見学会/勉強会

2015年07月09日

沖縄研修旅行

IMG_4030 先週末は、沖縄は読谷村、南風原、首里と、戦争と占領からの復興のまちづくりを学び見学し、宮古で風土に根ざした建築を見て回って来ました。

 なんともキナ臭いこの時期にタイムリーな企画。それに加えて、蒸暑地の風土に根ざした建築体験。どうしても行きたくて。。
 新建築家技術者集団の特別研修旅行に便乗参加させてもらいました。

 連日、ビッチリ朝から晩まで講義と見学と大宴会。
P1010100P1010138 特に、読谷村(人4万、日本で一番人口の多い村)の村長、副村長(元プランナー)以下重要関係者総出で案内をしてくださる。伝えたいことがいっぱいあること、がんばっていること、村を大切に思っていることがビンビン伝わります。
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 理不尽や悔しさも前向きなパワーに変える強さ、粘り強さに感激です。

 そして、さすがに沖縄。
 サンシンの演奏の後には、総出の踊りまで。
 乗りが違う(笑)


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2015年03月27日

近況報告2(卒業式・近江環人称号授与式 他)

 一年間通った週末学生稼業「近江環人地域再生学座」にとりあえずピリオド。
 去る21日無事終了&卒業しました。

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 最近の卒業式は父兄も大勢参加するのですね。会場の外には父兄用の席がかなりの数量用意されており、卒業式の様子がモニターで観られるようになっていました。
 私は、工学部の出身で、女子が数える程しか(それも地味な女子がほとんどでした)居ない環境だったので、余計に華やかに映るのかもしれません。
 ともあれ、これから新しい環境が待っている夢や希望と不安とが入り交じった人達の姿はイイですね。戻りたくはないけれど。。(笑)私たち社会人組も今後の抱負を期待し合いました。
 
 そしてそして、昨日やっと、確定申告を終え、女性を応援する住まいというタイトルでの原稿書き(久しぶりにたっぷり書きました)をちゃんと締め切り前に提出しました。
 昔懐かしい先生が、私の滋賀での活動(地域に即した住宅地開発の提案)につながる有用な町並み研究の資料を次々送ってくださっています。滋賀の住宅地開発も良い方向に持っていきたいし、ちょっと滞り気味だった耐震や温熱技術の復習もしないと。

 さあて、しばらくは通常業務に専念します。
 


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2014年10月21日

またまた、美しいこと

 過日、遠山記念館を訪ねました。
 遠山元一さん(日興證券の創業者)が苦労した母のために没落した家を再興すべく建てた豪邸です。

 日本中から選りすぐりの材を集め、職人に思い切り腕を振るわせた建物は、もちろん、各所各所もすごいのですが、私が特に驚いたのは、掃除の行き届き方です。
 2番目の写真は、ガラス窓の内側からの撮影ですが、曇りひとつありません。
 こういうところでも、館の運営の方々の姿勢がよくわかります。聞けば、全国から掃除の仕方を習いに来るとか。。

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 「美しい村などはじめからあったわけではない。美しく生きようとする村人がいて、村は美しくなったのである」by柳田國男
 これは、たまたま見学の前日に、地域再生学の授業で紹介されたフレーズですが、またまた、「美しいこと」について考えさせられました。
 美しいと言われる女優さんや皇室の方に共通するのは、「姿勢」の違いであり、挨拶や礼儀、つまりは、人としての躾の問題であると聞いたことがあります。そして、建築の基本は、共に住む家族や隣近所やまちへの配慮としての「掃除」だと。。

 また、以前、このブログにアップした「・・美しいこと・・」についても、再度確認しておきたいと思います。特に、狭い敷地に目一杯建てようとするためなのか、エコだけ気になっているからなのか、最近の建物のプロポーションが気になります。
 ともあれ、まずは、あちこち掃除しなきゃあ!!
 



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2014年07月24日

掃除の効用

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 先日、近江八幡の旧市街の活性化活動をしているまちづくり会社の方のお話を聞く機会がありました。
 写真は、その際に見学した旧奥村家。
 facebookにも奥村家住宅というタイトルで活動の紹介があります。

 元呉服屋さんだった立派な古民家ですが、10年程空家だったため荒れ放題だったところを、関係者とボランティアで、掃除、掃除、掃除。そして修繕で、やっと、ここまでにしたのだそうです。
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 特に、お庭は、杉や檜まで勝手に生えてきていて、とても今の様子が想像できる状態ではなかったそうです。

 掃除を重ねていくにつれ、庭石がよみがえり、踏み石が出て来て、だんだん庭らしくなってきた。

 そして、元の風情の立派さに改めて驚いたとのこと。
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 特に、印象的だったのは、座敷倉です。
 
 もともとは純粋に倉だったけれども、夏涼しく冬暖かいので、お座敷に改装して使われていたのではないかとのことです。
 大きく開口を開けてしまっているので、耐震的には問題がありそうですが、確かに過ごしやすそうです。
 



 ともあれ、掃除って、大事ですね。
 限度を超えると、掃除も片付けも、いよいよもって、大変になる。。
 そして、モノやホコリやザッソウが茂ると、本来の良さが判らなくなってしまう。。
 
 家も事務所も身の回りを片付けて、シンプルに暮らそう!!と、思うことしきり!のこの頃です。
 

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2014年04月22日

エコハウス矢板

P1110404 先の土曜は、丸谷さん主催の「エコハウス矢板」の見学会に参加しました。
 やはり、後の検証評価が大事ですね。充実した勉強会でした。

 JIAの環境行動ラボのグループが全国20のエコハウスの検証評価のための宿泊体験やデータ取りをしていて、そこから提供されたデータを解析しながらの説明は、とてもリアルで一緒に設計をしているような気持ちになれました。
 
 企画の丸谷さん、設計の和氣さん、設備設計の柿沼さん・布施さん他林業家の方たちにもお世話になりました。ありがとうございました。

 前日の滋賀行きよりも遠い矢板(電車で寝過ごしたこともあり、帰りは次の日 orz)でしたが、懇親会も含めて楽しい一日でした。

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近江環人地域再生学座

IMG_1909 桜(ソメイヨシノ)の季節は終わってしまって、通勤コースにある近所の鬱金桜が満開です。

 私は、このクリーム色とピンクのグラデーションの八重桜が大好きです。
 黄〜桜〜ドン!の河童のイメージとは、ほど遠い気高い印象の桜なのですよ。
IMG_1852 更新が滞り気味なのは、facebookに気を取られていることもあるのですが、実は、週末学生稼業が加わったことも理由です_(._.)_
 滋賀県立大の「近江環人地域再生学座」という、滋賀のコミュニティ・アーキテクト(県が目標とする持続可能な地域社会の構築をオーガナイズしたり、地域文化・資源を生かしたまちづくり・地域おこしをコーディネートする人)の養成コースに一年間通います。

 エコハウスやエコのあり方を考えているうちに、いつものように本質に近づきたくなりました。
 
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 どこに行っても先輩方ががんばっていらして、いつまでも若輩のつもり、若いつもりなのですが、さすがにここでは上から2番目! 
 院生や30代の若者と肩を並べる週末です。

 もちろん、ここでの収穫を設計に活かします!

 

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2013年09月19日

縁遠かったところ

 先週末、今まで大層近くて大層縁遠かったw 川崎の日本民家園にやっと行けました。
 お恥ずかしながら、今まで何度もあった見学の機会に都合がつかず、初めての訪問です。
 全国から集めた古民家の数だけでなく、ボランティアさんの方たちの説明や行事も充実していました。

民家園 今回の企画は、建築家の丸谷さん主催のエコハウスクラブ他の日本民家園での温度測定と見学会。

 驚くべき温度計測の結果は、後日詳しくまとめられると思いますが、朝方の気温より天気がよくなって暑くなって来た昼間の方が古民家の中の気温は下がっているのだそうです。
 気化熱や土壁、恒温に近い三和土によって、古民家の屋内環境は現代の乾式ハリボテハウスとは比べ物にならない性能を持っていることに、びっくりです。

 見学のあとは、民家園の近くの上棟時にも伺ったことのある伝統工法土壁仕様のお宅(1.2階は設計事務所)に伺い、炉端ですっかり御馳走になりながらの本音トーク建築談義でした。丸谷さんSさん、貴重で楽しい機会をありがとうございました。
 

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2013年03月06日

阿部勤さんの見学会

P1080939 アップが遅くなりましたが、先の日曜、阿部勤さんの古民家改修事例の見学会にお誘いいただきました。
 先にご案内いただいたのに次ぐ、2作目の古民家再生だそうです。

 7代近くに渡って130年住み継がれてきたお宅だそうで、このお宅が面する街道筋には、同様に歴史がありそうな木造建築がいくつも残っていました。
 東京近郊とは思えない、どこか遠くにムーブし紛れ込んだような一角でした。
 
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 左の写真は、カフェにしても良さそうな街道と内土間つながりのリビング廻り。
 右の写真、材の持つ圧倒的な存在感にアットウされる小屋組は、ねじれながら伸びた材を匠みに組んでいます。この組みを前にしては、やはり架構全体を眺められるよう、間取りやディテールを配した気持ちがよく判ります。
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 阿部勤さんらしさは、芯を外して構成をきちんと意識させる開口等の扱いでしょうね。
 減らした(減築)ところ、増やした(増築)ところの意図もよく判ります。家の構成をシンプルに整理して組み立て直していらっしゃいました。


 私ならどうするかなあ。。あの建築家ならどうするだろう。。などと想像しながら、技と材と歴史の空間に浸って楽しい時間を過ごさせていただきました。
 あ〜あ、こんな仕事が舞い込むようになりたいなあ。。

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2012年08月07日

夏を涼しくー熱のふるまい

P1070527 設計検討事項&現場指示事項が重なりブログ更新が滞っておりました 本業の報告はまた機会を改めて。

 先週末は、夏を涼しく暮らすための熱のふるまいの基本について、宿谷セミナー@雨風ハウスでした。
 雨風ハウスとは、HPにあるように、東京都環境局の「地球温暖化対策推進の為の区市町村補助プログラム」を活用し、小金井市が整備・建設・運営を行う環境配慮型施設(愛称:雨デモ風デモハウス)です。
 
P1070526 「住育」の一環として、熱のふるまいをちゃんと知るため、温度計測と体感の検証をします。
 参加者の家に温度ロガーを設置してもらい、各家のつくりや環境によってどう違うか、どうしたらより快適に暮らせるかを考え理解することがプロジェクトの目的です。
 年初の冬バージョンの計測に続き、今回は夏バージョンの計測。宿谷セミナーに参加している女技会の有志がお手伝いしています。
 
 それにしても、ひとたび娑婆に戻ると(笑)、「電気が足らないから節電のためにエアコンを控える」となるのですが、実は、風通しや木陰、ひんやり感じる床壁天井が本来の気持ち良さをつくっているのです。
 また、断熱気密や通風効果や蓄熱効果を高めて、建物だけでエネルギー消費の少ない住宅を義務づける動きもありますが、廻りの環境が整わなくては本末転倒。
 太陽光発電だ、いや水力風力だ、地熱発電だとどうやって電力を確保するかの話題は上がるけれど、緑を増やしたり舗装を工夫したりの涼しさの基本の話題は上がらない。。。
 
 そうかそうかと世論や常識を学ぶのではなく、「自分の頭で考えて検証すべき」が宿谷先生の持論です。父親の口癖でもありましたが、本当ですね。
 実はということは50年60年経ってやっと白日に晒されることも報道番組などで実感することですし。。
 
 

 
 

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2011年01月19日

うれしいご近所

P1020472 地元玉川学園の東の丘に本格的なクァルテットコンサート用ホールを備えたお宅ができたとのことで、ミニコンサート付き見学会のご案内が。。。まず、主人のメールに届いて、しばらくしたら地元の都市計画の先生を通して私のメールにも。。
 
 これは何が何でも行かねばと、週末の予定をキャンセルして主人と伺いました。
 本格的なホールを目指しながらも、個人宅ですから自然エネルギー利用や限られた面積やコストに立ち向かっている丁寧で密度の濃い建物です。
 設計者も地元の方。私は初対面でしたが話題が深く豊富で素敵な方です。
 たまたま道すがらばったり会って見学にお誘いした隣人建築家のご夫妻と私達夫婦の4人。ご近所のよしみ?で遠慮もなく、設計者宅での打上げパーティーにそのままお邪魔することになりました。
 劇場空間やらその歴史やら文化やら、話に花が咲き、夜遅くまで止まらず咲き続け飲み続け。。。

 ご近所に素敵な知り合いが増えていきます。うれしいまちです。

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2010年10月11日

ヤマベの木構造

 イベントの秋に加えて『勉強の秋』です。

 宿谷先生のエクセルギー導入の講義に感動したのもつかの間、その直後から山辺先生の構造勉強会も始まりました。
 まず資料の分厚いテキストに、よくもまあここまでまとめてくださったものだと感動でしたが、実際に授業を受けながらテキストを見ると、テキスト内容の濃さに再び感動です。虫眼鏡が必要なほどの細かな表も注意書きのような小さな文字もとても重要で、新たな発見もいくつか。毎回あっという間の4時間です。

 もう15年以上も前になりますが、吉田桂二さん(先生と呼ぶなとおっしゃるのであえて)に木造の架構について随分指導をいただきました。その後、増田一眞先生には木構造の可能性について教えていただき、そして、今回の山辺先生で、いままで習ってきたことが判って来たよう。。
 習って計画ができるようになり、判って初めて応用効き、身になるのではと楽しみです。

 今までは構造事務所に相談していた地盤の判断と基礎形状、気になる部分の梁断面や引き抜き力等の計算も今計画中の家からはまず自分でやろうと、分厚いテキストをひもといて。。
 SWSデータを見直して試験者に試験結果を問い合わせ、ポイントごとの地盤図の作成です。

 ともあれ、いくつになっても勉強は楽しい!!
 

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2010年07月20日

エクセルギー理論と実践

写真[1] いやあ、連日暑っ!暑っつい!ですね。
 ネコ達もぐったりです。

 この週末は、身近な自然に潜在している資源性(エクセルギー=有効エネルギー)を活かした建築環境のつくり方&暮らし方について、理論と実践に触れる機会がありました。
 講演依頼の打ち合わせで訪問した東京都市大の宿谷研究室。かんかん照りの昼間に伺ったのですが、日よけ袖壁と庇とライトシェルフと。。資源性を建築化した部屋はエアコンなし、人工照明なし。そして、先生の涼しい顔。暑さ(寒さ)をコントロールする建築だけでなく、身体本来の機能も再認識させられます。

 そして、偶然にもグッドタイミングで訪れた、エクセルギーハウスと銘打ったオープンハウス。
 1階より2階の方が涼しい。天井がひんやりする気持ちよさ。そんな涼感の仕組みを体感。実験住宅には設計者施工者の熱情と覚悟が必要ですが、原理をシンプルにほどほどに取り入れられたらと、とても勉強になり触発された見学会でした。Kさん、ありがとうございました。

 我が家もエコ改修後、家ではエアコンを使わないことにしています。エコ改修でずいぶん暑さが緩和されたのですが、しかし、この連休のように猛暑の昼間に家にいるようなことは、もう一段の家の改良と夏の昼間の暮らしを再確認することになります。(夜は涼しいのですが。。)

 

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2010年05月15日

一級建築士定期講習

写真[1] 重なる時は、あれこれ重なるものです。

 昨日は、9時から5時半まで、座りっぱなしでみっちりビデオを見ました。実は、建築士法の改正で義務づけられた一級建築士定期講習会。
 最後に試験があって、あと何分とビデオ画面に表示され、チンとなって終わりです。(笑)

 講習会費12000円也。常に新しい情報を勉強しない人がいるのは確かでしょうから必要は感じますが、もっと他のやり方があるはず。3年毎に全国の建築士全員が受けるのですから、主催者は大儲けですね。
 
 

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2010年03月18日

いよいよ春。。その2 “吉村行雄が見たアルネ・ヤコブセンの魅力”

 イベントが続く時は、続くものです。
 阿部勤さんの設計された住宅を見学後、吉村行雄さんという建築カメラマン氏のイベントに先の音楽イベントにも場所を提供してくださっているROGOBAに。

 テーマは、“吉村行雄が見たアルネ・ヤコブセンの魅力”
 
 400枚に及ぶヤコブセンの建築作品を2時間びっちり休みなく見せていただき、改めて、アルネ・ヤコブセンの魅力に浸りました。
 吉村さんは、竹中工務店で設計や広報をされていた方ですが、定年退職後、プロの建築カメラマンになられたそうです。
 穏やかで整然とした語り口の方ですが、終止活き活きと身軽そうなお姿が印象的でした。また、だれにも分け隔てなく、丁寧に気さくに対応してくださる姿も印象的でした。
 「写真撮影は、撮影許可が出るまで時間が読めなかったり、天気の具合やらに左右されたりでハードな仕事だけど、好きだから楽しくてしようがないんですよ。」とワイン片手に話される姿は、いかにも楽しそうでフットワークが良さそうで、とても定年退職後の方とは思えません。

 歳は、気持ちで決まるものだなあと。。再確認です。
 

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2010年03月15日

いよいよ春。。その1 阿部勤さんの見学会

P1000297 この週末は、この春一番の花粉が飛び交う中、建築と音楽、文化と歴史。。などなど忙しく堪能しました。
 まずは、阿部勤さんの見学会。実は、陣内先生に次いでファンです。(笑)

 阿部勤さんといえば、自邸に代表される、端正な骨格に居心地が絶妙に配された混構造の建築がイメージされますが、今回は初めて伝統工法の建物に挑戦との事でした。
 大正6年新築の約100年弱の民家を一度解体し、再構成した古民家型の住宅です。

 伝統工法や古民家というと、材の存在感と高度な職人技に圧倒されがちですが、端正なプロポーションの外観、居心地を計画したしつらえや窓が適所にちりばめられるなど、単なる古民家住宅にはなっていない。これって、とても難しいことです。
 さらっとしたおおらかさと細かさの混在も阿部さんらしくてよかったです。

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2010年02月27日

木工技法の伝統-障子編

15) 女技会、2月の飛び入り定例会は、木工技法の伝統-障子編。
 
 講師は、数々の技能賞受賞、江東区登録無形文化財でもある木全(きまた)章二(しょうじ)さん。
 なんともお名前からして「木を全うする障子屋さん」です。
 数々の技能賞受賞、江東区登録無形文化財という経歴からして厳しい無口な方かと思いきや、わかりやすい実践的な説明と柔らかな話し振りでとても親しみやすい方でした。
 一番の印象は、木構造の架構デザインと同じだなということ。
 木の性質を読み取って適材適所に配し方を考える。。
 そして、用途・形状・グレード・嗜好などにも合わせて、木の育ち、樹種、上下、板目柾目、木裏木表、框や桟の寸法、見付見込みの目、ホゾの形状を決めていく。。
 その上で、組子細工の素晴らしい技の数々が生きるのですね。

 写真の組子細工のビデオでは、最後は指の感覚で寸分違わぬ不陸や角度を感じ取り、髪毛一本の寸法の狂いも許されないという細工が組み上がっていくところ、また、組み上がった障子が光を受けて落とすシルエットにうっとり見とれてしまいました。
 
 会場となった新装東京松屋のショールーム。私は約10年ぶり位の訪問でしたが、すっかり広くなったショールームは、和紙の可能性や魅力が存分に味わえます。
 からかみ、また、使いたくなりました。
 


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2009年12月08日

遮音+吸音=防音

RIMG0489 今日は、訳あって防音セミナーに参加してきました。

 訳あってとは、安易に単目的の工業製品に頼るのは好みません。防音の根本的な内容を理解して必要機能を上手に満たしたい。。と、常々思っているので。。

 音も個人の感覚が大きいし、もっとデータと実感の感覚を積まないといけません。
 
RIMG0486 帰りに表参道を通ったので、今年から復活したイルミネーションを楽しんできました。

 以前はもっと、ケヤキの樹形を活かしたイルミネーションでしたよね。並木だけを飾った電球のしっとりしたイルミネーションで、以前の方が私の好みでした。
 

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2009年08月27日

すみかプロジェクト

RIMG0163RIMG0148

 今週は、イベントの合間に仕事をしている状態。
 来週からは、ちゃんと落ちついて仕事します。_(._.)_

 なぜなら越後に続き、今度は宇都宮に、東ガス「すみかプロジェクト」を見学してきたからです。
 これも、友人に誘われてのご相伴。

 4軒のうち、一番刺激的だったのは、やはり、藤本壮介氏の「すみか」でしたね。
 梯子や階段を上り降りしたり、狭い入り口をくぐったりしてあちこちの箱を出入りしていると、巨人になったような、どこに居るんだっけと方向感覚を失うような、不思議なスケールと距離感の楽しさを味わえておもしろい。
 また、いつの間にか屋根の上に出ていたり、その向こうに行けそうで行けなかったりと、エッシャーの絵の中にいるような感覚もおもしろい。

 現実のすまいにも、時には感覚を触発するような装置やことも必要ですね。そんなことを再確認しながら帰ってきました。そうそう、帰りには宇都宮名物の餃子のお土産までお持たせで、目も口も美味しい一日でした。


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2008年10月05日

建築家の自邸訪問ー「骨格はつくった人そのもの」「空間は育つもの」なのね。。

阿部勤邸1 女技会建築家の自邸訪問シリーズ第2回目の今年は、建築家阿部勤さんの御自邸。  とにかく私にとっては、学生時代に建築雑誌で見て、家の構成の仕方にインパクトを受けて以来、ずっと気になっていたお宅なので、自分で担当するなら是非阿部勤さんの御自邸に伺いたいと。。。  それは訪問を楽しみにしていました。
   そして。。。やはり。 築30年以上を経過して、家の構成の良さが益々生きていました。潔くて丁寧、フレンドリーで存在感のある骨格です。  緑に隠れるように木々が育った外観は、公園のように地域に緑を提供しています。家の内外には、大小の椅子やテーブル、デイベッドにクッション、書籍、観葉植物、楽器、仕事道具、その他阿部さんお気に入りの暮らしを彩る洒落た品々があちこちに置かれています。室内には香りとBGMがさりげなく流れ、カバードテラスには虫除けの香が炊かれています。そして、あちこちに置かれたものを「ああ、ここにあったのか」と思い出したかのように手に取って、丁寧に説明してくださる姿が印象的でした。  ちょっとシャイでダンディで。。そんな阿部さんとそのお住まいは、やはりとても素敵でした。  「骨格はつくった人そのもの」そして、「空間は育つもの」なのね。。というのが感想です。続きを読む

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2008年05月31日

上野千鶴子vs片倉もと子vs富田玲子ーみなさんシェイハでした。

 このところ出歩きの用が多くて落ち着かなかったので、ブログに上げられないうちに日が流れていたのですが。。上げないと、どんどん忘れていってしまいます。ブログは忘備録でもありますね。

 先々週でしたか、「「小さな建築」をめぐる千夜一夜」の第二回目、’上野千鶴子vs片倉もと子vs富田玲子’のシンポ対談を覗いてきました。
 テーマは、『老いを暮らす』。
 
 上野千鶴子さんといえば、昔はカバーをかけないと持ち歩けないようなタイトルの本を出版していたし、「東大に喧嘩を売る」とか「空間帝国主義者と戦う」とか、メディア戦略に長けた論客のイメージがありましたので、勇ましいナイフのような方かと思いきや、大ハズレ。
 実際の御本人は、とても気遣い気働きに富み、機転とユーモアに富んだ聡明でヒューマンな方でした。

 富田さんと上野さんのプレゼン内容(特に上野さんの最近の研究テーマ=オルタナティブな住まい方とその事例、「おひとりさまの老後」はじめいくつかの老いについての著作)は、以前から感心があって既知のことでしたから、私にとっては、片倉もと子さんのぶっ飛んだお話(上野さんの言葉を借りると)と展開(司会者を投げ出させ、上野さんをもタジタジと振り回すほどの)が新鮮でした。

 歳を取るって、健康ならば「楽」しいことなんですね。御三方とも実にシェイハでいらっしゃいました。

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2008年04月21日

谷川俊太郎vs佐藤学vs富田玲子

 いやあ、久しぶりにワクワクしました!感動しました!

 先日、「「小さな建築」をめぐる千夜一夜」と題したシンポの第一回目、’谷川俊太郎さんvs佐藤学さんvs富田玲子さん’の対談を聞きに行ってきました。テーマは、『子供の居場所』です。

 谷川さんの朗読は、鳥肌ものでしたし、監獄に体験収監されたこともある佐藤さんの理論と実践から来るお話は、説得力に満ち満ちていたし、富田さんの柔らかな物言いで語られる優しく深い思いと建築事例には、とっても豊かな気持ちにさせられました。

 3人の方達から発せられる言葉は、表現や形は違っても熱く深く優しい共通の思いがありました。
 特に印象に残ったそれは、言葉や意味を超えた存在そのもの(存在すること、居方(身の置き方)、場や関係の中に生きること、そのこと)が如何に大切か。そして、それには、あいまいもことした余白ややわらかくもの静かな考えることができる雰囲気が必要。つまり、空間が大きく影響するということでした。

 空間のつくり方のヒントをまたひとついただけました。

 実は、今日は今期最後の社会教育委員の集まりだったのですが、この席でも議論をしながら同じようなことを思っていました。教育か振興か。でも、先に確固とした共通の目標があれば、アプローチや方法、表現の仕方、担当等はいろいろあって大丈夫。仕組みではなく、思いの共有とコニュニケーションが大事。。。
 成果主義効率主義で、数値や言葉で表現できないもの、白黒付けられないものは後回しにされる傾向の時代にあって、今こそ大切と思わされることです。

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2007年11月20日

40年目の湘南の家

湘南の家湘南の家2 報告が遅れましたが、先日、吉村順三さんの「湘南の家」を訪ねる機会がありました。

 持ち主が変わるにあたって手を入れる前に、初期の姿を見納めるということでの見学会でした。
 こういうのって、見学できるうれしさにとは別にちょっと複雑な気持ちです。

 しかし、吉村ファンで建築に理解のある次の住み手は、予想を見事に裏切ってくれる方でした。それに若くてナイスガイ。(笑)
 改修は、築40年でさすがに現在の耐震基準に合わない部分や設備等を改修するのが中心で、初期の姿が活かされるようにするのだとのこと。その上、見学につきあってくださり、私達はあちこち開けたり引いたり、小屋裏の構造まで見せていただくことができました。
 買主には、売り手から竣工図が新たに製本されて渡され、私達には馴染みの深い作品集や詳細図集までがついてきたのだそうです。
 買い手も売り手も「簡素にして品格あり」の名建築(かなりの豪邸ですが)にふさわしく、建物見学もさることながら、このように住み継がれて行くことを目の当たりにして、とても豊かな気持ちになりました。


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2007年09月26日

街の風格って?

成城1成城2 連休の一日、地域活動の一環で『成城散歩』をしてきました。
 地元成城の方の案内について歩きながら、アットランダムに撮られた写真を片付けていて思った事。
 やはり、街に風格がある・・。
 いったい写真のどこから風格を感じるのだろうかと改めて写真を眺めてみた。

 まず、街に風格を与えるのに、緑の印象がとても大きいこと。
 次に、時の積み重ねによって醸し出された「大きく豊かな緑」「落ち着いた色と自然素材による建物」「家の建ち方」「公共への構え方」などからくる印象。
 それらが博物館のように止まったもの切り取られたのもとしてあるのではなく、街行く人や商業の活気、住人たちの存在感とまちへの思い、愛着や誇りと相まって「街の風格」になるのかしらと思う。

 人の風格も、長年の精進の積み重ねの上に自然と身に付くもの。街も同じなのでしょうね。
 ローマは一日にしてならず。
 まちづくりも奥が深い・・。
 





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2007年07月30日

「根っこ」の話

鱗雲 写真は鱗雲ですが、今日は、屋上緑化の(株)イケガミ池上会長から聞いた目から鱗の話を。

・目から鱗の第一は、「根は、先端の根冠でしか養分を吸えない。」ということ。
 だから、根っこは長く伸びるより、細かく分かれて根冠がたくさん出来ることが必要なのだそうです。
・目から鱗の第二は、「根は、空気中の水分しか吸えない。」ということ。
 それに、植物に必要な養分の99%は、空気と水に含まれている。だから、とにかく空気を根っこに送ることが大事なのだそうです。
・目から鱗の第三は、「根は、海中にいた太古の昔から、進化していない。」ということ。
 だから、植物の生長は土壌条件にとても左右されるのだそうです。

 一般的に、水持ちがよくて水はけの良い土壌が大事だと言われるのは、こういう訳だったのですね。
 お土産にアクアソイルを一鉢分いただいてきました。なかなか植えられないでビニール袋に詰めたままにしていたら、息をするように水滴がたくさん付いています。これが水持ちの良さなのかな。



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2007年07月25日

屋上緑化の話

 いよいよ、夏ですね。
 夏らしい日差しになってきました。
 帽子や日傘、サングラスの方が目につきます。緑陰(&水&ビール)がうれしくなる時期です。

福岡アクロスビル 写真は、去年福岡に行ったときに登った「アクロス福岡」。
 10年程前に建てられた都市の真ん中に誰でも登れる屋上緑化の大きな山を持つ公共施設です。つまりは屋上公園ですね。まち全体が遠くまで見渡せてとても気持ちがいい。高層ビルの眺望階と違って外気に触れて居られるのはやはりいいですね。
 ここまで大規模な屋上緑化があちこちに実現すれば、都市のヒートアイランド現象もコントロールできるだけでなく、鳥や虫の居場所も局地的な涼しい気候も作り出せるでしょうけれど、維持費は幾ばくかと感想を持ったのを覚えています。
「アクロス福岡」は屋上緑化の(株)イケガミさんの仕事とのこと。
 先日、会長の池上さんに緑化の話を伺う機会があったので、維持費のことを思い出して聞いてみました。維持管理費用、市の事業計画では2000万/年で組まれたけれど、散水費用がほとんどかからず、実際は600万/年だったとのことです。この金額が安いのか高いのかはよく判りません。
 けれども、どこの街にも皇居のような役割をする緑の固まりをリーズナブルな値段で作り維持できれば、都市の気候の改善と市民の憩いの場が一緒にできて、一挙両得だと思います。


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2006年09月08日

ブルガリアの紹介

ブルガリア UIFAの日本大会に参加していたブルガリア人建築家たちと知り合ったのがご縁で、2000年初夏、ジョギカイの先輩方と一緒にブルガリアで開かれていた世界建築家会議に参加しながら、地元の建築家にブルガリアを横断案内していただいたことがありました。
 それから月日は流れて・・。そのときソフィア大学の学生だった女の子が、現在、東工大に留学中。
 建築事務所協会の横浜支部の企画でブルガリアの住まいや遺産をシリーズで紹介してくれているそうで、先日、ひさ〜しぶりにあいました。
 既に来日3年目。日本語も流暢ですっかり大人に・・。それに引き換え、わたしの英語力は、相変わらずもどかしいままですが・・(溜息)。
 ブルガリアの風土や建築、食事等、ひととき懐かしくおしゃべりできて楽しかったです。いつも心強いインタープラター役のKさん、誘ってくれてありがとうございました。

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2006年07月26日

宮脇檀さんのまちづくり

 先週末、まちづくりの参考にと学園の建築家仲間のお誘いで、法政大OB会主催の見学会(宮脇檀さんの遺業のひとつ、高幡鹿島台の見学)に参加してきました。約10年の年月を隔てて完成した、対比的な二つの隣り合う住宅地開発。84年完成のひとつ目は、細かなディテールを押さえた密度の濃い設計による建築家による建築的(構築的)な開発。97年完成のもうひとつは、システムというか構成をメインに押さえるところのみ押さえた、おおらかなプロトタイプ的開発。後の飲み会では、参加者の評価が分かれておもしろかったです。
 どちらの住宅地も、宮脇さんの目標を実現に持って行く現実的なまちづくり手法が印象的でとてもいいサジェッションをいただきました。

鹿島台54鹿島台54-2

鹿島台-2鹿島台

 以前、宮脇さんが亡くなられてしまったのでということで、宮脇さんの設計された住宅のリフォームを当事務所に依頼されたことがありました。その建て主さんにとって宮脇さんの思い出は涙なくして語れない様子でしたし、工事してみて判る細かな工夫と実現への施工者も含めたエネルギーに、図面で知るのとは違う思いを味わい、宮脇色を消さないように修繕リフォームを心がけたのを思い出しました。
 見学後の飲み会でも、宮脇さんのことは話題の中心でした。廻りの人たちに一杯のインパクトと思い出を残して逝かれた方なのだなあとその大きさを改めて感じてきました。法政大OBの方々には部外者にも関わらず楽しい機会をつくっていただきありがとうございました。


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2006年06月30日

友だち村見学記-その2

友だち村4友だち村6

友だち村5 友だち村見学の帰り道、帰りの踊り子号の発車時刻に合わせて、そぼ降る雨の修善寺温泉街を散策。由緒ある旅館見学なるミニツアーをしてきました。写真は、新井旅館とアサバ旅館。
 新井旅館は、宿泊棟が1代目、2代目、3代目と代々増築され、幾つもの棟を持つ老舗旅館。池に浮いた形の宿泊棟もあります。また、ロビーにも池に浮いたように見せる粋なトリックが。そのロビー脇の喫茶コーナーで雨を見ながら風に吹かれていただくコーヒーは最高でした。お水が良いからかコーヒーの味もクリアーです。横山大観、芥川龍之介始め蒼々たる面々の常宿先だったお宿だそう。
 アサバ旅館は能舞台で有名。こちらでは、現役の蒼々たる面々の能楽師が毎年恒例の舞台を披露するのだそうです。

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2005年02月04日

野武士の心意気

過日、土門拳記念館や豊田市美術館、上野の法隆寺宝物館などの設計で知られる谷口吉生さんの事務所で、ほとんどの美術館を担当してきた方から、自身の仕事について紹介していただく機会がありました。

法隆寺宝物館密度の高いデザインに対するこだわりやテクニック、実現へのプロセスや熱意を興味深く伺いました。特に、MoMAの拡張工事に関わる谷口さんの姿勢についてのお話は、「やっぱり、その結果生まれる仕事の質なのだ。」と改めて納得。感動。清清しく、身の引き締まる気持を味わいました。 


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木村建築研究室(木村真理子)のウェブサイトがメインアプローチとするなら、このblogは、日常出入りする通用口です。
設計や活動、催しや旅行、住まいや暮らしについて日頃感じた事など、当事務所の設計のベースになっていることや設計者の日常をまるごとお伝えできたらと思います。
思いつくまま綴っていますが、よろしくおつき合いください。
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