気になったこと

2018年09月13日

災害大国の災害対策ーその2

 最近の頻発する地震や台風による土砂崩れや水害で、災害大国の危機意識や災害対策についての脆さを感じたということで、その1として水害に触れましたが、今回はその2として土砂崩れについて。

 北海道の地震では、あちこち大規模な土砂崩れの航空写真に唖然とした方も多いと思います。

 水害は、主に河川の形や地形、埋め立てなどの海抜の低いことが原因です。
 が、土砂崩れは、地形と地質、造成の仕方が主な原因です。

 過日、九州の大分に行った時に感じたのは、山肌がむき出しになっている箇所が多いことでした。
 広島の土砂崩れによる災害が続いたことも記憶に新しいですね。

 関西は花崗岩質の地盤が多いと聞くのでちょっと調べてみると、国交省で特殊土壌地帯対策を定めていることがわかりました。(特殊土壌地帯対策とは、しばしば台風の来襲を受け、雨量が極めて多く、かつシラス等特殊な火山噴出物等の特殊土壌に覆われているために、災害が発生しやすく農業生産力が低い地帯(特殊土壌地帯)に対して、その保全と農業生産力の向上を図ることを目的に特殊土壌地帯対策事業計画を設定し、適切な災害防除と農地改良対策の事業を実施するものである。とのこと)
 その特殊土壌地帯に大分も広島も含まれているし、その他の地域もいまでは都市化して建物が密集していますよね。どうも開発に措置法は活かされていないようです。


 また、ちょっと田舎に行くと、田圃や畑に平らな部分を広く取りたいためか、または風を避けるためか、山裾(山辺)いっぱいに家を寄せて建てています。
 安全条例などで決められている基礎の根入れの安息角は30度からとても良い地質でも45度です。また、砂などは15度くらいで崩れます。
 それなのに、真砂土が堆積しているような山や水が集まりやすい地形の山を控える場所に建物を建てること自体、ありえないと思うのですが。。。

 災害対策として、抜本的に、建物の立地のあり方を見直す必要があると思います。

 
 複雑な地質のニッポン!どこで何が起こるかわからない!
 だから、断層や洪水、地盤が大丈夫なら安心というわけではないけれど、危険要因については、情報開示(これは近年広がっています)や広報で、もっと意識喚起が必要ではとつくづく思います。

 
スクリーンショット(2018-09-13 19.38.50)


 
 

kimura_atelier at 19:50コメント(0) 

2018年09月07日

災害大国の災害対策ーその1

 またまた、随分ブログからご無沙汰しましたが、今週感じた事はFBではなく、とにかくブログにあげておかなくちゃと、他を差し置き、久しぶりの記事投稿です。

 
 台風21号の爪痕=関西空港の高潮による水没、北海道の地震=土砂崩れによる家屋の倒壊と生き埋め。
 災害大国の危機意識や災害対策についての脆さを感じました。

 まず、関空の水没。
 温暖化で海面上昇の危険性は何十年も前から言われていたはずです。さらに、温暖化で台風が大型化し台風の頻度も増している状況では、関空に限らず、海辺の空港や主要駅のこのような水没はこれからも充分にあり得るはず。
 
 先日、東京都が、過去最大級の台風が東京に接近した場合、高潮で墨田、葛飾、江戸川区は陸地の90%以上が浸水し、最大で深さ10メートルになる。一週間以上浸水する地域の人口は130万人余で、面積は23区の13%になるとの想定図を公表して話題になりましたね。以下の図です。

PK2018033102100062_size0


 水没マップや、東京都建設局から浸水予想区域図が出ていますので、どうぞ参考に。
 また、津波や水害の際にどこが危険でどのようになるのか、その背景である地盤の形も合わせて考えているサイトもあります。
 
 ニュースを見ていると、こんなこと長い人生で初めて!考えてもみなかった!と口々に驚いている事、足りないものを買いにコンビニに殺到する事に逆に驚いたりします。また、救援物資や復旧へのがんばりや整列秩序にも。壊れたらまた黙々と力を合わせて復旧する。。そういう国民性なのかなあ。。

 が、いずれにせよ、地形や地盤のなりたちを調べてから、住む場所や家の計画をするべきですし、また、事業者側の不動産屋の売り方や開発の仕方についても規制や指導を入れて、事前対策をする必要を感じています。
 
 次は、広島や今回の北海道の土砂崩れについて記事にしようと思います。

 

kimura_atelier at 12:43コメント(0) 

2017年05月24日

「家って何だろう」「向こう三軒両隣」

 以下は、先日行われた建築界のノーベル賞といわれるプリツカー建築賞の授賞式での、トム・プリツカー氏のスピーチの内容です。

 日本の建築文化について。
 「日本では古くから、屋外の自然環境をシームレスに家屋内に取り込む建築文化がある。日本建築は私たちに、自然から人々を守ることと、自然とつながることのバランスを取るための“知恵”があることを教えてくれる。どちらか一方を選択しなくてはならないのではなく、バランスを持って両方を得る――それは、昨今のグローバル化した複雑な世界には重要な課題だ」
「日本は、ローカルとインターナショナルにおけるバランスの美学を教えてくれる」 kenplatzの記事から

IMG_7765 住まいを計画したり何かプロジェクトを進めている時、時々立ち止まってホントにこれでいいのかなと「あり方」についてを考えるのですが、そんな時に気分転換も兼ねてよく引っ張り出すのが、益子義弘さんの「家って何だろう」と田中敏薄さんの「向こう三軒両隣」。
 自然だけでなく、人やものとの距離についても同じで、トム・プリツカー氏のスピーチにもつながります。 
 
 
 もう少し俯瞰してコトの先やこれからを視野に入れる。。その場にいない人や関係者以外も思いやる。。
 今日の地元活動の総会帰りの女子トークにもつながるなあ。。w w

 
 

kimura_atelier at 17:17コメント(0)トラックバック(0) 

2016年09月15日

遺伝子になって巡る

 おもしろい記事に当たりました。以下リンクです。
 マヨネーズの瓶とカップ2杯のコーヒー。ある大学教授が教える人生とは…

 なるほど。。ものごとの順番や筋道、構成をいつも頭に置いて行動しなさい、と言うことですね。

 もうひとつ、おもしろい記事に当たりました。 
コピペできない記事なので、簡単に要約すると、
 「あなたの魅力は、あなたの身近にいる人を幸せにし、自分も幸せになれる才能。だから、不愉快な相手やあなたの幸せから遠い相手には近づかないこと」「相思相愛があなたにとってのキーワード」と。。

 なるほど。。これも、ものごとの順番や筋道、構成をいつも頭に置いて行動しなさいと言うことですね。思い当たることがたくさんです。


 ところで、ずっと以前より何事も「巡る」こと、循環の意味の大きさを感じてきました。うまく行く人や幸せそうな人は、相手を尊重し廻りとの関系を大事にしてきているから。
 だから、事務所のPOLICYのページにもあるように、「自分にとって良いことが廻りにとっても良いように。。」は、設計理念のひとつです。
 そして、もうひとつが、シンクロニシティ。
 たまたま気にしていることの勉強会やアドバイスをくれる相談会の案内のお知らせが来たり、SNSで知り合いが取り上げていたり。。これについても思い当たることがたくさんです。気にしているから目に止まるということもありますが。

 やはり、巡っている。
 行為の連続と親の遺伝子と生きて来た環境で人は決まるそうです。行為が思考になり遺伝子になるのですね。
 まちも「まちの遺伝子」がまちを決める。。
 

kimura_atelier at 15:22コメント(0)トラックバック(0) 

2016年07月22日

愛ね、確かに!

 このところ、地元で事業系シェアハウスの計画が立て続けにあがり、シェアハウスについて考えさせられています。
 シェアハウスというと聞こえはいいのですが、各階に4帖大の部屋が並び、2〜3ヶの共同ミニキッチンとトイレ、シャワールーム、洗濯機が置かれただけです。あまりに殺伐とした計画でプランをみているだけでうすら寒くなります。
 思わず、事業者だけでなく、下請けしている設計者のサインを注視してしまいました。

 話は変わって、今朝のNHKテレビ・あさイチに女優の永作博美さんが出ていました。話の内容は特別ではないのですが、彼女の言葉が結構深くて、ついついトークが終るまで。
 特に、何事にも「愛(おもてなし、おもいやり)が必要」「愛がないとダメ」というコメントが印象深かった!

 で、気付いたことです。
 先の地元シェアハウス騒動でも同様。事業が成り立つか儲かるかだけで乱暴に一方的に進めようとする。建物や地域、住み手、近隣住民に対する「愛の欠如」ですね。もうひとつ加えれば、相手がどう思うか、それが自分にどう巡り巡るかの「想像力の欠如」。このところ気の休まらない建築現場の対応についても同様です。
 
 で、気付いたこと、もうひとつ。
 高齢、単身、小家族社会の昨今に逆行するような計画が始まりました。
 さあて、では単純に大家族かと言えば、かなり疑問。
 住まいの計画で家族間の距離とペースをどう調整するか、立地を活かした街へのたたずみ方、開き方、閉じ方をどう調整するか。
 と、あれこれ考えてくると、答えは「愛あるシェアハウス」にありそうです 


kimura_atelier at 17:20コメント(0)トラックバック(0) 

2016年05月27日

熊本直下型大地震の現況報告からーその2

 日経アーキテクチュアの2016年熊本地震特集ー第2弾!
 2000年住宅基準の課題が浮き彫りに〜京大・五十田教授に聞く〜でも、教授が示唆に富んだ発言をされています。

 それは、「法律を強化したり、住宅会社や設計者を教育したりするより、最終的な意思決定者である施主の意識を変えるほうが、効果が高い。
 そのためには、施主に正確な情報を伝えることが重要だ。」ということ。

耐震

 さらに、ここでは、必要壁量が現行基準の1.5倍では全壊は免れるけれど、2倍ないと損壊程度に収まらない結果になっています。 
 結論的には、やはり、「木造住宅でも許容応力度計算で壁量を求めること」です。

 また、大きな被害を招いたと思われる建物について
 ・配慮不足の一つ目は、柱や耐力壁の位置が1、2階でそろっていないケース
 ・配慮不足の二つ目は、実際のプランや使用している建材を考慮せず、実荷重を過小評価したケース
 ・配慮不足の三つ目は、筋かいの使い方がまちがっているケース
 があげられています。
 あたりまえのことが行なわれていない建物が多々あるのですね。

 太陽光パネルを後で屋根に取り付けてしまったり、リフォームで仕上げを重ね張りして行ったりということも良く行なわれているようですし、2階や小屋裏に本や食器等重いものをいっぱい収納しているお宅も多い。やはり、施主が正確な情報を受けとれるようにすることが重要なのでしょうね。


 


kimura_atelier at 10:50コメント(0)トラックバック(0) 

2016年05月18日

熊本直下型大地震の現況報告から

 またまた、1ヶ月近くもご無沙汰してしまいました_(._.)_
 このところ、新しい新鮮な刺激がいっぱいで、嬉しい悲鳴♪ 特にエクセルの使いこなしに感激の日々です。

 さて、熊本の直下型大地震を受けて、研究者や実務者らが被災地に入り検証を始めた記事があがってきています。
 
 日経アーキテクチュアの2016年熊本地震特集「耐震等級2の住宅も倒壊、検証・熊本地震」;では、工学院大学名誉教授の宮澤健二氏が示唆に富んだ発言をされています。
 ・筋かい材の品質確保と柱頭柱脚の引き抜きの設計方法を含め、靭性確保の方法の検討が必要。
 ・必要壁量の改定よりも、設計図面をしっかり描くことが大切だ。
 ・同施行令46条は地盤が軟弱な区域に建てる場合は、必要壁量を1.5倍にすることを定めているので、それを実効性のある制度に改正すべきだ。
 また、記事の中で、
 盛り土の造成地に建つ倒壊した住宅には見逃せない点がもう一つある。地盤調査で地盤補強が必要と判定されたため、長さ約10mの鋼管杭を地盤に施工していたことだ。隣に建つ倒壊を免れた住宅も盛り土に建つが、地盤改良はしていない。
 研究者らは、「杭で補強した地盤に建つ剛性を高めた住宅に今回の地震動を入力すると、どのような応答が見られるのかを詳しく調べたい」と話しているとのこと。

 京都新聞 5月11日(水)9時25分配信の記事震度7の連続地震、耐震強度1.5倍必要 京都大解析;でも、「既存の住宅では、地震の揺れを吸収する制震ダンパーなどを設置することでも耐震性を向上させることができる。今後、現在の耐震基準の見直しも必要になるだろう」という京都大工学研究科の竹脇出教授(建築構造学)の話が紹介されている。

 やはり、エネルギーを吸収して逃すために「靭性確保」が今後の課題ですね。

 もうひとつ、被災地の知り合いからの報告「ぼろやは壊れていない。立派な家が壊れているよ」から、モルタルや瓦屋根のような重い家、開口の大きな家を「固めて耐震性を上げよう」というのは、ナンセンスだということが、よくわかります。

 

kimura_atelier at 13:04コメント(0)トラックバック(0) 

2016年04月22日

地形の成り立ちと地盤の話題

map-1 熊本の直下型大地震から1週間以上が経ちますが、まだまだ収まるところを知らず、今後の展開も見えない状況です。
 被害に遭われた方々や関系の方々には心からお見舞い申しあげます。

 以前思うことがあって、日本列島の地形の成り立ちと地盤についてアップした内容について、熊本の地震後多くの方の検索に引っかかっているようで、たくさんの方に訪れていただいています。

 その理由には、
 ・日本列島を横断する中央構造線(断層)のことやその廻りに多い地滑り地形のこと、
 ・私たちは、爪が伸びるのと同じくらいのスピードで常に動いているプレートと呼ばれる大地の上で生活していること
 ・つまり、今の日常や今の環境が固定的に続くわけではないこと
等を多くの方が改めて思い知らされて、調べたり確認したりされているのではないかと思います。

 そんなわけで、余分なことも書いていますが、当時のままもう一度アップします。下記の各リンクを覗いていただければ幸いです。
 日々無事に暮らしていられることにホントに感謝ですね。そして、十分な備えをしたら、後は毎日を悔い無く楽しく充実して暮らすことだなあと改めて思わされます。


地形の成り立ちと地盤の話題ーその1

地形の成り立ちと地盤の話題ーその2

地形の成り立ちと地盤の話題ーその3

kimura_atelier at 21:49コメント(0)トラックバック(0) 

2015年12月01日

やれやれ。。

 今年もあとカレンダー一枚です。

 今朝、出がけに見ていたテレビで、水木しげるさんの追悼をしていました。
 その中で紹介された名言集がとても深くて、ネットで探してみました。

以下、水木しげる幸福の7か条。
 201c0e3e

 特に、「才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ」とは、よくぞ!と。。的を得て厳しいです。
 つまり、「幸せは、俗世の価値とは別のところにあるんだよ」ということなのでしょうね。自分を信じて人生を自分らしく楽しみなさいということでしょう。
 また、妖怪より人間の方が恐ろしい。。との名言紹介もありました。深い!



 持つことの責任

 上の写真は、もう随分前に発行した地元のデザインガイドの最後に載せた私の思い。
 
 過日、地元で不信者が侵入してパーティーをしていたりで周囲で懸案の空家(でも手を加えれば魅力的になりそうな物件)を借り上げて地元のコミュニティスペースにしようと、持っている不動産屋さんに掛け合ったら、膨大な金額を吹っかけられました。
 後先を考えないその場しのぎの開発も次々と。。

 住むこと・持つことの責任などとは、俗世の価値とは別の、うるさがられるだけの戯言ですかね。

 除夜の鐘つきで、煩悩を毎年ひとつずつ落としていっても108年かかる??。。
 やれやれ。。
 


kimura_atelier at 18:18コメント(0)トラックバック(0) 

2015年06月26日

耐震補強はやっぱり悩ましい

IMG_3997IMG_3995

 20年以上前に設計したお宅の修繕や小さなリフォーム相談が増えてきました。

 この家の建て主さん曰く、「この家でとても楽しい子育てが出来て、家族のよい思い出がたくさんつくれました。だから、今度結婚する息子にも私達と同じように家族のよい思い出がつくれるように譲りたいの。修繕してきれいにして息子達に渡したいので相談に乗って欲しい」と、そんな連絡をいただきました。
 うれしいなあ。

 子供を当てにはしないまでも、要らなくなったら売って、老後に不自由のない暮らしのための資金を確保するひとが多い時代に、「わたしは小さな部屋で充分だから」ともおっしゃいました。
 立派だなあ。

 子供の頃から馴染みの近所のおじさんおばさんに見守られて、あたらしい生活をスタートさせる若夫婦には面倒なこともあるでしょうが、きっと心強いでしょう。こうして、まちの歴史も環境もつながれていくのが理想ですよね。そのためには、住まいの魅力や愛着が大きいと改めて実感しています。


 当時、出来るだけメンテナンスやランニングコストがかからないシンプルで豊かな暮らしができるよう設計したので、大した修理やリフォームも必要ないのですが、スキップフロアでつながるワンルームのような空間なので、水平剛性と剛性バランスをどう補強するか、悩ましいところ。。
 基礎も仕口も筋交いもしっかりしているので、どこまでやるか。。もう一週間以上、調べたり悩んだりしています。そろそろ結論をださないと。
 

 

kimura_atelier at 19:16コメント(0)トラックバック(0) 

2015年03月17日

大飯原発3.4号機差し止め請求訴訟への判決文 @映画「日本と原発」

IMG_3270
 先の日曜、地元で上映された映画「日本と原発」を観てきました。

 原発については、ずっとネットや宿谷先生、滋賀の県立大での講義などで見聞きしており、特に改めて知る内容はなかったけれども、「日本と原発」の実情を判りやすく整理されまとめられていました。
 
 すばらしいのは、大飯原発3.4号機差し止め請求訴訟への判決文です。
 監督でもある河合弁護士は、「国会からではなく、司法から原発を止められる」と映画の中で述べています。希望が湧いてきました。

 会場でコピーが配られましたので、スキャンした全文をアップします。
 是非読んでください。クリックで拡大します。

判決文1     判決文2    判決文3    判決文4     判決文5    判決文6 
4号機差し止め請求判決文14号機差し止め請求判決文24号機差し止め請求判決文34号機差し止め請求判決文44号機差し止め請求判決文54号機差し止め請求判決文6
 

kimura_atelier at 16:46コメント(0)トラックバック(0) 

2014年12月19日

It's the travels !

 事務所の更新のため、久しぶりにHPのプロフィール欄を確認した。
 そういえば、プロフィールの最後に、サイドプロフィールとして、下記のようなことを書いていた。

趣味は、旅行(特に地中海エリアの小さな街村が好き)、タウンウオッチング、読書、気晴らしの料理等。
これまでに滞在した主な旅行先(お気に入り順)は、云々云々。。
特技は、人の能力を引きだすこと。経歴や肩書きに捕われないこと。
将来の希望は、どこの国からでも誰が来ても受け入れられ、かつ個人の仕事や生活は大切にできるような仕組みを見つけだして、触発的で賑やかで創作的で落ち着いた暮らし、楽しくてエコロジカルな暮らしを実現したい。
 ( 設計活動概要 サイドプロフィールは、 2002年HP立ち上げ時にどこだったか雑誌取材アンケートに答えた内容を転載)

DSC00024DSC01600

 そうかあ、もう15年位前(いやもっと、たぶん25年位前)から、私って、まったく変わっていないなあ。それに、将来の希望も実現せずそのまま変わっていない。。

 写真は、15年位前に行ったスコタイのゲストハウス。今見ると私たちもまだ若いね!
 高床、蓄冷素材、水や樹木の利用等、気候を受け入れた建物のあり方、味付けや加工方法(食文化)、暮らしのスタイルやリズム等。。
 あちこちを「暮らすように旅する」ことで、見えてくることがたくさんある。
 気候や地形等の環境の違いから来る暮らしのありかたを読み取り、文化の背景を味わい想像し、設計に活かす訓練を、楽しみながら(冒険しながら)出来る。

 それが旅行! 個人旅行の醍醐味!! やっぱり旅行はすばらしい!!!
 
 

 

kimura_atelier at 16:08コメント(0) 

2014年12月11日

なるほど、教育と料理の関系。。ネ

 やっぱりおもしろいので、ついついFBを覗いて時間を取られてしまっていますが。。
 今日は、またおもしろいブログに当たりました。

51) またまた久しぶりの投稿の今日は、そのFB情報、ブロガーかさこの生き方・働き方・考え方+旅からです。

 愛情料理研究家と言われている土岐山協子さんのあまりにまっすぐで凄い行動力と経歴にはビックリですが、その言動には、なるほどと思うことがいっぱいです。

 まず、土岐山さんが教員生活の中で気づいたこと。

 なぜ落ちこぼれの子供が生まれるのか。
 落ちこぼれた子供をほったらかしにする学校、地域、家庭。
 でもすべての根幹は家庭にある。

 その大きな原因は2つ。母親と料理が悪いこと。
「素行の悪い子供の母親は必ずといっていいほど素行が悪い。逆に優しい母親の家庭は優しい子供になる。父親はあまり関係ない。母親が重要だ」
 「落ちこぼれた子供のほとんどが食生活が乱れている。やたら調味料が多い。まともな食べ物を食べていないとちゃんとした人間ができない」

 次に、銀座でいろいろなママやホステスを見てきて、女性についてより深い理解を得た。

「感謝と謙虚のない女性は醜くなる」
「若さと美貌は限りある。女性は内面磨きが必要」

 つまり、日本の教育を変えるには、母親を変えることであり、料理を変えることが必要。

 なるほど。。
 過激だけれど、確かに「一理はあり」そうです。
 




kimura_atelier at 19:24コメント(0)トラックバック(0) 

2014年11月09日

低炭素社会のあり方について ちょっと書き過ぎかも(..;)

 滋賀県の低炭素社会への基本理念である「カーボンミニマム」「豊かさを実感できる簡素な暮らし」「自然との共生」を活かした社会を築くには、地域の特色を活かした町のコンパクト化とコンパクト化によって実現される多様な熱の効率の良い利用や再利用による省エネで快適な住空間の提供と充実したサービスの提供、公共交通機関の利用の普及、「3R」「5R」の推進、第一次産業や第六次産業の振興、第四次第五次産業の推進等は必須だと思う。けれども、第二次産業とどう位置づけるか(持論があるわけではないが)が、疑問である。

 また、近年、低炭素社会=太陽光発電の推進(遊休地のみならず田圃をメガソーラー化して電気を売る)といった傾向が蔓延していることにいささか疑問を感じてきたが、やはり、最近になって買い取り価格の変更が行われた。目先の利益を見込んで本来の目的を押さえることなく国の制度に乗っかるだけでは、コトは解決しないのである。

 とにかく、電気をたくさんつくり、電気に頼るものをたくさんつくり、びゅんびゅん流通させ長時間働かせて従業員を疲労させ、大量に電気を使って売るという社会のあり方やそのような社会を当たり前に肯定することに対する意識の変革の必要を痛感している。

 ポスティングしたり注文したりすれば翌日届くシステム等の流通網の発達は確かにありがたいが、果たしてそこまでなにもかも急ぐ必要があるのだろうか。夜中まで店が開き町に人が繰り出し、ネオンや明かりが煌煌と灯る必要がどのくらいあるのか。震災後の暗闇は返って心地よかった気がする。また、 たかだか15分や20分短縮するために大量の電気を使って走らせるリニア新幹線など問題外である。

 便器は便器のままウオッシュレットと一緒にしない、電話は電話のまま液晶や留守番機能を切ることができる(そうでなくても、もはや固定電話は非常用である)、給湯器は給湯器のまま液晶やタイマーがなくても使える、ストーブはストーブのままボタンを押せば火がつくなど、電気がなくても使えるように個人の選択や非常時を考慮しておくといった電気に頼りすぎない社会の必要を痛感している。そして、いたずらにものの寿命を短くしない民意の便利に対する意識構築の必要を痛感している。


IMG_0954 すみません。FBや大学のレポートに気を取られてなかなか更新できませんでした(..;)

 以上、今日の大学へのレポートの一部です。

 夕食後のアルコールが廻った頭でちょっと書き過ぎかも(..;)

 ネコ達の近況も一緒にアップ致します。
 このところ寒くなって来たので、お風呂の蓋を床暖房替わりにしてくつろいでおります。





kimura_atelier at 21:30コメント(0)トラックバック(0) 

2014年05月14日

建築やまちづくりのビジョン

 家を建てるにしても地域でまちづくりを進めるにしても「ビジョン」と「将来予測」って、とても大事。
 家の寿命は100年以上(長期優良住宅を謳っての助成で家を建てるのも一般的になったし)ですが、そのまちの100年後はどうなっているのだろう。
 100年前の大正時代初めに今のような生活や環境を想定できたかと思うと、100年後なんてどう想像すればよいのか。今から50年前の戦後の高度成長期を考えて、今から50年後の見違える程ITの発達した縮小社会は多少は想像できるかも。。
 まあ、社会がどうなっても大丈夫なような根本は、押さえておくべきでしょうね。
 
 それにしても、いままでの自分の経験だけからの発想や付け焼き刃的な発想でモノゴトを進めたり意見するのはとても危険。。と、折に触れて感じています。
 しかし、モノゴトを進めるには、関係者の合意ややる気がとても重要で、とりあえず誰も今が大事だし、利害もあるし、考えは10人いれば10人とも違う。理屈だけで簡単には決められません。むずかしい!
 

 ところで、こんな記事を見つけました。
 
 「花束を抱えて電車に乗ると運賃が無料に!」

 人口約42万の富山市は、2012年、OECDが選ぶコンパクトシティの世界先進モデル5都市の1つ(東アジア人口減少高齢社会でのコンパクトシティ戦略モデル)に選出され、国連の会議や海外の国際会議への招聘も増えているのだそうです。
 それは、現市長の現状のデータ分析と今後予測、わくわくするアイデア、そして、市民にきちんと説明説得する力を併せ持つ行動力あっての成果とのこと。
 「ビジョンでもう1つ大事なことは、100人が賛成するのを待って動いたのでは駄目だということです。ここがとても大事なところです。反対する人がいても、信念と確信があれば、そのうちわかってくれる。公職の責任の取り方として、反対があってもやる。その姿勢を打ち出せるかです。」
 なるほど。。。

 それにしても、花束を抱えて電車に乗ると運賃が無料に!なんて、なんておしゃれなアイデアでしょう!
 

 

kimura_atelier at 21:48コメント(0)トラックバック(0) 

2014年03月24日

内藤廣さんのギャラ間トークー続き

 以前、「言葉の力」についてを記事に書きましたが、若い頃に植え付けられたことって、いつまで経っても何かの折にふと頭に浮かぶものですよね。
 
 内藤廣さんは、師匠の吉阪隆正さんから「迷ったら良心に聞け」と言われたことが判断の拠り所になっている(それで苦労が多い。。笑)と繰り返しおっしゃっています。
 私は、やはり、繰り返し言われ続けた父の口癖、「自分の頭で考えろ」「自分の言葉で話せ」「モノゴトの順番(何が大切か)を考えろ」でしょうか。(それでいいとこ取りされることが多い。。笑)

 教育や育った環境や時代の大きさを実感します。

 それが。。
 最近、その考えるにあたっての拠り所に、内藤さんの言葉が大きいなあと思っています。
 どんどん忘れっぽくなっているのに、不思議に心に響くことは繰り返し頭に浮かぶ。。ということは、忘れちゃうことは、どうでもいいことってことかな。笑
 


kimura_atelier at 20:19コメント(0)トラックバック(0) 

2014年02月21日

あふれる情報、一面的な計画や性能評価

 なかなかブログをアップできなくて随分ご無沙汰しました。
 今朝は、フィギュアスケートの真央ちゃん、世界中を感動させてくれましたね

 さて、昨年施行された2013改正省エネ基準と2020年の義務化に向けて、省エネ情報はあふれる程あるのですが、エコのニュアンスが少しずつ違う。。増して模式図等は結構怪しい。。
 情緒やムードではない自分なりの解釈とその根拠を持ちたいと、経験したケースを数値に置き換えたり勉強会や説明会に出て勉強させてもらったりしていました。
 結構、ハマっておもしろい。まだ継続中です。(ご無沙汰の言い訳_(._.)_)

 その間に観測史上初めてという豪雪を味わい、我が家の廻りはまだまだ雪がうずたかく積まれています。近くの駅舎の屋根やアルミフレームのカーポートが崩れていたりで、定常時ぎりぎりの設計物が多いのだなあ、もう2〜3日続けて降ったら大変な惨事だったろうなあと、またまた思うことがたくさんありました。

 省エネ基準ももちろんですが、暴風、暴雨、地震、雷、火事、豪雪、放射能等の非常時やライフラインの寸断、黄砂花粉等にも、もちろん時間や時代、生活スタイルの変化にも耐えられるように計画する等、多面的にレイヤーをかけて計画の検討評価することが大事ですね。



kimura_atelier at 20:02コメント(0)トラックバック(0) 

2013年12月27日

暮れになるといろいろ思う。。

 このところ何故か、特に会議や話し合いの場で何か違和感を感じる事が多いです。

 先の会議では、専門職としての品格について。また、専門職を互いに先生と呼び合うことへの違和感。
 別の話あいでは、「制度はうまく利用するんだよ」「うまいこと引き込む」「誰がまとめたものか」等。人としての誠意を感じられないこと、内容ではなく誰がやったかで納得することへの違和感。

 今の社会は、こういう考えの結果なのかも。。とため息をつきたくなります。

 「簡素にして品格あり」 建築家・吉村順三の仕事展というのが何年か前にありましたが、先に紹介したOMの奥村先生夫妻から受けた印象は、まさにそれ。人としての品格でした。
 誰とも平たく接して、誰にも優しく厳しい。誰にも多少はある理不尽さがまったくない方だなあと。そのように居られる背景と素養があるとも言えるのかもしれませんが。。
 「工務店に相見積もりはとらない。工務店の負担を考えれば当然のこと」「その分、こちらがしっかりマネジメントする」等、当たり前と思っていたことを再確認させられたこともたくさんありました。
 そんな事を思い出しているうちに、奥村先生に続いて永田昌民さんも亡くなられ、こちらに小池一三氏の追悼文が掲載されています。
 ものをつくる人の姿勢や良心をとても表現されていて、うれしくなります。

 まだまだ、工務店も大工さんも設計者も、地味に地道に「ものをつくる人」を貫いている人達はちゃんといますよ。
 抜きん出て優秀ではなくても、そういう人達が気持ちよく生きていけるような社会であってもらいたい。
 

 暮れのご挨拶と前後してしまいました。まとまった時間が取れず、書きかけてそのままになっていた投稿記事ですが、書いたタイトルから年内にと、続きを書きましたのでアップしました。さあて、片付けを少しして帰りますw 

 

kimura_atelier at 20:27コメント(2)トラックバック(0) 

2013年12月22日

耐震診断と白州正子さん

写真 過日、耐震診断の報告先でのこと。
 今回の耐震の相談者は、「持病もあるし、もう80才になるのよ」とおっしゃる方ですが、話の運び方や段取り、自在にパソコンを繰る姿等、わたしのタダならぬカン(笑)からしてタダモノではない感じ。

 一通り結果の報告が終ると、今後の進め方について、これからの暮らし方やご家族のこと等を伺いながら話しあうのですが。。。
 やはり!!身の上話や四方山話を伺って行くうち、現役の彫刻家で白州正子さんとも親しかった方でした。

 特に、昔の武相荘や激変した周辺の環境の話。ザ・麗人といった印象を決定づける白州正子さんの格好良さのエピソード。西国33カ所の話。隠れ里・滋賀の話。。と、次の予定ぎりぎりまでお邪魔して、お話を聞かせていただきました。いやあ、おもしろかった!

 白州夫妻の武相荘は、隣り町にあり、白州正子さんが亡くなってすぐに公開されました。今はすっかり観光化されていますが、公開直後に行った時はまだそこに居らっしゃるようで、特に書斎等は生々しくて白州さんの頭の中まで覗いているような罪悪感を覚えてドキドキした記憶があります。

 日本人が忘れているもの、忘れてはならないルーツや本質を見つめていた白州さんが生きていたら、原発やその後の社会の様子をどう綴られるかなあ。

 このところ、特に感じる事ですが、見える部分やムーブメントのみに反応し、事の本質を考えたり現状を肯定しながら変えて行くことに気が廻らない方が多いように思います。
 それじゃ、何時まで経っても、どう努力をしても何も進まない。。

 
 



kimura_atelier at 19:12コメント(2)トラックバック(0) 

2013年10月28日

いよいよ秋本番!

b6aa112fc81e94a0944efe2c1aa0ec7e1
 やっと、秋らしい日々がやってきましたね。

 我が家の前の小学校では、朝から「秋の子供まつり」で待ちかねたように賑わっていました。
 地元では、これから、芝生の丘アートウィークを筆頭にあちこちでイベントが始まりだします。

P1110176 そんな中、この週末は、用事の合間に、知り合いの建築家の内覧会巡りをさせていただきました。

 やはり、他のがんばっている人が設計した建物を見せてもらうのは、ワクワクして楽しいですね。
 ふだん、やらないディテールやら素材の扱いやらが新鮮です。
 写真のちょっとした遊びのディテールから、思わぬ光や気配が漏れてきました。おもしろいです。

 Aさん、Oさん、ありがとうございました。

 
 


kimura_atelier at 21:00コメント(0)トラックバック(0) 

2013年09月27日

協働

 5月から30回以上の会議と議事録作成、各会議準備のための打ち合わせ等。。実はこの半年間、市と地域住民の協働による地域社会づくりの計画案策定のお手伝いを引き受けたNPOの担当のひとりとして、本業をナナメ横に置きながら多くの時間を費やしてきました。そろそろ、まとめと仕上げの段階になりました。
 
おもてなし そこで、このところ感じている「協働」とは。

 家族、組織、地域との協働。仕事仲間や趣味や思いを同じくする仲間との協働。さらには、デモやらパブリックコメントやらSNSやらを通した協働もあります。
 いろいろな「協働」があり、世の中全て協働だなあ、ひとりでできることには限度があるなあ。。ということです。協働がうまく行かないと結果もついて来ない。 
  
 地域での協働がうまく行かなければどうだろうか。。と例えを探そうとしてハタと思い出しました。
 先にまとめた冊子の最後に、地域を気持ちよくするために必要なことは、今ではすっかり流行言葉になっている「おもてなし」と、あえて書き込んだことを。。

 まずは、情報の共有。志の共有。
 そして「おもてなし」「おもいやり」、つまりは、相手へのリスペクトです。
 
 社会とは自分と他人の関係!
 建築家の阿部勤さんが「夢の食卓」で繰り返し話されていました。 
 中学の最初の社会科の授業で和辻哲郎さんの息子さんであった和辻夏彦先生に教えてもらった言葉だそうです。深いですねえ!
 

kimura_atelier at 21:13コメント(0)トラックバック(0) 

2013年07月26日

「知ること・つながること・自立すること」ー非電化その2

廃材の家 富良野で五郎さんの廃材の家を見てから、工夫や発明の楽しさ豊かさを再認識して、ハマってしまって。。の続きです。

 「北の国から」のドラマシリーズが放送されたのは、1981年の10月から1982年3月までの間だそうです。
 当時の私は、設計事務所で修行中で仕事のこと以外考える余裕のない暮らしをしていたので、ドラマも見たような見なかったようなで、内容をよく理解していなかったのですが。。
 今、ハマって、週末毎にDVDで見ています。

「電気がなければ暮らせませんよッ!」「夜になったらどうすンの ! 」「夜になったら、寝るンです」
 エネルギー問題をテーマにした文明批判ドラマでもあったのですね。

 第10話では、北国の天候の厳しさを知らない純君と雪子さんが車ごと雪に埋もれて凍死しそうになる。助けに行くにも車は猛吹雪で使えない。文明の恩恵を信じない頑固者のおじいさんが飼葉料に困りながらも飼っていた馬のお陰で、馬そりを出すことができて、二人は殺されそうだったその馬のおかげで奇跡的に助け出された。
 その日、五郎さんの家ではいつもと変わらない暮らしだったが、富良野のまちでは猛吹雪で電気が消え、ポンプが使えずお湯が出ず暖房も使えずで、真っ暗の中で寒さに震えてシ〜ンと静まりかえっていた。。

 3.11を見越したようなシーンでした。


kimura_atelier at 19:17コメント(0)トラックバック(0) 

「知ること・つながること・自立すること」ー非電化その1

非電製品 もはや、経済成長とお金やモノを追い求めることが豊かで幸せだと思っている人は古代人化しているとは思いますが、富良野で五郎さんの廃材の家を見てから、工夫や発明の楽しさ豊かさを再認識して、ハマっています。

 設備に頼らない方が、本来の気持ち良さや健康に良いだけでなく費用もかからず持続可能というのは、建築に限らす、食べ物も日用品も同じですよね。
 写真は、非電化工房の前電化製品です。おもしろい!

 最新刊の雑誌「住む」にも「小さなエネルギーを愉しむ」特集で非電化工房が取り上げられています。
 文明転換期の今、従来の欲望で人を支配する「非論理・分断・依存」から脱却し、「知ること・つながること・自立すること」を合い言葉にすることだそうです。

 先日、耐震事例報告に続く女技会会員限定の定例会で、換気扇を使わずキッチンの排気をする工夫を自邸で成り立たせている報告がありました。工夫の条件はあるけれども全然問題ないそうです。考えてみれば、暖炉の設計をすると思えばいいわけですよね。なるほど〜。

 こういう目から鱗の発見が面白い!!
 科学、物理の再勉強です。
 



kimura_atelier at 18:30コメント(0)トラックバック(0) 

2013年03月16日

家の温熱環境

データ 女技会有志で始めた家の温度環境計測プロジェクト。
 やっと、我が家のデータの整理ができたので、昨年と比べてみました。

 ほとんど家に居ないので暖房時間も短い我が家。
 昨年は、暖房なしの時の、外気温との差がほぼ6°〜8°Cでした。
 今年は、暖房なしの時の、外気温との差、ほぼ10°Cです。
 すばらしい 
 最近の仕様で新築した家では、15°Cを下回る事は少ないので、自慢にはなりませんけどね。。w


 また、先のブログでも話題にしましたが、木建てのシングルガラスと内障子のポリカの温度差は10°C以上です。ポリカとブラインドの温度差も3°C以上あります。

 我が家のようなほとんど家に居ない状況では自慢もアドバイスも出来た義理ではありませんが、開けたり閉めたり、お日さまに合わせてこまめに身体を動かせば、随分データも違ってきます。
 暮らし方も大きく影響しますからね。
 
 大きなリフォームや建替えで家の性能を上げるに超した事はありませんが、自分で出来るような小さな工夫や暮らし方を見直すだけでも、家の温熱環境はコントロールできます。
 

kimura_atelier at 20:16コメント(0)トラックバック(0) 

2013年02月01日

私権と公共、怠った整合

Epson_0994_1
 内藤廣氏が今の社会システムが時代に合わなくなっていることを様々な場面で訴えられていると、先のブログで話題にしました。
 先日の日経新聞に投稿されていた記事の紹介です。



 
 クリックで拡大します。
 是非一読を!
 

kimura_atelier at 19:09コメント(0)トラックバック(0) 

2012年09月19日

重力に逆らわない家

 相変わらず頭はあっちこっちに。いろんなことが気になります。落ち着きませんw

 まず今日は、「『想定外』でお手上げにならない都市を」の記事や下の図(先月末に発表された、中央防災会議南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループの第一次報告)に絡んで思うことを。

 町田市の木造耐震アドバイザーとして築年数の経過したお宅に伺う機会が多々あります。
 2008年から関わっているので相当数のお宅にお邪魔しました。そこで感じること。それは、築年数が経てば経つ程、家の架構と大工の構造にかかる仕事の善し悪しが、家の持ちに影響しているということ。
 あたりまえといえばあたりまえですが。

 特に、重力に逆らった家は、耐震は別にしても問題が多い。床の凸凹、梁のたわみ、クラック、膨れ等。
 重力を自然に置き換えれば、もっと多くの基本的対策項目が視野に入りますね。

 やはり、造る人も住む人も「謙虚に無理なく正直に」が第一だとつくづく思う次第です。
 判らないことは判らないとはっきり言う。確信を持って出来ることしかしない。。も大切と。
 3.11を経験して、このあたりまえのことが見直されていることも実感します。

 断層
 さあて、今日は、切りが良いので帰りますw


kimura_atelier at 18:38コメント(0)トラックバック(0) 

2012年09月09日

佐原

P1070787P1070820

 佐原は、江戸後期から明治に水運を利用して栄えまち。江戸文化を独自文化に昇華して江戸まさりとも言われたとか。その面影を残す町並みが小野川沿や香取街道沿に今でも残っていて往時が偲ばれます。
 出し桁つくりや倉作り、寄せ棟妻入りのつくりに洋館も混じり、バラエティに富んだ家並みが楽しいまちでした。

 私たちが泊まった旅館(民宿?)は、小野川沿いの絶好のロケーションにある築100年の建物。なにもかも昭和の初めで時計が止まったままのような建物です。
 ここでのロケもあり、名だたる俳優さん達が泊まってもいます。
 しかし、「3.11で一旦川の方にずれて、そのあと後ろにまたずれたんだ」とか、「ここ(部屋の入り口の床)がはずれているのは、直したけれどその後の地震ではずれた」とか。宿のおじさんが、聞くと怖くなるようなお話を次々してくれます。
 夜、テレビをつけるとフィリピン地震で津波警報が。思わず非常口と標高を調べてしまいましたw

 水郷だけあって、地盤が崩れたり液状化の被害も甚大のようで、まちのあちこちにブルーシートや補修工事中の建物、既に取り壊してしまっただろう建物の跡があります。
 まちから少しはずれた廃校の隣には、仮設住宅が並んでいました。
 北関東に出かけると、震災の影響は本当に広範囲だと思い知らされます。


 P1070776P1070771

 古い建物を上手に再生してカフェやレストランにしている建物も点在して、設計者の目からも楽しいまちです。写真は、郡由美さん設計のカフェです。


kimura_atelier at 11:11コメント(0)トラックバック(0) 

2012年07月03日

オール電化割引、東電に廃止要請

 思うところいっぱいなのは、
 facebookで知ったオール電化割引、東電に廃止要請 経産省専門委 家庭向け料金上げ巡り。。という日経のニュース記事です。

 オール電化

 東電によると、オール電化住宅は102万件。
 夜間にお湯を沸かしたりするのに発電コストが安い原発の夜間電力を有効に利用できるとして料金を割り引いているが、特定機器を購入した家庭だけを優遇する料金制度は不公平だと判断した。
 機器によるピークシフト効果は定量的にわからない。機器購入を条件とせず、より幅広い家庭に「昼は高く夜は安い」料金プランを提供すれば、最大使用電力を抑えられる。

 というのが概要。


 そんなこと、初めから判っている当たり前のこと。
 特定機器だけが理不尽と思いながらもコストパフォーマンスを追いかけざるを得ないのが庶民だし、申し訳ないけれど儲かるからと追随してつくって来たのがメーカー各社。
 だったら、どうして許可したの?利権?
 今まで許可しておいて今更なんだというのが関係者の思いでしょうね。筋を通すと2重に嫌われるらしいし。。

 良くないことは判っているけれど、時代から置いてきぼりを被るのは厭だからという理由で追随していることや、華やかな広報に隠れて目を凝らさないと見えなくなっていることってたくさんあるのでしょうね。
 したたかに賢くならざるを得ないのがこれからの消費者ですね。


 

 

 
 

kimura_atelier at 15:06コメント(0)トラックバック(0) 

2012年06月09日

ステキ!

一昨日は、朝から夜まで一日中耐震改修絡み、住宅改修絡みのアドバイザー仕事で町田市内を移動。アドバイザー仕事に当てた一日でした。
そのうち、障害の住宅改修アドで伺った40代男性で歩行困難な方。
単身で障害があって。。。と多くの困難な状況と戦っていらっしゃると想像されましたが、さりげなくおしゃれで自然体で素敵な方でした。
何があっても自分らしい振る舞いができるって、きっと背景にある自信や諦めや教養やらが複雑にからみあって醸し出すのだろうなと思います。仕事外の部分で後ろ髪引かれる方でした。

ところで、このところ私のキムタク好みは、ちょっと遠退いていましたが、東山君ってキムタクより好みかもと今日思いましたw
ともかく、「40代はいいな」が、今日の話題ですw




kimura_atelier at 00:55コメント(0)トラックバック(0) 

2012年03月11日

「技術の使い方」

午後2時46分、国立劇場にての追悼式を見ながら黙祷。

昨日の新聞に「専門家が陥る野蛮性」と題した科学者が社会に向き合う責任についての提言が出ていた。
技術は使い方次第で毒にも薬にもなる。社会的責任を考えられる科学者を育てる必要があると思うと。けれど、シニア研究者から反対されるのだとも。。

25年程前、私がまだ若い頃、幸いにも山本学治を学ぶ事で「技術の使い方」について考えさせられた。
以来、本質に立ち返って物事を判断するクセがついた。

建築について言えば、発注する責任、企画建設する責任、持つ者の責任、それを使い享受する者の責任がなさ過ぎると事あるごとに思わさせられる。大規模開発、超高層、ガラス張りに代表されるメンテナンスや設備に頼りすぎる建築、構造に頼りすぎる奇をてらう建物など、技術への過信が、お金の無駄遣いだけでなく被害を拡大させることになるのではないか?

ほどほどなスケールで、上質なデザインと空間、知恵と節度のある使い方や暮らしの価値をもっと尊重する姿勢が欲しい。

kimura_atelier at 16:21コメント(2)トラックバック(0) 

2012年02月28日

蟄居の話題-その2 省エネ家電の効果

 蟄居のお陰で、毎年3月になってまとめる一年分のお金の出入りの整理が2月中に終わります。
 事務所開設以来初めて?2月中に確定申告書類が整いそうです。すばらしい!

 そこで、気がついたことですが、前年に比べて自宅の電気使用量が毎月約¥1000程軒並み減っている。
 夏も冬もエアコンをほとんど使わない我が家では、この原因、冷蔵庫の買い替え以外に考えられない。ちなみに昨年は、洗濯機や電子レンジも壊れて買い替えましたが、使用頻度から考えて大した差がでるとは思えません。
 確かに電気代は、冷蔵庫を買い替えた翌月から減っていました。
 自宅にいる時間が少ないこともあり、我が家の電気代は平均¥5000〜6000/月ですから、その割合は絶大です。稼働させている時間が長い電化製品、特にモーター類は、この際見直しを考えた方がいいですよ。


 

kimura_atelier at 19:05コメント(0)トラックバック(0) 

2011年12月26日

2011カウントダウン・・続き

 今年も残すところ5日。
 
 今年は、社会がだましだまし永年積み残して来た課題が一気に白日の下にさらされた年だったように思います。わたしも建築に関わっていて見えてくる課題を、思うだけでなく言うだけでなく行動に移さないとと言いながら目に見えることにつながっていないことを大いに反省です。
 出来ることは小さくても、ポイントと仲間を選んで効果的に進めたい。

 夕方立ち寄った医院でかかっていたNHKで、『高木学校』について取り上げていました。問題を市民の立場から検討し、具体的な解決を模索している活動団体です。
 印象に残ったのは、「発信しても伝わらなかったものが最近は向こうからやってくる」「専門家と言われる人は、生計を立てるためどこかに所属しているので縛りがあると思うべき」「だから、判断は自分たちで下す」
 故高木仁三郎について、夫人が「主人は、世間は地位や名誉や所属に縛られない人の見識の大事さに全く理解がないと、いつも怒っていました」とインタビューに答えていたのが印象的でした。 
 私もいつも実感していることです。リストラ後の再就職に当たり「私は部長が出来ます」は、流行語にもなりましたが、権威があるとされる団体に所属したがる人、立場が好きな人は、まだまだ多い。

 これからは、互いの得意を認め合って目標達成を目指す関係が大事。そして、市民にも本当の判断能力が求められる時代なのですね。

続きを読む

kimura_atelier at 20:08コメント(1)トラックバック(0) 

2011年11月02日

大地震が近い?

ここ数日、あちこちで大地震の兆候のニュースに触れます。

再び東北地方でM9クラスの地震が発生する可能性がある とか、
首都圏直下地震の確率が急増! M7級30年で98%にと東大が解析 とか、
千葉東方沖で地下の岩盤の境目がゆっくりとずれ動きだした とか。。

おまけに、お昼にカフェで隣り合わせになったおばあさんからは、関東大震災の年も今年のように水害や異例に暑い日が多い天候不順の年で、おばあさんのおばあさんの代から言い伝わっているのだとか。
「あなた、常に備蓄してお備えなさることよ」と、諭されました。

案外、 単なる偶然でもなさそうな気がします。
確かに「常に備蓄してお備えなさることよ」ですね。

kimura_atelier at 22:35コメント(0)トラックバック(0) 

2011年10月31日

しかり。。。

26夕刊 1960年代の日本の「メタボリズム運動」の特筆すべきは、かかわった建築家たちの「共同作業」にある。
 メタボリズムは建築界だけでなく、政界、経済界含め日本のあらゆる要素と絡み合い、建築家が官民一体となって大きな社会問題を解決することが求められた。菊竹や黒川らは個人として才能があっただけでなく、集団となることで鍛え合い、より高い創造性を発揮した。
 しかし、現在の経済システムは、人々を競わせるだけだ。こうしたコラボレーションは、今、極めてまれなものになった。
 市民が即興的で自由な活動を始めるチャンスともいえるが、中心的なプレーヤーがいなくなり、社会のあるべき姿を定義するにはこれまでにない創造性が必要とされている。

 しかり。。。

 建築家になったが、自分では設計の仕事をひとつ付け加えたというような気持ちだ。建築家はデザイナーであるとともに社会学者、文化人類学者でもある。 クリックすると拡大して読めるようになります。 

 こんなにカッコイイことはとても言えないけれど、活動は極々小さなところですが、気持ちは同じですw


 

 

kimura_atelier at 22:03コメント(2)トラックバック(0) 

2011年09月22日

ブレーメンハウスの近況等

 昨日は、スゴい台風でしたね。被害はありませんでしたか?

P1040965  以前改装した@浅草の店舗&ギャラリー・ブレーメンハウスの建主さんから、あれこれイベントや展示のお知らせが届きました。
 順調に活用されているようで、うれしいです。
 沖野美紀さん製作のステンドグラスもとても気に入っていただいて、ブレーメンハウスのサインに使ってくださっています。

 また、ご主人がオーナーの老舗天婦羅大黒屋のいままでのマッチのラベルをまとめたラベル集が出来たとのことで、特製本も送ってくださいました。

 ただ商売をするだけではなく、こうした店主の計らいが、まちを彩り魅力的にしていくのですね。
 そして歴史や文化がつながっていくのですね。浅草の老舗店主の心意気を感じます。
 
 

kimura_atelier at 20:25コメント(0)トラックバック(0) 

2011年08月28日

コミュニティデザイン

コミュニティデザイン  一ヶ月以上バックの中に入れて持ち歩いていた話題の「コミュニティデザイン」、やっと読めました。
 関わったことのある方は実感されているでしょうが、コミュニティをまとめていくのは大変な事です。素直に考えればあたりまえのことが、どうして進まないのか。世代や育った環境、価値観その他違いがありすぎるから? 家族をまとめるのでもたいへんなのですから、しようがないといえばしようがない。。
 でも、もう少し謙虚に「自分」を押し通すのを押さえたら。。「やってくれてありがとう!」「自分が出来ないことが出来てスゴい!」といった他者への犒いやリスペクト、相手の気持ちになって考えることができれば、多少はうまく行くのになあ。。といつも思います。
 山崎さんのこれだけ精力的に動ける人、結果を出せる人は多くはいないでしょうが、読んでいると元気がでます。「しかけ」が必要なのでしょう。続きを読む

kimura_atelier at 18:45コメント(0)トラックバック(0) 

2011年07月31日

目から鱗を落として欲しい(原発による温暖化)

 熱環境の勉強会にて、改めて気づいた原発の環境への影響について。。

  電気事業連合会のHPには、原子力発電は、発電段階にCO2を全く排出せず大量の電力を安定供給できること、使い終わった燃料を再処理することにより再利用できることから、エネルギー資源小国・日本における発電方法として重要視されています。。とありますが。。。

 原子力発電とは、原子炉内でプルトニウムやウランを核分裂反応させて出来る熱エネルギーで水蒸気を発生させ、タービン発電機を回転させて発電を行うのが代表的な方法です。
 ですが、そうして出来る熱エネルギーの1/3しか発電に廻らない上、燃料棒のジルコニウムが溶けないようにひたすら冷やさないとならない訳で。。そのために取り込む海水を1℃程度の差で海に戻すために必要な海水は、利根川(あの利根川ですよ!多摩川ではない)の流量の2倍とか。とてつもない熱量なのだそうです。
  つまり、とてつもない量の温水を海に流して、海水温度をどんどん上げている。。。
 また、内陸にある空気冷却塔式の場合は、とてつもなく大気温度を上げている。。

 CO2を排出しなくても、ひたすら温暖化を促進しているということ。。
 
 まったく、なんということ。。


kimura_atelier at 00:02コメント(0)トラックバック(0) 

2011年07月09日

社会は市民がつくるもの

 震災を社会のターニングポイントに。。

 社会は、行政にやらせるものだと考えていた時代から、自分たちでつくるものに変えたい。。
 田中優さんたちの試みです。

 大切なのは、それぞれが得意なことを持ち寄って、目的に向かって協力しながらやること。
 ちまちましたライフスタイルの努力(節電等)をするのではなく、仕組みを変えること。。

 とのこと。なるほど。。
 加えて、タイミングとポジション(立ち位置ー仲間と応援者の選定)が大事。これは、経験から。。

kimura_atelier at 19:19コメント(0)トラックバック(0) 

2011年06月09日

貫くこと

 「どうしようかな」「誰に意見を聞こうかな」「誰と動こうかな」と迷う時、私は「いつも変わらないで来た人」「要領は悪くても言動を貫いて来た人」と行動を共にしたいな、そういう人の意見を参考にしたいなと思います。
 建築設計者や建設会社で言えば、特にバブル時にどのようなスタンスでどのような仕事をしていたかは、大きな判断材料になっています。
 流れに乗るのも大事ですが、やっぱり、本質を押さえて、正直丁寧が一番!!

 研究者もテレビマンもジャーナリストも会社の経営者も金融マンも同じですね。福島の原発事故では、特にそれが明確になってしまいました。
 いままで勇気と信念で行動をして来たがために、割りを食っていた方達が今では引っ張りだこになっています。人ごとながら「良かったですね〜」と応援してしまいます。

 
 

kimura_atelier at 21:43コメント(0)トラックバック(0) 

2011年05月29日

自分で自分を守る時代

 ツイッターやユーチューブにアクセスすると、原発情報が溢れていて、耳を疑うような内容がいっぱいです。内容を追い出すとあっという間に時間が。。
 そして「いざとなると国は当てにはならない。自分で自分を守る時代になった」と思い知らされます。

 そう思い知らされる話題の一つ。
 原発事故から二ヶ月もして公開された、ネットワ―クで作る放射能汚染地図と題されたNHKのETV特集。やっと明らかにされた放射能汚染の実態です。テレビで見そびれた人は削除される前に見てください。

 これから半年後、どのくらいの人にどのくらいの健康被害が現れるのでしょう。
 今後10年で20万人、総計40万人以上とも。。。

 事故直後の海外の友人からのメールの内容が全く正しかったということのようです。この国は、国民の生命の安全さえ守る備えもないのかと、真面目に考えるとヤッテイラレナクなります。まあしかし、「ユーアイなしイラカン」(イライラするカンにさわると怒るだけで、必要な行動ができない。本質を押さえて選択し、ユーモアやアイデアで切り返せない説得できない)では大人げないので、調べ、声を上げてひとりひとりがやれることを少しずつでもやらないと。
 

 
 

kimura_atelier at 23:27コメント(0)トラックバック(0) 

2011年04月20日

思い立って「水道水の状況」を調べると・・

06) 図のように20Bq/kg以下でも表示されるようになっていました。
( *各グラフの単位は 放射能濃度(Bq/kg)
*東京都水道局のデータは20Bq/kg以下の場合[未検出]と表示されます。20Bq≧未検出≠0です。)
 だったのですが、
(*2011/4/15より、未検出値(20Bq/kg)以下の場合でも値が公表されるようになりました。)

 画像をクリックすると大きくなります。

 やはり、基準値以下でもヨウ素もセシウムも検出はされているのですね。

 ところで、先の同窓会で同級生が知る人ぞ知る水処理会社に勤めているとのことだったので、放射性物質はどのように除去するのがよいか、浄水器の選び方について、聞いてみました。
 なんと、「濾過式にしろ逆浸透膜にしろ、浄水器の部分で放射性物質が溜まっている方が問題。ミネラルウオーターで薄めて使うのが良い」とのこと。かなり、目から鱗。。。です。

kimura_atelier at 20:08コメント(0)トラックバック(0) 

2011年04月11日

こんな平和なひとときが誰にも続きますように。。

夜桜 昨日は、都内某所で楽しい内輪の花見ライブコンサートでした。
 こんな平和なひとときが誰にも続きますように。。と思いながらいただくワインが美味しかった。。今この時が愛おしい・・なんて柄にもなく心から思いました。いやホントに。

 今日は、夕方から福島地方で大きな揺れが何度もありました。
 打ち合わせ帰りにお店に寄っていたら、棚からものが落ちる可能性があるので外に出てくださいと言われました。町田は震度3か4でしたが、お店の人もナーバスになっています。

 地震の度に、世界中が福島は原発は大丈夫かと心配しなければならない。。膨大な国費も使って事後処理をしなければならない。今までの生活全てが吹っ飛ぶ人が大勢居る。。まったく迷惑な話です。

 スムースに流れているのが当たり前だと思っていた交通や物流、インフラ、空気や水さえも信頼できないものになるとは。。。震災・津波・原発事故を通して、誰もが今までのままではダメだと感じていると思っていましたが、とりあえず喉元過ぎた気分で、日々の暮らしと仕事の継続に戻っただけの方も多いように思います。また、情報公開が進んだ現在の状況下に於いても、気がつく内容が人によって違うんだなあを実感する日々でもあります。

 「設計者の原点は未来への知見である」と言われてます。
 我々建築に関わっている者は、やはり建築の構造やエネルギー供給のあり方使い方、暮らし方の再点検について、もっと声を挙げて行動する必要を感じます。続きを読む

kimura_atelier at 20:34コメント(1)トラックバック(0) 

2011年03月19日

大震災その後ーその6

 以前、町田の耐震対策制度が出来、アドバイザーを引き受けた時に<移動中の携帯物や対策>を意識した筈なのに、歩きやすい靴以外、すっかり忘れていて反省です。
 加えて、携帯が非常時には役に立たない(特に私の携帯)ことが判り、テレカや懐中電灯、予備電池、磁石や薬も必要か。

 エコグッズも入れたいしで、益々鞄が重くなる。。


kimura_atelier at 18:42コメント(0)トラックバック(0) 

2011年03月17日

大震災その後ーその4

写真[1] 今日、事務所に戻る前に、地震後初めてミルクを買いに地元のスーパーに寄りました。
 見事にない!空っぽ!

 開店30分前から(私の通勤時間)から並んでいることや店頭に出ているトイレットペーパーの棚が空っぽになっていることは知っていましたし、まちを歩くと確かに嵩張るビニール袋を下げた人が増えているなとは思っていましたが、こんなにもガラガラとは。
 
 原発やら先の富士の地震で不安なのは判るけれど。。。困難に立ち向かっている人達の映像を嫌という程見ている筈なのに、あまりにもさもしい。情けなくなりました。
 ちょっとやりきれないので、事務所の下のお花屋さんで、滅多に買わない切り花を買う。。。

kimura_atelier at 19:19コメント(0)トラックバック(0) 

大震災その後ーその3

28)
 表は、3/15日時点の国交省による被災建築物応急危険度判定結果。
 混乱している地域では立ち入れないところも多いのを考慮しても、茨城・千葉・東京・新潟・長野とマスメディアで報道されていない地域もかなり被害を受けている様子です。

 水戸もそうとう被災しており大変なようです。
 建て主さんの様子からちょっと安心していたのですが、実は多くをおっしゃらなかっただけのようで、大変な様子になっていることが判りました。インフラの破綻、ガソリン不足、瓦の落下、大谷石やブロック塀の倒壊はそうとうのようです。
 そういえば、定期的に来る通販のメルマガから《お届けができないエリア》青森県・秋田県・岩手県・宮城県・山形県・福島県の各県全域、茨城県の一部とありました。
 水戸の知り合いからのメールでは「行政からは一切のサポートがありません(何せ市役所が被害を受けて立入制限)。給水車も炊き出しも回覧板さえ回ってきません。」
 工務店からは「神も仏も無いもので最悪に近いです…。復活したらお電話します。」とのこと。

 こうやって、個人的に知り得たことも、あちこちで声を上げることが必要だと思います。
 


kimura_atelier at 15:23コメント(0)トラックバック(0) 

2011年03月14日

大震災その後ーその2

 余震が続くと、だんだん、揺れているのか自分の調子が悪いのか判らなくなってきていますね。ずっと大きく揺れ続けている地域の方達のお気持ちは幾ばくかと言葉になりません。

 今回大きく感じたことがふたつ。

 ひとつは、如何に電気に頼った生活をしているか。(この10年で益々電化が加速しました)また、交通手段が発達して移動距離が長くなっているか。過密や高層が如何に脆弱か。けれど、ネットの普及によって、距離や時間を超えて刻々と情報を得られ伝え合える安心感も感じています。

 もうひとつは、耐震対策はそれぞれの建物の
性能対策以前に、地理条件立地条件を判断して地域による建築制限を規制すべきです。都市計画を優先させるべきだということです。あの津波の前には、耐震改修も伝統論争もハウスメーカーの性能競争もなんの意味もありません。
 また、私事では、事務所と自宅の地盤による揺れの違いを実感しました。



kimura_atelier at 22:30コメント(0)トラックバック(0) 

大震災その後ーその1

 コマーシャルもBGMもなく一日中流れるテレビ画面は、昭和天皇の崩御、阪神淡路地震以来でしょうか。
 阪神淡路の大地震の時も現実とはとても思えない映像に驚愕しましたが、今回の大震災の映像もこの世のものとは思えず言葉になりません。自然の猛威の前には、ひとたまりもないのですね。
 
 でも、アメリカ政府や企業を始めとする早速の支援申し出のニュースやいの一番に届く中国や香港の知り合い等からの電話やメールに国境を越えて協力したり心配したりする姿勢が広がりつつあるのだなあとうれしくもなりました。香港の友人からは、日本人の緊急時の節度や部外者への対応に羨ましい、見習わなければの感想もありました。

 あれこれ、地震後の2次災害の情報が流れています。
 緊急時にデマや貶める情報を流す輩もいることに憤りを感じますが、慎重な情報収集が必要ですね。

 被災地に近い等の様子が気になる建て主さんには、ひととおり連絡が取れて問題ないことが判りほっとしていますが、工務店と連絡が取れません。建て主さんの家は丁寧につくっていても、車が通っただけで揺れる事務所だったので心配です。
 



kimura_atelier at 16:45コメント(0)トラックバック(0) 

2011年01月27日

良さや特徴を伝える力も必要

 機能と意匠とが無理なく融合して、細かなディテールが行き届いているさりげないけどいいデザインの建物に出会うと幸せな気分になりますよね。そう思うのは、建築をやっている人達だけかと思えばそうではなくて、そういう空間では多くの人が知らず知らずに長居をし、気がつけばくつろいでいる。。。
「やっぱり建築の力って大きいなあ」と思います。
 
 でも時々は、同業の方でも説明がないと良さがわからない人達にも巡り会う訳で、そんな時はがっかりもしますが、それも現実。
 増してや、建ち上がる前には空間は存在しない訳ですし、「やっぱり伝える力、言語表現能力も大きいなあ」と思います。

 そんなわけで、いろんな建物を見たり本や人に出会ったりで、技術や考え方の前進、細やかな計画やデザインは常におもしろがってやっているわけですが、言語表現能力も鍛えないと。。と思うこの頃。

kimura_atelier at 23:59コメント(0)トラックバック(0) 

2010年12月08日

建築家のスタンスーそのまた続き

 木村建築研究室のウェブサイトの冒頭 で書いているように、
 設計者の主張を押し通すのではなく、施主の要望をただまとめるのでもなく、
 「施主と一緒に作る」というスタンスは、
 ずっと変わらない私のスタンスです。
 (HPの記事は2002年のままです。 最近では、そこにいろんな職種の『職人』さんたちが加わって、トータルのコラボを取りまとめるのも設計者の仕事だと感じています。

 そして、成熟社会では、有名ブランドや目新しさよりも、社会にどう貢献しているかの方に価値が移行する筈。。
 ここ数日、お歳暮御礼の電話等で、工務店の社長さんや建て主さんともそんなことが話題にあがります。
 


続きを読む

kimura_atelier at 20:42コメント(0)トラックバック(0) 

2010年12月05日

建築家のスタンスー続き

 隈研吾氏曰く
 建築デザインの価値が、単に形としての面白さではなく社会性を持ち得るのではないか。
 そう思ってくれる人が以前より増えている。
 公共建築と市民の関係が欧州的な成熟に少しずつ近づいてきているような気がする。

 ホントに「しかり!」ですね。

 一対一の個人住宅では、そのあたりはやりやすく、最初の案と提示金額で設計者を決める人とではなく、話し合いを重ねて内容を積み上げて行く形に共感を得られる方と仕事をやって来れました。

 ただ、個人住宅といえども、社会性のない建築デザインの価値など、ある筈がありません。

 「私も建築の設計をやっている立場からすると・・」というような言い方をすると、内容いかんに関わらず、時折厳しい視線を感じます。建築家に頼むと好き勝手をされて高く付きとんでもないことになると思っている人やそういう類いの話ははまだ多いのでしょうか。

 でも、暮らしやすさや居心地、温熱環境、構造や耐久性、メンテしやすさ、見積もりチェックによる金額バランス、監理による施工の確実さ、隣近所に嫌われない住み方やつくり方など、設計者の役目を懇切丁寧に恥ずかしがらずに話すと、もっと前に会っていれば良かった〜(笑)と言われます。

kimura_atelier at 21:30コメント(0)トラックバック(0) 
blogへようこそ
木村建築研究室(木村真理子)のウェブサイトがメインアプローチとするなら、このblogは、日常出入りする通用口です。
設計や活動、催しや旅行、住まいや暮らしについて日頃感じた事など、当事務所の設計のベースになっていることや設計者の日常をまるごとお伝えできたらと思います。
思いつくまま綴っていますが、よろしくおつき合いください。
since 2005.03
事務所アイコンEnglish
木村建築研究室のウエブサイト⇒www.kimuramariko.com.

木村建築研究室Blog Gallery
http://blog.livedoor.jp/kimura_atelier-hp/
Facebook/木村建築研究室
Facebook/木村真理子
Twitter
banner-t
@kimuramariko- Twilog

twitter_logo_header
kimuramariko on Twitter

Favorite
Archives
Recent Comments
Calendar


  • ライブドアブログ