仕事が出来るとは、『「既知の情報」と「未知の情報」を組み合わて、誰かを喜ばせる力を言う』と定義できます。

これについては、下の算式で表現できることになります。

「仕事が出来る=顧客のニーズの把握力×既知の情報力×未知の情報力」※1,2


※1 顧客には、内部の人材をも含む(例、上司や同僚等)
※2 情報には、技術や知識といった要素を含む


つまり以下の3要件が揃って初めて、仕事が出来る人、ということになります。

1.顧客のニーズの把握力
2.既知の情報力
3.未知の情報力

さらに要素分解すると、顧客ニーズの把握力とは「顧客を定義する力」と「顧客のニーズを把握する力」に分かれます。

既知の情報力とは、学歴や資格といった形式的に示すことができる「形式的情報力」と、形式的には現れない、これまでの読書経験や誰かと交わした対話といった「非形式的情報力」に分かれます。


未知の情報力とは、知らない情報を、自らネットや図書館、はたまた実験等を通じて調査する「リサーチ力」と、自らの知り合いに対して必要に応じて質問や協力が得られるという「ネットワーク力」に分かれます。


従って、まとめると以下のようになります。


仕事が出来る力

これらの算式を示す意義は、「仕事が出来るようになるには色々な選択肢がある」と認識頂くことに他なりません。


例えば、仕事が出来るようになるには、資格試験で勉強することも一つの手段であるけれども、それ以上に上司のニーズを聞くことの方が重要かもしれません(ほとんどの場合、こちらの方が重要です)。

また、読書をすることも一つの手段ではあるけれども「いつでも質問して良いよ」と言ってくれるような友人を作ること(ネットワークを作ること)の方が重要かもしれません。


さらに、気にされる方の多い「学歴」についても、既知の情報力の一部分にすぎません。

つまり、仕事が出来るようになるとは、これらの要素の掛け算なのでどれを最も重視すべきかは幅広い視点で判断すべき、ということです。


僕の例で言えば、ネットワーク力が不足しており、ここが成果を上げるにあたっては制約になっているのかな、などと感じています。



ぜひとも、より広い観点で「仕事が出来ること」についてご検討頂けると幸いです。