ユーロ・リスク (日経プレミアシリーズ)
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■「国家の債務返済能力」と「純対外債務規模」という二つの指標でみた場合、ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペインが高リスクグループとして分類される。日本は世界最大の純対外債権国であるため、国債の利回りが世界で最も低い。
■つまるところ、国の信用力も主導者の実行力の他ならない。そして主導者の選別は国民の教育水準に依存し、国民の過半がセクショナリズムに陥るならば、衰退は免れない。
■ユーロ圏のさらなる結束のため、競争力の促進、雇用の創出、財政の健全性の強化、金融の安定性の強化が課題として掲げられている。