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2012年08月30日

オールブルースで苦労したチェンバース

「Kind Of Blue」でベースラインが印象的な曲は、
ひとつに、So Whatの出だしのリフがありますね。

それともうひとつ、All Bluesのパターンも特徴的ですよね。

あのベースのパターンが延々と繰り返されているからこそ、独特の空気が生まれているといっても過言ではないでしょう。

しかし、ウッドベースで一つのパターンをずっと演奏しつづけることは、かなり至難のワザなのだそうです。

エレクトリックベースの場合は、比較的容易に同じパターンを繰り返すことができますが、エレクトリックベースよりも指の力が必要なウッドベース(コントラバス)の場合は、むしろ動くベースラインを弾いているほうがラクなのだそうです(ウッドベース奏者の話によると)。

しかし、ベーシストのPaul Chambersは、執拗に同じパターンを弾き通りました。

11分もの長い時間。

アシュリー・カーン著、中山啓子訳の『カインド・オブ・ブルーの真実』という本をひも解いてみましょう。

212ページです。

一見容易な印象を与えるものの、同じフレーズを繰り返し演奏する場合、ヴェテランのミュージシャンでさえ非常な努力を要する。エンディングを迎えてもっとも安堵の胸をなでおろしたのは、おそらくチェンバースだった。彼は、じつに11分33秒ものあいだ《オール・ブルース》特有のオスティナートのパターンを演奏しつづけたのである。



なるほど、だとすると静かでいいムードだなと我々が感じているオールブルースも、チェンバースにとっては悪戦苦闘の演奏だったのかもしれませんね。






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Kind Of Blue……。トランペッター・Miles Davisが1959年に録音した、世紀の傑作アルバムです。そして、間違いなく20世紀のJazzを代表する1枚。ピアニストにBill Evans、テナーサックスにJohn Coltrane、ベースがPaul Chambersと、最高のジャズマン達を従え、マイルスはデリケートで美しい芸術作品をニューヨークで吹きこみました。世界でもっとも売れたアルバム(レコード・CD)でもあります。いや、21世紀になった現在でも、ブルースペック盤や、SHM-CDなど、次々とリマスタリング盤が再発され、今でも多くの音楽好きの心を打っているのです。このブログでは、様々な角度から、マイルス・デイヴィス、そしてカインド・オブ・ブルーの魅力を紹介してゆきたいと思います。 ブログランキングならblogram
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