キムの裁判傍聴日記

裁判傍聴が趣味の金村圭介と申します。
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昨日、不倫の損害賠償がやっていたので傍聴してきました。
Aを巡っての、原告(元妻)と被告(不倫相手)との法廷闘争です。

(原告=元妻の言い分)

原告は40代と思われる、Aの元妻の女性。
結婚当時は、専業主婦をしていました。

夫であるAは自営業。
全国出張等で家を空けることも多かったが、夫婦関係は良好でした。
しかし、2014年から帰宅頻度が少なくなってきます。
原告は仕事が忙しいのだろうと、特に不倫は疑っていませんでした。

2015年に、些細な喧嘩をきっかけにAから離婚を切り出されます。
原告はパニックになりましたが、その後離婚の話は出ずに、何事もなかったかのように元に戻ります。
ただし、Aの帰宅頻度は少ないままでした。

2019年になり、Aから今度は弁護士を通じて離婚の申し出がありました。

当初原告は、拒否していました。
しかし、当時ほぼ別居状態で、応じないと生活費も入らないことから、離婚協議が始まります。

その後、2019年12月に解決金550万円、財産分与150万円で離婚が成立。
なお解決金550万円は慰謝料ではなく、財産分与の一種であり、慰謝料に関しては別途で請求するか検討中です。

離婚協議の当初、原因が不倫とは思っていませんでしたが、知人から指摘されます。
AのSNSを調べていくと、被告の書き込みがあり、Aと被告がキスをしている写真が掲載されていました。
被告は、原告がやっている手作りアクセサリーショップの2017年からの客で面識もありました。

知った時はショックで、被告はAとの子まで出産しています。
責任を取ってほしい気持ちです。

(被告=不倫相手の言い分)

被告は30代と思われる女性。

Aとは2013年にすすきののバーで知り合い、2014年から交際開始。
被告は当時離婚直後で、Aもバツイチだと言っており、信用していました。

しかし半年程経って、Aから妻がいるが関係が破綻しており、離婚予定であると聞かされます。
被告はその言葉を信じて、別れようとはしませんでした。
この時点で、Aはほぼ毎日被告の家で寝泊まりするようになっていました。

2015年被告は、Aとの子を妊娠しましたが、Aの離婚協議が進展していないので、堕ろそうとします。
しかし、Aから「産んでほしい、関係もちゃんとするから」と言われて、出産しました。

出産後は、被告とA、子どもで暮らし始めます。
子どもの認知に関して、被告が書類を出そうとすると、認知すればAの戸籍に掲載されることを知ります。
Aは離婚協議中のため、相談して一旦保留することとしました。
その後、何度か認知の依頼をしましたが、離婚協議中を理由に保留され、今に至っています。

2017年に被告は、原告から客としてアクセサリーを買いますが、これは偶然であり、原告がAの妻であったことは、この裁判で初めて知りました。
SNS上にAとの写真をアップしますが、Aからは周りにも嫁と紹介されていたので、自分でもそういう気になり、深く考えていませんでした。

離婚や認知が棚上げになったまま、子どもと共に同棲していましたが、2019年8月Aが突如マンションからいなくなります。
以後連絡はなく、養育費等の支払いもない状態が続いています。

不倫に関しては申し訳ないと思うが、現在母子家庭で厳しい。
また原告はAから慰謝料を貰っているので、損害賠償支払いはできない。

(感想)

両者の話を総合して、時系列で並べると以下の通りとなります。

2012年以前 普通の婚姻生活
2013年   被告とAが出会う
2014年   被告とAが交際開始、Aの帰宅頻度が減る
2015年   被告がAの子を妊娠・出産、Aが原告に一度離婚を切り出す
2016年   被告とA、その子で同棲、原告の元へはあまり帰らない
2017年   被告が客として、原告のアクセサリーを購入
2018年   被告とA、その子で同棲、原告の元へはあまり帰らない
2019年初旬 原告とAの離婚協議開始
     8月 Aが被告のもとから失踪
    12月 原告とAの離婚成立

被告の匂わせっぷりが、スゴい。
唐田えりかの比じゃないですね。

離婚成立前に、SNS上にキス写真をアップしています。
弁護士が綴っていたコピーがチラッと見えましたが、ツーショット写真に文字で大好きみたいにデコレーションしていました。
また、被告は客のふりをして原告に会いに行っています。
被告は偶然と言っていますが、あり得ないでしょう。

さて、肝心の損害賠償請求について。
被告は、原告がAから慰謝料を受け取っている旨指摘しています。
原告は、慰謝料ではなく財産分与の一種と争っています。
しかし、そもそもこれは原告とAの間の金銭問題であり、原告と被告の関係は別問題でしょう。
婚姻関係中に、不貞行為で出産までしているので、損害賠償は逃れられないでしょう。

一方で、自業自得は言え、さすがに被告が不憫にも思えてきました。

結局Aは、被告と実子を放置して失踪。
自分で産んでほしいとまで説得したのに、この有様です。
当然養育費なんて、払うはずがありません。
どこかで、また別の女でも作ってよろしくやっているのでしょうか?

原告弁護人から、「出会った時に、バツイチと嘘をついた人を信じて子どもを産んで後悔していませんか?」と言われていました。
「今となっては後悔しています」と弱々しく言った被告の姿が印象的でした。

8月31日は、2020年8月20日 傷害の判決日でしたが、満席で見られませんでした。

裁判所の新型コロナ対策、席を間引きするのはいいんですが・・・
4席に中、1席しか座れない列もあります。
傍聴席では、話すことも少ないので、そこまでやる必要あるのかな?

札幌地裁で、傷害事件を見てきたのでご報告です。

(事件の概要)

被告人は、23歳の男性。
中学校卒業後に、職を転々として現在は無職です。
離婚歴があり、犯行当時は祖母と暮らしていました。

被告人は、交際関係にあった被害者女性と被告人の祖母宅で同棲していました。
しかし、被告人の度重なるDVで、被害者は出てきます。

その後、被告人宅にあった、被害者の通帳や身分証等を返すために2人は会います。
その際被告人は1人で来るように言っていたにも関わらず、移動中のタクシーの後を被害者の知人が付けて来ていることに気が付きました。
約束が違うと激昂した被告人は、タクシー降車直前に被害者の顔を強打。
その後被告人宅に連れていき、暴行を加えます。

その場に居合わせた被告人の祖母が警察へ通報。
被告人は現行犯逮捕されました。

被害者は、被告人の子を妊娠していました。
警察の調べに対し、被告人は、「焼きを入れる」、「痛い目を見ないと分からない」、「ズルい奴が子どもを産んではダメ」等を供述しました。

被害者は、加療32日間の傷害を負いました。

被告人は前科1犯。
前回も交際中だった別の女性への傷害事件で、40万円の罰金刑に処せられています。

なお、被告人から被害者へ100万円を払うことで、示談が成立しており、被害者は被告人を許す旨述べています。

(情状証人質問)

情状証人として、被告人と同居している男性が出廷。

証人は、被告人の母の婚約者。
被告人の母とは以前から同居していたが、事件後被告人とも同居することになった。

被告人は普段は家族思いだが、カッとなると感情のコントロールが出来なくなるところがある。
そういう時は、家族の顔を思い出すように指導した。

現在被告人には家事手伝いをやってもらっているが、判決後は、自分が勤務している会社で働けることになっているので、公私ともに監督していきたい。

(被告人質問)

今回の事件は、約束が違うことで、頭が真っ白になって何も考えられなくなってしまった。
感情のコントロールが出来ていなかったと思う。

同居当時から、被害者とはしょうもないことで口喧嘩して、手を上げてしまっていた。
また、前回の事件でも同様に交際女性に暴力を振るってしまった。

今後は、情状証人や母の監督に服するつもりである。
また精神科の受診やカウンセリングも予定している。

被害者には本当に申し訳ない。

(論告弁論)

■検察官

・犯行は危険な行為、妊娠中で堕胎の恐れもなり悪質
・加療約1ヶ月を負わせ、結果が重大
・裏切られたので、焼きを入れるなどと身勝手な理由である
・同種事案の前科がある

以上より、懲役1年4月を求刑

■弁護人

・罪を認め深く反省している
・被害者とは示談が成立している
・証人や母の監督が期待できる
・病院受診を予定しており、感情のコントロールするように努める

以上より、社会内での更生が可能であり、執行猶予付付きの判決を求める

(感想)

事件だけ聞くと、どんないかつい奴かと思いますが、被告人はパッと見普通の大学生のような出で立ち。
でもDVは、かなり根深いものがあると思います。

被告人は、別の交際女性に暴力を振るって罰金に処せられた前科があります。
その上で今回の事件。

しかも犯行は、常軌を逸しています。
カッとなって、暴力を振るうにしても普通は人目がつかないところ。
しかし、タクシーの車内、さらに祖母の目の前で殴っています。
まさに感情のコントロール出来ていません。
いくらカッとなっても、さすがに人前では出来ないと思いますが、場所を変えて繰り返し暴力に及んでいることから、暴力傾向がかなり進んでいると思われます。

今回、被告人は保釈されていますが、その保釈保証金や示談金100万円も、情状証人である母の婚約者に用立ててもらっています。
しかも仕事まで紹介してもらっている。

これで執行猶予になれば、軽く考えて反省しない可能性が高いと思います。

被告人は結構イケメンで、年齢も23歳と若い。
たぶんそのうち、次の彼女ができることでしょう。

DV癖があり、反省も乏しいとなると、第3の被害者が出る恐れが懸念されます。

被告人が暴力を振るった理由として、警察に話した「痛い目を見ないと分からない」との言葉。
これを被告人に適用して、徹底した矯正教育のため実刑が相当な事案です。

しかし、感覚からすると、残念ながら執行猶予が濃厚ですね。

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