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2010年02月26日

Miles Davisが『Kind Of Blue』を作るにあたって、アフリカンピアノの音楽を強く意識していたことは有名です。

All Bluesというブルースナンバーも、マイルスがジャズの語法で実現したかったアフリカの要素のひとつ。

つまり、6分の8拍子のブルース曲のオール・ブルースですが、この拍子は、アフリカ特有のリズムで、ほとんどのアフロ・キューバン・ミュージックの基盤でもあるのだそうです。

録音にたずさわった一人、タンゼンドは、マスタリングの時点ではまだタイトルが決まっていなかったこの曲を「アフリカン」と記していたことからも、かなりアフリカの音楽をマイルスは意識していたのだということが分かりますね。

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2009年12月31日

Miles Davisの「Kind Of Blue」が録音されたスタジオは、30丁目スタジオというスタジオです。

ここは、3番街の東側、エンパイア・ステート・ビルディングの近くの、30丁目東207番地にある教会です。

教会といっても、既に当時は閉鎖された教会です。
ギリシャ正教の教会だったそうです。

ここがレコーディングスタジオとして整備され、最初はクラシック専用のスタジオでした。

1947年にピアニストのロベール・カサドシュとニューヨーク・フィルハーモニーがモーツアルトの『ピアノ協奏曲第21番』をレコーディングしています。

ここは、特にエコーも含め、よい音響だったようです。

床も天井も壁も木材で囲まれていたため、木管楽器やアコースティック楽器に最適な録音環境だったのです。

ストリングスをはじめ、様々なアコースティック楽器のサウンドがほどよく調和したのです。
このようなスタジオで録音された「カインド・オブ・ブルー」。

このアルバムの一種独特な響きは、そのためだったのです。

クラシックファンでも「カインド・オブ・ブルー」が好きな人が多いのは、この響きにクラシカルな面を感じ取っているからかもしれませんね。

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2009年11月20日

Kind Of Blueの1曲目の「So What」は、従来のコードチェンジのはげしかったビ・バップやハード・バップのナンバーとは一線を画した、わずか2つのコードで構成されている曲です。

DmとEフラットマイナーの2種類。

Dmを16小節演奏して、間にEフラットマイナーを8小節挟み、ふたたびDmに戻るという仕組みです。

もしかしたら、Dmだけでも良かったのかもしれませんが、それだけだと単調になりすぎることと、きっと演奏中に、自分たちがどこを演奏しているのかを見失ってしまうことを避けるために、あえて半音上昇させたEフラットを取り入れたのではないかと思います。

このようにコードチェンジが少なくなだらかになってくると、管楽器奏者は思い思いの空間に絵を描くような演奏ができますが(特にマイルス・デイヴィスのアドリブがそうですね・コルトレーンのアドリブは、色々な角度でコード分解をしているかのよう、キャノンボール・アダレイのアドリブは、単調なコードの中に自分なりのコード進行を織り交ぜ、ブルースフィーリングを意図的に入れて単調になることを防いでいるかのようです)、大変なのはベースです。

延々と続く同じコードでベースラインを作り出さなければならなかったPaul Chambersは大変だったんじゃないかと思います。
Dmのところは、16小節もDmの伴奏をしなければならない。
しかし、いくらDmのルートの音が「レ」だからといって、1小節の中に「レレレレ」と「レ」の音を4回も刻むわけにはいきません。レレレのおじさんになってしまいます(笑)。

だから、ポール・チェンバースの苦労は、単調なコードを単調じゃないように聴こえるベースラインを作り出さなければならなかったことなんじゃないかと思います。

いまでこそ、モード奏法でのベースラインのアイデアやアプローチの発想は確立されたものがありますが、当時はまったく新しいマイルス・デイヴィスの試みだったわけで、そのMilesのイメージを具現化するために、きっとチェンバースは手探り状態でベースを弾いていたに違いありません。

事実、いちばんNGを出したのがチェンバースだといいますし。



コメント(0)トラックバック(0)Kind Of Blueメンバー| 
Kind Of Blue……。トランペッター・Miles Davisが1959年に録音した、世紀の傑作アルバムです。そして、間違いなく20世紀のJazzを代表する1枚。ピアニストにBill Evans、テナーサックスにJohn Coltrane、ベースがPaul Chambersと、最高のジャズマン達を従え、マイルスはデリケートで美しい芸術作品をニューヨークで吹きこみました。世界でもっとも売れたアルバム(レコード・CD)でもあります。いや、21世紀になった現在でも、ブルースペック盤や、SHM-CDなど、次々とリマスタリング盤が再発され、今でも多くの音楽好きの心を打っているのです。このブログでは、様々な角度から、マイルス・デイヴィス、そしてカインド・オブ・ブルーの魅力を紹介してゆきたいと思います。 ブログランキングならblogram
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