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メンバー

2010年04月07日

Kind Of Blueが語られる際、
まずはMiles DavisやJohn Coltraneのモードに基づくトランペットのアドリブや、Bill Evansのクラシックの素養に基づく和声感覚などは、このアルバムが語られる際の遡上には登ります。
しかし、メンバーの一人であるCannonball Adderleyについてはあまり語られません。
たとえば、代表曲のSo Whatに関しても、話題になるのは常にマイルスやコルトレーン、そしてビル・エヴァンスのプレイのみで、ついで印象的なPaul Chambersのベースや、平坦なシンバルレガートがかえって効果をあげているJimy Cobbのドラミングは話題に上るのですが、キャノンボール・アダレイに関しては、まったくといってよいほど、彼のプレイについては言及されません。
ときおり彼のアルトサックスについて語られることもあるのですが、その主張内容のほとんどが、「彼はモード奏法を理解していない」といったネガティヴな内容のものが多いです。
つまり、Dm7のコードの上をドリアンスケールでアドリブをとるべきところ、彼は勝手にバップイディオムの語法に基づいたツー・ファイヴ分解を意図的に流れの中に挿入してアドリブラインを形成している云々といった内容。
たしかに、楽理が分かる人がきけばそのとおりなのでしょう。
しかし、スタティックなマイルス、禁欲的なコルトレーンの後につづくキャノンボールのひらめきにみちたブライトなソロもなかなか、演奏の中においてのメリハリになっているのではないかと感じます。
きっと、マイルスもそれぐらいのことは先刻承知で、キャノンボールを使っていたのではないかと思うのです。
管楽器の3人が3人とも同じアプローチでアドリブをとってしまうと、音色の違いこそあれど、あまり演奏上の効果って感じられませんからね。
みなさんはどう思われますか?

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2010年03月05日

Kind Of Blueに参加しているドラマーはJimy Cob。
他の参加者であるBill EvansやJohn Coltraneの功績は語られるいっぽう、ドラマーである彼の功績はほとんど語られていません。
しかし、もしカインド・オブ・ブルーのドラマーが、以前マイルスバンドにいたフィリー・ジョー・ジョーンズのような手数の多いドラマーだったら?ということを想像すると、やっぱりジミー・コブが適任だったんだなと思わざるを得ません。
ある意味単調かもしれませんが、デリケートな音の色彩感覚の濃淡で音楽を表現してゆこうとするKind Of Blueの演奏が、フィリーのように躍動感あふれるエネルギッシュなドラムだったら、もしかしたらムードがぶち壊しだったかもしれません。
オカズの数は最小限におさえ、ひたすらリズムキープに専念したジミーのスタイルあってこそ、エヴァンスもコルトレーンもマイルスも映えたのでしょう。さらに、アンサンブル全体のバランスがとれたのだと思います。
このような視点で考えると、ジミー・コブをドラマーに据えたマイルスの人選は大正解です。
また、そんなマイルスの期待に応えたコブのドラミングがあったからこそ、歴史の中に大きな足跡を残すアルバムになったのだと思います。

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2009年11月20日

Kind Of Blueの1曲目の「So What」は、従来のコードチェンジのはげしかったビ・バップやハード・バップのナンバーとは一線を画した、わずか2つのコードで構成されている曲です。

DmとEフラットマイナーの2種類。

Dmを16小節演奏して、間にEフラットマイナーを8小節挟み、ふたたびDmに戻るという仕組みです。

もしかしたら、Dmだけでも良かったのかもしれませんが、それだけだと単調になりすぎることと、きっと演奏中に、自分たちがどこを演奏しているのかを見失ってしまうことを避けるために、あえて半音上昇させたEフラットを取り入れたのではないかと思います。

このようにコードチェンジが少なくなだらかになってくると、管楽器奏者は思い思いの空間に絵を描くような演奏ができますが(特にマイルス・デイヴィスのアドリブがそうですね・コルトレーンのアドリブは、色々な角度でコード分解をしているかのよう、キャノンボール・アダレイのアドリブは、単調なコードの中に自分なりのコード進行を織り交ぜ、ブルースフィーリングを意図的に入れて単調になることを防いでいるかのようです)、大変なのはベースです。

延々と続く同じコードでベースラインを作り出さなければならなかったPaul Chambersは大変だったんじゃないかと思います。
Dmのところは、16小節もDmの伴奏をしなければならない。
しかし、いくらDmのルートの音が「レ」だからといって、1小節の中に「レレレレ」と「レ」の音を4回も刻むわけにはいきません。レレレのおじさんになってしまいます(笑)。

だから、ポール・チェンバースの苦労は、単調なコードを単調じゃないように聴こえるベースラインを作り出さなければならなかったことなんじゃないかと思います。

いまでこそ、モード奏法でのベースラインのアイデアやアプローチの発想は確立されたものがありますが、当時はまったく新しいマイルス・デイヴィスの試みだったわけで、そのMilesのイメージを具現化するために、きっとチェンバースは手探り状態でベースを弾いていたに違いありません。

事実、いちばんNGを出したのがチェンバースだといいますし。



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Kind Of Blue……。トランペッター・Miles Davisが1959年に録音した、世紀の傑作アルバムです。そして、間違いなく20世紀のJazzを代表する1枚。ピアニストにBill Evans、テナーサックスにJohn Coltrane、ベースがPaul Chambersと、最高のジャズマン達を従え、マイルスはデリケートで美しい芸術作品をニューヨークで吹きこみました。世界でもっとも売れたアルバム(レコード・CD)でもあります。いや、21世紀になった現在でも、ブルースペック盤や、SHM-CDなど、次々とリマスタリング盤が再発され、今でも多くの音楽好きの心を打っているのです。このブログでは、様々な角度から、マイルス・デイヴィス、そしてカインド・オブ・ブルーの魅力を紹介してゆきたいと思います。 ブログランキングならblogram
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