 それは、建物とそこで暮らす人たちとが、時間が止まったように時代から取り残されているように感じられたからです。
 本当に取り残されているのか、若い世代に受け継がれ活用されているのか、実情は判りませんが、地方の小都市が元気になるにはどうすればいいのかと、ついつい考えてしまいます。
 単純に旅行できない職業病(性)ですね。。

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2011年07月04日

涼しさの作り方ーその1

 私たちが熱的に不快かどうか感じる要素は、以下の6つ。

 1.代謝熱
 2.着衣の量
 (以上は人体側)
 3.放射温度(周壁平均温度) ←この影響が一番大きい
 4.空気温度
 5.空気湿度
 6.気流速          ←この影響が二番目に大きい
 (以上は環境側)


 まずは、人体側の代謝機能をあげられるように(熱中症のニュースをしょっちゅう耳にしますが、私たちが子供の頃は根性論が優先していて、水も飲まず炎天下で校庭に整列して校長先生の話を聞いたり、体育の授業や課外クラブ活動をやっていました。でも、先生も生徒も今程ばたばた倒れなかった。エアコンに慣れて汗のかき方が下手になっているように思います)、暮らし方の見直しを。
 暑い寒いは皮膚の真皮で感じるので、細かな蒸気のような汗をかける人は、さらっと涼しく過ごせるのだそうです。
 次に、涼しく感じられる機能を持った素材とデザインの服を選んで着る(クールビズですね)。

 そして、環境側として個々に取り組みやすい涼しく暮らせる家のしつらえやを改修を実践する(もちろん最初から完璧につくれればそれにこしたことはない)。
 エコハウスというと、太陽光発電、雨水タンクなどエコ設備を備えた家という人が多くいますが、実は、家の作り方や素材の選び方が、冬を暖かく夏を涼しくするのです。 

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2011年06月06日

大震災後 これからの暮らしと家

12) 昨日は、知り合いのNPOの総会で「大震災後のこれからの暮らしと家」について、お話させていただきました。
 建物の立地には、利便だけで判断しないで、
 地盤や地域の土地の履歴も考慮に入れていただきたいこと。
 各自治体が出している防災計画も参考にしていただきたいこと。(防災計画は、甘いことがあるのでもう少し用心深く見ていただきたいこと)
 もちろん、家の構造強度の確認チェックも。。
28) その他、いつもブログでも書いている「エコとサバイバル」「家の素材も人も地産地消」等についてもお話させていただきました。

 
 やはり、大地震の後だけに、みなさん活断層や地盤の話に興味が行くようです。
 ため息ついたり、思わず声をあげたりして、興味深くきいてくださっていました。
 もう少し時間があれば良かったかな。

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2011年05月24日

震災で家づくりの考え方も変った

05) 日経ホームビルダーの記事。

 3月11日の東日本大震災直前の計画を延期または中止した人は、関東で地域全体の75%だそうです。
 ほとんどの人が立ち止まっているのですね。 
 また、木造戸建ての住替えやリフォームを検討していた人の内の半分が最重要条件が変わっているそうです。
 最重要条件は、最新の耐震性能と災害リスクが低い場所。
 そりゃあ、そうでしょうね。


 是非是非、この機会に『本来の暮らしに必要なこと』についてしっかり複眼的に考えてもらいたいです。
 

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2011年05月17日

やはり、家はバランスが大事

岡本邸2階 3.11の地震の効果か、新年度を待って耐震改修の申し込みが殺到しているそうです。

 2ヶ月弱で既に70件、日頃10件くらいの相談会が40件の申し込みとか。
 さて、最近、私が診断に伺ったお宅は、とても風情のあるお住まいでした。
 今時めずらしい大きな庭石を据えてつくばい付きの和風庭園。厚い台湾檜(たぶん)の濡れ縁。瓦を敷いてデザインされたテラス。竹垣で隣家と目隠しされてもいます。和室は御簾を下ろして視線を遮るという風情のある通風です。
 家の作りも比較的丁寧ですし、たくさんの外部木部もその良さを理解されて手間やお金を惜しまずメンテナンスされていて、設計者としてはうれしくなるお宅です。

 けれども、家のバランスがよくない。屋根の掛け方や吹き抜けの位置、お神楽の増築が残念で心配。やはり評点は、悪くなってしまいます。
 是非とも効率的に補強して上手に長持ちさせていただきたいお宅です。

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2011年04月22日

過密と高層

51)

 2011.03.21のブログに エコとサバイバルは同義 と、「過密や高層により大規模設備やインフラに頼る生活が如何に脆弱か」を、改めて実感したと書きましたが、計らずも、2011.04.14の[WBS]ワールドビジネスサテライトで  首都圏のマンション業界の新たな動きが、放映されていました。

 買って20年経ってローンが終わったと思ったら、時間と時代による新たな課題(耐震基準に合わない、設備の老朽化、住人の変化高齢化、など)で思うような補修が難しい。。が出てくるのが『過密と高層』で大規模設備やインフラに頼る生活なのですよね。
 太陽光発電も蓄電池ももちろん結構ですが、これも設備。いずれ老朽化します。
 もっと本質根本から見直さないと。。

 私は、イタリアの田舎に行く度に羨ましいなあと思うことがあります。
 それは、それぞれの田舎には田舎の、伝統に培われた暮らしと建物と文化があり、チャーミングなコニュニケーションがあること。(もちろん手放しで誉められないことはあったとしても)
 12世紀13世紀の建物が遺産として引き継がれていて、その遺産で観光客を集めることができ、生活の柱の一つに出来ていること。
 多少の不便よりも独自性を大切にしたゆったりと豊かな暮らしへのコンセンサスがあることです。

 
 

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2011年04月13日

地震と耐震設計基準

 この地震で、耐震への意識は高まったようで、耐震改修の問い合わせも増えているようです。
 町田では、東北からの避難住宅の受付も重なって、4月1日は整理券を配った程とのこと。。

 建物の耐震性は、昭和25(1950)年に出来た建築基準法によって全国一律の基準が設けられ、以来、大地震が来る度に耐震基準が見直されて今日に至ります。
 その間、最も大きな見直しは、昭和56(1981)年に設定された新耐震設計基準です。

 ビルやマンションなどRC造については、この「新耐震設計基準」にそってつくられていれば、人命を損なうような倒壊は防げるとされています。先の1995年の阪神淡路大震災でもこの基準の前の建物か後の建物かで建物被害に大きく差が出ました。
 ただ、木造については、壁強さのバランスや地盤、柱の引き抜き等に制度が至っておらず、阪神の震災以降研究が進められてきました。
 その結果、今の基準になったのは、2000年なってからです。

 自治体の耐震改修助成に載るものは、昭和56(1981)年以前の建物ですが、2000年までの間の約20年間に建てられた建物についても自己チェックが必要だと思います。家は大丈夫かなと思う方は、自治体等に相談するのも手ですね。
 また、今回(2011)の地震で、外装材や大きな天井など非構造物の損傷が目立ちました。こちらもいずれ対策が打たれるでしょうが、やはり、工事の誠実さが大事。

 顔の見える丁寧な関系構築が大事です。



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2011年03月21日

エコとサバイバルは同義

 以前何かで読んだ「パッシブシステムのアイデアのオリジナルというのは、意外と戦時中にあったりする。。」という内藤廣さんの言葉が、ずっと気になっていました。
 戦時中の物量が困窮している時に、またインフラがいつ途絶えるか判らない時に、どのようにモノを大切に節約し生活を維持するかは、身を持って体験しながらのアイデアですから、さぞや合理的で普遍性のあるものだろう。そのうち調べてみようと思っていました。偶然、地震の前日も話題にしていた。
 そうしたら、今回の地震!!

 エコとは、「手間暇かけること」「手塩にかけること」と、15年以上前に書いたのを覚えています。その気持ちは今も変わりませんが、加えて今は、エコとサバイバルは同義だと思います。それから、時間があって元気ならば、エコは楽しいと。。
 
 合理的で普遍性があるということは、大それた設備や寿命の短い設備、特定の知識のある人しか使えないような難しい設備ではない。
 また、人は自然界の一部であり、自然には絶対抗えない。廻りの人も含めて、あるものをどう受け入れどう調和していくかが大切で、それが「環境デザイン」です。
 そして、何事も循環が可能なように、自然利用・地産地消・足るを知る節度、それらをトータルに活かす総合力が必要だと思います。
 当然、設計の内容はその上に立つべき。。。
 
 日頃如何に電気に頼った生活をしているか(この10年で益々電化が加速しました)。交通手段が発達して移動距離が長くなっているか。過密や高層により大規模設備やインフラに頼る生活が如何に脆弱か。今回の地震によって、改めて実感しました(何せ、一日前の移動中であれば完璧に遠方帰宅難民)。
 また、あの津波の前には、耐震改修も伝統論争もハウスメーカーの性能競争もなんの意味もありません。建築の立ち位置もちっぽけだなあと思います。
 地理条件立地条件を判断して、地域によって自然にあらがわない構造や建設をすべきで、耐震対策は、その上での建物の性能対策であるべき(大した震度でなくても液状化で地面や工作物は歪み、地盤の善し悪しで建築の揺れの違いは大きい)ですよね。だって、要塞のようなビルや土留めだらけの家が残った廃墟のような町の図はシュールです。
 やはり、大きな視点に立った計画的なまちづくりが必要です。

 いずれにしても10日が過ぎた。さあ、そろそろ気を取り直して平常に戻らないと。。

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2011年03月07日

自己紹介。。。

 最近、「本業は建築の設計、特に個人から頼まれる住まいの設計ですが。。。」と前置きしながら、自己紹介することが多くなりました。

 先日、突然自己紹介を振られて、思わず口をついたのが、
「本業は・・・ですが、・・・なこともしています。
 ここにきて、住まいの設計等の本業とまちづくり活動と生涯学習を考える立場との経験が頭の中で整理されリンクされて、活きてきました」
「『まちづくり』は『ひとづくり』『つながりづくり』『仕組みづくり』で、『住まいづくり』は『まちづくり』『つながりづくり』で、『つながりづくり』は『ひとづくり』『まちづくり』。。で、相互にうまく絡み合って初めて、それぞれが活きてくるんです。。」

 「住みか」をつくるにあたって、住む人の生き方暮らし方を一緒に考え希望を叶えるのは当然ですが、それだけではなく、近所やまちや社会背景や将来を考えて提案設計するべきですよね。
 また、アドバイザー仕事を通しては、「住みか」のつくりかたで住む人の幸せや将来にも大きく影響することを実感しています。


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2011年01月13日

存在から醸し出る味

P1010238 写真は、昨夏訪ねたイタリア・ポルトベネーレの船着き場のおじさん達。
 日焼けして頼りがいのある精悍な体つき顔つきと、小さな港町で働く朴訥とした印象(話し方や仕草)が素敵で、思わずカメラを向けました。
 彼らの来し方や今が、年齢を重ねた体から滲み出ている感じ。。ワタシ、ただの面食いではありませんよ。

 イタリアのおじさん達の、自分たちの歴史や地域や家族や友人を大事にしながら、それぞれが自分を生きている感じが好きです。
 設計にもそんな感じが現せられないかと思います。
 
 

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2010年12月24日

グローバルエンド

Epson_0701_1
  気になっていた催しがあったので、先日、銀座線(千代田線でした。訂正)を途中下車して覗いてきました。

 グローバルエンド。。グローバルを視野に置きながらグローバルに依存せず、独自の視野で切り開く建築ということらしい。。

 運営委員会委員には、安藤忠雄、岸和郎、内藤廣、原研哉。。
 なるほど。。

 

 欲を言えば、参加者の選定の理由のコメントが欲しかった。。

 でも、わかる気がする参加者達でした。
 来年2月26日まで。。ギャラリー間にて開催中です。

 

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2010年12月08日

建築家のスタンスーそのまた続き

 木村建築研究室のウェブサイトの冒頭 で書いているように、
 設計者の主張を押し通すのではなく、施主の要望をただまとめるのでもなく、
 「施主と一緒に作る」というスタンスは、
 ずっと変わらない私のスタンスです。
 (HPの記事は2002年のままです。 最近では、そこにいろんな職種の『職人』さんたちが加わって、トータルのコラボを取りまとめるのも設計者の仕事だと感じています。

 そして、成熟社会では、有名ブランドや目新しさよりも、社会にどう貢献しているかの方に価値が移行する筈。。
 ここ数日、お歳暮御礼の電話等で、工務店の社長さんや建て主さんともそんなことが話題にあがります。
 


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2010年12月05日

建築家のスタンスー続き

 隈研吾氏曰く
 建築デザインの価値が、単に形としての面白さではなく社会性を持ち得るのではないか。
 そう思ってくれる人が以前より増えている。
 公共建築と市民の関係が欧州的な成熟に少しずつ近づいてきているような気がする。

 ホントに「しかり!」ですね。

 一対一の個人住宅では、そのあたりはやりやすく、最初の案と提示金額で設計者を決める人とではなく、話し合いを重ねて内容を積み上げて行く形に共感を得られる方と仕事をやって来れました。

 ただ、個人住宅といえども、社会性のない建築デザインの価値など、ある筈がありません。

 「私も建築の設計をやっている立場からすると・・」というような言い方をすると、内容いかんに関わらず、時折厳しい視線を感じます。建築家に頼むと好き勝手をされて高く付きとんでもないことになると思っている人やそういう類いの話ははまだ多いのでしょうか。

 でも、暮らしやすさや居心地、温熱環境、構造や耐久性、メンテしやすさ、見積もりチェックによる金額バランス、監理による施工の確実さ、隣近所に嫌われない住み方やつくり方など、設計者の役目を懇切丁寧に恥ずかしがらずに話すと、もっと前に会っていれば良かった〜(笑)と言われます。

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2010年11月30日

建築家のスタンス

 日経BPより
 以下、新歌舞伎座で建築家的な頑張りはしない・・隈研吾氏の記事です。

 岡田信一郎と修復設計をした吉田五十八の合作に僕も加わって、3人の誰がどこをやったのか分からないようになればいいと思っている。対話を惜しんではだめ。みんなが賛成ということはあり得ない。その場の雰囲気を読みながら、みんなでつくっていく。。

IMG_0298 のコピー 建築家というのは、今までは新しく発明をしなければならない職業でした。これからはそれだけではなく、伝統や周囲の環境との調整役をうまく果たすことも、建築家の大事な役割ではないか。

 建築家に対する社会のまなざしは、今ものすごく厳しい。自己中心的な人間だという見方が強い。
 署名が必要だという西洋的な作家観と日本は違う。
 まだ、ブランドが期待される中国以外は、欧州でも日本以上に調整役として期待される。コンペで案が選ばれた後も責任を持ってすべての調整を行うことが、建築家の職務の一部だと思われている。
 

 写真の旧歌舞伎座は、既に取り壊されて、現在は工事中です。
 歌舞伎好きではありませんが、完成内覧が楽しみです。

 

 


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2010年09月02日

建築と住まい方のマナー

木村 もう9月というのにこう暑いと、蓄熱して輻射熱をまちに振りまくような建築は罪悪ですね。

 コンクリート打放しの外壁や塀やよう壁のような熱容量の大きな素材は、外断熱するなり緑を這わせるなりして、素材の肌をたくさん露出しないように。。
 床面は、土面やグランドカバーの緑を増やして、土間コンクリートやアスファルトの床は出来るだけ減らすように。。すべきですね。
 また、密集地等で、やたら大きく部屋数多く何台もエアコンを備えている家。終日エアコンをかけ続けないと過ごせないような自然エネルギー利用していない家には、税金を割り増ししてもいいのでは?と思います。

 まちをこれ以上暑くするようなことのないように。
 建築のマナーです。

 あの「捨てる技術」の著者の辰巳渚さんが家事の基本を教える「家事塾」を始めたと知って、こういうことが仕事になるような時代になったのかと、なんだか寂しいような気持ちになりましたが、共通するものがあるなあと思います。
 こちらは、住まい方のマナーですね。

 写真は、地元玉川学園の活動で作成したデザインガイド。
 ここにも豊かな暮らしのためのヒントをたくさん盛り込んであります。


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木村建築研究室(木村真理子)のウェブサイトがメインアプローチとするなら、このblogは、日常出入りする通用口です。
設計や活動、催しや旅行、住まいや暮らしについて日頃感じた事など、当事務所の設計のベースになっていることや設計者の日常をまるごとお伝えできたらと思います。
思いつくまま綴っていますが、よろしくおつき合いください。
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