防災耐震

2016年05月27日

熊本直下型大地震の現況報告からーその2

 日経アーキテクチュアの2016年熊本地震特集ー第2弾!
 2000年住宅基準の課題が浮き彫りに〜京大・五十田教授に聞く〜でも、教授が示唆に富んだ発言をされています。

 それは、「法律を強化したり、住宅会社や設計者を教育したりするより、最終的な意思決定者である施主の意識を変えるほうが、効果が高い。
 そのためには、施主に正確な情報を伝えることが重要だ。」ということ。

耐震

 さらに、ここでは、必要壁量が現行基準の1.5倍では全壊は免れるけれど、2倍ないと損壊程度に収まらない結果になっています。 
 結論的には、やはり、「木造住宅でも許容応力度計算で壁量を求めること」です。

 また、大きな被害を招いたと思われる建物について
 ・配慮不足の一つ目は、柱や耐力壁の位置が1、2階でそろっていないケース
 ・配慮不足の二つ目は、実際のプランや使用している建材を考慮せず、実荷重を過小評価したケース
 ・配慮不足の三つ目は、筋かいの使い方がまちがっているケース
 があげられています。
 あたりまえのことが行なわれていない建物が多々あるのですね。

 太陽光パネルを後で屋根に取り付けてしまったり、リフォームで仕上げを重ね張りして行ったりということも良く行なわれているようですし、2階や小屋裏に本や食器等重いものをいっぱい収納しているお宅も多い。やはり、施主が正確な情報を受けとれるようにすることが重要なのでしょうね。


 


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2016年05月18日

熊本直下型大地震の現況報告から

 またまた、1ヶ月近くもご無沙汰してしまいました_(._.)_
 このところ、新しい新鮮な刺激がいっぱいで、嬉しい悲鳴♪ 特にエクセルの使いこなしに感激の日々です。

 さて、熊本の直下型大地震を受けて、研究者や実務者らが被災地に入り検証を始めた記事があがってきています。
 
 日経アーキテクチュアの2016年熊本地震特集「耐震等級2の住宅も倒壊、検証・熊本地震」;では、工学院大学名誉教授の宮澤健二氏が示唆に富んだ発言をされています。
 ・筋かい材の品質確保と柱頭柱脚の引き抜きの設計方法を含め、靭性確保の方法の検討が必要。
 ・必要壁量の改定よりも、設計図面をしっかり描くことが大切だ。
 ・同施行令46条は地盤が軟弱な区域に建てる場合は、必要壁量を1.5倍にすることを定めているので、それを実効性のある制度に改正すべきだ。
 また、記事の中で、
 盛り土の造成地に建つ倒壊した住宅には見逃せない点がもう一つある。地盤調査で地盤補強が必要と判定されたため、長さ約10mの鋼管杭を地盤に施工していたことだ。隣に建つ倒壊を免れた住宅も盛り土に建つが、地盤改良はしていない。
 研究者らは、「杭で補強した地盤に建つ剛性を高めた住宅に今回の地震動を入力すると、どのような応答が見られるのかを詳しく調べたい」と話しているとのこと。

 京都新聞 5月11日(水)9時25分配信の記事震度7の連続地震、耐震強度1.5倍必要 京都大解析;でも、「既存の住宅では、地震の揺れを吸収する制震ダンパーなどを設置することでも耐震性を向上させることができる。今後、現在の耐震基準の見直しも必要になるだろう」という京都大工学研究科の竹脇出教授(建築構造学)の話が紹介されている。

 やはり、エネルギーを吸収して逃すために「靭性確保」が今後の課題ですね。

 もうひとつ、被災地の知り合いからの報告「ぼろやは壊れていない。立派な家が壊れているよ」から、モルタルや瓦屋根のような重い家、開口の大きな家を「固めて耐震性を上げよう」というのは、ナンセンスだということが、よくわかります。

 

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2014年10月16日

地形の成り立ちと地盤の話題ーその5

 地形から見えることーその5は、おもしろいと思っている本の紹介です。
 最近気になっている地形の話題のトリにふさわしい^^内容です。

Unknown
 竹村光太郎さんは、元建設省のダム・河川工事の専門家です。
 専門である道路や水道といった下部構造=インフラや地理的要素から歴史を観ようと言う内容。

 これまでの歴史の固定観念をひっくり返します。

 そのまま鵜呑みするには「ちょっと。。」というところも多いですが、とにかく視点がすばらしい!
 
 特に、地形から、燃料(エネルギー)や人口増加による衛生面への実情へのアプローチには、感心させられます。

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2014年09月11日

地形の成り立ちと地盤の話題ーその3

 ユーチューブでこんな画像を探し出しました。
 6億年前のプレ・カンブリア紀から1億年後までのプレートの動きのシミュレーションです。おもしろい!
 


一億年前 一億年前はこんなだった?
 
 へ〜? 
 一億年前、ヨーロッパ大陸とアジア大陸は各々分かれていて、インドはまだ南方にあった。
 日本は地中海までつながる大陸の廻りの島々だったのですね。
一億年後 一億年後はこんならしい?

 へ〜?
 一億年後、アフリカ大陸はバラバラになり、アメリカ大陸も東側が海に沈み、日本はさらに南北に長く細くなっているようです。


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2014年09月09日

地形の成り立ちと地盤の話題ーその2

 測量学の世界的権威(東大名誉教授・村井俊治氏)が私財を投げ打って、地震予知を始めたことが話題になっていますね。
 先の日曜、うたた寝の目をふと開けたら、ついていたテレビに村井氏が出ていて、予知の概要を話されていた。ここ1、2ヶ月、また頻繁に大きめの地震が起きているので、特集を組んだようだ。
 
 村井氏の予知とは、人工衛星を使って地上に設置した基準点の動きをミリ単位の測定をするもの(GPSを精密にしたようなもの)で、GPSで測った地面の動きのデータをたくさん集めて地面の動きと地震との関連性を見つけること。
 地面の動きは、必ずしも地殻の動きと連動しているとは言えないため、疑問もありそう。。
 ただ、地震をいかに当てるかが目的ではなく、大地震が起こる可能性のあるデータが出ている時には、その客観データを広く示すことで、被害を最小限に押さえる予測技術の実社会での臨機な応用の普及が目的らしい。
 ちなみに、地震の予測情報は月額210円のメールマガジンで毎週配信されています。


 また、地面の移動隆起沈降などの村井氏の説明に、地学用語が普通に出てきました。
 やはり、地学の知識はとても大切ですね。
地滑り地形マップ美和湖付近
 ↑左図 茶色の部分が地滑り地形の分布。やはり、フォッサマグナと中央構造線に沿ってとても多い。
     地形の成り立ちと地盤の話題ーその1 にアップした図と見比べてください。
 ↑右図 その1であげた大鹿村・美和湖、分杭峠近くの地質図(色分け箇所)と地滑り箇所(茶色部)。
     さすがに規模の大きい地滑り箇所が多い。 
     また、中央構造線に沿って異なる地質が列をつくり、それらを横切る断層も多いことが判る。
    (クリックで拡大)

 おまけ:大鹿村の不思議で、鹿塩の谷で生まれた猫の子はその世代のみどこにいってもノミが付かないそうで、わざわざ貰いに来る人がいるとか(@_@)♪

 


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2014年09月08日

地形の成り立ちと地盤の話題ーその1

 なんだかんだ、あれこれと、毎日のノルマで、ブログが追いつきませんでした(._.)

 夏休みの報告の続きを書こうと思っているうちに、シチリアに行く日が来てしまい、シチリアの報告を書こうと思っているうちに、また次の出来事や報告が。。(まあ、ちょっと睡眠時間を減らせば簡単に出来ることなのですが ^^; )
 ということで、夏の出来事はまたの機会にして、まずは、地形の成り立ちと地震や地盤の話題を。
 最近のように、大きな災害があちこちで起きると、生活の基本である足元の地形のことが気になりますよね。このところ訳あって、地域を客観的俯瞰的に眺める訓練の機会を得ています。

map-1 左は、誰もが知っている中央構造線とフォッサマグナの図。
 けれども、案外、断層のあたりがどのように出来ているか、具体的にどこをどのように断層が走っているかは知らないのではないですか? 私も同様で、改めて日本大陸の成り立ちを復習しました。
P1110199 写真は、昨年行った、中央構造線を目で実感できる大鹿村・分杭峠近くの美和湖。
 中央構造線を挟んだ両側は、地質が異なるため、写真のように色が違う。

 両側の地形も異なり、下図のように、東側(西南日本外帯)は結晶片岩で、地すべり地形が多数分布。この地滑り平坦地上に集落が分布している。
 西側(西南日本内帯)は変成帯からなり、崩壊地が多数分布しているのだそう。。
P1110200 のコピー

 普段は、与えられた土地の性質や地盤の耐力を調べて、それに見合う基礎を作り建物を設計しますが、その地面は(長い年月をかけて)動いていると考えると、自分達の存在期間の短さとたまたま無事で居ることを改めて思い知らされます。
 やっぱり、豪腕も熱血も悲観も諦念もそれはそれでいいけれど、物心共にしなやかに備えたら、あとは心豊かに日々を暮らしを味わいたいですねえ。


kimura_atelier at 20:22コメント(0)トラックバック(0) 
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